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2009年01月31日

ARBとHCTZの合剤-エカード、コディオ

エカードパンフレット


武田薬品からエカード配合錠の、ノバルティスからコディオ配合錠の製造販売承認を取得したというリリースがありました。冒頭の写真はエカード配合錠のパンフレットです。

武田薬品:日本における高血圧症治療剤「エカード配合錠HD」および「エカード配合錠LD」(ブロプレスと利尿剤の合剤)の製造販売承認取得について
http://www.takeda.co.jp/press/article_31870.html

「Hybrid ARB」を冠するエカード配合錠はLDHDの2規格。カンデサルタンシレキセチル(商品名:ブロプレス)/ヒドロクロロチアジドの配合割合ですが、

LD:4mg/6.25mg

HD:8mg/6.25mg


となっています。

ノバルティス:「コディオ配合錠MD」「コディオ配合錠EX」製造販売承認を取得
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090121_04.html

一方のコディオ配合錠ですがMDEXの2規格で、こちらはバルサルタン(商品名:ディオバン)/ヒドロクロロチアジドの配合割合が、

MD:80mg/6.25mg

EX:80mg/12.5mg


となっています。

ARBがブロプレスディオバンという違いはもちろんありますが、どちらも2規格が用意されています。一番の違いはエカード配合錠がARBの用量を変更しているのに対し、コディオ配合錠は利尿剤の用量を変えているという点です。

いずれの薬剤も第一選択薬とはならないでしょうが、どちらが使いやすいでしょうかね。

現在の薬価から、それぞれの予想薬価を算出してみました。

エカード配合錠LD 83.3+1.6→84.9

エカード配合錠HD 162.1+1.6→163.7


コディオ配合錠MD 136.2+1.6→137.8

コディオ配合錠EX 136.2+3.1→139.3



「ARBと利尿剤の合剤」と言われて思い出すのが万有のプレミネント錠です。発売から2年以上が経っていますが、こちらの方はどうでしょうかね。

また、ニューロタン錠100mgという規格が発売されるということで、各メーカー特許切れ対策に余念がありませんね。

万有製薬:高血圧症治療薬「ニューロタン錠100mg」新剤型追加承認のお知らせ
http://www.banyu.co.jp/content/corporate/newsroom/2009/product_news_0115.html


(関連リンク)

【薬食審医薬品第一部会】ARB・利尿剤の配合剤2製品が登場へ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry8626.html

エカード製品案内(pdfファイル)

この記事へのコメント
くまさん、こんにちは。
予想薬価を出してみると面白いですね。ARBの高薬価を打ち消すには、コディオのスタイルが良いのでしょうが、エカードは低用量のARBで価格が抑えられていて、より軽度の方から使えるという感じでしょうか?両方を採用する医療機関があるとすればどのように使い分けるのか…僕らもしっかり情報提供ができるように準備しなくてはなりませんね。
あと、エカードのLDとHDの薬価予想が逆のような気がします。チェックしてみてください。
今年も、よろしくお願いします<(_ _)>
Posted by 旭川の薬剤師道場 at 2009年02月01日 10:29
>旭川の薬剤師道場様
コメントありがとうございます。
費用対効果という言い方がよいのかどうか分かりませんが、ARB倍量と利尿剤倍量では、薬価にかなりの差がつきますね。

薬価についても修正いたしました。ご指摘ありがとうございました。
Posted by くま☆ at 2009年02月01日 10:37
名称から用量が分かりにくいですね

エカード配合錠4L、エカード配合錠8L
コディオ配合錠80L、コディオ配合錠80M

とかが分かりやすいかな?(L、Mは利尿剤の量ロー、ミドル。かえって分かりにくい?)
Posted by kense at 2009年02月02日 15:49
>kense様
薬事日報の記事には、元々の申請が
「コディオ配合錠6・25、同12・5」
「エカード配合錠4、同8」
とあり、紛らわしいので名称変更してこの名前になったとありますね。
配合剤のいい名称って、何かありませんかね?(苦笑
Posted by くま☆ at 2009年02月02日 23:31
こんばんは。
最近のARB合剤ブームに興味を持っています。やはり特許切れを意識してのことでしょうか。薬価予想、有難いです。とても参考になります。
個人的にはエカードLDに期待です。コストパフォーマンスが高いのではないかという予想からです。
Posted by drarbeit at 2009年02月03日 23:54
こんばんは。
エカードLDのコストパフォーマンスは確かに魅力ですね。ただ、エカードも最初は、実は利尿剤倍量の製剤にしたかったようですが、相性が悪く製品化できなくて、やむなくARB倍量に切り替えたなんて話もありますよ。
Posted by けんちゃん at 2009年02月06日 21:13
けんちゃん様
そうなんですか。面白い情報ありがとうございました。
Posted by drarbeit at 2009年02月06日 22:05
>お二方
コメントありがとうございます。
薬価の予想は有用性加算等がないものとして、単に薬価の和としていますので、どこまで当てになるのかは分かりません。ご了解ください。

ARBと利尿剤の組み合わせとすると何通りも考えられますが、今後より多くの規格が発売されてくるのでしょうか。
Posted by くま☆ at 2009年02月07日 23:15
この前、友達のノバルティスMRさんとの会話で、武田さんはコディオのバッシングで大変フェアじゃないと困っていましたよ。ノバルティスさんから、確かにエカードは12.5mgも販売するようだったのですが、あまりにも副作用が多く出て断念したそうですよ。それができなかったことで6.25が一番良いなんて口実で言ってるなんて、なんだか武田さんが何をしたいのかが分かりませんね。
Posted by らら at 2009年02月25日 15:58
>らら様
コメントありがとうございます。
悪口?陰口?は聞いているほうもいい気はしませんね。ピカ新がなかなか出てこない中、配合剤でなんとかシェアを取りたいという気持ちがあるのでしょうか。
Posted by くま☆ at 2009年02月25日 23:02
ただ、友達のノバルティスMRさんとの会話での話からだけではバイアスがかかっているかもしれませんね
見方によってはらら様の方が悪口?を言っている風に取られてしまうかもしれません
Posted by kense at 2009年02月26日 09:16
本当の薬価でましたね。予想は完全正解です。すばらしい!
Posted by 旭川の薬剤師道場 at 2009年02月26日 09:17
>旭川の薬剤師道場様
特に加算等付かなかったのですね。この組み合わせの違いによる薬価差がどう出てくるのか、発売後に注目ですね。
Posted by くま☆ at 2009年02月26日 23:24
はじめまして。
ほんと利尿薬との合剤ブームには飽き飽きますね><
来年は、カルシウム拮抗剤とARBの合剤ブームで続くみたいです。
明らかにエカードとコディオはツナギの製品ですね。
カルシウム拮抗剤との合剤は三共さんとノバルティスさんが先行して発売するので武田さんは焦っているみたいですね。
Posted by バンクオブアメリカ at 2009年05月17日 20:58
>バンクオブアメリカ様
コメントありがとうございます。
当面は合剤の発売が続きそうですね。近いところではカデュエットがすんなり出てくるのかどうか…。
ジェネリックもそうですが、品目増加に苦慮しますね。
Posted by くま☆ at 2009年05月18日 00:12
ARBも後発が出てくる時期にはOD錠も出てくるでしょうし・・・・
エカード配合OD錠HDとか出てきたらますます訳分からなくなりますねw
Posted by kense at 2009年05月20日 13:06
>kense様
確かにOD錠の可能性は大きいですね。在庫もものすごいことになりそうです。せめて普通錠(従来品)かOD錠のどちらかにしてほしいものですね。
Posted by くま☆ at 2009年05月20日 23:32
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