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2009年10月23日
感染症対策の象徴として重要なマスク
さつき様よりコメントをいただいておりますが、インフルエンザの患者対応の話に端を発した、薬局における感染症対策のあり方について考えてみました。
「考えてみました」とは言っても、さつき様のコメントの焼き直しになってしまう感が否めません。そのあたりをご理解いただいた上でお読みください。
薬局における感染症対策を語る際に最も問題とされることの一つは、「マスクをするか否か」という部分ではないかと思います。それに対してさつき様は、
であると書かれています。普段薬局においてマスクをしているか否かに関わらず、この考え方には多くの方が同意できるのではないでしょうか。
であるならば、感染症対策におけるマスクが果たす役割を考えますと、医学的なエビデンス以上に、というよりもエビデンスを無視して考えてしまっても、ほとんど差し支えがないといえます。
というのは、マスクというのは、極論すれば感染症対策の象徴みたいな部分があって、エビデンスよりも社会的役割としてその存在が重要視されていると考えることが出来るからです。
とはいえ、エビデンスを捨ててしまったら何を基準に行動し、判断すればいいのか?ということになってしまいますので、否定することはもちろん出来ないんですけどね。
ただ、エビデンスというのはあくまで「現時点における」ものですし、社会の常識も普遍的なものではありません。マスクに対する考え方、役割も変わってゆく可能性は小さくないですね。
「考えてみました」とは言っても、さつき様のコメントの焼き直しになってしまう感が否めません。そのあたりをご理解いただいた上でお読みください。
薬局における感染症対策を語る際に最も問題とされることの一つは、「マスクをするか否か」という部分ではないかと思います。それに対してさつき様は、
「自らが感染源にならない」という意思の表出であり、薬局を訪れる患者さん達に対する啓蒙
であると書かれています。普段薬局においてマスクをしているか否かに関わらず、この考え方には多くの方が同意できるのではないでしょうか。
であるならば、感染症対策におけるマスクが果たす役割を考えますと、医学的なエビデンス以上に、というよりもエビデンスを無視して考えてしまっても、ほとんど差し支えがないといえます。
というのは、マスクというのは、極論すれば感染症対策の象徴みたいな部分があって、エビデンスよりも社会的役割としてその存在が重要視されていると考えることが出来るからです。
とはいえ、エビデンスを捨ててしまったら何を基準に行動し、判断すればいいのか?ということになってしまいますので、否定することはもちろん出来ないんですけどね。
ただ、エビデンスというのはあくまで「現時点における」ものですし、社会の常識も普遍的なものではありません。マスクに対する考え方、役割も変わってゆく可能性は小さくないですね。
23:50
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| ウラ
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エビデンスの件はさすがです。私が言いたいのはまさにそういうことなんですよね。
逆に言えば、薬局スタッフがマスクをすることで、傷付いたり不快に思う患者が居る、というエビデンスもないわけです(笑)
今でもマスクが無いかどこに売っているか聞いてくる患者さんもいらっしゃいます。自分の薬局でもマスクを販売できていません。常に在庫がありそうな大手を紹介しています。それが全ての理由ではありませんが、患者さんの対応にマスクはほとんどしていません。考え方を否定しているわけではなく、稀なケースかもですが、「傷ついたり、不快に」という点の例として提示したものですので、悪しからず(~_~;)
それよりも、この発端になった前記事コメントの中の、「インフルは空気感染のみで、飛沫感染はしないとのこと。」とされている大久保先生のお話が本当なのかが気になります。本当に本人のお話なら根拠を知りたいですし、この手の発言には皆さんがわかるフォローも必要だったのではないかと、今回のコメントで皆さんが混乱しているところを見た限りですが、感じました。もしくはコメントが単純に逆に紹介してしまったか…?
確かに毎日何人もFlu(+)の患者さんを迎えていますが、スタッフ全員今のところ元気です。ケースによってたまにマスクを使っています。
感染防止の観点からの重要性はわかっています。
私は耳硬化症と言うあぶみ骨が硬くなって音を伝えられない病気です。
高齢者と違って低音部難聴なので、補聴器では音を拾えません。
また補聴器では神経を痛めるのでDrは勧めません。
片耳は手術しましたが、苦痛と言うほどではありませんが、耳鳴りがして、片方で断念しましたが、年とともに手術してない方の耳は聞こえなくなっています。手術した方も、今までよりは聞こえるだけで、まだ健常人よりは聞こえが悪いです。
で。
私に耳には、マスクされた方の、くぐもった声は判別できません。
若いと耳が悪いと言ってもなかなか十分な対応をしてくれません。
適当に相槌うってますが、結構つらいものがあります。
しかし、マスクしてると高齢者でも結構聞き取りにくいのではないかと思います。
医療の現場には色んな人がきます。
マスクを予防でしていても、インフルエンザの人がマスクして薬渡していたって思うかもしれませんし、あんたらがしてるのに売れないのか?って確かにそういう感情をぶちまけてく人がいるのも確かですね。今の世の中対極の意見が両方譲らないことは多々あります。
TPOと言うのは難しい問題と思います。
正しいマスクの使い方、消毒などの適切なアドバイスを日常的に発信していかないといけないんでしょうね。
日経DIの大久保先生の発言は、恐らくリレンザのマスクをはずしての吸入指導を想定していないのだと思います。咳エチケットの遵守をお願いしているようですし、そのような感染予防に対する薬局の方針ならば、記事の切り口から生じた問題であって、取材に対する先生の発言そのものには問題が無かったものと推測します。
コメントありがとうございます。
実は私も昨日、DIの記事を読み直してみましたが、それほど大きな疑問、問題を感じませんでした。
ある一つの文のみを取り出した場合に誤解を生じることとなっても、文脈の中で使われているのを読みますと、むしろ現場にあわせた理論を実践している部分もありそうです。
皆様それぞれの薬局におけるマスクをする/しないの判断は、感染症のエビデンスには基づいていないかもしれませんが、「社会的エビデンス」に基づいてそれぞれがお考えになっていることでしょう。
それは現場の判断における柔軟な運用ですので、尊重すべきものと個人的には思います。
その当時感じたのは、やはり、患者さんへの啓蒙という側面です。
当時、うちの周りはインフルが流行り始めていましたが、
マスコミが報道しないため、一般の患者さんは
誰も、「インフルが流行している」ことを知らない状態でした。
薬剤師がマスクをつけることで、
「まだ、新型インフルに注意が必要なんだよ」
というメッセージを患者さんに送ることができました。
身近にお子さんがいらっしゃるご家庭では、
今、インフルがどうなってるのかはよくご存知です。
でも、そうでない人は、未だに「遠い世界の話」と感じておられるかも知れませんよね。
こんなに大流行してるのに。
3日も寝てれば治る病気だしなんで薬剤師が騒ぎ立ててんだかって感じです
マスゴミも基礎疾患のない子供が死んだとか煽っちゃって毎年そうだろって突っ込みいれたくなるわけですが
大流行してるんじゃなくてこれまで風邪と診断されて見えていなかった患者が表面に出てきてるだけだと思いますよ
患者が来てインフルに関して聞かれたときに私が答えているのは
・外に出ずおとなしく寝ておく
・家をこまめに換気して湿度を保つ(特に寝室
・ゆっくり風呂に入って体を清潔に保つ
ですね
目からの感染が意外と多いので手洗いは特に重要だとお話します
うちでは調子の悪い者にはマスクをさせていますが基本はマスクせずに投薬してます
感染拡大予防とか言う人もいますがそんなものはマスクしてても防げない
不安を煽ってNA阻害剤もらいに来る患者を増やす行為のほうが長い目で見たらよっぽど害悪だと思いますよ
例えば結核があんな布切れで防げると信じているんでしょうか・・・
だとすれば致命的ですよ薬剤師として
目先の利益ばかり優先して失敗ばかりしてきた業界なのでこういう風潮なのは仕方ないかもしれませんが
まあまず間違いなくNA阻害剤も抗生物質と同じ末路でしょうね
それからどんな専門家か知らないですけど自分は飛沫感染しないってのは初耳でしたねw
こういう手合いがたくさんでてくるので結局流行ってのは人の手で作られてるんだよなーとほくそえんでおります
私の場合、こちらのブログを拝見してから
DIの記事を読みました。
管理人様の仰る通り、違和感を抱くことなく
大久保先生の話にうなずくことができました。
マスク云々だけが争点でないような気がします。できたら手袋もついでに着用してください。くすりを触っている手がきれいならかまいませんけど。
因みにお菓子作り職人は、帽子、白衣、ディスポのマスク、手袋常識です。
さて、日経DIの大久保先生の記事の話題ですが、大久保先生は飛沫感染はするが、空気感染はほとんどしないとおっしゃっていると思います。逆になって論じられているように思いますので、もう一度確認されてはいかがでしょうか。
重症化の原因の大部分が何にあるか一度調べてみてはどうですか?結構おもしろいですよ
>akiさん
うそくさい記事が多くなってきたので最近DI読んでないんですがさすがに意味のとり違いでしたか
たしか空気中単体に近い形では10分程度しかウイルスとして存在できなかったと思います
予想通りですが、現場が違えば考え方も随分違うものですね。
あまねく国民に対し、質の高い均質な医療を提供することが求められた時、焦点の違う複数のアプローチがあるのはサービスの多様性として容認されるでしょうし、素晴らしいことですね。
ただ、至る結果が違うというのはよろしいことではないような気がします。
私の持論は横レスとして別スレに書かせていただいた通りです。
http://blog.kumagaip.jp/article/32939735.html#comment
持論に対してご批判を受けましたようなので、補足させてください。
通りすがり様は、手技に対する実効性を追求していらっしゃるということでよろしいでしょうか。
要は『無意味』なことはしない、というスタンスということで。
コメントの中では、例えばインフル発症後の患者に対するアドバイスをご披露してくださいましたし(『ゆっくり風呂に入る』という点では異議がありますがw)、『結核があんな布切れで防げると信じているんでしょうか』という手厳しいご意見もございました。
それでは、通りすがり様ご自身は、各種未知・既知の感染症予防対策に関してどのように考え、現場で実践していらっしゃるのでしょうか?
例えば、結核に関して、以下の条件下での感染予防対策(スタッフ、他の一般患者共に)を後学のために是非ご教授下さい。
--------------------------------------------------------------
●不特定多数(1日200人以上)の各種疾患を有する患者が出入りする。
●(1)『確定診断を受け治療を受けている結核患者』、(2)『未だ診断を受けていない潜在的結核患者』、(3)『発症に至っていない保菌者』が窓口に訪れる。ただし(1)〜(3)の群全てにおいて患者はマスクをしていない。
-----------------------------------------------------------------
宜しくお願いします。
さて、釈迦に説法でしょうが、感染症の感染予防というのは、詰まるところ要因暴露の機会を減らすことです。
シェルターにでも籠らない限り、決して要因暴露の機会はゼロにはできません。
その「絶対にゼロにはならない」条件下で、どこまで暴露機会を減らすかというのが予防対策だと思っているのですが根本的な錯誤があるのでしょうか。
薬剤師として致命的と言われてしまいまいたが、私は『日本の玄関』に隣接する地域で勤務しておりますので、SARS騒動の時も他人ごとではなく、最前線に立たされていました。
その様な地域特性から、感染・伝播ルート、潜伏期間、治療法、そして予防法等が未知の病原体に対し、患者発生の第一報が自らの勤務先の門前病院から出るかもしれない、第一報の前に、既に街中でその患者と接触しているかもしれない、というリスクに常時晒されていることを私は意識しており、「マスクといえばインフルエンザ」と、その時その時のトレンドさえ追っていれば良い、ある意味『平和な』環境にはない、ということをご理解ください。
更に、透析患者に日常的に接していますので、「自らが感染源にならない」という思いが強化されているのだろうと思います。
お役に立つかどうかわかりませんが、ガイドライン関係のリンクを載せておきます。
インフルエンザ院内感染予防の手引き(平成18年2月改訂)[厚生労働省健康局結核感染症課 日本医師会感染症危機管理対策室 共同作成]
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/pdf/03.pdf
結核院内(施設内)感染予防の手引き(平成11年10月)[厚生省新興再興感染症研究事業積極的結核疫学調査緊急研究班 作成]
http://www1.mhlw.go.jp//houdou/1110/h1008-1_11.html
透析医療における標準的な透析操作と院内感染予防に関するマニュアル(改訂版 第2刷)[厚生労働科学研究費補助金
医薬安全総合研究事業 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター 作成]
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/10/tp1005-1.html
東邦大学医学メディアセンター 診療ガイドライン情報(リンク集)
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/guideline/list1-5.htm
コメントありがとうございます。
それぞれのお立場での考えや行動、貴重な書き込みとして拝見させていただいております。
>通りすがり様
非常に高い意識をお持ちとお見受けするだけに、コメント中に気になる表現があることは残念です。
顔の見えないコミュニケーションですので、どうかその辺りご留意の上、書き込みいただきたくお願いいたします。