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2007年03月17日
情報は「共有すること」が目的ではない
保険証のICカード化に関連して、たくさんのコメントをいただきありがとうございました。それを受けて感じたことなど。
2007/03/15 ICカード化で「かかりつけ」はどうなる?
「かかりつけ薬局」としてこの先どんなことをしていくべきかについては、さつき様よりいただいたコメント
が何より真意を突いていると感じます。
薬局の業務内容に変化が生じ、位置づけが変わってきたとしても「何のためのかかりつけなのか」という原点に立ち返れば、自ずと新たな役割や患者さんとの関係が見えてくるはずです。
そういう意味では、保険証のICカード化に伴う情報の共有は、薬局にとっては従来の業務を補完する、強力なツールになるとも言えそうです。
別の見方をすれば「共有すること」そのものではなく、共有した情報をどういう形で生かせるか、患者さんへフィードバックできるかといったことが重要であるわけです。
そんなことを書いていたら、去年書いた記事のことを思い出し探してみました。
2006/11/18 I革命と医薬品情報
共有された情報をどんな形で構造化し、そこにどんな価値を見出すか。判断能力だけでは足りない、非常に高度なスキルが薬局薬剤師に要求されてくることになります。
とはいえ、インフラ整備に伴う問題(セキュリティ、リテラシー、絡むお金等)を抜きにして話はできません。クリアすべき課題もまだまだ数多くありそうです。
(関連ニュース)
重複診療、IT活用し解消・諮問会議が医療費削減計画(NIKKEI NET)
2007/03/15 ICカード化で「かかりつけ」はどうなる?
「かかりつけ薬局」としてこの先どんなことをしていくべきかについては、さつき様よりいただいたコメント
「かかりつけ」の意義は、詰まるところ医療とは提供側と患者との信頼関係である
が何より真意を突いていると感じます。
薬局の業務内容に変化が生じ、位置づけが変わってきたとしても「何のためのかかりつけなのか」という原点に立ち返れば、自ずと新たな役割や患者さんとの関係が見えてくるはずです。
そういう意味では、保険証のICカード化に伴う情報の共有は、薬局にとっては従来の業務を補完する、強力なツールになるとも言えそうです。
別の見方をすれば「共有すること」そのものではなく、共有した情報をどういう形で生かせるか、患者さんへフィードバックできるかといったことが重要であるわけです。
そんなことを書いていたら、去年書いた記事のことを思い出し探してみました。
2006/11/18 I革命と医薬品情報
共有された情報をどんな形で構造化し、そこにどんな価値を見出すか。判断能力だけでは足りない、非常に高度なスキルが薬局薬剤師に要求されてくることになります。
とはいえ、インフラ整備に伴う問題(セキュリティ、リテラシー、絡むお金等)を抜きにして話はできません。クリアすべき課題もまだまだ数多くありそうです。
(関連ニュース)
重複診療、IT活用し解消・諮問会議が医療費削減計画(NIKKEI NET)
19:27
| Comment(4)
| ウラ
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だから、かかりつけなのですから。
かかりつけの責任を感じた時から、薬剤師も未来に進んでいくのではないのかな。コメディカルでは見えない命の正面が 見えてくるのではないのかな。
がんばれ、わかもの!
共有した情報をどう生かすかが重要、全くもっておっしゃるとおりですね。いろいろ考えられて、ある意味楽しみでもあります(^^)
併用禁忌、疾患禁忌等の解り易いものよりも、併用注意や、慎重投与等という微妙な判断が必要とされるものに対して、これまでよりも精度の高い情報が手に入る可能性があるという点で、薬剤師としての底力が示せるチャンスとなるかもしれないですし。ホント、良い方向になればいいなぁと、動向を見守りたい気分です。
セキュリティに関しては、現状でも保険証とかお薬手帳等をなくす患者さんは居るわけで、悪意を持って情報を利用しようと思う人間にとってはそれでも十分悪用できるわけですから、実際的には言うほど問題にはならないような気がします。
ただ、やはりICカードは必要最小限の情報と、「鍵」としての役割のみ与えて、医療機関等がデータベースにアクセスできるタイミングも物理的に限定するべきだと思います。
オンライン請求との合わせ技で、帳尻あわせのレセプト改竄等も抑止できる可能性大ですね。
情報共有における理想形は、改竄不可の電子カルテと電子薬歴、そして電子レセプトに対して、一定の法的手続きを経た上で患者(或いはその家族)がアクセスできる、という環境が整備されることですかね。
そこまでやれるようにするなら、税金という形で国民が多少のコストを負担する価値があると思うのですが・・・
ICカードですか。。。調剤履歴などがデータ化されることは合理的であるにちがいないです。けれど複数医療機関にかかるお年寄りなどを一括管理できるICカードは薬局での基本料を含む履歴までが見られるので、「薬局のマルメ」→「かかりつけの必然化」を生みます。
医師にしてみれば泌尿器や消化器など異なる医療機関で見てもらっても更に「包括」される可能性もあるので反対でしょう。
今後生き残る薬局は数割、ということを言う人もいるようです。医療だけで収益をあげるな、と言う国会議員もいるようですし、やはり今後斜陽産業になるのかの瀬戸際にいるような気がします。
「かかりつけの責任」を感じることは大切なことですね。患者さんに対して積極的に関わっていく動機づけにもなります。
>さつき様
この記事、コメントの書き直しみたくなってしまいすいません。
私が漠然と思っているようなことでも、さつき様は的確に言葉として表現しますので、そこにすごさを感じます。
仰るように、それなりのコストをかけて情報の共有化をするのですから、それに見合ったものを患者さんが享受できるよう考えていかねばなりませんね。
>よのなか3様
ICカードと包括化の関係ですか、考えてもいませんでした。病医院や薬局はもちろん様々なメリットがあるのでしょうが、国もかなりのメリットがあるのでしょうね。