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2007年04月20日
[TOPICS]OTC薬、健康食品について
メインの調剤業務以外のOTC薬や健康食品等に、薬剤師が一般の物売りと違いどう関わっていったら良いか。
連動して、地域住民にこんな形で密接している!(こういうことをしていったらかかりつけと認められてきているように思う)みたいな情報。
(まじゃ様)
連動して、地域住民にこんな形で密接している!(こういうことをしていったらかかりつけと認められてきているように思う)みたいな情報。
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15:22
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6年程前まで売上のほとんどがOTC(漢方含む)でした。漢方を扱ってるとあらゆる疾患に対応できるし、まだ、医科での漢方保険治療もそんなに一般的ではありませんでしたのでお客さんに喜ばれました。
政策誘導で保険調剤が増え出した時期、ちょうど大手ドラッグが当地にも進出してきた頃と重なり、保険調剤とOTCの売上が逆転しました。
最近は景気の低迷のせいか、ドラッグの過当競争のせいか、OTCが売れません。
というか、ここ6年程前までは先ずお客さんが薬局にOTCを買いにこられて、そのお客さんに「これでダメだったらお医者さんに行ってね」って感じだったのが、今は逆です。
お客さんが「医者にかかっても治らないor薬がないって言われたから何か薬をくれ」って感じの方が多いです。そこで一生懸命漢方的に考えて、合うお薬を販売しても、二三回ウチに来られてもその処方をそのまま医者に保険で出して貰う方も結構おられます。これはホントモチベーション下がります。
愚痴ばっかりになっちゃいましたね。ごめんなさい。
経営的なことを考えればたくさん売った方がいいんですが目先の利益にとらわれず、逆に「売らずにどう治すか」を考えるべきではないでしょうか。
ちょっと理想論書きすぎですかね。もちろん現実的な問題から目をそらしてばかりいてもやっていけないんですけどね。
なかなかこうは行きませんが、少なくとも「最少のコストで最大の効果を」を常に意識してOTC販売をしております。
それの積み重ねによって短期的利益ではなく、信用を売るのが、薬剤師というより商売人としての長期的利益につながると信じて、日々店頭に立っております。
私が今危惧してるのは、薬局製剤が制度的に無くなるのではないかという事です。
この制度は諸外国にも例を見ない素晴らしいものです。
明治時代に医制から漢方が除外され、漢方医学が現代に至るまで何とか残ったのは、この制度のおかけと言っても過言ではありません。
私は薬局製剤こそ本来の薬剤師業務だと思っております。語弊がありますが、保険調剤は所詮医師の下請けであって、開局薬剤師の職能が発揮できているとは到底思えません。
「病を得て、之を治せざれば、中医を得」という諺もあり、「病気になった時に、治療を加えないで、放ったらかしておけば、中等度の腕前の医者にかかったのと同じ程度の効がある」という意味です。
もっとも大昔は医師と名乗れば医師なので相当数のエセ医師もいたとは思いますが、逆説的に考えれば、人の自然治癒力は元来十分に備わっているものだともとれます。
ですから一番良い治療とは医師でも薬剤師でも相談事で終わらすこと、言葉だけで食事や運動を代表とする「生活」を良い方向に促すことだと思います。
それには物を売ることで糧を得る現在の仕組みではなく、弁護士のように相談を受けたことによる対価を得ていく仕組みに変えていく必要があると思います。
現実的には医薬品/食品(健康食品だけではない)を取り扱いつつ、クローズドスペースにて相談を受ける形になるはずです。
その上で手広く情報を得、駆使していけば良いのではないでしょうか?
例えば漢方藥ですが、210処方ををただ出すだけなら、私でも同じ薬をもらうため病院へ行きます。
私の知る限り、医師でも薬剤師でも漢方/中医を良く知る先生は、210処方をそのまま出すことはありません。
エキス製剤は効果が弱い場合が多く、倍量服用、生薬の加増、2製剤の併用など手を加えなければ効かない場合が殆どです。
また銀翹散や大青龍湯など210処方にない処方もあります。
一つ一つは専門にやっていく人間には敵わないかもしれませんが、人の病気は必ずしも一つの領域にだけ存在するわけではありません。
平行して起こる場合も多く、薬剤師はそういう方にケアしていける職能だと思います。
それと、ドラッグストア業界は安売りから一歩引いて業態を少しズラさないと、あと10〜15年でホームセンター/コンビニ/スーパーの各業界に引き裂かれ喰われると見ています。
低価格というのはどうやっても会社規模が大きくないと生み出せないですし、会社規模なら日本の全ドラッグストアを足しても、イオングループには勝てないからです。
軽い資本提携しかしていないイオンが今後10年黙視するのかどうかわかりませんが、ドラッグストア市場はすでに限界で、これ以上の進展は他業界への侵食しかありません。
調剤専門も無理があります。親方日の丸では限界があり、今後医療予算は削られていくからです。
私は小規模でも相談薬局に業態転換できたところが生き残っていくと思っています。
サービス業にはなってしまいますが、薬剤師らしい業態だと思います。
(感覚的には、人気パティシエのいる喫茶店でしょうか。料理人でもよいですが、技術力勝負の営業になると思います。)
今の医師は、検査が陰性とか異常なしだと、痛覚や不快感さえも「気のせい」と言って否定し、自身の医学では感知も治療もできないことを認めません。
それをきちんと説明すればよいのに、それもしないため不信感だけが残ります。
薬剤師はこういうところも拾い上げる必要があります。
長文・脱線、失礼しました。
まさにそれしかないでしょうね。私は個人的に店選びのときは全てそこの店員さんを基準に選びます。
車・服・コンビニ・・・何でもです。どれも最安値を目指そうとすれば出来ますが、やはり信頼の置ける方から、お話を楽しんだりしつつ買うのがとても心地よいです。
OTC薬はドラッグ等で勝手に選んで買うのも、状況により良い時もあります(出張時とか)。最安値を常に追及する人も居ます。だから、相談薬局におけるOTC薬は、大げさに言えば値引き無しで、最低限相談に乗れることが重要と考えます。
ココで言う最低限は、とりあえず置いてあるというのではなく、幅広くOTC薬に精通した状況で、薬剤師が専門的な目で選択した最低限の商品と言う意味で、ドラッグほど無意味に各メーカーのを置いてあると言う状態ではないというだけで、意外とボリュームは大きいです。
しかしながら、OTC薬の売り上げを期待しているとつぶれてしまうので、調剤とのバランスを取りつつってところでしょうか?
健康食品もとりあえず、薬学的に自論では必要なければ、店舗にはまったく置かずに、相談時でもその自論を主張する。
でも、以前にも書いたかもしれないけど、健康食品を求める人って、ただ「食事では補えない栄養素を補うもの」なんて、教科書どうりの答えを望んでいるのではなく、ダイエットや癌、精力等、正直薬でも(エビデンスがしっかりしているからより)実現不可能な領域を、エビデンスが伴わない健食に希望を見出すのであり、そういう人々にどのように関わっていくかは、実は薬局って可能性のある場所だと思っています。
医者よりもなんだか地域に密着した存在の薬局としては、悪く言えば俗っぽい相談にも、それぞれの薬剤師の個性を出していける部分じゃないかなぁ〜と。
ただ、OTC薬も健食も、採算が合わないと思うので、薬剤師数(調剤助手等)を含めた抜本的改革を元に調剤マシーンから相談への収入元の変化が必要になってくるでしょうけど・・・
> 俗っぽい相談にも、それぞれの薬剤師の個性を出していける部分
というところに頷けました。
上手い表現ができませんが感覚的には、対面して話すのではなく肩を並べて話すという感じかなー、と思いました。
ちょっと矛盾するかもしれませんが、薬剤師が「商人」の部分を持つからそういったことができるのかなとも。
どう頑張っても私は「にーちゃん」では無理がある歳になってしまいましたので、「薬屋のオヤジ(苦笑」の部分を大切にしたいと思います。