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2016年04月02日

「ロキソプロフェンに重大な副作用」の"騒動"を受けて

既に旧聞に属する話題かもしれませんが、ロキソプロフェン(内服薬)の重大な副作用として「小腸・大腸の狭窄・閉塞」が追加されました。PMDAの該当ページはこちらから。

使用上の注意改訂情報(平成28年3月22日指示分) | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

今回のロキソプロフェンの重大な副作用追加に関しては、SNSを中心に非常に大きな反響がありました。これは、ロキソプロフェンが一般用医薬品として販売されていることもさることながら、「ロキソニン」ブランドを中心に非常に身近な存在だからということもあるでしょう。

ロキソニンを「神薬」と崇める人たちもいるくらいで、鎮痛剤として絶対的な信頼を寄せる人も少なくありません。その薬に重大な副作用が追加されたのですから、「一大事」というのも分かります。

そうした状況を受けて、多くの記事や報道がなされています。ただ、そうした記事や報道には、非常に大きな質の差が見られますので、情報を鵜呑みにしないことが大切ではないかと思います。

とかく、医療用のロキソプロフェンと一般用のロキソプロフェンを別物のように扱うものについては要注意と言えます。ご存知とは思いますが、医療用のロキソプロフェンも、一般用のそれも、いずれも同成分60mgを含有しています。

「一般用だから安全」という文脈は論外にしても、きちんとした理解に基づかずに記事が書かれたり報道されていることもありそうです。

話を元に戻しますと、ロキソプロフェンの「重大な副作用」については、過度に心配する必要はもちろんないでしょう。今回の追加指示によって、直ちに事態が大きく変わるというものでもありません。しかしながら発生の可能性が極めて低いからと言って、侮るようなことがあってはなりませんね。

薬物動態のイロハ

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