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2015年03月12日

[薬局新聞]大規模自然災害に連携必須

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第112回です。

ソーシャルPメンター&ニュース112


 引き続き、会営石巻医薬品センター薬局薬局長の丹野佳郎先生にお話をお伺いします。

 東日本大震災の後、先生が強く感じているのはどんなことでしょうか。

「大規模自然災害の支援は災害拠点病院など単独の機関のみでは解決できない、ということです。各種専門性の高いチームの連携がなければ成立しません。また、震災後の石巻は30年後の日本の姿だともいわれますが、在宅医療も医療機関単独では成り立たちません。医療・介護・福祉のチームワークがあってこそのものです。そしてチームは日頃の連携関係がないと機能しないということです」。

 前回お話しいただいた、お薬手帳に関してはいかがでしょうか。

「大規模自然災害では、医療機関や薬局が機能を失い復旧するまでに、慢性疾患の薬の確保に難渋します。お薬手帳を持たない場合は尚更です。お薬手帳の本来の目的は日常の薬物治療の有効性と安全性を担保するものですが、災害時や事故時にとても有用なツールだということが分かりました。そのためにも、常日頃からお薬手帳を活用することが大切だと感じます」。

 丹野先生、4回に渡ってありがとうございました。


3.11を心に刻んで 2015 (岩波ブックレット)

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