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2015年01月30日
電子お薬手帳ファルモの「処方送信」機能を使ってみた
当薬局で導入している電子お薬手帳「ファルモ」ですが、処方せん送信サービスという機能がついています。まだ使ったことがないのですが、どんな感じの運用になるのか、試してみました。
処方箋を送るのは患者さんが使うスマホからです。ファルモのアプリを立ち上げ、そこからスマホのカメラを通じて処方箋の画像を撮影、それをかかりつけ薬局に送信するという流れです。
アプリの操作としては、まずは右上のメニュー画面から「処方送信」をタップします。

すると、かかりつけ薬局として設定している薬局が表示されます。基本的には、この「かかりつけ薬局」として設定しされている薬局に処方箋を送信することになります。

薬局側が処方箋を受付できない状況ですと、このように「処方箋の受付を行っておりません」という表示になり、送信することができません。

ちなみに、薬局側での準備は、処方せんを受け付けるための「処方送信」というソフトを立ち上げておきます。レセコンとは別のPCでインターネットにつながっているものです。

スマホのアプリから処方箋を送る手順ですが、先ほどの画面で「かかりつけ薬局に送信する」をタップすると、処方箋を撮影する画面になります。複数枚の処方箋に対応するため、全部で3枚撮影が可能です。

こんな感じで、撮影の際の注意事項も書かれています。

では早速撮影してみます。撮影以外に、スマホに保存されている画像を送ることもできるようになっています。

今回は処方箋のかわりに、チラシを撮影してみました(苦笑

「撮影済み」となったのを確認して、画面を下の方にスクロールさせます。

連絡先の電話番号を入れる欄がありますので、そこに番号を入れます。これは薬局側に通知されるものですね。

「次へ」をタップすると、撮影した画像がアップロードされます。

これで送信完了ではなく、「アンケート」の画面に移ります。質問項目がいくつか設けられています。


アンケート項目がいくつかあるのですが、これが既存のFAXとの最大の違いではないかと感じました。つまり、処方箋の画像を受け取る段階で、患者さん側の情報も同時に受け取ることができるということです。

もちろん、この段階で薬局ができるのは「調剤の準備」ではありますが、有用であることに違いはありません。「送信する」をタップして、処方箋の画像送信が完了します。

最後の画面に薬局の詳細が表示されることに、アプリ作り手の細やかな気遣いを感じ取ることができます。

受け取る側の薬局はどうかと言いますと、「処方送信」ソフトに受付が表示されます。

受け付けた画像はもちろん、アンケート内容も詳細に確認することが可能。

そして何より秀逸なのが、画像が自動でプリントされること。受け付けたはいいけれど、それに気が付かなければ意味がないわけですから、これは素晴らしい機能です。ちなみに印刷されたものはこんな形で出てきます。

処方せんを受け付けた後、患者さんへ連絡したい場合は、入力された電話番号へかけてももちろんいいのですが、「処方せん送信」のソフトからもメッセージを送ることが可能です。
例えば、2枚目の画像が不鮮明で再送してほしい場合など、このようにメッセージを作成して送信します。

患者さん側の端末では、メールのを受診し、またアプリにも薬局から連絡が来たことを知らせてくれます。


こんな形でメッセージが表示されます。

調剤準備が完了したこともお知らせ可能です。

患者さん側へはアプリで通知されます。


双方向のコミュニケーションツールとして使用できるのが、これまであるFAXとの最大の違いですね。単なるFAXの上位互換という位置づけに留まらず、いろいろな可能性が出てきそうです。
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18:05
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