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2007年02月17日
薬局は新参者 積極的に行動を!
昨日の記事では後発医薬品使用にあたり、薬局薬剤師はその使用のための環境を整えていくことが必要であり、取組みをしなければ将来はないだろうということを書きました。
2007/02/16 薬剤師は後発医薬品使用の環境を整えるべき
「そんなこと言ったって欧米では代替調剤が当たり前だし、日本もそのうちにそうなっていくでしょ!」と楽観視する向きもあるでしょう。しかしそうはならないシナリオもあります。
厚生労働省の調査で後発医薬品へ変更して調剤した割合は5.7%という結果が出ていることは、以前にも触れました。いわゆる医師承認方式において、これが現状です。
私たちの目標とするところは数字を追うことではありません。しかしこの数字は今後を考える上で大きな判断材料となってくるものです。
「本格的に代替調剤が導入されれば、取り組むよ」
「後発医薬品が信頼できるようになったら、積極的にやるよ」
そんなことを言っても国はもちろん、患者からも医師からも信用してもらえるはずがありません。
自ら取り組まずに、誰かが整備してくれるのを待つのでしょうか。医療を提供するということは、全部お膳立てをしてもらってそこに乗っかってやることではないはずです。
薬剤師が医療の担い手と定められたのが平成4年、薬局が医療提供施設と明示されたのは昨年(施行は平成19年4月1日)。新参者が積極的に動かずに、医療に参画できるはずがありません。
「選択型処方せん」の中心にいるのはもちろん患者さんですのでそれを忘れてはなりません。しかし一方で、薬局の薬剤師にとってみてもこれは非常に大きな機会となります。
野球で例えるならば「医療提供チーム」にやっと薬局薬剤師が入り、下位打線ながら打席が回ってきてバッターボックスに入ったところです。そこへ「選択型処方せん」というボールが投げられました。
「代替調剤」というど真ん中の絶好球ではないかもしれません。しかし何とかして打っていくことを考えねばならないのです。
「バットが短いから打てない」とか「照明がまぶしいからよく見えない」といった環境依存型になるのでなく、「どうしたら打てるか」ということを前向きに考えていきたいものです。
[磯部氏講演関連(目次)]
2007/02/16 薬剤師は後発医薬品使用の環境を整えるべき
「そんなこと言ったって欧米では代替調剤が当たり前だし、日本もそのうちにそうなっていくでしょ!」と楽観視する向きもあるでしょう。しかしそうはならないシナリオもあります。
厚生労働省の調査で後発医薬品へ変更して調剤した割合は5.7%という結果が出ていることは、以前にも触れました。いわゆる医師承認方式において、これが現状です。
私たちの目標とするところは数字を追うことではありません。しかしこの数字は今後を考える上で大きな判断材料となってくるものです。
「本格的に代替調剤が導入されれば、取り組むよ」
「後発医薬品が信頼できるようになったら、積極的にやるよ」
そんなことを言っても国はもちろん、患者からも医師からも信用してもらえるはずがありません。
自ら取り組まずに、誰かが整備してくれるのを待つのでしょうか。医療を提供するということは、全部お膳立てをしてもらってそこに乗っかってやることではないはずです。
薬剤師が医療の担い手と定められたのが平成4年、薬局が医療提供施設と明示されたのは昨年(施行は平成19年4月1日)。新参者が積極的に動かずに、医療に参画できるはずがありません。
「選択型処方せん」の中心にいるのはもちろん患者さんですのでそれを忘れてはなりません。しかし一方で、薬局の薬剤師にとってみてもこれは非常に大きな機会となります。
野球で例えるならば「医療提供チーム」にやっと薬局薬剤師が入り、下位打線ながら打席が回ってきてバッターボックスに入ったところです。そこへ「選択型処方せん」というボールが投げられました。
「代替調剤」というど真ん中の絶好球ではないかもしれません。しかし何とかして打っていくことを考えねばならないのです。
「バットが短いから打てない」とか「照明がまぶしいからよく見えない」といった環境依存型になるのでなく、「どうしたら打てるか」ということを前向きに考えていきたいものです。
[磯部氏講演関連(目次)]
19:53
| Comment(6)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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年取って、活動的ではありませんが、土の上にうごめきながら、支援させていただきます。
今ある環境の中から出来ることや、患者のためにするべきことを主張し行動していくこと。
そこから、新しい道が開けます。国の方針が如何であれ、それを踏み越える知恵を絞ってみてくださいな。
国が作ったレールの上で文句を言っても誰も聞く耳を持ちません。
ジェネリックの情報を薬剤師という広範囲職種を生かしたネットワークで構築することも可能な時代です。
蛇足ですが、「ゾロ」は家内工業が中心であった時代の粗悪品を言います。「鼻くそ丸めてマンキン丹」と揶揄されたくらいの、懐かしい言葉です。とりあえず、今は国際的な基準に合致しないとジェネリックとして販売できませんよね。でもね、「ゾロ」で治った人もたくさんいましたよ。人間の力はすごいですね。
そうなんですよね。その薬でないと絶対ダメな人と安い薬で病気を治して残ったお金を趣味に使う人を上手に見抜いてあげるのが僕たち薬剤師の仕事のような気がします。人間力って言うんですか?引き出してあげたいですよね。科学的でなくて怒られそうですが!!
勉強になります。
先発品処方者に対してこのような後発品があって、というような資料が整備されるのが手っ取り早いかもしれません。なにしろ量が多すぎて何から手をつけていいのかわからないこともあるかと存じます。
我々も情報を得る努力と処方してくれという勇気を持たなくてはなりません。
DEM報告でも、副作用報告でも、何でも良いのです。意識することです。凛としたプライドを持ち続けること。人の命に関わる職種であるプライドを持ち続けること。人の命の不思議に畏敬を持ち続けること。そこから、見えてくる事象はたくさんありますよ。
毎日の業務をやっつけ仕事にしてしまうと、そこでありとあらゆる事象が見えなくなるのです。そうなると責任のある業務から逃げようとしますよ。人間なのでしかたがないのですが、後ろ向きに愚痴るより、前向きに光を求めたほうが楽しくなるでしょう。
たくさんの方がいろいろな角度からのコメントを寄せられており、大変勉強になりました。
>「どうしたら打てるか」ということを前向きに考えていきたいものです。
私も現場薬剤師さんが打てるようになるお手伝いをさせていただきます。
初めは空振りになるかもしれません。
それでも次の打席にはボールに当るよう、あの手この手を一緒に考えていければと思います。
ありがとうございます。
「何ができるか」「どうしたらできるか」を考えることは困難かもしれませんが、誤解を恐れずに言えばある意味楽しいことと思います。
>よっち様
scientificであることを必要とする場面ではきちんと検証し、また一方で患者さん個々に向き合い、その方にあった柔軟な対応も大切なことですよね。
>さんまん様
> 我々も情報を得る努力と処方してくれという勇気を持たなくてはなりません。
仰る通りと思います。「医師にお任せで薬のことは分からない」ではなく、治療の主体は患者さん自身だということですね。
>まきまき様
コメントをいただくことで私も非常に視野が広がります。大変ありがたいことです。
はなくり様もお書き頂いたように、薬剤師は様々な立場の方がいますので、そういった横の連携ができることも大変貴重ですね。