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2007年03月09日
ノルバスクとアムロジンの同等性
後発医薬品へ変更する際、問題となることの一つに「生物学的同等性」があります。後発医薬品はそれを担保するために定められた試験を行っています。
一方、先発品で一物二名称と言われる形態があります。主成分は同じだけれども販売名を変えて、異なるメーカーが販売していることがあります。例えばノルバスクとアムロジンです。
それらは生物学的に同等と言えるのでしょうか。
後発医薬品と違って、アムロジンはノルバスクとの同等性を担保するための試験を行っていません。先発品の一物二名称すべてにあてはまるのかどうかは分かりませんが、アムロジンについてはメーカーに確認が取れています。
しかしアムロジンとノルバスクの同等性を疑問視する声はあがってきません。何故でしょうか。
それは大日本住友製薬(当時の住友製薬)がファイザーにライセンス料を支払い、特許が絡むような製造に関するノウハウまで全て供与を受けているから、というのが一般的な認識だと思います。
なるほど、ノルバスクとアムロジンの添付文書を見比べて見ますと、使用されている添加物は全く同じです。他の一物二名称については確認していませんので分かりませんが…。
このように先発品の一物二名称においては同等性の試験は行われていませんが、同等であることが前提として話がされています。後発医薬品と違って、恐らく法的な面でも同等性を担保する必要がないのでしょう。
ですのでアムロジンからノルバスク、或いはその逆の変更については何の疑問もなく行われるのが多くではないでしょうか。
しかしノルバスクとアムロジン、使用している添加剤が同じとはいえ錠剤の硬さに大きな違いがあることは結構有名な話です。確かに、見た目からしてアムロジンのほうが硬そうです(笑。
一方、先発品で一物二名称と言われる形態があります。主成分は同じだけれども販売名を変えて、異なるメーカーが販売していることがあります。例えばノルバスクとアムロジンです。
それらは生物学的に同等と言えるのでしょうか。
後発医薬品と違って、アムロジンはノルバスクとの同等性を担保するための試験を行っていません。先発品の一物二名称すべてにあてはまるのかどうかは分かりませんが、アムロジンについてはメーカーに確認が取れています。
しかしアムロジンとノルバスクの同等性を疑問視する声はあがってきません。何故でしょうか。
それは大日本住友製薬(当時の住友製薬)がファイザーにライセンス料を支払い、特許が絡むような製造に関するノウハウまで全て供与を受けているから、というのが一般的な認識だと思います。
なるほど、ノルバスクとアムロジンの添付文書を見比べて見ますと、使用されている添加物は全く同じです。他の一物二名称については確認していませんので分かりませんが…。
このように先発品の一物二名称においては同等性の試験は行われていませんが、同等であることが前提として話がされています。後発医薬品と違って、恐らく法的な面でも同等性を担保する必要がないのでしょう。
ですのでアムロジンからノルバスク、或いはその逆の変更については何の疑問もなく行われるのが多くではないでしょうか。
しかしノルバスクとアムロジン、使用している添加剤が同じとはいえ錠剤の硬さに大きな違いがあることは結構有名な話です。確かに、見た目からしてアムロジンのほうが硬そうです(笑。
17:16
| Comment(38)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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一物2名称に色々ありますよねっ。
原末供給とか、ライセンス供給とか・・・
アムロジンとノルバスクについては副作用の発現頻度に差が出ているという噂は耳にしています。
また、結構、患者様によっては効果に差があるからと処方変更後元に戻されることも経験しています。思い込みって言うのはあると思うんですけど、どうなんでしょ?
原末供給について言えば、先発品と後発品の原末の製造元は一緒なんて事もありました。
メーカー時代にはよくそんな話を耳にしたものです。
ヒートのままでも大丈夫って聞いたのですが、これは錠剤に上向きと下向きがあるので難しく、一旦ヒートから出して割っていますが。
きれいに半分にしないとってこだわりをお持ちの方にはダメかもしれませんが。
ある程度で妥協できる方は試してみて下さい。
やっぱり硬いですよね(笑
>はまなす様
お久しぶりです。
一物二名称と言ってもいろんな形態があるのですね。ノルバスク/アムロジンの例が全てに当てはまるわけではなさそうですね。
しかし副作用発現率の違いは何に起因するのでしょうかね。あまり顕著ですと、同等性の試験をすべきといった話にもなりそうです。
>ぽんた様
私もやったことがありますが、錠剤の片面がアーチ状に凹ませてあるのでうまくいきますね。
しかしノルバスク/アムロジンは2.5mgがあるので活用されることは少ないでしょうかね?もっと多くの錠剤にも採用してほしいものです。
別名称だけど同じ製造元が作ってる製品もあります。後発なんかは結構多いんじゃないかな。
製品(打錠)までやってるものもあると思います。こうなってくると「製造元」の「製造」ってどの段階のことなのか確認したほうが良さそうですよね。最終的に品質管理を行ってるところを製造元にしてるのかなと思いますが。
「和牛」みたいな感じでしょうか(笑
後発医薬品は全規格収載の絡みもあり、相互に製品供給をすることが今後も増えそうですね。
製品名が同じでもメーカーによって納入価がかなり違うケースもあり、結構驚いたことがあります。
> 使用されている添加物は全く同じです。他の一物二名称に
> ついては確認していませんので分かりませんが…。
基本的には製造承認を共同でとっていれば、
製造承認書は同じものになります。
その範疇では同じものになります。
あと、二名称だけど、OEM契約などで、
一方のメーカーが両製品を製造している場合もあります。
副作用の違いについては、プラセボ効果が大きいかと…
昔、塩基性の抗アレルギー剤で、
2mgから1mgに処方が変ったら、
眠気の副作用が出たなんてケースもありますし、
(患者に説明を受けていなかったんでしょうが…)
添加物が同じなのは製造承認の絡みなんですね。
OEMだったら錠剤の硬さが違うといったことは生じないでしょうが、製造ラインが別だと同じ承認を取っていてもそういったことが起こりうるわけですね。
ハルナールD錠のハルナールカプセルとの同等性については、課されるハードルは後発医薬品と同じですよね。
やはり同じメーカーと言うことで、チェックは甘くなっているのではないかと思います。何かあっても表立って問題にすることは少ないのでしょうね。
ということは、ハルナールD錠から後発医薬品(=ハルナールカプセルに対して同等性試験を行った)に変更した場合、効果が落ちる可能性も考えられますね。
御教示願います。
私の知る範囲では、溶出試験(液性の異なる3種)とクロスオーバー法による血中濃度試験があります。
>薬局のおやじ様
不勉強で申し訳ありません。
しかしながら他の方々の書き込む意欲をそぐようなコメントはあまり気分のいいものではありません。
科学的な議論は大切なことですが、情報交換や雑談の場としても、いただいた書き込みは非常に貴重なものだと思っています。
>先発品が臨床開発時に使用する錠剤と市販される錠剤が全く同じとお考えでしょうか?
それは全く同じではない、とおっしゃっているのでしょうか?臨床試験用の製剤と現在流通している製剤の同一性が科学的に担保されていないと?
だとしたら、医薬品承認制度の根幹を揺るがす大問題ですね。
そのようにお考えになる根拠を是非ご教授ください。
というのも、それが事実だとするなら、添付文書やIFに公表されているデータが、現在流通している製剤に関しては役に立たない可能性がある、ということになるわけですよね?
では一体現場の私たちは何を拠り所にして業務にあたればいいのか、ということになるわけで、正直途方にくれてしまいます。
私の誤解であれば申し訳ございません。
その場合は、もう少し詳しく上の文章についてご説明いただけるとありがたいです。
すいません、ご質問を見逃してしまっていました(^^;;
遅くなりましたが、以下をご参照ください。
(1)後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン(平成9年12月22日付け医薬安全局審査管理課長通知、平成11年11月24日改訂)
http://www.nihs.go.jp/drug/be-guide/GL061124_BE.pdf
(2)上記ガイドラインのQ&A
http://www.nihs.go.jp/drug/be-guide/QA061124_BE.pdf
きりゅうさんが話題に上げてくれたことは、当時から私も耳にしていましたし、頭を回転させる良い機会にもなったしで、感謝してますよっ!(^ー^)
そこまで同等性が大事でしょうか?体調、食事、コンプライアンス等薬の効果に影響を及ぼす事はたくさんあります。血圧の薬だって2.5mg、5mg、10mgとけっこうアバウトな容量設定で散剤で投薬しませんよね。もちろんシビアな容量設定の必要な薬剤がありますが。アムロジン、ノルバスク僕は同じ薬として取り扱っていきます。
後発医薬品へ変更する際には同等性のことをものすごく厳しく言われますよね。一方今回例に挙げたような一物二名称のようなものはどうなんでしょうか。そういった思いも含めて記事を書きました。
すばらしい問題提起に感謝です。
研究ではなく臨床なのですから!私は後発品も同じ薬として取り扱っています。(情報は先発メーカーからですが)
多くの薬では問題ないのでしょうが、徐放錠やTDM対象の医薬品についてはシビアに考えていく必要がありそうですね。そのための薬を見る目も磨いていかねばなりません。
同感です。自分の薬剤師免許をかけて薬剤をチョイスし服薬指導していくことが大事だと思います。
また、以前のものをしっかり回収したか、新聞などでちゃんと報告したかなどにいたってはお寒い限りです。
こんなメーカーの薬剤って信用できないのが心境です。
グリチルリチンは生薬由来だから、でしょうか。漢方製剤でも年毎の変動やメーカー間の有効成分の格差など、話に聞いたことがあります。オレンジブックを見ますと、先発・後発のマークが全て外れていますが、グリチルリチンの先発品は「グリチロン」でいいのでしょうか。
配合物のせいでしょうが、『同じ!』ではありませんよね!!
コメントありがとうございます。ノルバスクからアムロジンへの変更で蕁麻疹ですか!添付文書上は添加物も同一なのですが、それ以外に何か原因となるものがあるのでしょうか。不思議です…。
分割錠は今は無きサンド社がカラテ錠とか言うのを売りにしていたような…大きな公立病院ですら採用薬の数に制限があるのか規格を1つしか採用しないことも多いので、分割錠は薬剤師としてはありがたいことです。
いずれにせよ、薬剤師の本領は処方箋が成分名処方原則になってからでしょうね。
私は地元を離れたため、母の主治医は中・高の同級生の循環器専門医です。院外処方でしたので、院外薬局での判断での薬剤変更のようでした。
薬効という意味で「同じ」かもしれませんが、副作用という点では『少なくとも ”私の母のケース” においては、 ”生物統計学においても” ”MPH”という立場 からみても、 「同じ」ではなく 無視するわけにはいかない と思いますが、、、』
コメントありがとうございます。
ノルバスクとアムロジンの変更でアレルギーが出ているケースというのはいくつかあるのですね。メーカーは何か把握しているのでしょうかね。
同種同効薬という括りで考えれば同じお薬と扱っていいのでしょうが、同一ではないとの認識を変えてはならないということですね。
なかさんはあくまでも副作用とおっしゃっているようなのですが・・・
このケースの副作用、話の流れもあり真っ先にアレルギーによるものだと考えました。それ以外の機序って、うーん…、あるのかなー…。そもそも副作用は機序が分からないケースの方が多いでしょうから、何とも言えませんが。
いや、私もはじめはアレルギーかな、と思ったんですけどね。なかさんは医師として副作用だと断言していらっしゃるのですから、それは確定事項かと。
話は飛びますが、大学時代にゾロ新の治験バイトを3回ほどやったことがあったんですが、カルシウム拮抗剤の時の治験のときにひどい目にあいました。
バイトの翌日からシャワー後や運動後など、血行が良くなるような状況になると、皮膚に発疹というか、とにかく全身ボコボコに。体が冷えると戻るので、水のシャワーを浴びたりして。かゆみもひどく、かゆみのイメージとしては乾皮症のような感じでしょうか?その状態が3ヶ月くらい続きました。
今考えても、アレルギーと言うにはあまりにも症状の持続期間が長かったし、じゃぁ、副作用と言えるかと言うと・・・いえなくもないですね(笑)
肝機能でも計っておけば良かったな、と思う今日この頃です。
なんとなく話がかみ合わないような気がしていましたが、恐らく「副作用」の言葉の捉え方の違いかと思いました。
さつき様が仰る副作用は「主作用」に対する本来的な意味で用いていらっしゃるのでしょうが、私は文脈から(勝手に)広義の副作用「≒有害反応(adverse reaction)」と推測していました。
なか様ご本人が不在の中、引っ張ってすいません。
実は私も気になっていました長い間ノルバスク
(5mg)朝1錠、プロブレス(4.4mg)朝夕各1錠
飲んでいました。
昨年後半ひと月ジェネリックに変えたところ
なんとなくすっきりしない(気のせいかも)
事もあり、行き付けの先生に話して元に戻してもらいました。
昨年12月引っ越して現在ノルバスクからアムロジンに変えて(病院側の都合)2月目の服用
ですが、脈の調子がいまいち気になっています。こんな事もあるのでしょうか?
引っ越し先の病院の先生の話では同成分で
まるっきり同じ薬効との事で、受け入れました
次回通院時、先生に話そうと思います。