新着記事

2017年03月22日

[日経DI]門前の食事処にて、ふと門前薬局を考える



DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 先週末、卒業式が済んだ小学生の息子を連れて、旅行に行ってきました。息子の強い希望があり、場所は岩手県の平泉、目的は世界遺産にもなっている中尊寺金色堂を参拝することです。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:門前の食事処にて、ふと門前薬局を考える
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201703/550634.html

2017年03月16日

[薬局新聞]相手に寄り添う服薬指導

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第33回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL33


 引き続き、ヒルマ薬局(東京都)の比留間康二郎先生にお話をお伺いいたします。

 比留間先生は、常々疑問に思っていることがおありだとうかがいました。

「私が薬を渡している中で、『この人には本当にこんなに薬が必要なのか?』と思うことがしばしばあります。ポリファーマーシーなんて言葉が最近よく聞かれますが、薬の専門家としての知識は私にはまだまだです。わからないこともたくさんあります。そんな中でも服薬指導をしていてよく感じることが『自分は本当にお客様に寄り添った服薬指導ができているのか?』という事です。医療者が思う「治る」とお客様が思う「治る」にはかけ離れた思いがあると感じているからです」

 相手に寄り添った服薬指導を模索しているのですね。

「ヒントとなったのが「お客様の夢」でした。医療において最後のゲートキーパーである私たち薬剤師は、今まさに「お客様の夢を見つけること」が求められているのではないかと思います。かかりつけ薬剤師とは「薬」だけを見ていればいいわけではありません。『その人がその人らしく生きるよう尊重して関わる』ことが大事だと考えています」

 次回も引き続き、比留間先生の関わりについてお伺いいたします。


2017年03月09日

[日経DI]「これ以上はやっていけません」と言えるか

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 ヤマト運輸が今秋をめどに全面的な値上げを目指すなど、抜本的な見直しに着手するという話がニュースになっています。その理由として、人手不足が挙げられていますが、その背景には構造的な問題があるようです。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:「これ以上はやっていけません」と言えるか
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201703/550520.html

2017年03月04日

[review]薬局で使える実践薬学



3月2日に発売になりました「薬局で使える実践薬学」。SNSなどでは既に多くの方が入手している報告があるようですが、当ブログでもご紹介いたしましょう。何と言っても、山本雄一郎氏の著書ですからスルーする訳にはいきません(笑)

ご存知のように、山本氏は日経DIで「薬局にソクラテスがやってきた」というコラムを連載しています。今回の書籍はその連載の内容をベースに、大幅加筆、そして書き下ろしをした内容となっています。

ですので、内容的にはものすごく充実しています。ネットで予約をすると気が付きませんが、書籍の厚さはかなりのもの。3cmに迫ろうというその厚さは、その重さとも相まって「鈍器」と呼ぶ人も出ているほどです。ご参考までに厚さはこんな感じです。

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2017年03月02日

[薬局新聞]心のよりどころとなる薬剤師に

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第32回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL32


 今回から、ヒルマ薬局(東京都)の比留間康二郎先生にお話をお伺いいたします。

 比留間先生は非常に幅広い活動をなさっていらっしゃるのですよね。

「私は92年続くヒルマ薬局の4代目、「小豆沢店の若旦那」なんて呼んでくださる方もいらっしゃいます。薬局で働く傍ら、板橋区薬剤師会の理事や母校である東京薬科大学の講師としても、お仕事をさせていただいています。小学生とその親御さん向けに薬の講演を行ったり、また東日本大震災、熊本地震でのボランティア活動にも取り組んでいます」

 比留間先生は93歳のご祖母様と一緒に働いていることを、非常に誇りに思っていらっしゃるのですよね。

「私は薬師如来になることを目標にしています。薬師如来を感じに京都のお寺に行ったり、写真集を買って毎日眺めたりもしています(笑)でも、仏像は何も答えてくれない……。そんな時ふと、この身近にいる祖母こそが、私の目指す薬師如来なのだということに気が付きました。お客様から愛され続け、薬剤師という仕事をずっと続けている祖母は、薬局のコンセプトでもある「心のよりどころ」そのものでした。薬剤師があるべき姿を私に教えてくれる存在です。ヒルマ薬局に産まれてきたことを私は誇りに思っています」

 次回以降、具体的な取り組みについてお伺いいたします。


2017年03月01日

[日経DI]「鑑査システム」とかけて「レジ打ち」と解く

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 昨年(2016年)8月の話になりますが、私の薬局に医薬品の調剤鑑査システムを導入しました。既に多くの薬局で導入されているでしょうから、周回遅れの話題になってしまうかもしれませんが、半年間使ってみての感想などをご紹介したいと思います。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:「鑑査システム」とかけて「レジ打ち」と解く
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201703/550347.html

2017年02月25日

[薬局新聞]ハーボニー偽薬問題への指摘と現状

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第31回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL31


 先月、ハーボニーの偽造医薬品が出回った事件がありました。非常に衝撃的であり、ネット上でもいろいろな声が聞かれましたので、ご紹介します。

 これまで偽造医薬品の心配がなかった日本で起こったことについては、「まさか日本で起こるとは思わなかった」「日本の医薬品業界にも偽薬が出回るようになってきたのか」と驚きの声があがっている一方、「ネット通販では割とあること」「食品に比べればまだまだ安全」という冷静な声も。

 当該薬局や卸に対しては、「箱と添付文書がなくて購入することがおかしい」との指摘があり、更に「患者さんが気づく前に何故薬局で気付けなかったのか」という厳しい声も。医薬品の流通ルートに対する疑問が指摘されています。

 その一方、「ハーボニー偽薬問題はあってはならないけど、現場の薬局は死活問題。キレイゴト言っても一円でも安く仕入れたいというのが本音」という現場の切実な声も。

「薬局の業務は対物業務があっての対人業務だということ」という全体を俯瞰する意見もありましたが、今回の事件については「トカゲのしっぽ切りで終わりそうだ」という懸念も指摘されています。

 今後の行政の対応や処分等が注目されます。


2017年02月22日

[日経DI]オーソライズド・ジェネリックへの釈然としない思いの正体

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 先週のある日、卸MS氏に案内してもらったのをきっかけに知ったのですが、第一三共エスファがオーソライズド・ジェネリック(AG)の販売を強化するとのこと。同社のホームページにもその旨のアナウンスが掲載されています。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:オーソライズド・ジェネリックへの釈然としない思いの正体
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201702/550257.html

2017年02月16日

[日経DI]ハーボニー偽造品問題、日薬の対応に疑問

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 先月、C型肝炎治療薬のハーボニー(一般名レジパスビルアセトン付加物・ソホスブビル)の偽造物が出回り世間を騒がせました。事件の全容を知るにはまだ至りませんが、報道などから断片的にいろいろな情報が入ってきて、ぼんやりと全体像が見えてきた感じです。ただ、最近、厚生労働省や製薬企業などから追加の注意喚起やアナウンスはなく、現場としてははっきりしない状況で、このまま忘れ去られてしまうのではないかと少し心配です。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:ハーボニー偽造品問題、日薬の対応に疑問
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201702/550160.html

2017年02月09日

[薬局新聞]正確な情報発信と対面サポート

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第30回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL30


 引き続き、ファイン薬局住道店(大阪府)の田村かおり先生にお話をお伺いいたします。

 ネット上にある医療情報に対して、危惧していることがおありだと。

「昨年、医療情報のキュレーションサイト「WELQ問題」がありました。インターネット上の医療情報は玉石混交です。一般の人が検索しても正確な情報にたどり着くのは難しいです。薬剤師である私が検索しても最初に出てくるのは怪しげな情報サイトです。国民が情報を理解し自ら生活・体調管理ができるようになってもらうことが 国民と医療従事者共に健やかでいられると思います」

 どのような形がよいとお考えでしょうか。

「ネット記事と対面による患者応需は相互補完関係になるのが理想だと考えます。どうしても直接対面する患者さんの数が多すぎて、ひとりひとりに対応する時間が取れない。まっとうな情報を理解できる患者さんは医療従事者が責任を持って発信する情報を読み、それでも理解できない部分を対面で対応する。そのためには生活に即したまっとうな情報が広い範囲で数多く必要です。私もブログを書いていますが、薬剤師全体がもっと情報発信することが肝要です」

 田村先生、4回に渡ってありがとうございました。


「くすりや」の「現場」
http://miyaq.hatenablog.com/

2017年02月07日

[日経DI]薬剤師と警察官に共通する仕事の特徴とは

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 警察官が巡回で私の薬局を、だいたい2〜3カ月に1回のペースで訪れます。いえ、もちろん、私が決して悪いことをしたとか、人相が悪いのでマークされているだとかではありません(笑)。答えは、私の薬局では毒物劇物を扱っているため、その販売状況の確認に訪れる、というものです。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:薬剤師と警察官に共通する仕事の特徴とは
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201702/550079.html

2017年02月03日

[薬局新聞]SNSや人の輪を活かして情報収集

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第29回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL29


 引き続き、ファイン薬局住道店(大阪府)の田村かおり先生にお話をお伺いいたします。

 田村先生は主にTwitterやFB(Facebook)で情報収集を行っているのですよね。

「SNS上には、医薬品の回収情報や副作用情報などを情報提供してくれる人がいます。メーカーのサイトやPMDAに掲載されるより前に情報を得ることもあります。Twitterならば複数のアカウントを持つことも可能なので、医療情報を集めるためのアカウントを作ることを提案します。SNSは業務が忙しく、なかなか時間が取れない場合にも有用なツールとなります」

 ネットでの情報収集はもはや薬剤師の必須スキルと言ってもいいかもしれません。

「薬剤師会は何もしてくれない、行政は周知してくれないというけれども、専門職なら自分で取りに行く姿勢が必要です。もちろん、情報を収集するだけでなく、厚生労働省やPMDA、各メーカーのサイトや出典を調べる等、裏取りは必要です。またネット上だけでなく、近隣の薬局の人と仲良くなったり、大学や元職場の人の関係で人の輪を作るのも十分価値があります。研修会で知り合った他の薬剤師や、講師の方と名刺交換をしてFBでつながるのもいい方法です。他の薬剤師のやり方を見る機会がぐんと増えます」

 次回は、情報発信についてもお伺いいたします。


2017年02月01日

[日経DI]調剤ポイント、結局は現状追認…ですか

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 調剤の一部負担金に関するポイント付与について、最近はすっかり話題にされることも少なくなりました。ところがこのたび、厚生労働省がその指導基準を明確にしたことがDI Onlineでニュースになっていました。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:調剤ポイント、結局は現状追認…ですか
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201702/549968.html

2017年01月26日

[薬局新聞]学術発表をリアルタイムでウェブ配信

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第28回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL28


 引き続き、ファイン薬局住道店(大阪府)の田村かおり先生にお話をお伺いいたします。

 ちょっと前の話になりますが、一昨年の鹿児島の学術大会の際には、分科会の配信をしていただきお世話になりました。

「座長が豊見さんと原崎さんなので何か起こるとは思っていましたが、配信許可が出たので携帯電話よりツイキャスしました。分科会の1時間半の間、スタンドが無く、手持ちでの配信でしたので、腕がつりそうになりました。バッテリー残量も危うかったのでヒヤヒヤしましたが、視聴者からのリアルタイムの反応にテンションが上りました(笑)」

 それ以前にも何か配信をしたことがあるのでしょうか。

「一度もありませんが、知人がツイキャスをやっていたのでできるんじゃないかと、軽い気持ちでやりました。距離、時間、お金、業務、家庭など事情は様々ですが、学術大会に参加できない人たちには大変好評でした。日本薬剤師会も、発表者の許可を得て、会員に向けて学術大会の様子をウェブ配信するなど工夫してもいいと感じました」

 次回も、田村先生の取り組みについてお話をお伺いします。


2017年01月23日

[日経DI]ハーボニー偽造品発見が薬剤師に与える衝撃

ハーボニー


DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 先週から大きな話題になっているC型肝炎治療薬ハーボニー(一般名レジパスビルアセトン付加物・ソホスブビル)の偽造品が発見されたというニュース。普段、薬局で働いていて数多くの医薬品を取り扱いますが、それが偽造されているかどうかについてほぼ疑うことはありませんでした。今回の件で、偽造医薬品に注意を払わなければならないことを改めて考えさせられました。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:ハーボニー偽造品発見が薬剤師に与える衝撃
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201701/549905.html

2017年01月19日

[薬局新聞]効率を重視してスタッフで情報共有

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第27回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL27


 今回から、ファイン薬局住道店(大阪府)の田村かおり先生にお話をお伺いいたします。

 田村先生が勤務する薬局、とても特徴的だとうかがいました。

「スタッフは女性ばかりですし、薬局の特性上、患者さんとして対応する方も女性が中心です。スタッフはみな家庭を持つ女性。限られた時間をどのように使うかという部分でいろいろな工夫をしています。効率を重視しつつ、薬局の基本となる業務をきっちり行うことを常に意識しています」

 具体的にはどのようなことがあるのでしょうか。

「紙ベースでの申し送りと電子薬歴をうまく活用しています。例えば、電話での相談があった場合、おおまかな質問内容を相談記録として紙ベースで残し、個別の詳細な記録は電子薬歴に記載します。申し送り用紙に個々人書いてもらって、ファイルにはさんだり、メモを皆が見る場所に貼ったりしています。また、患者さんにどのように接したかや患者さんの様子(昔に比べて元気がなくなったとか、出産したとか)をスタッフ同士で話すなど、業務の“合間”をうまく活用し、情報の共有をしています」

 円滑に業務が行われている様子が目に浮かびますね。

 次回以降、田村先生の様々な取り組みについてお伺いいたします。


2017年01月17日

[日経DI]お茶やあめ、シールの提供をどう思いますか

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。年末年始、皆様はどのようにお過ごしだったでしょうか。私は体調を崩してしまい、初詣にも行けずに、別の意味で「寝正月」となってしまいました。本年も「薬剤師的にどうでしょう」をよろしくお願いいたします。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:お茶やあめ、シールの提供をどう思いますか
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201701/549795.html

2017年01月01日

[薬局新聞]かかりつけ薬剤師PERSONAL2017新春スペシャル



2017年、あけましておめでとうございます。本年も薬局のオモテとウラをよろしくお願いいたします。薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」新春スペシャル号をお届けいたします。

かかりつけ薬剤師PERSONAL2017新春SP


<2016年主なニュース>

・調剤報酬改定
(かかりつけ薬剤師、医療に関わる地域活動、湿布薬70枚制限、お薬手帳持参で減額)
・日本調剤が水野薬局を買収
・調剤権をめぐり中医協でバトル
・健康サポート薬局始まる
・オプジーボが半額に、薬価制度を巡る議論
・デパス、アモバンが向精神薬に指定
・敷地内薬局解禁、フェンス撤廃も


 2年に一度、必ずあるものですが、4月の調剤報酬改定に際しては、今回もドタバタがありました。特に新設されたかかりつけ薬剤師指導料に関しては、その是非から算定に至るまで、多くの意見が飛び交いました。中でも、算定要件である「医療に係る地域活動」の解釈やあり方を巡っては、特に混乱を招いたと言っても過言ではありません。

 個人的には、日本調剤の水野薬局買収が非常に印象に残っています。薬局の草分け的な存在でもある水野薬局が、その思想やシステムが対極にあると考えられていた大手チェーンに買収されたことは衝撃であり、今後の薬局業界の将来を見据える中で、いろいろと考えさせられる出来事でした。

 オプジーボの薬価を巡るやり取りは、皆保険を維持するために医療費の適正化を考える上では必要ですが、メーカーの開発意欲をそぐことは否定できず、複雑な思いです。今後、毎年の薬価改定にも話が及んでくるでしょう。またこれは「対岸の火事」では済まされず、調剤報酬の技術料の部分にも切り込んでくる可能性もあるでしょう。

 「かかりつけ薬剤師PERSONAL」にご登場いただいた皆様から、2016年の振り返りと2017年の展望について、一言お寄せいただきました。



山本雅洋 「拡がるご縁」

 「優劣をつけられないほど多くの出来事に恵まれた」という台詞が真っ先に思い浮かびました。 今年一年は「拡がるご縁」。 自分たちの継続してきた活動が書籍になり、雑誌になり、ワークショップとなり、研修会となりました。 漣のように広がる想い、志を同じくする仲間とのご縁、どれだけ感謝をしても尽きることはありません。多くの仲間に支えられて、七転八倒の末ここまでやってこれたと痛感しております。一度生まれ拡がったご縁は決して絶えません。 来年はいよいよNPO法人AHEADMAPが始動します。どんなワクワクが待ち受けているのでしょうか。今はあえて何も考えずに、ただただ静かに年が明けるのを愉しみにしております。



水元由香 「熊本大地震」

 この一年は熊本大地震を抜きにしては語れません。まず、震災にあわれた方へ心からお見舞い申し上げます。幸い私自身は大きな被害には合わなかったものの、揺れへの恐怖心は今でも忘れることができません。しかしながら、震災時に日本中から温かい励ましや助けをいただきました。感謝の念でいっぱいです。全国の皆さん、本当にありがとうございました。熊本県民は復興に向けて一歩一歩進んでいます。熊本城も踏ん張っています。災害はいつだれの身に降りかかってくるかわかりません。何が起ころうと何度でも立ち上がり、ますますたくましい日本になっていくことを願っています。できるこつをできるしこ(できることをできるだけ)!



太田貴之 「副作用機序別分類アプリ」

 2016年は、あっという間に過ぎていきました。熊本・鳥取の地震、かかりつけ薬剤師、健康サポート薬局。個人的にはM&Aに個別指導と、薬剤師人生の中でそう何度もない体験をしました。その中でも、私が所属するどんぐり未来塾で今回、副作用機序別分類のアプリを作成し、リリースできたことが一番大きな出来事かもしれません。アプリを手作りするなんて考えた事もなかったし、一人では到底不可能です。信頼できる仲間、励ましあえる仲間がいてこそ、達成できたことだと思います。2017年はイベントもいくつか企画する予定です。今までに知り合う事ができた仲間との繋がりを大切にし、薬剤師としてより一層頑張っていきたいと思います!



田中孝明 「行動に移す」

 現場目線の制度作りをしていきたい。あれこれ言ういよりも、行動して変えていきたい。以前掲載していただいた際に、お話をさせて頂きました。それを実行に移すために、熊毛地区の推薦を受けて、県薬剤師会の委員をさせて頂くことになりました。私の現在の仕事は、薬剤師会会員の皆様の研修会、登録販売者の方向けの研修会の準備、開催、講師などです。具体的には、椅子や机の配置、案内状の作成、研修会の報告書の作成、担当講義のスライド作成・講師など。普段の仕事にプラスでやらないといけませんし、離島から本土に行くのは大変ですが、やりがいを感じています。今後も行動に移して、皆で協力して薬剤師業界をより洗練された業界にしていきたいです。



豊見敦 「規制緩和」

 今年の春、薬局の独立性を担保するいわゆる公道規制が緩和されました。一般用医薬品の区分変更や通信販売など経済振興を名分とした規制緩和は今までも行われてきましたが、今回の規制緩和は後年に大きな意味を持って語られる出来事になってしまう可能性があります。医薬分業において薬局の独立性が担保されない形が認められてしまっては大きく本旨を揺るがします。 遠隔服薬指導も特区において認められる方向です。今後も医薬品を経済活動の"商品"として扱いたい方々の要望は強まると思われます。今こそ医薬品の専門家として、その危険性を知っているものとして、適切なルールが必要であることを訴え続けていかなければならないと感じています。



 業界全体を見渡すと、先行きを憂慮することも少なくありませんが、昨年このコーナーにご登場いただいた方々をはじめとし、個人や薬局単位で多くの取組がなされ、実を結んできていることも確かです。当コーナーでは、引き続きそうした取り組みをご紹介し、業界の動向を現場レベルでお伝えしてゆく予定です。


2016年12月27日

[日経DI]薬局業界、今年1番のトピックは何ですか?《後編》

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 毎年のことではありますが、クリスマスが終わると、お正月に向けて畳みかけるように年末の慌ただしさに包まれますね。先週に引き続き、今年1年を振り返ってみたいと思います。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:薬局業界、今年1番のトピックは何ですか?《後編》
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201612/549586.html

2016年12月21日

[薬局新聞]薬局の業務にも遠からずAIが

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第26回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL26


 ここ最近、AI(人工知能)の話題がホットですが、医療の分野においてもその活用が期待されています。AIというのは、過去の経験から未来を予測することが可能ですので、蓄積された膨大なデータを瞬時に解析し、そこから特徴や傾向、類似点などを掴むことを得意としています。

 例えば、診断に関して言えば、AIは医師の能力を既に上回っていることが示唆されています。糖尿病による重大な合併症の一つに網膜症がありますが、Googleのディープラーニングを活用したアルゴリズムは、8人の眼科医の平均スコアを上回ったことが話題になっていました。

 また、創薬の分野においても期待は大きいです。AIに生化学分野の論文を考察させることで、未知のタンパクの機能を、これまででは考えられないスピードで特定したことも紹介されていました。これまでの常識が、根底から覆される状況が発生しています。

 薬局の業務においても、遠からずAIが導入、活用されることになるのは間違いありません。何がどう変わるのか、予測すら難しい部分もありますが、「AIを使いこなす」のではなく、「AIに使われる」日々が待ち構えているなんてことも、冗談ではないかもしれませんね。


2016年12月20日

[日経DI]薬局業界、今年1番のトピックは何ですか?《前編》

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 今年も残すところ、あと10日ほどになりました。年末年始のお休みを控えての年の瀬、また気ぜわしさからくる「駆け込み受診」もあり、薬局の窓口も慌ただしい日が続きますが、今年1年を振り返ってみたいと思います。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:薬局業界、今年1番のトピックは何ですか?《前編》
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201612/549491.html

2016年12月14日

[日経DI]「薬学的視点に基づく会話」がなくてよいのか

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 電通が、「薬剤師意識調査」を初めて実施したとのことで、その内容が公表されています。大まかな内容については、ニュースリリースで確認できます。その中で、今回調べて分かった「主なファインディングス」として4つのことが挙げられています。ちょっとおもしろい結果が出ているので、簡単に紹介したいと思います。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:「薬学的視点に基づく会話」がなくてよいのか
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201612/549400.html

治療薬ハンドブック2017 薬剤選択と処方のポイント 特典アプリがついています


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2016年12月09日

[薬局新聞]24時間対応の必要性を考える

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第25回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL25


 11月半ば、ファミリーレストランチェーンのロイヤルホストが、来年1月までに、すべての店舗で24時間営業を取りやめると全国紙で報じられました。併せて、深夜や早朝の時間短縮や定休日の導入も考えているようですね。

 賃金上昇、コスト増に伴って、外食産業は深夜営業を減らす傾向にあり、その流れの一つなのでしょう。それに対してネット上では「24時間開いている必要はない」「日本人は働きすぎ」といった声が寄せられています。中には「英断である!」と評価する声もあり、好意的な反応が多くを占めているようです。

 外食産業と薬局業界の単純な比較はできませんが、薬局に目を向けてみますと、24時間開局こそ決して多くありませんが、24時間対応が求められるなど、そうした流れと逆の方向を向いているように思えます。しかし闇雲に推し進めるのではなく、本当に必要なことなのかどうか、考えなくてはなりません。

 「すべての薬局が、24時間対応をする必要があるのか」という疑問の声もあがっていますが、いかに負担を減らすのかということを模索してゆく必要があるのではないでしょうか。薬局で働く人たちの健康にも目を向けてほしいものですね。


『見える風景が変わるか? 2040年の薬局』


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2016年12月06日

[日経DI]高齢になれば薬剤師免許は返上すべき?

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」

 このところ、高齢者による自動車事故が取り上げられることが増えてきています。高速道路を逆走してしまったり、集団登校中の小学生の列に突っ込んでしまうなど、事態は深刻です。こうした事故は必ずしも高齢者に限った話ではありませんし、高齢者の事故率が高まっているわけでもないでしょうから、恐らく高齢者の絶対数が増えたためでしょう。

続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:高齢になれば薬剤師免許は返上すべき?
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201612/549279.html

2016年12月03日

[薬局新聞]多職種との論文情報共有を目指して

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第24回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL24


 引き続き、はるか薬局三条支局(愛知県名古屋市)の山本雅洋先生にお話をお伺いいたします。

 山本先生は普段、薬局で「論文情報を活用して患者さんが納得するまで対話をすること」を実践されているとのこと。

「私の勤務先の薬局の長年の積み重ねの成果でしょうか。「検査値のことをもっと知りたい」「受診目的以外の軽微な症状(例えば風邪)ではどんな薬がいいのか?」「健康食品・サプリメントを試したいのだけれど、ほんとに効果あるの?」など、患者さんからの質問は毎日、多様多岐に渡ります」

そのような質問にどう対応するのでしょう。

「患者さんからの質問内容を、P:どんな背景の人に、E:どんなことをすると(薬、食事、運動など)、C:何と比較して、O:どうなるのか(健康になる?死亡リスクが減る?合併症リスクが減る?)という形式に落とし込みます。そこから臨床医学論文を探し、内容を吟味して患者さんが納得のいくまで会話を継続します。その場で解決することもあれば後から電話などでお伝えすることもあります。現在は患者さんに対する論文情報の活用がほとんどですが、ゆくゆくは主治医も含めた他職種との情報共有、論文活用を目指して活動したいと思っています」

 山本先生、4回に渡ってありがとうございました。


薬がみえる vol.3


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