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2016年07月25日

[薬局新聞]現場の状況や意見の反映は?

薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第11回です。

かかりつけ薬剤師PERSONAL11


 引き続き、栃木県足利市の小嶋慎二先生にお話をお伺いいたします。

 健康サポート薬局の策定についても思うところがおありのようですね。

「健康サポートの要件は、H26年度改定の議論の中で突如として登場し、調剤報酬や現在までのさまざまな制度化に大きな影響を残している報告書『薬局の求められる機能とあるべき姿』を元に、H26年度に行われたアンケートを踏まえてたたき台が作られています。この報告書をまとめた厚生労働科学研究にこれまでの経緯が記されているのですが、どれだけ現場の状況を把握し、現場の薬剤師の生の声を吸い上げたか、またどういうプロセスでたたき台が作られたのか、釈然としません」

 国の施策という根幹に関わる部分ですよね。

「厚労省の役人が知恵を絞って作られたものだと思っていた「患者のための薬局ビジョン」と「かかりつけ薬剤師制度」、「健康サポート薬局」の概念と要件は、実は外部に丸投げで、一部の研究者によってまとめられたものが事実上そのまま国の施策になっているのです。もちろん手順として正しいとは思いますが、大きな政策転換を行うのであれば、理想論を示すだけではなく、現状や課題についても記す必要がありますし、何よりも要件案に対するパブリックコメントの意見が全く反映されないことは大きな問題と感じています」

次回は今後の展望等についてもお伺いいたします。


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