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2014年12月26日
「OTCメディケーション」虎の巻 第3版 「患者へのアプローチ」がよき指針に
日経DIの薬局虎の巻シリーズの「「OTCメディケーション」虎の巻 第3版」が2011年3月以来の全面改訂ということで、購入いたしました。
薬局のカウンターですぐに役立つのはやはり各論の部分でしょう。「かぜ薬」「胃腸薬」「点眼薬」など、22の製品群に分けられ、それぞれに「チェックポイント」「患者へのアプローチ」「商品の使い分けと特徴」が書かれています。
中でも、「患者へのアプローチ」がとてもいいです。何がいいって、考え方が筋道立てて書かれているのです。「そんなの当り前じゃないか!」と思うかもしれませんが、自分がOTCを販売する時、どこまでできているかと言われれば、ちょっと自信がなかったりします。
OTCを購入する患者に対しては、いわゆる「症候学」に基づいて状態を判断してゆくことになります。もちろん、販売時には行っているものなのですが、どこまで体系化、あるいは可視化されたものを持っているかと言われれば、尻込みしてしまう人も少なくないでしょう。
今はどうか分かりませんが、薬学部に症候学の講義はありませんでしたし、ましてやOTCの販売手法について教えてくれる人はいませんでした。実際、現場に出てOJTで習得した人が多いのではないかと思うのです。
話を元に戻しますと、各製品群にある「患者へのアプローチ」は、経験や勘で行ってきた現場の判断を、後押ししてくれるものになるのではないかと思います。
そして更に、書籍と異なった判断をするケースももちろんあると思うのですが、そうした際にその判断を考えることで、自分の言動を可視化することができるようにもなるのではないでしょうか。
2cmを超える厚み!
「使い分けと特徴」には含有成分やその特徴などがぎっしり書かれています。知らない製品も多々あり、新たに薬局に置きたいものを探すのにも重宝しそうです。
「主要450製品をカラー写真で紹介」とも書かれていますので、製品のイメージを掴むこともできますし、患者さんからの問い合わせの際にも役立ちそう。
地味に役立つのが、巻末にある「主要製品成分早見表」。成分名だけでなく、その含有量まで記載がありますので、同効薬の細かな比較をしたい時にいいかもしれません。
▽ 「OTCメディケーション」虎の巻 第3版 (日経DI 薬局虎の巻シリーズ5)
21:54
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