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2009年05月12日
[ネット販売]離島居住者、継続使用者に限り2年間の経過措置
医薬品の郵送等販売、いわゆるネット販売について、5月11日まで6回に渡って「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」が開催されてきました。
結局のところ検討会において結論は示されず、厚生労働省から意見募集を行いたいとのことで、異例の「1週間」という期間でパブリックコメントが開始されました。
e-GOV:「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案」に関する意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495090047&OBJCD=100495&GROUP=
内容としてしまは、
に対して2年間の経過措置が取られるということです。医薬食品局の川尻総務課長の言葉が以下の記事にありましたので抜粋します。
RISFAX:検討会は“そっぽ”、経過措置は敢行
厚労省 OTC薬通信販売、「離島」「継続使用者」は2年間猶予
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=28737
2年間の経過措置については、
離島については、
継続使用者については、
ということで、厚生労働省としてはネット販売の継続を容認するものではないという姿勢を示しており、かなり限定的なものであると言えます。
パブコメに示されていますが、実際に郵送等販売を行う場合は以下の2点
の届け出と、販売記録の作成・保存をすることが定められています。
とはいえ一般紙の取り上げ方やネットでの受け止め方を見ていると内容が精査されているとは言えず、どうもその辺りがうやむやになっているのではないかと…。
ただね、これを言っちゃおしまいかもしれませんが、現場の人間としては「どうにでもしてくれよ!」という気持ちが、ないわけではないんですよね。
検討会のメンバーはそれぞれ勝手なことを主張するだけ。厚生労働省は検討会を形骸化させ、挙句の果てに「経過措置」なんていう玉虫色のパブコメ=実質的な決着。
薬の購入に際して「対面販売のほうが絶対に幸せになれる!」という薬剤師としての思いを捨てたわけではないのですが…。
気を取り直して、パブコメ参加方法を書いておきます。
○ メールの場合
以下のページから。
厚生労働省:パブリックコメント
https://www-secure.mhlw.go.jp/cgi-bin/getmail/publiccomment_input.cgi?mailto=yakujikaisei@mhlw.go.jp
必須項目である「氏名」「住所」「メールアドレス」「件名」を入力します。「件名」の欄には必ず「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と記入をしてください。
「意見」欄(もちろんこれも必須項目)に思いの限りをぶつけてください。パブコメの性質上、数を競うものではないので「賛成」「反対」のみの記入はあまり意味がないかもしれません。
じゃあ何を書けばいいのか。一言で言うと「示されている案をよりよくするために気づいたこと」ではないでしょうかね。「該当箇所」を示すことでより具体的になります。
○ ファクシミリの場合
ファクシミリ番号:03-3591-9044
厚生労働省医薬食品局総務課あて
○ 郵便の場合
〒100-8916
東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省医薬食品局総務課あて
いずれの場合も来週の月曜日、平成21年5月18日に必着とのことです。
(関連リンク)
【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry10830.html
CNET Japan:医薬品販売規制に限定2年の経過措置案--厚労省に疑問、不信感が台頭
http://japan.cnet.com/sp/drag/story/0,3800097284,20392919,00.htm
結局のところ検討会において結論は示されず、厚生労働省から意見募集を行いたいとのことで、異例の「1週間」という期間でパブリックコメントが開始されました。
e-GOV:「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案」に関する意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495090047&OBJCD=100495&GROUP=
内容としてしまは、
離島居住者
継続使用者
に対して2年間の経過措置が取られるということです。医薬食品局の川尻総務課長の言葉が以下の記事にありましたので抜粋します。
RISFAX:検討会は“そっぽ”、経過措置は敢行
厚労省 OTC薬通信販売、「離島」「継続使用者」は2年間猶予
http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=28737
2年間の経過措置については、
改正薬事法の他の経過措置に合わせた。その後は原則に戻る
離島については、
北海道、本州、四国、九州、沖縄本島を除き薬局・薬店がない島
継続使用者については、
同じ事業者から同じ医薬品を同じ人が買う
ということで、厚生労働省としてはネット販売の継続を容認するものではないという姿勢を示しており、かなり限定的なものであると言えます。
パブコメに示されていますが、実際に郵送等販売を行う場合は以下の2点
離島居住者に対して郵便等販売を行う旨及び離島の名称
薬局製造販売医薬品又は第2類医薬品継続使用者に対して郵便等販売を行う旨
の届け出と、販売記録の作成・保存をすることが定められています。
とはいえ一般紙の取り上げ方やネットでの受け止め方を見ていると内容が精査されているとは言えず、どうもその辺りがうやむやになっているのではないかと…。
ただね、これを言っちゃおしまいかもしれませんが、現場の人間としては「どうにでもしてくれよ!」という気持ちが、ないわけではないんですよね。
検討会のメンバーはそれぞれ勝手なことを主張するだけ。厚生労働省は検討会を形骸化させ、挙句の果てに「経過措置」なんていう玉虫色のパブコメ=
薬の購入に際して「対面販売のほうが絶対に幸せになれる!」という薬剤師としての思いを捨てたわけではないのですが…。
気を取り直して、パブコメ参加方法を書いておきます。
○ メールの場合
以下のページから。
厚生労働省:パブリックコメント
https://www-secure.mhlw.go.jp/cgi-bin/getmail/publiccomment_input.cgi?mailto=yakujikaisei@mhlw.go.jp
必須項目である「氏名」「住所」「メールアドレス」「件名」を入力します。「件名」の欄には必ず「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と記入をしてください。
「意見」欄(もちろんこれも必須項目)に思いの限りをぶつけてください。パブコメの性質上、数を競うものではないので「賛成」「反対」のみの記入はあまり意味がないかもしれません。
じゃあ何を書けばいいのか。一言で言うと「示されている案をよりよくするために気づいたこと」ではないでしょうかね。「該当箇所」を示すことでより具体的になります。
○ ファクシミリの場合
ファクシミリ番号:03-3591-9044
厚生労働省医薬食品局総務課あて
○ 郵便の場合
〒100-8916
東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省医薬食品局総務課あて
いずれの場合も来週の月曜日、平成21年5月18日に必着とのことです。
(関連リンク)
【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry10830.html
CNET Japan:医薬品販売規制に限定2年の経過措置案--厚労省に疑問、不信感が台頭
http://japan.cnet.com/sp/drag/story/0,3800097284,20392919,00.htm
23:20
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【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能
Excerpt: 厚生労働省は11日、薬局や店舗のない離島の居住者と、同一の医薬品を継続使用する者に限定して、第3類薬以外の通信販売を2年間の期限を設けて認める省令改正案を「医薬品新販売...
Weblog: 薬事日報ウェブサイト
Tracked: 2009-05-13 09:54
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OTC医薬品のオンライン販売
Excerpt: 検討会に参加した津田氏のメモが公開されています。...以前、ドンキホーテが提案した『薬剤師がいなければ売れない医薬品を、テレビ電話を使い店舗と薬剤師とを接続することによって販売』方式や、米国等で行われ..
Weblog: 医薬・医療マーケティング研究所
Tracked: 2009-05-14 17:39
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【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能
Excerpt: 厚生労働省は11日、薬局や店舗のない離島の居住者と、同一の医薬品を継続使用する者に限定して、第3類薬以外の通信販売を2年間の期限を設けて認める省令改正案を「医薬品新販売...
Weblog: 薬事日報ウェブサイト
Tracked: 2009-05-13 09:54
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OTC医薬品のオンライン販売
Excerpt: 検討会に参加した津田氏のメモが公開されています。...以前、ドンキホーテが提案した『薬剤師がいなければ売れない医薬品を、テレビ電話を使い店舗と薬剤師とを接続することによって販売』方式や、米国等で行われ..
Weblog: 医薬・医療マーケティング研究所
Tracked: 2009-05-14 17:39
しかも金儲けじゃないって正論を白々しくはくあたり確かに脱力感です。
6月以降は別世界での戦いなんでしょうね・・・
しかし、無駄な一矢でもパブコメ頑張って書きました。
2年間が長い。
2類全部は広範囲
受領書をネット販売者用に別に1部つくって、配送業者→ネット販売者にもどす(説明不要の同意書?)
罰則規定をいれる
副作用被害救済制度の説明
一応5点。
くま☆さん、ポンタさん、こんにちは。OAFMTです。
賛成派から見ても、反対派から見ても曖昧で中途半端なものになりましたね。
届け出はいいとしても、販売記録の作成・保存なんて義務づけたところで現状の薬務課では精細な調査は無理でしょう。
ネットショップが6月1日以降にどう表示させるのかも問題です。ケンコーコムあたりの大手なら別ですがネットショップ業者のシステムに頼っている個店の薬局・薬品店レベルでは会員限定のページを作成することはスキル的に難しいでしょう。そうなれば今のままで注文が入った後に過去の購入者と照らし合わせることになるのでしょうが、そこで注文を断れるかどうか。
ぽんたさんが言われるように明確な罰則規定がない限り抜け穴だらけですね。
また、一番の問題は「同じ事業者から同じ医薬品を同じ人が買う」といものです。
これは郵便販売をしている薬剤師からもクレームがかなり出るでしょう。中医学でいうところの「証」は常に変わりますから、服用する漢方薬が変わることに対応できないです。
ただ、もうひと動きありそうですが・・・。
「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」を傍聴してきました
(音楽配信メモ 5月12日)
http://xtc.bz/index.php?ID=516
販売履歴の確認は現場にお任せといった感じで、いくらでも拡大解釈できそうですね。
正直なところ、あちこちにアップされている検討会の様子をみると、それぞれが既得権の存続を主張するばかりで、もううんざりです。
日薬もしかりです。児玉会長は原則論を唱えていますが、実は相当数の薬局が郵便販売をしていることを把握しているらしく、郵便等の販売の禁止を主張することはもはや無理ではないかと思います。
会員に郵便等による販売の自粛を促すこともなく、一方でかたくなにネット販売反対を唱えることはかえって職能団体への不信感につながりかねません。
第6回検討会、後藤委員資料の医療経済誌記事
http://www-bm.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0511-5e.pdf
今回の検討会はおそらくこれで終わりでしょうから、今後2年間は店舗外での販売については今までとほぼ同じ、グレーゾーンも存続ということになるでしょう。
せめて、不適切な広告や情報提供を行っているサイトの対策だけでも何とかしてもらいたかったのですが・・・
6月に向けての陳列の見直し、情報提供書(WEBでは薬局向け商品説明のパンフをそのままスキャナして代用しているサイトがまだある)などの準備を進めることが虚しく思えます。
コメントありがとうございます。
6月1日まで残りわずかですが、行方についてはまだまだ目が離せないのではないかと思っています。
確実なのは、今後対面販売の実効性について厳しく問われることでしょう。アポネット様ご指摘の日薬の矛盾、同様にドラッグストア協会の矛盾もどう解消するのか。
こちらのブログもなかなか興味深いです。コメント欄のやり取りも活発です。
「じゃぁ、薬屋はユニバーサル・サービスができるのか?」
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20090512
それから次回検討会が5月22日に開催されるということを、どこかで読みました。どこだったか失念してしまいましたが…。
ネット医薬品販売への規制は“憲法違反”ではないのか〜シンポジウム開催
(Infoseek News HOT Journal 5月21日)
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/hotjournal_yakuji001
今回のシンポジウムは制度改正の是非を検証するため、自民党の世耕弘成参議院議員、山内康一衆議院議員、民主党の市村浩一郎衆議院議員、鈴木寛参議院議員、田村謙治衆議院議員の5名が呼びかけ人となって開催されたものです。
記事にはありませんが、パネラーからは、省令だから違反しても罰することはできないだろう。消費者のために6月1日以降も通信販売の継続を行うべきだといった意見が飛び出しています。
また、三木谷氏は、関西地区で感染が拡大している新型インフルエンザの問題をとりあげ、「自宅にいなければならないときへの対処が重要だ。「病気になったら薬局にいけ」というのは逆効果である。むしろ、健康に悪影響を与えかねない。」と発言し、ネット販売の非常時における重要性を改めて強調し、参加者からも賛同する声があがっています。
果たして、強行突破となるのでしょうか?
「このままではPSE法の二の舞」医薬品ネット販売継続求め国会議員と有識者らアピール
(ITMedia News 5月21日)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/21/news110.html
医薬品のネット通販、規制反対で共同声明
(医療介護CBニュース5月21日)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22167.html
ま、衆議院においては自民党議員の議員生命は今や風前の灯ですから、必死なのは解りますがね。
とはいえこの動きを放置すると良くないねっ!
やっぱ政治は大事なわけだ。
とりあえず次の政権与党には「自らの議員生命を守る人間」や「事業主の生命を守る人間」ではなく「国民の生命を守る人間」を送り込まないといけないのはわかりましたよ。
これじゃ規制派と議論が成立するわけない。
元厚生官僚だった浅野氏の話は特に興味深い。
「薬の問題っていうのは薬そのもののリスクの問題であって、売り方買い方の問題ではない」とのこと。
どうやら薬剤師というものは不要のようです。
「規制掛かってるのに売っちゃったら罰せられるんですか?(罰っせられないなら)だったらやっちゃったらいいんじゃないですか?」とのこと。
これが日本の官僚のリアルな考え方です。
私も明日からそのように生きていこうと思います。
アポネットさん、ありがとうございました。
推進派の人たちの意見を聞くと、登録販売者や薬剤師という資格は何の意味もないって事ですね。
薬にはリスクがあるので、売るほうで制限してリスクをコントロールするものだと思っていたんですが、どうやら違ったようです。
あの人管理者であって販売者じゃないでしょ?
個々の店からの意見をもってくるなら分かるが、自分の意見を言うのはおかしいね。
議員もしかり。
さも当事者のような顔をしているけどね、スピーカーのくせに自分で意見を言う必要があるのかね。
三木谷氏は管理者ですらありませんね。
だから、医薬品売買はもとより、楽天市場のショップ・購入者間のあらゆる売買上のトラブルに関して、場を提供しているだけの楽天には何ら責任が生じない、とのこと。
責任があると考えるのは、「ネットのことが全く解っていない」人間、だそうです。
コメントありがとうございます。
私も斜め読みならぬ「斜め聞き」しましたが、「何でもアリ」な気がしてきました(苦笑
というか、発言のぶれが大きすぎるんですよね。社会的弱者の救済が必要と言ってみたり、ネット販売業者の生活がかかっているから、はたまたネットでも安全性は担保できる。そして挙句の果てに憲法違反。
結局何が言いたいのか、ネット販売をどうしても継続したい理由は何なのか、まったく見えてこないんですよね。
世耕議員に関して言うなら、元自民党広報本部長代理は伊達じゃなかったということでしょうか。
ホント、広報活動がうまい。
本人は、「この場に自民党議員として出るのは勇気がいる」などと言っていましたが、全くの嘘。
今回の件で自民党にマイナスになる要素は全くありません。
世耕氏に対する風当たりが強くなれば、党としては彼の単独行動を軽く戒めて終わり。参議院議員なので議員個人として選挙にも関係なし。
世論を味方につけられれば、いつの間にか党の意見にすり替わり、厚労大臣による厚労省官僚批判を経て、医薬品のネット販売に関する本格的議論開始をマニフェストの一つに掲げるくらいのことはやってのけるでしょうね。
これが政治ってもんですな。
なるほど、そう考えると実は個人的な行動ではなく「党公認」で出席している可能性すらあるということですね。
やり口は決して綺麗ではないかもしれませんが、薬剤師会はそういう点かなり下手ですね。そういう「術」をもう少し上手に使ってもいいかもしれません。
>ぽんたさん
そうなんですか。管理してないんだ…。
ネット販売云々の前に「場の提供者に責任を問う法律」作らないと駄目そうですね。
コメントありがとうございます。
そういう意味では同じネット販売推進派でも、楽天とケンコーコムは決して一枚岩ではないですね。
実際、楽天で医薬品を購入しようとするとノーチェックで会計ですが、ケンコーコムは完全とは言えないものの、チェック項目取り入れたりと前向きに取り組んでいるように思えます。
彼は現在、薬学部を有し、しかも、前日薬会長の中西氏の母校の近畿大学の副理事長で、薬学教育の一端を担っている人間なのです。公人だから批判してもかまわないと思いますが、彼のスタンスがわかりません?
ありがとうございます。
世耕日記というのがありました。読み進めたら理解出来るようになる…かもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/newseko