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2007年04月23日
「全国ヤブ医者マップ」の功罪
ネットでいろいろなツールが提供されるようになると、それを使うユーザ側から思わぬアイデアが出てくることはよくあることです。
YAHOO!JAPANが提供するワイワイマップも参加型のツールであり、そこから「全国ヤブ医者マップ」なるものが出現したのも、そう不思議なことではないと言えます。
全国ヤブ医者マップ〜こんなトコ二度と来るか!〜
話題性もありマップランキングでも上位に表示されています。また「ヤブ医者」スポットの登録は152箇所となっています(2007/04/23現在)。
使い方によっては有益なものになるかもしれませんが、しかし意図を持って使えば悪用もできてしまうのが問題ですね。ほぼ匿名で投稿ができますので、それが悪用を助長させそうです。
コメントが匿名であるだけに信憑性にも限界がありますが、その妥当性が検証されないまま掲載されてしまいます。悪いことが書いてあれば、閲覧者がマイナスイメージを抱くのは自然なことです。
あらぬ噂のために医院側が風評被害を被るのも馬鹿げていますし、ましてや削除のための手続きや名誉毀損等で訴えを起こすとなれば、時間的金銭的損失まで発生します。
TB先の「NATROMの日記」にも書かれていますが、病医院の評価において「情報の非対称性」が最も問題となります。ラーメン屋さんの美味い不味いを集めたら意味がありますが、病医院のそれは意味が異なります。
[医学]ヤブ医者マップは役に立たない
こういうケースは閲覧者の賢明な判断に期待するしかないのでしょうか。薬局の人間としても「対岸の火事」で済ますことができないだけに、今後が気になります。
YAHOO!JAPANが提供するワイワイマップも参加型のツールであり、そこから「全国ヤブ医者マップ」なるものが出現したのも、そう不思議なことではないと言えます。
全国ヤブ医者マップ〜こんなトコ二度と来るか!〜
話題性もありマップランキングでも上位に表示されています。また「ヤブ医者」スポットの登録は152箇所となっています(2007/04/23現在)。
使い方によっては有益なものになるかもしれませんが、しかし意図を持って使えば悪用もできてしまうのが問題ですね。ほぼ匿名で投稿ができますので、それが悪用を助長させそうです。
コメントが匿名であるだけに信憑性にも限界がありますが、その妥当性が検証されないまま掲載されてしまいます。悪いことが書いてあれば、閲覧者がマイナスイメージを抱くのは自然なことです。
あらぬ噂のために医院側が風評被害を被るのも馬鹿げていますし、ましてや削除のための手続きや名誉毀損等で訴えを起こすとなれば、時間的金銭的損失まで発生します。
TB先の「NATROMの日記」にも書かれていますが、病医院の評価において「情報の非対称性」が最も問題となります。ラーメン屋さんの美味い不味いを集めたら意味がありますが、病医院のそれは意味が異なります。
[医学]ヤブ医者マップは役に立たない
こういうケースは閲覧者の賢明な判断に期待するしかないのでしょうか。薬局の人間としても「対岸の火事」で済ますことができないだけに、今後が気になります。
18:12
| Comment(9)
| ウラ
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はっきりした根拠も(全くないかはわかりませんが)
ないまま、「悪評」を公の場に書いてるわけで・・・・
たとえば、実在するタレントの悪口、レストランの悪口書いたら名誉毀損になるのでは??
この掲示板は自分も以前聞いて見てましたがなんかネットの負の作用が働いた、いやなものをみたという印象です。
まぁ、ネットでの匿名での評判などどれほどのものかはなんともいえませんけどねぇ。
これを放置しているYahooにも問題あると思ってます。
とはいえ、善悪や正邪などの価値判断基準は十人十色なわけで、情報リテラシーの観点から言っても、本来情報自体には意味が無く、それを利用する人間が居て初めて意味を成すわけですから、これはこれでアリだと思います。
立場は逆でしょうが、「神の手」などと大げさな表現で特定の医師を取り上げるTV番組だって本質的には同じじゃないですかね?
あの手の番組は最先端の高度医療をこなす職人気質の医師たちをクローズアップしていますが、穿った見方をすれば、あそこに出て来る医師の治療を受けられない患者のことなんて考えてないわけですし、番組に取り上げられない大多数の医師達を貶めかねない内容でもあるわけですし。
利用させる、利用する、だます、だまされるということを乗り越えた先に、各自が自分なりの情報収集・解析能力をみにつけていくってことで良いような気がします。
私達の職業にしたって、情報を制することこそが力なわけですし。
コメントありがとうございます。
ちょっとひどい言い方かもしれませんが、「風邪に抗生剤が効く」と思っている人が医療の良し悪しを判断できるとは思えませんし、納豆フィーバーを起こす人が正しい判断ができるとも思えません。
とはいえ、ここが潰れても遅かれ早かれ同じようなものは出てくるでしょうしね。梅田望夫氏の言うように「薄める」しかないのでしょうね。
「インフルエンザで熱があるのに抗生剤もらえなかった」「コレステロール下げたら脳に悪い」「黒糖は体に良いって○のもん○が言ってたから、糖尿にも良いと思って食べてる」「降圧剤は癖になるから怖いので飲みたくない」「睡眠剤飲んでるとぼける」「鎮痛剤の坐薬使ったら直腸がんになる」
説明しきれない医療関係者に全く非がないとは言いませんが、この手の妄言を頑なに信じる方たちが作った情報を無垢な人が信じてしまう事の怖さはあります…
情報お早いですね、ありがとうございます。やっぱり管理元(YAHOO)からなにか要請があったのでしょうかね。
農薬メタミドホス入りのギョーザや輸入汚染米、メラミン混入の乳製品など日本の食の安全が連日報道されています。
医薬品の有効主成分である原料が中国、インド、オーストラリア、中南米などで製造された輸入品であることを知っている医師や薬剤師は少ないかと思います。
ジェネリックと呼ばれている後発品と先発品の比較をするときに、薬の添加物の品質を問題にしますが、主成分の原料の品質のほうがはるかに重要性は高いかと思います。先発品の主成分が外国産で、後発品が国内産という医薬品もあり優劣の基準が曖昧です。
日本の食糧自給率が39%、もしかしたら医薬品の主成分原料の自給率はそれ以下かもしれません。
せめて医薬品の添付文章等には主成分の輸入国名や製造社名の記入があって然りかと思います。品質の純度や不純物の混入の問題は大丈夫なのでしょうか、どこがその品質チェックと補償の責任を取るのでしょうか。
真偽の程は、みなさまが自ら直接製薬メーカーに問い合わせてみてください。
(医薬品の添付文章の文末に製品に関するお問い合わせ先としてフリーダイヤルが載っています。)
情報開示か企業秘密にするか・・・・・医薬品メーカーのモラルが問われていい時代かと思います。
コメントありがとうございます。
食品業界を見ていますと、医薬品業界も高みの見物…、というわけにはいきませんね。関心を持って見直してゆきたいものです。
医者とラーメン屋ー「本当に満足できる病院」の新常識(文芸社)
をご一読ください。