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2010年09月02日
[WAON(ワオン)]お薬手帳電子化の口火となるか
イオンの電子マネーは「WAON(ワオン)」というそうですが、そのカードや携帯端末に健康管理機能をつけるかも、というニュース。
日刊工業新聞:イオン、電子マネー搭載カードなどへの健康管理機能を検討
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120100902ceaw.html
どんなことを記録するのか、リンク先に具体的な項目が幾つかありましたのでご紹介しますと、
など、とにかく健康に関する事項を網羅的に記録し管理する、といった趣旨ですね。
イメージとしては、処方せんの電子化ではなくて、どちらかと言えば「お薬手帳(あるいは健康手帳)の電子化」の一形態、ということになるのでしょうか。
流通系の電子マネーとしては、他にEdyやnanaco、またSuicaに代表される交通系の電子マネーもあり、競争が激しい中、イオンとしては付加価値をつけることで囲い込みを行う、という狙いもあるのでしょう。
しかし、お薬手帳にせよ健康手帳にせよ、その存在意義は「どこでも確認ができること」であるならば、方向性としては囲い込みとは正反対のものと捉えることもできます。
近い将来、各電子マネーで主導権争いが起こりそうな感じも受けます。電子マネーの規格のことはよく分かりませんが、処方せん情報をはじめとするさまざまな情報については、独自規格でなく、どうか互換性を持たせたものにしてほしい。
医療や健康という観点から考えれば、それが利用者(患者)のため、というものです。

日刊工業新聞:イオン、電子マネー搭載カードなどへの健康管理機能を検討
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120100902ceaw.html
どんなことを記録するのか、リンク先に具体的な項目が幾つかありましたのでご紹介しますと、
ドラッグストアや調剤を使用した顧客の処方せんデータ
疾患、検査データ
生活習慣
など、とにかく健康に関する事項を網羅的に記録し管理する、といった趣旨ですね。
イメージとしては、処方せんの電子化ではなくて、どちらかと言えば「お薬手帳(あるいは健康手帳)の電子化」の一形態、ということになるのでしょうか。
流通系の電子マネーとしては、他にEdyやnanaco、またSuicaに代表される交通系の電子マネーもあり、競争が激しい中、イオンとしては付加価値をつけることで囲い込みを行う、という狙いもあるのでしょう。
しかし、お薬手帳にせよ健康手帳にせよ、その存在意義は「どこでも確認ができること」であるならば、方向性としては囲い込みとは正反対のものと捉えることもできます。
近い将来、各電子マネーで主導権争いが起こりそうな感じも受けます。電子マネーの規格のことはよく分かりませんが、処方せん情報をはじめとするさまざまな情報については、独自規格でなく、どうか互換性を持たせたものにしてほしい。
医療や健康という観点から考えれば、それが利用者(患者)のため、というものです。

22:40
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とりあえずは様子見ですかね。熊谷さんのおっしゃる通り、互換性は重要ですよね。
なお、今後実施されるであろう処方箋等の電子化(場合によっては、オンライン化)によって、個人情報の流出を危惧する患者さんについては、今後は、厳しい医療財政にも鑑み、10割負担という厳しい態度をとってもいいのではないか、という気もします。個人情報を保護されるという権利・利益を享受したいのなら、それ相応の対価を支払うのか筋でもあるので(というより、医療費削減という前提があって、患者自己負担割合を増加させるため、うまく電子化(オンライン化)を利用する方向に進むのかもしれない)。
個人情報保護法って色んな場面で厄介だなと感じる事がありますね。
病院(クリニック)〜調剤薬局間においては、もう少し規制が緩くてもいいような気がします。
この前、患者さんに「お薬手帳をあなた達(調剤薬局に人間)に見せるのはプライバシーの侵害じゃないの?見せたくない。」と言われました。
その患者さんは「併用薬は医者に見てもらっているのから大丈夫なのよ」と言ってきました。
今後、手帳の電子化が進み、膨大な個人情報がそこに記載できるようになれば、こういった何かにつけて「個人情報、個人情報」って言ってくる患者さんが増えると怖いなと思いました。
患者さんが思う個人情報と個人情報保護法とは異なる場合もあるんですが・・・・
厚労省は、併用薬を1回も書いてないのはまかりならんって言いますが、患者さんには義務はないんですよね。
厚労省や保険者にも、医療機関や薬局にかかる場合の心得って言うか「マニュアル(多分相当分厚い)」を保険に入ったときに渡すようにすべきですよね。
まず保険証を提示してくださいから始まって、こういうことを確認されたら答えてください、って。そんでもって、保険の点数がいくらってのも全部書いてあって。
保険なんですからね。
することしてから、私たちに指導して欲しい!
必要以上に個人情報に敏感な患者さんには困りますよねw うちの薬局でもごくたまにですけど、医者に言っていることを理由に併用薬を教えてくれない患者さんがいます。その場合は、トラブル防止のため、一応、薬歴に「Dr.のみに伝えてある(本人の希望による)」と、記載しておきますが。
保険証については、今後の方向性としては、端的に、処方箋情報を病院医院で保険証に電子的に入力してもらい、それを薬局で読み取る、という流れになれば、一番すっきりしていいんですけどね。保険証の中に併用薬・副作用歴等の情報も含まれていれば、なおさらいいんですけど。
この場合、個人情報保護を理由に保険証への処方箋電子的記載を拒む患者さんについては、病院医院で紙の処方箋を発行してもらい(現行通り。ただし、保険情報は不記載。もちろん、患者さんの個人情報保護のため。)、ただ、薬局では保険証情報が分からない以上、10割負担とする、という流れでいいのでは、と考えます。
で、そもそも、患者さんの個人情報って、そんなに要保護性か高いのですかね?保険会社等の営業で利用される恐れはありますが。あと、知られたくない・知りたくない病気の場合かな。
それ以外は、患者さんが自分自身の個人情報の価値を検討するという手間をかけることなく、単にマスコミに踊らされているだけのような気もしますが。
ここのコメントは私も以前から気になっていた点です。
薬局で初回に聞いているアンケート(薬歴加算)の項目も、
病院とかぶる所があると思うので、住所、電話番号、アレルギー、併用薬、タバコ等などの項目も保険証や処方箋に電子入力してそれを薬局で読みとる、という形にすれば、
患者さんのイライラも軽減されると思うんですよね。
でも、そこには「病院から出て行く個人の情報」という厚い壁が立ちはだかる訳で、その辺りを緩和すれば、患者側も薬局側もすっきり出来ると思うのですが。
「電子入力を拒む患者さんは10割負担」は少し厳しい処置だと思うのですが、でもこのくらいの強制力があってもいいような気もします。
以前に、同じような内容のお題のときに、
銀行を例にしている方がいましたが、
銀行は身分がわからない人にはお金を貸さない、引き出させないという強制力があるわけで、「身分がわからない人には薬を渡せない」くらいの力があってもいいような気もします。
って、完全に調剤薬局側の一方的な意見になってしまいましたが。。。。。。
コメントありがとうございます。
個人情報についてはかなり苦労されている方が多いですね…、私も経験ありますが、歯がゆい思いをすることもありました。
薬局でお薬手帳を見せない、なんていうのは考えもつきませんが、何を守ろうとしているのでしょうかね。
後々の会話の流れでわかった事なのですが、抗がん剤治療をしていたらしく、
その内容を知られたくなかったようです。
なんていうか、「赤の他人に自分の病気の事を知られたくない」っていう感じでしたよ。
なるほど、医師との間で完結してしまっており、そこに「他人」が入るのを嫌っているのでしょうかね。
患者さんの個人的な性格みたいな部分もありますが、私たちが患者さんの「味方」であることの、更なる周知も必要なのかもしれませんね(全体として)。
医師も院外処方箋出すときに雑すぎますよね。
院外処方が出始めた頃って、結構こういうナイーブな患者さんには注意してたんですが・・・
最近枚数も増えて、細かいことかまってらんない、喉元過ぎて熱さ忘れるって感じで、何か医療機関との連携がないですよね。
書いたら他所のことって感覚も変な感じだし。
院外処方には院外処方のルールもあるし、患者さんへの配慮必要なことがいっぱいあるし。
どうにかなんないんですかね?
コメントありがとうございます。
私は初期?の頃を経験していないのですが、おっしゃるように、患者さんの利益を最大化するような、様々な配慮が必要なのでしょうね。
今一度、その原点とも言うべき部分へ立ち返る時期なのかもしれません。
みせたい人には みせるオプション
と素直にオプションとして選択できる
機能が、システムについていれば
一部の使いたくない人に強制的に使わせる
こともないと思います。
みんな一律にしなければならないと
役所は考えるかもしれませんが、
国民は自分のメリットと思う選択さえ
できればよいので、それで自然に効率化
を推進するのがよいと思います。
コメントありがとうございます。
システム論的なことはいろいろな形態があるでしょうから、見守るとして、もう少し本質的な部分で。
電子化されているか否かに関わらず、お薬手帳を持っていながら薬局でそれを見せないというのは、眼科に行って目を見せずに診察してくれ、と言うのと同じくらい奇妙なことだと感じます。