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2014年12月10日

褒めてる?けなしてる?薬局薬剤師を端的に表した2つのエピソード

普段はほとんど訪れることのないサイトなのですが、日本ビジネスエクスプレスの記事が目に留まって読んでみました。

薬局でさんざん待たされ思い知らされた「日本人はやっぱりすごい」 政治、経済がこんな状態でも揺るがない日本社会:JBpress(日本ビジネスプレス)

著者の柯隆氏は富士通総研の主任研究員だそうです。元々中国の生まれで、現在は日本に住んでいるようなのですが、そういう点で、日本人よりも客観的に状況を観察できる部分があるのかもしれません。

記事中、薬局での出来事が2つ紹介されています。1つは点鼻の噴霧回数のエピソード。話の感じから、疑義照会で時間がかかっているのかなとも取れますが、

1回につき片方の鼻腔に1回ずつ噴霧すればいいのか、それとも片方の鼻腔に2回ずつ噴霧すればいいのか


について、真剣に議論する薬剤師の様子が引き合いに出されています。

最初は「少々あきれた」という柯氏ですが、その後、「あの薬剤師たちはすごいな」と感心したと書かれています。これがモノづくりの国日本だというのです。

本気で感心しているのか、それとも強烈な皮肉なのか、なんとも判断に迷うところではありますが、もう一つのエピソードを見ますと、本気で感心しているのかもしれません。

その2つ目のエピソードもやはり薬局のお話。医者が処方箋に書いた「数回」について、薬局で薬剤師に問うたところ、何度聞いても「数回です」としか答えないと嘆いています。

その様子を見て柯氏は、

まるで責任を問われるのを恐れているような感じだった


と感想を述べています。光景が目に浮かびますね(苦笑

現場で働く者からしてみたら、どっちのエピソードも恥ずかしくて仕方がありません。これを読んだ多くの人から「やっぱり薬剤師は…」「だから薬剤師は…」という声が聞こえてくるのではないかと心配してしまいます。

いずれも、現在の薬局薬剤師の状況を端的に表しているのではないかなと感じます。「あなたに相談してよかった!」と一目置かれる薬剤師はもちろんいますが、今回のエピソードに登場するような姿が、現在の薬局薬剤師の平均的な姿なのかもしれませんね。

話は戻りますが、この柯氏の文章、結局のところ何が言いたいのか、読み終わっても今一つつかめないのは私だけでしょうか。薬局のエピソードが強烈過ぎて、頭に入ってこないのかもしれませんが。

薬局が変われば地域医療が変わる (医師と薬剤師の協働から始まる在宅医療イノベーション)

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20:03 | Comment(0) | ウラ

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