ホメオパシーについては既に多くのブログ等でも取り上げられていますので、このブログで取り上げるのもかなり「今更感」がありますが、ちょうど日薬が声明を出したようですのでご紹介します。
日本学術会議の会長が、
ホメオパシーについて談話を発表していますが、その「会長談話」に対するコメントという形で、日薬会長の児玉氏が、日薬としての考えを示しています。
日本薬剤師会:「ホメオパシー」に係る学術会議会長談話について(pdfファイル)http://www.nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/pdf/homoeopathy.pdfせっかくですので、全文を引用しましょう。
科学的にエビデンスが明確に証明されていない、あるいは曖昧な医療類似行為を医療従事者が行うことは、当該患者の適切な医療を受ける機会を損ない、症状の悪化を招来し、時として死に至らしめる可能性も否定できません。医療に携わるものとして、安易にこうした行為を行うことは、厳に慎むべきと考えます。また、医薬品を扱う専門職の薬剤師の立場からすれば、効能・効果が科学的に証明されていない「医薬品類似物質」が医療現場で使用されることは、医薬品の適正使用の観点から、ひいては国民患者の安全な医薬品使用を確保する観点から、入手手段の如何にかかわらず極めて重大な問題であると認識しています。
では、その元となった日本学術会議の会長談話はどんなことが書いてあるのか、こちらで見ることができます。
日本学術会議:「ホメオパシー」についての会長談話(pdfファイル)http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d8.pdfこちらは引用しませんが、日本学術会議の会長談話が「
ホメオパシーの完全なる否定」であることは明確で、日薬もそれに賛同した形と言っていいでしょう。
ご存知かもしれませんが、日薬に先立って日本医師会をはじめ多くの団体が、日本学術会議の会長談話を支持、すなわち
ホメオパシーの否定を表明しています。
なぜこのような動きが広がっているのか。きっかけとしては、新生児へビタミンK2を与えずに死亡した事件がもちろん大きいのですが、根本的な問題は、
ホメオパシーのあり方なのではないかと思うのです。
つまり、
ホメオパシーが医療と対峙する位置にあることが、これだけ事態を大きくしているわけです。言い換えれば、
ホメオパシーが医療を否定し、それにかわる行為を行っている部分が問題になっているということです。
逆に言えば、
ホメオパシーが医療を否定せずに受け入れる姿勢を示すのであれば、それはそれでアリな部分もあるのかなと。いや、個人的には
ホメオパシーなんてこれっぽっちも信じていませんよ。
ホメオパシーが「科学の否定」から始まるのであれば、医療と共存するのは難しいですが、日本学術会議会長談話にあるように「非科学的であることを知りつつ信じる」状況が構築できるのであれば、共存も可能なのかもしれません。

