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2007年03月30日
治療の選択に患者の希望は生かされている?
「希望の治療」は3分の1 医師の認識と大きな隔たり(47NEWS)
ニュースタイトル見ただけでは何のことかよく分かりませんでした。記事をご覧いただけば一目瞭然ですが簡潔にまとめますと、
ということだそうです。とても開きが大きいですね。
当事者?の医師はどんな受け止め方をするか分かりませんが、薬局薬剤師という立場から患者さんの様子を見ていますと、調査結果は概ねそんな感じかな、という気もします。
薬局に処方せんを持ってきてお薬をお渡しする際に「実は先生には言えなかったんだけどね…」と口を開く方は決して少なくありません。
ニュースタイトル見ただけでは何のことかよく分かりませんでした。記事をご覧いただけば一目瞭然ですが簡潔にまとめますと、
医師の76%は、治療の選択に患者の希望が生かされていると思っている一方、一般の人でそう思うのは37%
ということだそうです。とても開きが大きいですね。
当事者?の医師はどんな受け止め方をするか分かりませんが、薬局薬剤師という立場から患者さんの様子を見ていますと、調査結果は概ねそんな感じかな、という気もします。
薬局に処方せんを持ってきてお薬をお渡しする際に「実は先生には言えなかったんだけどね…」と口を開く方は決して少なくありません。
18:37
| Comment(11)
| ウラ
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でもこれ、昔はどうだったんだろう?って思います。
それに自分の希望を通すのは現実的に無理なわけで・・・・
「ギプスをしたくない!」と言う人に「どうぞどうぞ」とはいえない場合もあるし、部活を辞めたくない!という人にかわいそうだなと思いながら説得したり・・・
それでもできるだけ希望に添うようにはしてあげたいんですが・・その辺のさじ加減は難しいです。
ただ、薬をたくさん飲んでる人がいて「こんなに飲みたくない!」といっているのをみると確かにこんなにいるんかいなと思うことはあったりするし・・・ 病院からもらう薬を断りにくいとかあるんですかねぇ・・・
いや、ほんと難しい問題です。苦悩してます・・
ダメと怒られて我慢したら結果よかったことは確かにありますし。
患者が同じ判断で理解するまで医者(われわれにも)に説明しろって言っても現実問題無理な話だし。
何か生きていくのが難しい世の中だなあって思います。
そういう理想に向かって仕事をすることが必要なんだってのはわかりますが。
>ぽんた様
コメントありがとうございます。
全て患者さんの希望通りの治療という具合にはいきませんよね。ましてや医師は患者のことを考えて治療を選択するわけですし。
治療の選択と似ているなと感じるのは、うちのような相談型の薬局でOTC薬を販売する際。「押し付けでなく、いかに患者さんが主体的に選択できたか」といった環境を作ることがあると思います。
テクニック的なことになってしまうのかもしれませんが、主体は患者さんであることと服薬コンプライアンス等を考えますと、患者さん自身が主体性を持つことは非常に大切と思います。
「希望」の中味についての分類がされていないので、わかりませんよね。
人にとって、今の問題点と医師の話す治療目標とが繋がらない時に、不満、不信が出てくると思うのですが、皆さんはいかがですか?
囚われている部分への説明無しに、こちら側の伝えたいことだけを話すから、脈絡が繋がらず、誤解と認識のズレを起こすと思います。時間が無いからこそ、冷静でいるはずの医療者側が気づかなければなりませんよね。
患者側が、病識を正しく持つためのツールや話し方など工夫が必要な部分は多いです。
昔は、かしこまって仰せの通りと受け止めることをコメディカル達からも強制されていたのです。「先生に言われたでしょう」「言う事聞かないと先生(Dr)に言いつけますよ」とね。
小学生ではないのですから、私たち自身も自分の言動がそうなっていないかどうかを反省してみるのも良いのではないでしょうか?
先日、若い女性薬剤師さんの薬の説明が「日直当番」の小学生みたいで、笑えましたよ。
自分の知っていることを伝えるのではなくて、相手が判らないでいることを一緒に見つけ出すための説明がコミュニケーションです。
わかりやすい自己診断法があれば一番いいのですが、なかなかそうはいかないのが現状。
患者さんの希望だけを聞いていれば皆保険制度は崩壊します。言い方は悪いですが非常に悪質な患者さんも多数いらっしゃいます。
主体性を持つ事は非常に大事ですが、行き過ぎると「この薬が欲しい」とろくに診察も受けずに処方箋だけ貰うようになります。無診療処方が非常に多い病院には、その手の患者さんが集まっています…
そういう方は薬剤師の話しも聞こうとしない傾向があります。「自分がお金払って自分の薬を決めるのになんの文句があるのか。医者が処方した薬なんだから黙って出せ」と言うわけです。
患者さんの訴えを頭から切り捨てるわけにもいかないですし、両方の希望が100%かなえられる事は絶対に無いんでしょうね。
ひとしきり談笑していたのですが、話の中でそのドクターの一言。
「でもさぁ、今時よりによって何でロンゲスなんだよーって感じだよね〜(笑)」
・・・ほんとですよね。
結局、自分に処方でもしない限り、満足(納得?)なんてありえないってことですよね(笑)
急性疾患の場合、症状がはっきりしているので治療目標も明確ですが、
慢性疾患の場合、例えば痛風のように症状が出ている場合は治療に来て、症状が無くなると治療に来なくなる患者もいます。高尿酸血症であることには変わりないのにです。
他の生活習慣病ならさもありなんです。
「希望とは健康であること」ですから、「医者が病気だ」と言うなら「健康にしてくれ」となります。
「病気だ」と言っておいて、「健康には出来ない」と言うから不満が出てくるのではないでしょうか?
コメントありがとうございます。コメントを拝読しますと、本当に難しい問題だと改めて思います。永遠のテーマですね。
患者さんの選択肢が増え、また権利を主張するのが当たり前の世の中になってきていますので、こういった問題はますます大きくなってくるのかもしれません。
先ほど「自分の要らないものはマジックで消してしまった」処方せんを持って来た人がいます。
診断書は封筒に入れて封をしますが、処方せんはそこまでの扱いはしませんね。
しかも何が出てるか患者さんが知る権利もあるだろうし、しかし「公文書に準ずる」なら、よく考えたら、紙切れ1枚渡すのってずさんな管理ですよね・・・・?
しかも、患者様の意見が強くなると・・・こういうことは当然これからどんどん出てくるわけで・・・・
ちゃんと「この処方らんに記載は医師のみ、第三者が記載した場合は無効」と書かないといけない時代になったんでしょうか?
確かに処方せんの扱いってぞんざいですよね。プリンタに詰まって苦労します(苦笑
分業に慣れていない(という表現がいいかどうか分かりませんが)地域の方は、処方箋というものの性質を知らずに、悪意を持たずに「偽造」してしまうケースもありますね。