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2007年05月15日
先発品を選ぶと自己負担が増える?
AN様よりいただきましたコメント、ソースを引っ張ってきました。
医療保険、後発薬普及へ見直し・政府検討(NIKKEI NET)
コメントをいただいた記事はこちら。
2007/04/16 後発医薬品使用が前提の処方せん様式になる
現行の保険制度ですと患者さんが窓口で支払う一部負担金は「総額の3割〜1割」ということになっていますので、薬剤が先発品か後発品かということは問題になりません。
しかしこのニュースソースを元に可能性を考慮してみますと、「後発医薬品の薬価を超える部分については全額支払ってください」ということになります。
ちょっと分かりにくいので極めて単純にイメージ化してみます。以下の図をご覧ください。

クリックで拡大
即ち先発医薬品を選択しようと思うならば、B'の部分は窓口一部負担金(3割〜1割)に上乗せして全額支払わなければならない、ということになります。
後発医薬品の使用が促進されない現状にしびれを切らしてのことでしょう。こういった話が出てくること、予想はできましたが、しかしちょっと早急過ぎる感じも受けます。
国民皆保険制度を維持するために導入が進められている後発医薬品ですが、実は形骸化にも一役買っているのではないかと…。
(関連リンク)
先発薬は患者負担で後発品普及へ(workaholic薬剤師の思うこと)
医療保険、後発薬普及へ見直し・政府検討(NIKKEI NET)
コメントをいただいた記事はこちら。
2007/04/16 後発医薬品使用が前提の処方せん様式になる
現行の保険制度ですと患者さんが窓口で支払う一部負担金は「総額の3割〜1割」ということになっていますので、薬剤が先発品か後発品かということは問題になりません。
しかしこのニュースソースを元に可能性を考慮してみますと、「後発医薬品の薬価を超える部分については全額支払ってください」ということになります。
ちょっと分かりにくいので極めて単純にイメージ化してみます。以下の図をご覧ください。
クリックで拡大
即ち先発医薬品を選択しようと思うならば、B'の部分は窓口一部負担金(3割〜1割)に上乗せして全額支払わなければならない、ということになります。
後発医薬品の使用が促進されない現状にしびれを切らしてのことでしょう。こういった話が出てくること、予想はできましたが、しかしちょっと早急過ぎる感じも受けます。
国民皆保険制度を維持するために導入が進められている後発医薬品ですが、実は形骸化にも一役買っているのではないかと…。
(関連リンク)
先発薬は患者負担で後発品普及へ(workaholic薬剤師の思うこと)
23:47
| Comment(28)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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でも、患者さんの負担より、先発の薬価をある程度下げて頭打ちにして欲しいですね、年数経過したら。
メーカーは反対するけど、先発も安くなれば、皆先発しか使わないんじゃないですか?
名前覚えるのも嫌だし、品質は間違いないんだし、薄利多売にはなりますが、結局使用量増えて売り上げ上がると思いますけどね。
そうなれば質のいい薬が流通して、医療費も削減になっていいんですけどね。
やっぱダメでしょうか?メーカー様?
今、また某骨粗鬆症週1製剤売り込み合戦第2章が始まりました。
T社とE社、どちらも大手だけにそれはもう大がかりな「勉強会」が目白押しです。
中身は全く同じなのをわざわざそれぞれが大物を呼んで講演をさせる、パンフレットを作る、無駄としか思えません。
もちろん、数ヶ月前同じようなことをしていたB社、T社も・・・・・
先発品と後発品が名前や薬剤見てすぐわかるようにするとか、しないと「先発品を出すのに理由をかけ」とかどうしようもないし。
それに薬価差にしても先発品よりむしろ後発品の方が大きい印象があります。
先発品をどんどん出しても儲かるのはメーカーさんだと思うんですよねぇ・・・・
マスコミの記事を見てても「医者がもうけのために先発品を」みたいなニュアンスなのが悲しいです。
それに最初の時期とか先発品と後発品で適応疾患が違うのがありましたよね。あんなのがあれば「後発品は出せない」のは当たり前だと思うんですけどねぇ・・
上市から25年経過した先発品の薬価をジェネリック並に下げるのは、患者様にはこれ以上無い朗報でしょうが、同時にジェネリック医薬品の存在を全否定しかねないので、難しいですね。
徐々にジェネリックへ移行すること自体にはさほど反対はしないのですが、保険適用から追い詰めていくのは、やり方が少々お門違いじゃないかと思います。
先発品が高い信頼性を得ているのは、研究開発だけではなくPMSがあってこそだと思います。ジェネリックに対しても「育てる」意識が無ければ、長期的には普及は難しいのではないかと思います。
薬剤費全体に対するシェアは確かに欧米に比べるとまだまだ小さいとは思います。
でも、急激に後発品シェアを拡大したら絶対に生産が追いつかないと思うんですが。
後発品メーカーの中ではかなりの大手に居ましたが、単純に需要が倍になったとしてそれに対応できる余裕は無いと思います。工場増やすにしても人員増やすにしてもそう簡単な事じゃないですから十年単位で考えないといけないんじゃないでしょうか。
資本金の少ない小規模後発メーカーでは言わずもがな…
急に需要が増える→原料の確保に追われる→某国の粗悪品を原料として輸入
な〜んてこと、管理の厳しい医療用医薬品で起こる訳無いですよね。多分。
「効果が同じで安い薬」は「患者様のために」ではなく、「7割負担する保険者(支払い側)のため」に使うのだと言う意図がはっきりしてしまったと言う事です。「患者様のためではない」と言う事をものすごく明確に表明した訳です。
まあ誰でも分かっていた事ですがね。後発品の目的は患者様のためでは無かったですね、と処方現場で説明ができます。
当面、ARBなど後発のない薬を選ぶ事で対応も可能でしょうが、いずれ特許切れの薬が増加する事でなし崩し的に厚生労働省の意図通りになります。
医師としてジェネリックを信用できないのは情報提供が無い事や製造品質の不安にあります。大手製薬メーカーがもっと積極的に他社のジェネリックを作れば良いかと思います(武田のセンセファリンのように)。
医者が患者の事を考えてないので高い薬を処方していると言わんがばかりの、むかつく宣伝をしている「さ○い製薬」などを駆逐して頂けると嬉しい。信用できない薬品を作っている一部のジェネリックメーカーが無くなれば、我々も安心して使えます。
“むかつく宣伝をしている「○わい製薬」を駆逐する”ことは、今なら先発メーカーではなくて、病医院の院内採用薬や、薬局での後発品変更の際に当該メーカー製品を選択しない、ということによって達成できると思います。
私も以前から再三再四申し上げておりますが、あのメーカーの態度は現場を完全にナメ切ってるとしか思えません。
ということで、ウチは昨年4月から現在に至るまで、目下不買運動中です。患者に提示する後発品変更の選択肢の中にも入れておりません。
TVのCMで一般の人は欲しいと思うだろうけど、実際「そんなに安く」ならずに怒られるのは私達です。
いくら一生懸命説明しても、OTCを購入するがごとく、調剤も「薬品代」だけと「思い込んでいる」んだから、納得してくれない人もいますよね。
本当に中途半端な状態で「推進」しろと言われても。。。。
でも何が何でも「ジェネリックに変更」はまずいと思って、患者選択、欲しいなら「金払え」になったんでしょうか?
@DRK様が後発の存在云々と書かれていましたが、ある程度の信頼できる品質でシェアを拡大してしまえば、また先発に全医療機関が戻るわけではないですし、10年ぐらいで先発も薬価下がるとわかっていれば、ジェネリックも切磋琢磨するだろうし、われわれも「先発も選択できる」訳ですからいいかなって。
実際再評価でハードル高く(少し?)なるんだし、もう一つなんかハードルがあるくらいでないと、なかなか品質保障は難しいかな・・・って。
それで5000〜8000億医療費が削減できるそうです。
議論するのはいいですが、単純に数字だけ見て言わず、専門家を入れて言って欲しいですね。
残念ながら、該当薬の後発品を持っていなかったので、次回からでOKとなりましたが・・・
後発希望の理由を聞くと、保険組合から後発品に変えてほしいと医師に言うように指示が出ているそうです。
結構、そんな人が増えてきています。
今回の話とは、ちょっとずれてしまいましたねっ。
後発医薬品が前提の処方せんになると言うことは、参照価格制度と言うことですよねっ。
海外の美味しいところだけを、つまみ食いするように現行制度に乗せようとすると無理が出ると思うんですけど・・・(上手く表現できません)
国としては、後発品メーカーを4大大手などに集中させ、また出来れば、中堅先発メーカーに後発と先発両方を扱うようになって欲しいと希望しているような話を耳にしています。
最近では、E社の子会社、M社、K社など国の希望に添ったところがはっきりと出てきているように思います。
また、薬価差について言えば、確かに後発品メーカーの方が差を出していると思います。これでは売り逃げにならないかと心配するところもあります(あまりに下げて販売しすぎたため、薬価改定で薬価が下がり、原価割れで作れなくなり、販売中止。過去にいくつもみてきました。)でも、売り上げで言うと、高い先発品の方が多くなるし、差益率が少なくても金額的にみると先発品の方が高いってことが多々あるので、どうしても先発の方が良いという表現をされている医療機関があったのも事実です。
それが医療費が増え続ける原因となりうるのかってのはと言えば、そうではない部分があると思うんです。
むしろ、どんな人でも、どんな病気でも怪我でも、何でも病院にかかるという現状(その割には、ドラッグが潰れないと言うことはOTCも売れていると言うことと何でしょうが)が問題なのではないでしょうか。
同感ですね。
「風邪ひきそうだから」「胃が悪くなった時に」「旅行先でおなか壊しそうだから」
って言って、常備薬を病院で処方してもらう人はたくさんいます。
「できるだけ、症状が出たらそのときに診察受けてくださいね」とは言いますが、「貰った薬は長期間家においておかないで捨ててください」とも言わざるを得ない…
場当たり的に後発品を推奨するより、この辺りをもっと見直して欲しいですね。
「暇つぶしに病院へ行く」老人を止めるよう指導していただいた方がいいんですが。
金の話から行くのではなく、良き患者を育てることも重要かと。
ソースは経済財政?諮問会議
お書き頂いたように「高くても先発を」というケースは出てくると思います。それを考慮せずに「一律後発品の部分まで」というこの話は少々乱暴な感じがします。
>Miya様
「医者がもうけのために先発品を」の論調には辟易しますね。
今でも一部医薬品は先発と後発で効能・効果が違う物が存在します。特許の関係で難しいのでしょう。この制度、その辺もお構いなしなんでしょうかね。
>@DRK様
仰るとおりとおもいます>ジェネリックに対しても「育てる」意識が無ければ、長期的には普及は難しい
力任せのやり方には違和感を覚えます。
>遮様
あまり詳しくないので何とも言えませんが、ジェネリックメーカーのキャパの問題もありますので一気にというのは難しいですよね。
>田舎開業医様
田辺+三菱(合併)が後発品を積極的にやっていくようですね。それから国は塩野義に後発品をやるように言っているようです。
ケミファもそうですが「先発を作っている会社の後発品」というとまた少し見方も変わってくるでしょうか。
>さつき様
担当のMRさんによっても印象は随分変わってきますかね。
>ぽんた様
30%というのが一つの目標?のように言われていますね。でも私たち現場の人間にしてみれば数字を追うことが目標じゃないですしね。
>はまなす様
根本的にはそういった話になりますでしょうか>何でも病院にかかるという現状
すると出てくるのはやはり「受診抑制」ということですかね。
>いまだ様
「良き患者を育てる」、大切なことと思います。行き着くところはモラルとかマナーといった話になるのかもしれません。
>ボルケーノ様
スイッチOTC薬についてもやはりそういったことは言えるようで、保険から外すということにも繋がる可能性はあります。将来的には処方せんではなく医師の指示によって、薬剤はOTC薬を購入する形になるのかもしれません。
苦肉の策ですね〜
1社大手がそれで成功してますから。
でもEさんて、ある程度採算のあう分だけ大手
に納入して、あとの小さいとこは営業に熱心じゃありません。
まあ仕方ないですけど。
拡大して生産ライン増やしても、需要が一定しにくいし、堅い得意先分だけは賢い方法かも。
結局10年経ったら後発は品目も少なく、あの騒ぎは何だったんだろ?じゃないですか?
で、厚労省はジェネリックは日本では国民性が違って、普及できなかったって、自分達の政策の失敗を棚にあげて言うんじゃないですか?
風邪薬やうがい薬、湿布や消化剤・・・・考え出したら結構あります。
確かに薬局で買えばいいのかも。あくまでも薬剤師対面販売で量販店で山積みはやめて。
今から10年前、これほどまでにジェネリック推進が言われるようになると考えていた人はいるのでしょうか?これから10年後どうなっていますかね。正直まったく予想がつきませんよね。
もっと声はあげるべきですね(笑)
財務省、医療・介護分野に聖域無き構造改革。何項目かある中に「後発の推進」
2・5兆円を薬価が半分の後発にすれば、半分の医療費を削減できると。
後発品使用については、厚労省の推進以前に財務省とか内閣とかそういうレベルで話が進んでしまっているのが、そもそものボタンの掛け間違いですよね。
個人的には決して後発品を否定するつもりはないですし使用のためにできることはやるつもりですが、あまりに早急に物事を進める現在のやり方はどうかと思います。
素人さんが声高に叫ぶからか、何かがおかしいですね。
ジェネリックの?協会の会長さんが変わられて挨拶の中で、外国のように「副作用」も先発のをそのまま添付に載せさせろと言っていくと。
記載以外の副作用が起きたら、製造物責任で訴えてやる!って言いたいくらいです。
外国でしばらく暮らした知人は、外国は「保険制度」が違ってジェネリックが使えるのであって、おいしい話だけ聞いてまねしようとしてもおかしいと良くいいますね。
ジェネリックも、もう少し品質をクリアにしてやって下さればいいんですけど、別にジェネリックが全て嫌とは言ってませんけどね。
(これは薬剤師共通の思いじゃないでしょうか?)
これで、とにかく「安い物」で外資が入ってきて原料に記載しなくていいものを何を入れてるか???な状態になったらって考えると怖いですね。
先発で色々問題が起きてるのに、同じテストをしなくてもいいって言うのはおかしいですよ。
薬剤師会だけではなかなか難しいですし、やっぱりこれは医師会と連携して声をあげてかないといけないのではないでしょうか?
そう言えばハルシオン0.125mgもどうなったんでしょう・・・?
対象になる医薬品を厚労省と財務省で検討中と書いてあったと記憶しています。
それも外来で使用する薬剤の中から・・・
私の読み間違いかも知れませんが、
結局、風邪などの受診抑制のために行うのかしら?
特に私のようにメンタル病で受診している者は簡単に薬の変更が利かないというジレンマに追いやられます。
もし、案どおりに実施されれば、先発品処方では約2倍になってしまう計算になります。
後発品普及率、医療制度、医療費…。制度や文化が違う諸外国との比較、果たしてどれだけの意味を持つのか私も疑問に感じています。
もちろんいいものは取り入れていくべきですが目先のことだけ考えた「おいしいトコ取り」では定着しないでしょうし、将来もありませんよね。
>はまなす様
やはり受診抑制の狙いもあるのでしょうか。「将来的には薬剤費は全面的に保険外」といった話も耳にします。
しかし「対象となる医薬品」は何を基準に選ばれるのでしょうかね。
>さんまん様
様々なケースがあると思いますが、個々を見ずに一律で「薬剤費は後発品部分まで」というのはやはり少々乱暴に思います。
それを聞いて、コメントされてた人が
「それって厚生労働省の政治力のなさですよ、財務省はけちけ金ケチるのが当たり前なんだから」って。
それで、「命を守るのは金がかかる、金をかけなくてそこそこの医療でいいのか?ってきちんと国民に問いかけるべきだ」って。
ジェネリックもまさしくそうですよ。
「同じ品質」って言うのは止めて欲しい。
「医師不足」も3月まで厚生労働省は認めていなかったって。やっぱり声をあげるべきですね!
個人的には医療費削減は理解できますし後発品導入に異論はないのですが、もう少し時間をかけていくべきとは思います。「同じ」ではなく「同等」の意味をきちんと周知していかなければなりませんね。
その辺を、精査した上で議論すべきなんじゃないでしょうか。
http://www.yakuji.co.jp/entry3152.html
なぜこういう活動が薬剤師(会)にはできないのか。公の場で発言できないのか。
こういう記事を見るにつけ、それを思い知らされ情けなくなります。
結局、薬剤師には国民の医療を語れない、語る責任も能力も無いってことですかね・・・・はぁ。
そんなにしょっちゅうテレビ見てませんでしたけど、「薬剤師会」って何か説明してました?
本当に薬の専門家であれば、毎日朝から夜まで薬剤師がテレビに出てもいいのに、「薬に詳しいDr」ばっかり見てたような気がします。
はあ・・・ですよ、本当に。
でも、マイナス志向になっても仕方ないです。
ジェネリック推進なら、何とか正しい選択をしていけるように、知恵を出し合って1歩ずつでもやってくしかないです。
色んな人がいて言葉が違っても基本は皆同じような気がしますしね。
日本の医療費「決して高くはない」という主張もよく聞かれる話です。じゃあ医療費が「効率よく使われて現状無駄がないか」と問われたら考えてしまいます。
国の方向性ってのが、その無駄より先に必要な部分を削ろうとしているから、そこに違和感を感じるのだと思います。
国とか保険とかいう以前に自分たちのために、費用をかけずに健康でいられることを考えておくのは決して悪い話ではないと思います(もちろん小手先ではなくて、本質的な部分で)。
>ぽんた様
「色んな人がいて言葉が違っても基本は皆同じ」という部分、大きなスケールで考えればそうですよね。私も共感できます。それを一つの方向へ持っていって何とか大きな力にしたいものです。