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2010年12月10日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS159

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第159回です。「医薬品ネット販売」を巡る議論、先行きはどうなるのでしょうか。

 昨年6月の改正薬事法施行の際、離島居住者、継続使用者に対してはネット販売を認める「2年間の経過措置」が設けられたことは、多くの人がご存知のことと思う。経過措置満了まであと半年余りとなり、「医薬品ネット販売」を巡る動きが再び活発化してきている。

 その一つとして、パブリックコメントが募集されている。これまで何度となく議論され、パブコメも、また当事者の主張も出尽くしている感はある。「またパブコメか…」との思いがあるかもしれないが、今回はより具体的だ。

パブコメの三項目を挙げると、

・一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売の規制緩和への賛否

・賛否の理由

・一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売を行った場合でも、安全が確保される仕組みがないか。また、もしあるとすればその具体的アイデア
が求められている。

特に3つ目の「安全が確保される仕組み」と「具体的なアイデア」については、対面販売を支持する人、ネット販売を支持する人、双方が考えることで、よりよいものが生まれてくる可能性がある。

パブコメの締切りは12月27日17時(必着)。師走の忙しい最中だが、知恵を絞ってみてはいかがだろうか。


今回のパブコメは厚生労働省でなく、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)が主体となっています。パブコメの詳細は以下からどうぞ。

「一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売」に関するパブリックコメントの募集について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pubcom/bosyu.html


薬局新聞社ONLINE
http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/


最新〈業界の常識〉よくわかる医療業界 (最新 業界の常識)
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この記事へのコメント
店頭においても代理人による購入は禁止されていませんのでネットで注文→適当な人を代理人にして対面販売→代理人が郵送 の形で販売しているところはありますのでね。。。

Posted by 規制は意味ないのでは? at 2010年12月10日 09:39
 確かに、本人を相手とする対面販売促進という目的のための手段としては、本件規制は意味ないかもしれませんね。
 ただ、医療費削減・薬害における自己責任推進という観点から見ると、どうでしょう?
 本件規制は、おそらく、規制緩和という流れを促進する手段として位置づけられるものでしょう。規制を破る・あるいはうまく潜り抜ける者が多数出ることを前提とした上で。少し分かりにくいかも知れませんが。

 なお、医薬品投薬時ないしOTC販売時において本人でなく代理人が来ることは、多くの薬剤師が経験していることだと思います。そもそも、代理権が、本当に存在するかどうかも問題ですよね。医療用医薬品の場合は、処方箋の存在で、代理権が事実上推定されるのでほとんどの場合問題ないのですが、OTCの場合はどうなんでしょうね?本来は、代理人による委任状提示もあった方がいいのかも知れませんね。
Posted by HY at 2010年12月10日 12:07
>お二方
コメントありがとうございます。
遅かれ早かれ、2類までの医薬品ネット販売はできるようになるでしょうし、そうするための環境を整えていかなければなりません。

そういう意味でも、今回パブコメを出す、出さないは別にしても、いろいろな立場の人が考えてみることは、良いことなのではないかと思います。
Posted by くま☆ at 2010年12月10日 22:22
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