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2010年02月14日
2010調剤報酬改定 その1
12日、先週の金曜日ですが、4月に行われる診療・調剤報酬改定の答申がなされました。既にあちこちでアップされていますが、避けて通れない話題ですので、少々出遅れた感じはしますが取り上げたいと思います。
○ 調剤料について
大きな変更点は、一包化薬が一包化加算になるということでしょうか。具体的な点数については以下の表をご覧下さい(クリックで拡大します)。

調剤料がどのように変わるのか、代表的な例を挙げてシミュレーションしてみました。ケースによって増減は様々ですが、一包化した場合に上限が設けられたことで、負担金に大きな変動が出そうです。
(2010.2.15追記)
ご指摘を受け、訂正いたしました。

湯薬の調剤料はこちら。

○ ハイリスク薬に関する薬学的管理及び指導の充実
点数的に見ますと「4点」ということで、それほど大きくないと感じていらっしゃる方もいるかと思います。算定要件としては、
と書かれています。薬歴管理料にプラスして算定する形になりますね。挙げられているハイリスク薬はこちらです。
○ 調剤基本料の特例の見直し
18点が24点になるということで、いわゆる「大型門前」にとっては大きなアップになると思われます。

以下の処方せんは受付回数に含めないとされています。
○ 後期高齢者薬剤服用歴管理指導料の見直し
年齢による区分をなくして、「薬歴管理料+手帳」という形に統一するということですね。

患者さんから『今まで「手帳、手帳!」ってうるさく言れていたのに、もういいの?』という声も聞こえてきそうですね。その辺りも、懇切丁寧に説明する必要がありそうです。
(関連リンク)
厚生労働省:中央社会保険医療協議会 総会 (第169回) 議事次第
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0212-4.html
(関連記事)
2010/02/14 2010調剤報酬改定 その2
http://blog.kumagaip.jp/article/35309975.html
※ もし間違い等を発見した場合は、メールまたはコメントにてお知らせください。
○ 調剤料について
大きな変更点は、一包化薬が一包化加算になるということでしょうか。具体的な点数については以下の表をご覧下さい(クリックで拡大します)。

調剤料がどのように変わるのか、代表的な例を挙げてシミュレーションしてみました。ケースによって増減は様々ですが、一包化した場合に上限が設けられたことで、負担金に大きな変動が出そうです。
(2010.2.15追記)
ご指摘を受け、訂正いたしました。

湯薬の調剤料はこちら。

○ ハイリスク薬に関する薬学的管理及び指導の充実
点数的に見ますと「4点」ということで、それほど大きくないと感じていらっしゃる方もいるかと思います。算定要件としては、
特に安全管理が必要な医薬品を調剤した場合であって、当該医薬品の服用に関し、その服用状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行ったときには、所定点数に4点を加算する。
と書かれています。薬歴管理料にプラスして算定する形になりますね。挙げられているハイリスク薬はこちらです。
抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、不整脈用剤、抗てんかん剤、血液凝固阻止剤、ジギタリス製剤、テオフィリン製剤、カリウム製剤(注射薬に限る)、精神神経用剤、糖尿病用剤、膵臓ホルモン剤及び抗HIV薬
○ 調剤基本料の特例の見直し
18点が24点になるということで、いわゆる「大型門前」にとっては大きなアップになると思われます。

以下の処方せんは受付回数に含めないとされています。
時間外加算、休日加算、深夜加算、夜間・休日等加算、在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急時等共同指導料並びに介護保険における居宅療養管理指導費及び介護予防居宅療養管理指導費の算定に係る処方せん
○ 後期高齢者薬剤服用歴管理指導料の見直し
年齢による区分をなくして、「薬歴管理料+手帳」という形に統一するということですね。

患者さんから『今まで「手帳、手帳!」ってうるさく言れていたのに、もういいの?』という声も聞こえてきそうですね。その辺りも、懇切丁寧に説明する必要がありそうです。
(関連リンク)
厚生労働省:中央社会保険医療協議会 総会 (第169回) 議事次第
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0212-4.html
(関連記事)
2010/02/14 2010調剤報酬改定 その2
http://blog.kumagaip.jp/article/35309975.html
※ もし間違い等を発見した場合は、メールまたはコメントにてお知らせください。
14:20
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| 診療・調剤報酬
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大型門前は、しっかと後発使えと言うことですね。
今回の改定では
基本的には
2剤では8日以上、
3剤では29日以上の一包化をすると
従来から減額となります。
但し、8、9、10日分とか中途半端な日数では
例え3剤でも減額となります。
内では60日分とか多いのでかなり痛手です。
短期日数の一包化のフィーを上げていくということは開業の門前さんにはとても美味しい話ですね。
ところで、くまさん。
上の図内のシュミレーション計算がいろいろ間違っていますよ。
また、直しておいて下さいね。
今回の一包化の改正はとても妥当だと思いますよ。
何年業務をやってるのか知りませんが、ひと昔前の一包化加算は一律45点ほどだったのだから、日数に応じて増点するのは良い改正だと思います。
現行法の一包化薬の点数は、業界の人間から見てみてもボッタクリしすぎです。
60日以上は一律と言えど、それでも調剤料に270点も加算できるのだから、一包化が必要もない患者さんにまで実施する制御にはなると思います。
内服調剤に加算に戻ったことにより、自家製剤加算はまた取れるようになるんでしょうか?
ハイリスクはベタ取りする所が多くありそうですね
私自身の見解です。
青天井でなく上限を設けることの意味が分りません。なぜ妥当なのかも分りません。
一包化マシンがある店ならばそこまで考える理由はありませんが、
10種類以上の一包化と3種類の一包化を手作業でこなしている時にどう評価されるのか等、現場に即した配点ではないと思います。
270点の加算は高々2700円です。3割だと810円。
では1日当たりは60日だと810円割る60日。
81日だと1日10円で。私にとっては安いですね。
国がうまく取り繕った結果だと思います。
ちょっと前からは一包化のフィーが確かに改善はしていますが、まだまだ現場には遠いと私は思います。
皆さんの意見はそれぞれの立場であるでしょう。
私の意見としては現行がぼったくりだとは全く思えませんが、7日ごとに89点という設定が分らないということです。例えば15日処方等は確かにぼったくりに見えてしまう。しかし今後の30点の加算はまだまだ安い。一包化のやる気が失せます。
後発品だってふたを開ければたったの17点。後で梯子を外しかねない恐ろしい政策という割には思い切った点数が付けられなかったということでしょうね。個人的に25点は欲しかった。
ではまた。
コメントありがとうございます。
また誤りをご指摘いただきありがとうございました。訂正いたしました。
後発品に関してはこれから更にいろいろな動きが出てくるのでしょうかね。ごく一部だとは思いますが、トラブルになるようなケースがないかと心配です。
実際の運用にあたってはまたQ&A等が示されそうですね。
一包化薬の試算について質問があります。
「服用時点の異なる2剤を一包化」の場合ですが、日数が14日で「63点×2 + 60点 → 186点」とありますが、剤ごとに内服調剤料と一包化加算を算定して「63点×2 + 60点×2 → 246点」とはならないのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
なりませんよ。
ひと昔の「加算」形式に戻るのは、1回の処方箋につき7日ごとに加算する方式で、剤ごとではないんですよ。
レセ入力は、全てを普通に入力したあと「一包化加算」?なるものを一番最後に入力するものと思われます。
コメントありがとうございます。
詳細については、またQ&Aが出されるでしょうか。関連する項目がありましたら、また話題にしたいと思います。
4月からの一包化加算の算定なんですが、次のような場合、PLの内服調剤料は算定できますか??
A錠 2錠 朝夕食後 21日分
B錠 1錠 朝食後 21日分
C散 3g 毎食後 7日分
一包化ですが、Cの粉はヒートで出してます。
一包化薬やなら、算定不可だと思うんですけど、一包化加算になったのなら、3剤まで算定してもいいのかなと思うのですが…
というか、今後分包の処方せんを受けたら、まず内服調剤料を算定し、その後で一包化加算の要件を満たすかどうか考えた方が速いと思いますよ(^−^)
コメントありがとうございます。
処方の中でPL顆粒はどこにあります?というツッコミはなしですか?(苦笑
一包化薬が加算になっただけで、結構ややこしい感じもしますね。
PLはC散の事でした(笑)
一包化薬からまた加算に戻るので、なんか混乱してしまっています…
失礼いたしました(苦笑
これまで内服調剤料そのものが変わっていたので、やはり戸惑うところはありますね。