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2010年06月03日
日本では考えられないパリエット50mg製剤
アメリカにおいて、エーザイの現地子会社であるエーザイ・インクがプロトンポンプ阻害剤「アシフェックス エクステンド・リリース50mg製剤」の新薬承認申請し、米国食品医薬局(FDA)に受理されたということです。
エーザイ:プロトンポンプ阻害剤「アシフェックス エクステンド・リリース50mg製剤」米国で承認申請受理
http://www.eisai.co.jp/news/news201025.html
アシフェックスとは聞き慣れない名前ですが、ラベプラゾールナトリウム、すなわち日本で言うところのパリエット錠です。徐放性製剤とはいえ、50mgというのはかなりの驚きです。
リリースをもう少し詳しく見てみますと、アメリカには逆流性食道炎(GERD)の患者が約3900万人いるとのことですが、
その約3分の1の患者様はH2ブロッカーとPPIを併用しており、依然としてアンメット・メディカル・ニーズの高い領域
だということで、H2ブロッカーとPPIをほとんど併用することのない日本とは、かなり状況が異なっていると予想されますね。
ちなみに「アンメット・メディカル・ニーズ」という言葉、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、解説がありました。
エーザイ用語集:アンメッ・メディカル・ニーズ
http://www.eisai.co.jp/ir/individual/word/word_a05.html
アンメッ・メディカル・ニーズ
未だ満たされない医療上の必要性。患者様や医師から強く望まれているにもかかわらず有効な既存薬や治療がないこと。
だということで、必要性の高い医薬品との位置づけになるようです。
そのアシフェックス50mg製剤ですが、1カプセル中にラベプラゾール・ナトリウムを
10mg普通錠1錠
10mg徐放錠4錠
という形で含有するタブレット・イン・カプセル製剤だということです。かなり大きいのでしょうかね。
日本においても50mg製剤の登場は…あるのでしょうかね。
知らずに飲んでいた薬の中身 (祥伝社新書165)

22:30
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| 医薬品情報(医療用)
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コメントありがとうございます。リピトールは80mgも出ているようですね。まだまだ他にも用量が違う製品はあるのでしょうかね。
アメリカの医薬品集Rxlistをみると(http://www.rxlist.com/script/main/hp.asp)
イブプロフェンみたいに日本と錠剤の単位や用量がまったく異なるタイプ(錠剤400mg、600mg、800mg 推奨用量1200 mg-3200 mg)かエビリファイ(英語読み アビリファイ)みたいに最大用量の30mgは日本と同じだけど、その30mgの錠剤があるようなタイプが存在するみたいですね。
ありがとうございます。
用量は日本と他の国々ではかなり異なっているのですね。
>ぽんた様
コメントありがとうございます。
私も見ましたが…、近い将来、日本でも発売になるのでしょうかね。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/27953.html
パリエットは大丈夫なんでしょうか・・・・
なんか、長期処方には抵抗を感じます。
ガスターですら、スィッチにするときに、胃がんを隠蔽するとか、その他もろもろ、症状を抑えてしまうのはよくない!って話だったのに。
何か最近「メーカー事情」の方を優先するような感じを受けます。
ビス剤も長期で骨折するって言うし・・・・
強い薬にばかり走るのはどうなんでしょうね。
コメントありがとうございます。
オメプラゾールに限った話なのか、PPI全般での話なのか、気になりますね。