新着記事
10/11
07/17
2009年08月10日
トレリーフはエクセグランの100倍以上の薬価
同一成分でありながら、パーキンソン病治療薬の「トレリーフ錠」が抗てんかん薬「エクセグラン錠」の100倍以上の価格で販売されているということがニュースになっていました。
読売新聞:成分同じなのに薬価100倍超、パーキンソン病新薬
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090807-OYT1T00570.htm
トレリーフ、エクセグランとも有効成分は「ゾニサミド」なのですが、薬価が大幅に違っています。09年8月時点での両薬剤の薬価は、
となっており、含有量を勘案しますとトレリーフ錠はエクセグラン錠に比べて約112.7倍の薬価がついていることになります。
何故このようなことが起こるのかと言いますと、一般的に新薬の薬価を設定する際には「類似薬効比較方式(I)」という方法がとられるためです。
トレリーフ錠はエフピー錠2.5(344.4円/錠)との類似薬効比較方式によって薬価が決められています。
エフピー錠の標準維持量は7.5mg/日です。また更に有用性加算(II)の5%が算定されていますので、「344.4 × 3 × 1.05 = 1084.86」となり、1084.9円という薬価が付けられています。
それぞれの添付文書はこちら。
トレリーフ錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169015F1026_1_02/
エクセグラン錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1139005B1048_1_06/
エフピー錠2.5
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169010F1023_2_10/
エクセグランの添付文書には「用法・用量に関連する使用上の注意」として、
という文言が記載されています。
(関連リンク)
DI online:「エクセグラン」が添付文書で適応外使用を“禁止”
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/200903/509710.html
another side of ”d-inf”:「トレリーフって高い!」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1757.html
読売新聞:成分同じなのに薬価100倍超、パーキンソン病新薬
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090807-OYT1T00570.htm
トレリーフ、エクセグランとも有効成分は「ゾニサミド」なのですが、薬価が大幅に違っています。09年8月時点での両薬剤の薬価は、
エクセグラン錠100mg 38.5円
トレリーフ錠25mg 1084.9円
となっており、含有量を勘案しますとトレリーフ錠はエクセグラン錠に比べて約112.7倍の薬価がついていることになります。
何故このようなことが起こるのかと言いますと、一般的に新薬の薬価を設定する際には「類似薬効比較方式(I)」という方法がとられるためです。
トレリーフ錠はエフピー錠2.5(344.4円/錠)との類似薬効比較方式によって薬価が決められています。
エフピー錠の標準維持量は7.5mg/日です。また更に有用性加算(II)の5%が算定されていますので、「344.4 × 3 × 1.05 = 1084.86」となり、1084.9円という薬価が付けられています。
それぞれの添付文書はこちら。
トレリーフ錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169015F1026_1_02/
エクセグラン錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1139005B1048_1_06/
エフピー錠2.5
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169010F1023_2_10/
エクセグランの添付文書には「用法・用量に関連する使用上の注意」として、
ゾニサミドをパーキンソン病(本剤の承認外効能・効果)の治療目的で投与する場合には,パーキンソン病の効能・効果を有する製剤(トレリーフ)を用法・用量どおりに投与すること
という文言が記載されています。
(関連リンク)
DI online:「エクセグラン」が添付文書で適応外使用を“禁止”
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/200903/509710.html
another side of ”d-inf”:「トレリーフって高い!」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1757.html
00:10
| Comment(4)
| 医薬品情報(医療用)
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/31192563
http://blog.sakura.ne.jp/tb/31192563
クラビットも旧製剤では1回投与ダメっておふれが書いてありましたけど。
(こっちは薬価同じでしたっけ???考える気もないので)
しかし。
ほんとくだらない。
同じにすればいいじゃん。保険財政大赤字なんだし。微々たることでも節約すべきで。
役人ってほんと庶民と感覚ずれまくり。
個人的に開発費で差が出るのは仕方ないと思いますが是正するために制度の見直しをするべきですね
明らかに○Pの丸儲け状態になっていると思います
似たようなものに製造にも開発費にもほとんどお金はかからないがめちゃくちゃな薬価のついているリネゾリドという薬もありますね
抗生物質の最後の砦なのであえて高い薬価にしているという例ではありますが
まあ記事にもあるように開発費に莫大なお金がかかるわけですから会社がつぶれてしまう損失を考えれば全く同一にしてしまえというのはナンセンスな話だと思いますが・・・
ちなみにクラビットは500mgのが薬価安いですよ
後発を5錠使う場合でも百円程度の差しかないみたいです
コメントありがとうございます。
今回のケース、例えば「エクセグランの適応拡大」という方法をとった場合、エクセグラン錠25mgを発売したとして、薬価は…9.6円??
新たに適応取得してそれではあんまりな気もしますし、かといって100倍以上の薬価というのも極端ですよね。
新しい仕組みの確立が望まれるところですね。
しかもジェネリック医薬品に売り上げを持っていかれるのに?
慈善事業でないことを理解するべきです。
我々からすれば薬が開発されなくなる事が一番困ります。