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2007年01月23日
ノルバスクとリピトールの配合剤「カデュエット」
海外では既に発売されているノルバスク(ベシル酸アムロジピン)とリピトール(アトルバスタチンカルシウム)の配合剤「カデュエット」が、日本でも承認申請に向けて動き出しているようです。
日本ではノルバスクが錠剤として2規格(2.5mg/5mg)、リピトールが錠剤として2規格(5mg/10mg)発売されています。これら4種類の全ての組み合わせを開発する予定とのことです。
海外ではアムロジピンが3規格(2.5mg/5mg/10mg)、アトルバスタチンが4規格(10mg/20mg/40mg/80mg)、カデュエットとしては11規格発売されているようですね。
(参考)
CADUET(amlodipine besylate/atorvastatin calcium)Tablets DESCRIPTION(PDF)
しかしノルバスクの10mgは日本でも使用されるケースはあるかもしれませんが、リピトールの80mgってスゴイですね。もっとも、人種も生活スタイルも違いますので一概に比較はできませんが。
カデュエットのオフィシャルサイト(英語)なんてのもあるようですね。
CADUET Official Site
(関連リンク)
アムロジピンとアトルバスタチンの合剤が心臓発作や脳卒中のリスクを10年間にわたって50%以上引き下げることを新たな研究によって証明(ファイザー)
日本ではノルバスクが錠剤として2規格(2.5mg/5mg)、リピトールが錠剤として2規格(5mg/10mg)発売されています。これら4種類の全ての組み合わせを開発する予定とのことです。
海外ではアムロジピンが3規格(2.5mg/5mg/10mg)、アトルバスタチンが4規格(10mg/20mg/40mg/80mg)、カデュエットとしては11規格発売されているようですね。
(参考)
CADUET(amlodipine besylate/atorvastatin calcium)Tablets DESCRIPTION(PDF)
しかしノルバスクの10mgは日本でも使用されるケースはあるかもしれませんが、リピトールの80mgってスゴイですね。もっとも、人種も生活スタイルも違いますので一概に比較はできませんが。
カデュエットのオフィシャルサイト(英語)なんてのもあるようですね。
CADUET Official Site
(関連リンク)
アムロジピンとアトルバスタチンの合剤が心臓発作や脳卒中のリスクを10年間にわたって50%以上引き下げることを新たな研究によって証明(ファイザー)
16:48
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| 医薬品情報(医療用)
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カデュエットって必要?
Excerpt: 今回、ファイザーのことを調べていると、ノルバスクとリピトールの合剤のことが気になりました。 米国で認可されてるんですね。 アムロジピンが3規格(2.5mg/5mg/10mg)、アトルバスタチンが4規..
Weblog: another side of ”d-inf”
Tracked: 2007-01-24 22:29
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カデュエットって必要?
Excerpt: 今回、ファイザーのことを調べていると、ノルバスクとリピトールの合剤のことが気になりました。 米国で認可されてるんですね。 アムロジピンが3規格(2.5mg/5mg/10mg)、アトルバスタチンが4規..
Weblog: another side of ”d-inf”
Tracked: 2007-01-24 22:29
プレミネントの時は黙っていましたけど、製薬メーカー、ちょっと調子に乗りすぎじゃないですか?
お金の話はしたくないですけど、この薬を誰が在庫しなければいけないのか、と考えれば、私達が物申さなければ誰も気づきません。
これらを採用することで、ノルバスクやリピトールを使わなくなるわけじゃあるまいし。
例えば、現状ウチの薬局は、リピトール5,10及びノルバスク2.5、5全て採用しており、どれも月に相当量出ています。
これに、全ての規格の「カデュエット」を揃えるとすると、プラス4規格ですよね?全く馬鹿げています。
医療費を削減したいと思うなら、まずは薬局や病医院での人的コスト以外の部分でコスト削減を可能にし、一定の利益確保を図れるような政策を取って貰わなければ、本気で現場が崩壊しますよ。
国の医療費にしたって、ノルバスクにしろリピトールにしろ、じきに特許が切れるわけで、行政お待ちかねのジェネリックの登場でしょ?
合剤承認の流れは、これに逆行してるということは明らかですよね?
ズバリ、こんな薬剤要りません。コストの無駄です!
ノルバスクとリピトールを一緒に飲むのはそんなに苦ですか?患者がその必要性を強く訴えているんですか?
承認後にあるのは、メーカーの利益だけじゃないですか。いい加減行政には目を覚ましてほしい。他の国で承認されているから、この国でも承認しなければいけないという部類の薬は確かにあるけど、この手の合剤はなきゃないで全く必要ないです。少なくとも今なくてもやっていられるんだから。
役所はそんなこと考えてもいないだろうけど、一つ一つの誤った制度運用の積み重ねの結果、ここまで医療制度を歪めてきたんです。
水の一滴だって、長い年月を掛ければ岩をも砕くんです。悪い意味でも。
どうせなら、タケプロンとベネットの合剤作ってよ、と思ったんですが・・・・・
(副作用が減っても吸収率が落ちるかな?)
薬で7種以上?処方したら減点とかありましたよね?
あの対策なんでしょうか?
それとも今までのドル箱薬がジェネリックにとられそうなので新薬として作ったんでしょうか?
本当に薬の管理大変ですよね。
うちも院内薬局なんで余った在庫に頭痛めてます。
そのうち薬局もAmazonみたいにオンラインが当たり前になったりして・・・
家に届るのは無理でしょうから指定した薬局を受け取りに場所にして・・
日本も名古屋の中央研究所閉鎖ですか。
一説には研究所員全員解雇とのまことしやかな噂(真実?)も流れ、内部は戦々恐々としているようですね。
少なくともMR、研究員、その他従業員含め800人は首切りされるようですし。
こんな状況下で申請される薬です。しかも、既存の薬です。どう好意的に考えても、メーカーの利益以外メリットなし、としか受け取れません。
使用患者の倍以上の販売量が見込まれるから。
アメリカでは、慢性疾患薬は宅配可ですよね。
急性期薬剤は要処方薬は少ないです。市販薬を教えてくれます。抗生物質抗菌剤処方は、厳密な検査をされてからです。隔離する必要は無いという検査。
薬局薬剤師に相談するととても高額なので、市販薬をかかりつけ医が調べてくれたりしましたよ。
小児では24時間いつでも電話相談につながります。家庭で出来る処置を丁寧に教えてくれましたよ。薬はほとんど飲ませないで育てました。保健所では研修医がていねいに無料で診察し、生活指導をしてくれましたしね。
日本の文化の変革が必要なのでしょうか?
薬剤師の知識の範囲を広げたほうが早いのでしょうか?
いづれにしろ、業務範囲をしっかりと確保した職種に未来がありそうですよね。
皆さんはどんなシステムなら、薬の無駄も在庫の無駄もなく、医療費を削減しながら、今の医療レベルを向上できると思いますか?
総論賛成各論反対では、何も先に進みません。
今、どこを犠牲にしていけば、総論を確実に出来ると思いますか?理想論ではない現実論ですよ。
出来ることといったら、各地域薬剤師会と医師会との連携をより深め、例えば今回の合剤のように皆さん口をそろえて必要ないと思われる薬剤については、メーカーの利益になるだけだからと医師に積極的に使わないように調整を図っても良いと思います。
というかするべきです。
ただし、コストやコンプライアンスなど様々な要因を理解した上で患者さんがある割合望まれるのでしたら、在庫負担が大きくてもやらなければいけないことですけど。
ちなみに合剤は何かメリットがあるのですか?建前上でもかまいませんので教えてください。
しかし、服薬に対して誤解がある場合、強制的に飲ませるのではなく、必要性を説いて服薬に同意していただくのが正しい姿勢だと思いますし、これでは全ての薬を服用しないという結果になる事は目に見えています。
皆さんも仰っている事ですが、在庫の問題だけを取ってもこの手の合剤に関してはデメリットが大きすぎます。メーカー側のあからさまなジェネリック対策だと思われます。
ジェネリックに対して優位な立場を守りたいなら、新たに適応を追加するなどの前向きな方策を採っていただきたいですね。
因みに、うちの薬局ではノルバスク、アムロジン、リピトール全ての規格を在庫しています。零細薬局なのですが、基幹病院でノルバスクとアムロジンが両方採用になっている為です…
同じ薬の別名併売も無くしてくれないですかね〜
「コンプライアンス向上」を名目?に配合剤への流れは変わらないのでしょうか。「D錠」なんかもメーカーが利益を守るという側面の方が強いのでしょうね。
闇雲に配合剤へシフトするのは確かに歓迎できませんね。承認の際に薬価面等でなんらかのハードルとなるものが必要なのかもしれません。
>Miya樣
ヨーロッパの方では郵送でお薬を手に入れられるところがあると聞きます。処方せんの段階からオンライン化ということも近い将来あるのでしょうね。
>はなくり様
国によってかなり様子が変わってくるんですね。日本は皆保険制度ですので、それを前提にいろいろ考えねばなりません。理想論ではなく現実としてどんな形が望ましいのか。簡単に答えは出ないかもしれませんが、常に頭においておくことが必要ですね。
>まじゃ様
そうですね、少しでも口に出し行動に移していくことが大切ですね。
患者さんにとっての合剤のメリットはコンプライアンスの向上くらいですかね。
>遮樣
> ジェネリックに対して優位な立場を守りたいなら、新たに適応を追加するなどの前向きな方策を採っていただきたい
この考え方は素晴らしいですね、仰るとおりだと思います。患者メリットという「名目」と利益保護という「建前」の乖離が大きすぎますかね。
いつも参考にさせていただいています。
D錠はくま様にとってメリットは見出しにくいものでしょうか。
私は療養型の病院に勤めているものですが、
D錠は役に立っていると考える者です。
患者様の状態は嚥下能力が低く、
錠剤の粉砕はしばしば行われています。
D錠は粉砕もせずに、少量の水で溶かして
あるいはあまり良くはないですが、
水分の多いおかゆに溶かしてなど使用されています。
粉砕しないので、識別もしやすいですし。
経管投与(PEG)の場合も簡単に対応できます。
(タケプロンのカプセルの時は、中の粒子が水に浮いて投与できなかったと聞きますが、
いつも参考にさせていただいています。
D錠はくま様にとってメリットは見出しにくいものでしょうか。
私は療養型の病院に勤めているものですが、
D錠は役に立っていると考える者です。
患者様の状態は嚥下能力が低く、
錠剤の粉砕はしばしば行われています。
D錠は粉砕もせずに、少量の水で溶かして
あるいはあまり良くはないですが、
水分の多いおかゆに溶かしてなど使用されています。
粉砕しないので、識別もしやすいですし。
経管投与(PEG)の場合も簡単に対応できます。
(タケプロンのカプセルの時は、中の粒子が水に浮いて投与できなかったと聞きますが、
タケプロンは投与可能となります。)
もちろん、病院は一規格のみ採用が可能ゆえに
メリットが多く、それを強いられる調剤薬局にご負担がかかることもわかりますが、
製剤のデメリット面ではなく、メリットを享受している者もいます。
ご存知のこととは思いましたが、宜しくお願いいたします。
(エラーで途中で送信してしまいました。
申し訳ありません。)
メーカーも発売する時はそのことを訴えます。
そこでいつも思うことは、そこまで言うのなら何故他の薬もそうしないのか?本当に患者さんのためというなら腸溶錠や持効錠など出来ない場合を除き全て変更すべきだと。
ガスターはいい加減に普通錠は中止してくれんかな?と
同規格2種類販売はもっと無駄ですよ(錠とCapや錠とD錠など)
コメントありがとうございます。
おっしゃる事よく分かります。D錠であることが様々な助けになるケースは少なくないですよね。今回私のコメント、少し配慮が足りなかったかなと反省しております。
しかしながらD錠の発売のタイミング等を考えますと、どうしても後発医薬品対策(即ち利益保護的なもの)に見えてしまう側面も否定はできません。
製薬メーカーも会社ですので利益のことを考えて悪いことはないのですが、kense様ご指摘のように「他の薬はどうなのか?」という部分で若干の疑問が残ります。
製剤的なことは明るくないのですが、いわゆるD錠にすることはどのくらい難しいことなんでしょうかね。D錠も市場に出てきて久しいですし、徐放性製剤ならともかく、素錠にすることを思えばできそうな気もします(決して簡単にとはいかないかもしれませんが)。
とあるメーカーに勤めているものです。
合剤のメリットについては、賛否両論あるかと思いますが、アメリカでは一般的で、いっぺんい飲むほうが合理的でよいというアメリカらしい発想からきています。合剤そのものは、実は以前から日本で販売されてきたのも事実です。たとえば販売中止になりましたが、ダンリッチなんかがその例です。しかし、日本で合剤が受け入れられるかどうかは不明です。もともと近年の合剤は後発品対策といっても過言ではありません。商業的な部分はおおいにあると思っております。また、メーカーは開発力の差で今後の会社の将来が決まってしまいます。それぞれの主張がありますが、本当に見直さなければならないのは患者さんの立場ではないでしょうか?いま、患者さんの主張を聞きそして、それに答えていかなくてはならない状況です。以前の日本は医療制度そのものがとてもよく言えば柔軟で、またいい加減な点も多かった気がします。そして、医療がとても潤った時代でした。それに漬け漬け込んだのが小泉元総理で、医療も以前はかなりの恩恵があったはずです。しかし、患者さんの立場は昔に比べて悪化の一途をたどっています。最終的にはアメリカ的医療になる可能性が大いにあると感じています。ですから、お金のある方にはそれなりの医療と、薬剤を手に入れることができますが、ない方は命は助からない状況を生み出しているといえます。現に先生方からそういった事例をお聞きします。このような状況を生み出したのは実は、選挙権を持つわれわれなのです。政治家の人気だけで投票したいすれば、必ず自分に跳ね返ってきます。厚生労働省の言いなりになる政治家が当選すれば、必ず官僚の都合のいいようになるのが目に見えています。これを許してきた国民が自らの責任をとる立場になったことがとても残念です。錠剤にひとつにせよ、官僚の決定が多くの影響を及ぼすことになることを、国民がもっと関心を持ってその是非を問う社会になることを期待したいです。まだ、日本の医療制度、世界に類を見ない安さとサービスを誇っているのですから。
とあるメーカーに勤めているものです。
合剤のメリットについては、賛否両論あるかと思いますが、アメリカでは一般的で、いっぺんに飲むほうが合理的でよいというアメリカらしい発想からきています。合剤そのものは、実は以前から日本で販売されてきたのも事実です。たとえば販売中止になりましたが、ダンリッチなんかがその例です。しかし、日本で合剤が受け入れられるかどうかは不明です。もともと近年の合剤は後発品対策といっても過言ではありません。商業的な部分はおおいにあると思っております。また、メーカーは開発力の差で今後の会社の将来が決まってしまいます。それぞれの主張がありますが、本当に見直さなければならないのは患者さんの立場ではないでしょうか?いま、患者さんの主張を聞きそして、それに答えていかなくてはならない状況です。以前の日本は医療制度そのものがとてもよく言えば柔軟で、またいい加減な点も多かった気がします。そして、医療がとても潤った時代でした。それに漬け漬け込んだのが小泉元総理で、医療も以前はかなりの恩恵があったはずです。しかし、患者さんの立場は昔に比べて悪化の一途をたどっています。最終的にはアメリカ的医療になる可能性が大いにあると感じています。ですから、お金のある方にはそれなりの医療と、薬剤を手に入れることができますが、ない方は命は助からない状況を生み出しているといえます。現に先生方からそういった事例をお聞きします。このような状況を生み出したのは実は、選挙権を持つわれわれなのです。政治家の人気だけで投票したいすれば、必ず自分に跳ね返ってきます。厚生労働省の言いなりになる政治家が当選すれば、必ず官僚の都合のいいようになるのが目に見えています。これを許してきた国民が自らの責任をとる立場になったことがとても残念です。錠剤にひとつにせよ、官僚の決定が多くの影響を及ぼすことになることを、国民がもっと関心を持ってその是非を問う社会になることを期待したいです。まだ、日本の医療制度、世界に類を見ない安さとサービスを誇っているのですから。
はじめまして、コメントありがとうございます。
合剤が日本で本格的に受け入れられていくか、或いは受け入れられないのかはもう少し見極めていかないと何ともいえない部分がありますよね。
合剤にせよ制度的なものにせよ、アメリカ的なものを風土が違う日本にそのまま持ち込んでもうまくはいかないでしょう。皆保険制度を維持した上で医療の質を保つためにどうしたらいいのか、医療従事者はもちろん、国民一人一人が考えていかねばなりません。
>bluejay様
「患者さんの立場に立った」考察というのはもちろん皆さんされていると思います。内容的なものを見ますと在庫管理に偏っているわけではなく、むしろそれを踏まえての書き込みと個人的には捉えています。
また、どちらかと言えば「情報交換の場」的なブログですので、あまり表に出てこない本音の部分で書き込みをいただいてもいいのかなと思っています。
つまり未来の患者候補なわけですが、一般の患者よりは、保険医療の現状を正確に把握しているつもりです。
何でもお上が決めたことだから間違いはない、という考え方もあるかもしれませんが、そういう立場の私達だからこそ言えることがあるはずだと思うんです。
患者を含めた国民全体のためを思うなら、無駄を省き、医療費をなんとか現状維持以下に抑え、皆保険制度を存続させないと、という観点から書き込みを致しましたが、ご不快な思いをさせてしまっていたら大変申し訳ございませんでした。
患者さんのことと在庫管理、どちらも怠っていては薬局はやっていけません。
医薬品卸も同じだと思われます。
全得意先のことを考えて世の中全ての薬を在庫出来ますか?
会社施策として在庫削減(販管費圧縮)は入っていませんか?
その結果得意先からの注文で欠品が出たことはありませんか?
今回のカデュエットに関しては、
動脈硬化の予防という最終目的は同じとはいえ高血圧と高コレステロール血症という別の疾患に対して合剤???と思うことです。
動脈硬化の危険因子はこの2つだけではありませんしね
総合感冒薬の合剤などは大歓迎なのですが、薬価の安いことはメーカーはやりませんよね
今後、オルメテック+リバロ、ミカルディス+リピトール、ディオバン+ローコール、プレミネント+リポバス、(ブロプレス+セルタw)
なんて日が来たらぞっとしますね
極端な意見ですが、、、、
実際に患者さまと接して生の声を聞く事では、卸やメーカー勤務では雲泥の差があります。
ダンリッチやカフコデのような、多種の合剤を1錠にまとめるのには意味があると思いますが、2個の錠剤が1個になったからといってどれだけメリットがあるでしょう。
例えば、透析の患者様は一度に10以上の薬を飲んでる方がたくさんいらっしゃいます。でも、彼らは利尿剤分の数が減っても何の意味も無いのです。
ここで言っても意味が無いかもしれませんが、メーカーが考えている「患者のメリット」は実情とかけ離れているものがある事は否めません。
一方、外用の合剤はどうでしょうね。3月にもアドエア(フルタイド+セレベント)が薬価収載されると聞きます。内服の2種類が1種類になるよりは、はるかにメリットが大きいのではないかと思います。
これはもう、セレベントでもフルタイドでもない、別の薬として販売して頂いて結構だと思います。
薬剤の服用・使用上患者の手数が大幅に減らせる、というのは大きなメリットですからね。
内服の合剤とは全く意味が異なると思います。
コンプライアンスに関しても大きなメリットがあると思います。
コメントありがとうございます。
同じ「合剤」といっても内服か外用かによって、結構違いますよね。一概に「外用だからOK」というよりは、厳密には薬剤によってでしょうか。一番のポイントはやはり「患者メリット」ですね。
>製剤的なことは明るくないのですが、いわゆるD錠にすることはどのくらい難しいことなんでしょうかね。
メーカーで製剤研究をしておりますのでコメントさせていただきます
OD錠化は非常に難しいです
技術的というよりもむしろ特許的にとなります
OD錠を出す(出せる)メーカーはかなり限定されます。
技術としては崩壊と硬度のバランスを取るのが難しいので、徐放性製剤のほうが簡単です。
また先発品が普通錠に対して、後発がいきなりOD錠を出すのは現在まだありません(エルメッドのように、先発普通錠で、後発OD錠もどきのものはありますが)
この2剤の併用は決して少なくないでしょうから必要かもしれませんが、2錠から1錠になってどのくらいのメリットが得られるか、しっかり吟味しなくてはならないと思います。
>★スタバ様
貴重な情報ありがとうございます。特許を回避してD錠にすることがかなり難しいのですね。
また特許として出てこないいわゆる「企業秘密」的なものもあるでしょう。一口にD錠と言っても奥が深いですね。