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2010年04月03日
95回薬剤師国家試験の合格率が低調
このところ改定の話題がメインでしたので、タイミング的にちょっと遅くなってしまいましたが、3月30日に薬剤師国家試験の合格発表があったそうです。
【薬剤師国家試験】合格者は3787人‐合格率は56.35%(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry18683.html
合格発表の時期、これでも遅いと思われる方はいらっしゃるでしょうが、以前に比べると早くなっていますね。私は勤務先の薬局で合否の情報を得た記憶があります。
さて、合格率ですが新卒/既卒別で見ますと、
で、既卒の合格率の方が高い状況となっていますね。全体では56.35%とかなり低調のようです。
ちなみに過去5年間の合格率を調べてみましたので表をご覧下さい。ネットから拾ってきたものを集めましたので、間違いがありましたらご指摘ください。

薬剤師国家試験合格率推移(クリックで拡大)
80%台を保っていた新卒の合格率が今年は40%を割り込んでいます。また50%に届いていなかった既卒の合格率が60%超となっていますね。
なぜこのような状況になったのか、一つの原因としては、新卒がストレートの新卒でないということが考えられます。また学生側だけでなく、大学の力の入れ方も去年までとは違う可能性も考えられますね。
大学で教鞭をとる友人に話を聞いてみましたところ、特に問題が難しかったとは聞いておらず、昨年も受験した学生からは「簡単だった」という感想も聞かれたそうです。つまり、これが薬学の現状なんだと…。
更に6年制の学生においては、学生の二極化が進むのではないか?という印象があるようです。
【薬剤師国家試験】合格者は3787人‐合格率は56.35%(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry18683.html
合格発表の時期、これでも遅いと思われる方はいらっしゃるでしょうが、以前に比べると早くなっていますね。私は勤務先の薬局で合否の情報を得た記憶があります。
さて、合格率ですが新卒/既卒別で見ますと、
新卒 39.68%
既卒 60.42%
で、既卒の合格率の方が高い状況となっていますね。全体では56.35%とかなり低調のようです。
ちなみに過去5年間の合格率を調べてみましたので表をご覧下さい。ネットから拾ってきたものを集めましたので、間違いがありましたらご指摘ください。

薬剤師国家試験合格率推移(クリックで拡大)
80%台を保っていた新卒の合格率が今年は40%を割り込んでいます。また50%に届いていなかった既卒の合格率が60%超となっていますね。
なぜこのような状況になったのか、一つの原因としては、新卒がストレートの新卒でないということが考えられます。また学生側だけでなく、大学の力の入れ方も去年までとは違う可能性も考えられますね。
大学で教鞭をとる友人に話を聞いてみましたところ、特に問題が難しかったとは聞いておらず、昨年も受験した学生からは「簡単だった」という感想も聞かれたそうです。つまり、これが薬学の現状なんだと…。
更に6年制の学生においては、学生の二極化が進むのではないか?という印象があるようです。
01:30
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【薬剤師国家試験】合格者は3787人‐合格率は56.35%
Excerpt: 厚生労働省は30日、第95回薬剤師国家試験の合格者を発表した。受験者総数は6720人、合格者数は3787人で合格率は56.35%だった。試験は3月6、7の両日、東京都ほか全国8...
Weblog: 薬事日報ウェブサイト
Tracked: 2010-04-05 10:51
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【薬剤師国家試験】合格者は3787人‐合格率は56.35%
Excerpt: 厚生労働省は30日、第95回薬剤師国家試験の合格者を発表した。受験者総数は6720人、合格者数は3787人で合格率は56.35%だった。試験は3月6、7の両日、東京都ほか全国8...
Weblog: 薬事日報ウェブサイト
Tracked: 2010-04-05 10:51
むしろ新設大学が増えてどうなるのか興味深いなあ
2年後には国立卒が本気出してくるんでしょうからその合格率はどうなるかな?
私立は合格率操作に必死らしいですね
某九州の大学なんかは国試受けさせてもらえた人間が1人だけだったとか・・・真偽は定かではないですが
個人的には合格率は3割程度で2年に1回更新試験してほしいです
私自身が1ヶ月ぐらいしか勉強せずに受かっちゃってるし他の医療職と比べても簡単すぎる
確かに現学生のレベルは・・・・と思いますが、それにしても、ひどすぎますね。
で、このブログを読まれている学生さんや親御さんで関係のある方もいらっしゃると思います。
うちの愚息も例外ではありません。
で。
学校側と話をしたのですが。
やはり少数だったので、本人にお任せで、全く学校側は国試対応をしていなかった。
夏休み期間に一応形だけ1週間補習授業をし、模試に1回参加しただけ。
今までは、模擬試験を3回受けさせ、予備校講師の補習を強制的に1月から受けさせられました。
もう大学側は、6年制しか頭がなく、授業も、もちろん旧カリキュラム用の授業を別にはしておらず、微妙に授業内容がずれていたと思われます。
そして、最大の原因と思うと教授が言っておられたのは、初のCBT・オスキーが一つの山で、それが終わった時点で、学校側も一大イベントが終わってほっとしていた。
その緊張感が緩みきった中で国家試験に望む環境は、決して学生にとって良くはなかった。
去年まで、やはり学校が一丸となって、国家試験を乗り切るってオーラがあったと。
こんな時期に受けるやつが悪いんだ!って思う反面。
学校側の去年までの対応とのあまりの差には、親としては、同じ授業料払ってんだから〜ひどいぞーって思ってもしまいます。
何にしても、4年生の薬剤師は、1年1年どんどん淘汰されていくのは間違いないですね。
厚生労働省が「薬剤師需給の将来動向に関する検討会」資料をアップしております。
本資料で4年制薬剤師の将来が読めるかも。
しかし、国の資料は当てにならないことが多々あります。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/s0612-9.html
4年制は淘汰されるというより自然減(リタイア)となっていずれ6年制に入れ替わるという考えが自然だと思います。
本テ−マは興味深いのでご意見下さい。
資料有難うございます。
現状の4回生の悲惨な結果は、うわさ半分ですが、今までは、私学の補助金の額が、4回生国試を参考値にしていたが、今回は正規の卒業生でないので、参考としなくなった。システムはもうシフトしてしまった、と聞きました。
教授の嘆きのごとく、6回制の4回生の12月の試験が終わって、本当に学校全体が、今年はもう終わったって雰囲気が強かったですね。
やはり、子供も影響されますよね。
12月の卒試が結構できて、楽勝で国試行けるって、言ってましたから・・・・
今までは、大学の卒試クリア=国試合格って感じでしたし。
親として、学校教育の最終が薬剤師国家試験を合格させる、と思っていたが、終わってみたら、そうではなかったと、言うことでしたね。
6年制の4回生試験のおまけだったと。
そういう雰囲気を肌で感じると、4年制薬剤師は不要と感じ淘汰と書きました。
ただ、学生は、これから2年間新しい臨床を学んでいくとなると、薬剤師は「調剤」からシフトしていくので、自らを変えないと淘汰だと私は思っています。
小さいながらも薬局を経営していると、薬剤師バブルの現状で、単に作って、お変わりないですか?で給料もらっている薬剤師では、無理だろうと思います。
自ら考え行動していかないと。
臨床をやるとは、そういうことではないでしょうか?患者を前にしたら、自ら動かないと。
箱の中の仕事だけこなす現状では、淘汰されると思います。
で、厚労省の数字は、いつも都合のよい数字を出してきますから・・・・
それにしても、まあこんだけ資料を創作できるもんだと、その才能には感嘆します。
で。
あくまでも、予測であって・・・・
定員割れの薬学部がすでに出ており、今後大学も淘汰されるでしょう。
どれだけの薬剤師数を確保できるかは不安ですね。
また、私達ぐらいの年代の女性は結婚出産しても働きましたが、今の若い人には無理でしょうね。
仕事が、よりレベルの高い状況を望まれればなおさら家庭との両立は無理です。
15年ぐらい・・・・20年かなあ・・・・すると・・・・薬剤師はやはり不足するのではないでしょうか?
愚痴が多々で長文申し訳ありません。
ご意見ありがとうございます。
>薬剤師バブルの現状で、単に作って、お変わりないですか?で給料もらっている薬剤師では、無理だろうと思います。
自ら考え行動していかないと。
臨床をやるとは、そういうことではないでしょうか?患者を前にしたら、自ら動かないと。
箱の中の仕事だけこなす現状では、淘汰されると思います。
その通りだと思います。調剤依存では駄目でしょう。調剤室から外に出る仕事は今後、必須になると感じています。患者さんとの対話による薬物療法にシフトしなくては生き残っていけません。
>定員割れの薬学部がすでに出ており、今後大学も淘汰されるでしょう。どれだけの薬剤師数を確保できるかは不安ですね。
確かに新設大学は定員割れをしているようです。実績のない新設大学は学生を絞って進級させている気がします。今回の第1期6年制のCTB、OSCEをクリアした方は約9500名(入学者約12000名)でありました。
定員割れが起こると文科省は減ずるよう指導があるでしょう。法科大学院と同じような道を辿っているようです。乱立はやはりよくないですね。大学が淘汰されると薬剤師確保が難しくなるかも知れません。
>仕事が、よりレベルの高い状況を望まれればなおさら家庭との両立は無理です。
レベルは低くなることはないと思いますのでより臨床に近い仕事は求められます。勉強は怠れないです。
>15年ぐらい・・・・20年かなあ・・・・すると・・・・薬剤師はやはり不足するのではないでしょうか?
仮に定員を減ずる措置をとれば不足する可能性があります。しかし、現時点では何とも言えません。
以前から興味深く読ませていただいております。
ハイリスク医薬品の指導加算、どうされていますか?
これは、「変わりないですか?」とか「気になることはないですか?」「あざはできやすくないですか?」「低血糖のような症状はないですか?」などだけではなく、加算するならそのたびに、該当薬剤に関して、一つ一つもっと詳細に(確認すべき項目にある項目全てを)確認しないと駄目だということなのでしょうか。そしてその結果を詳細に薬歴に記載せよということなのでしょうか。
同時にバイアスピリンとワーファリンとパキシルとアマリールが処方されていたら、それぞれに関して全て確認するということでしょうか。
1回受付について加算は1回ですから、1種類でも3種類でも1回の加算なんですよね。
なんだかなぁ、、
加算しなくてもいろいろ確認はしていますけれどね、、、、
コメントありがとうございます。
移行期というのはやはり何らかの形で影響が出てくるのでしょうね。自分ではどうしようもない「環境」も大きな要素を占めるだけに、不運なケースもあったのではないかと思います。
ハイリスク薬、これまで何も言われなくてもやっているところがほとんどなのでしょうが、いざ「加算」になると、そのための指導のようになってしまうのが、とても残念ですよね。なんでこんな加算作ったんでしょ…(って、愚痴ですみません)
1枚の処方せん中に複数出ているケースはどうなんでしたっけ?一つ一つ、全部聞いてゆくのは現実的ではありませんよね。
全ての対象医薬品に関して要件を満たさないと算定不可ってことになってるみたいですよ。
普通に考えると、この加算って、対象医薬品が処方されてる患者に対してベタで算定するか、全て算定しないかのどちらかですよね。
通常の服薬指導のレベル(=患者の薬物治療に関して過不足ないレベル)で算定要件を満たすと認められるならベタで算定出来るはずだし、そのレベルでは認められないと言われるのであれば、一体誰のための指導なのかという話で、全く現実的じゃないから無視しますよってカンジで。
一体誰が考えたのか、顔を見てみたいですよ。
こんなの院内向けの加算を無理やり院外に引きずり出してきただけで、院外の実情に合わせた手直しとかしてないじゃん。
例えばデパスが出てる患者さんに「あなたの病名なんですか〜♪」とか聞くのかな?(笑)
テノーミンが出てる患者のカルテ上の病名が不整脈になってるのか本態性高血圧なのか、患者本人が100%把握してると言えるの?
というか、そもそも病名に関して患者の話を100%鵜呑みにするの?
アホですか。
個人的には、薬剤師会が「ベタでとるべきでない」という方向性を、講習会等で示していることです。薬剤師会はどこを向いているのでしょうね。
以前からちょくちょく拝見させていただいていました。
薬学部6年制一期生のものです。
某国立大学に通っているのですが、やはりうちの大学でも国試対策はなかったように見受けられました。
というのも、新卒者・既卒者あわせても本当にわずかで、自身もOSCE,CBTがあったためあまり把握できていないのですが…
しかもうちの大学には卒業試験はなく、そういう意味でも国試受験者が自分の立ち位置を知る機会はほとんどなかったのではないでしょうか?
(もっとも、うちの大学は模試は前年まででも1回?だったので大差があるかどうかは分かりませんが)
私たちがCBT.OSCEを受けている陰に、こんな実情があったんだな、と考えさせられました。
コメントありがとうございます。
今回の試験はまだ発端で、これから6年制の学生が薬剤師になってから当面の間は、もっといろいろな問題(と言っては変かもしれませんが)が、出てくるのかもしれませんね。
有難うございます。
親にしたら、いくら客観的に言ってるつもりでも甘いと思いますが。
普通に考えたら、「何だ今年はやっぱレベル低い」で終わる話だと思います。
それを、何かが違ったって気持ちをわかってくれる方がいらっしゃることは、救われる思いです。
このブログを読んでいらっしゃる親御様や受験生様。
来年は最後だし、皆で絶対合格って信じてがんばりましょう。
薬学部を卒業する人間なので、60〜70%の正解の幅にほとんどの人間が要るんです。
ミスをせず、知識をあやふやでなく、確実なものにすることが合格の鍵って思います。
自分を信じて、しかし、自分を甘やかすことなく1年間がんばりましょう。
はあ、でも、親はつらいよ(苦笑)
4年制が淘汰されるとかよりも6年制になったからといっても、、、というのが現状で 一人一人の問題というか個人次第だと思う。
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、4年制か6年制かという問題ではなく、個人の意識という部分はそのとおりと思います。