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2010年12月28日
調剤にポイントカードを導入するという選択
年の瀬に来てまた、保険調剤におけるポイント付与の話を掘り返しますが、今日の日刊薬業に、クオールがポイントカードを導入するのではないか、という話が出ていました(タイトルのみ)。
日刊薬業:クオール 調剤ポイント導入視野に準備開始
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226555156318.html
クオールのサイトはこちら。
クオール
http://www.qol-net.co.jp/
クオールって、どうして「クオール」いう名前なのか、URLを見て初めて気づきました!「クオール=qol→QOL=Quolity of Life」なんですね(今更かよっ!というツッコミはなしで…苦笑)。
話がそれましたが、ドラッグストアだけでなく、保険調剤をメインとする薬局もポイントカード導入の流れにあるということなのですね(事の真偽はどうなのか、という話もありますが)。
では、いわゆる「街の薬局」、例えばチェーン展開をしていない個店、あるいは小規模のチェーン薬局はどうするのか?どう動くのか、というのが、今後の一つの焦点になります。
ポイントをつけるか否かという2択で考えるのであれば、「あくまでポイントをつけない」というのが一つの選択肢になりますね。
理由はいくつかあると思うのですが、「街の薬局」の多くが会員となっている日本薬剤師会がポイント反対の姿勢を明確にしていること、それから、ポイントカード導入の設備投資の問題もあるでしょう。
また、「調剤にポイントを導入するなんて!」という嫌悪感(あえてこの書き方をしますが)から、導入しないという判断をする薬局も少なくないでしょう。
一方、もうひとつの「ポイントカードを導入する」という選択肢も、現実的なものとして考えている薬局もあるのではないかと思います。
これは例え日薬会員であっても、「そこは切り離して考える」と割り切る薬局もあるでしょう。以前も少し触れましたが、日薬は薬局の経営まで考えてくれるわけではありません。
また、磁気等のカードでなくスタンプ方式であれば、導入に際しても大きな投資をしなくて済みますので、低コストでの運用が可能になります。
ここで考えなければならないのは、ポイントカードを導入する(導入した)薬局を責めても、何も解決しない、ということです。
当ブログのコメント欄でも、「ドラッグストアーVS調剤薬局」という対立の構図ができてしまいましたが、お互いを罵り合うことは生産的ではありません。
ちょっと話が脱線しましたが、調剤にポイントカードを導入することは、現状の流れの中で見るならば、十分に「アリ」な選択肢となるのではないでしょうか。
決して投げやりで言うのではありませんが、「あの薬局はポイントカードがないから」なんて理由で、ほかの薬局に行かれてしまう状況にならないとも限りません。
だったら、「一部負担金の減免に当たらない」範囲において、「ポイントを活用する」という考え方も視野に入れておいた方がいいのかな、と。
例えば、よく言われるのがお薬手帳との連携。ポイントの魅力を活用して、「お薬手帳を持参したらスタンプ押しますよ」としたら、持参率が上がるかもしれません。
あるいは、国が推し進める後発医薬品と絡める。「後発品に変更したらポイントお付けします」としたら、患者さんも国も薬局も「Win-Win-Win」では?
あ、ポイントカード導入という選択をした際に、「こう活用する」という考え方を例示しているのであって、賛否があるのは承知の上です。
成功するポイントサービス
日刊薬業:クオール 調剤ポイント導入視野に準備開始
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226555156318.html
クオールのサイトはこちら。
クオール
http://www.qol-net.co.jp/
クオールって、どうして「クオール」いう名前なのか、URLを見て初めて気づきました!「クオール=qol→QOL=Quolity of Life」なんですね(今更かよっ!というツッコミはなしで…苦笑)。
話がそれましたが、ドラッグストアだけでなく、保険調剤をメインとする薬局もポイントカード導入の流れにあるということなのですね(事の真偽はどうなのか、という話もありますが)。
では、いわゆる「街の薬局」、例えばチェーン展開をしていない個店、あるいは小規模のチェーン薬局はどうするのか?どう動くのか、というのが、今後の一つの焦点になります。
ポイントをつけるか否かという2択で考えるのであれば、「あくまでポイントをつけない」というのが一つの選択肢になりますね。
理由はいくつかあると思うのですが、「街の薬局」の多くが会員となっている日本薬剤師会がポイント反対の姿勢を明確にしていること、それから、ポイントカード導入の設備投資の問題もあるでしょう。
また、「調剤にポイントを導入するなんて!」という嫌悪感(あえてこの書き方をしますが)から、導入しないという判断をする薬局も少なくないでしょう。
一方、もうひとつの「ポイントカードを導入する」という選択肢も、現実的なものとして考えている薬局もあるのではないかと思います。
これは例え日薬会員であっても、「そこは切り離して考える」と割り切る薬局もあるでしょう。以前も少し触れましたが、日薬は薬局の経営まで考えてくれるわけではありません。
また、磁気等のカードでなくスタンプ方式であれば、導入に際しても大きな投資をしなくて済みますので、低コストでの運用が可能になります。
ここで考えなければならないのは、ポイントカードを導入する(導入した)薬局を責めても、何も解決しない、ということです。
当ブログのコメント欄でも、「ドラッグストアーVS調剤薬局」という対立の構図ができてしまいましたが、お互いを罵り合うことは生産的ではありません。
ちょっと話が脱線しましたが、調剤にポイントカードを導入することは、現状の流れの中で見るならば、十分に「アリ」な選択肢となるのではないでしょうか。
決して投げやりで言うのではありませんが、「あの薬局はポイントカードがないから」なんて理由で、ほかの薬局に行かれてしまう状況にならないとも限りません。
だったら、「一部負担金の減免に当たらない」範囲において、「ポイントを活用する」という考え方も視野に入れておいた方がいいのかな、と。
例えば、よく言われるのがお薬手帳との連携。ポイントの魅力を活用して、「お薬手帳を持参したらスタンプ押しますよ」としたら、持参率が上がるかもしれません。
あるいは、国が推し進める後発医薬品と絡める。「後発品に変更したらポイントお付けします」としたら、患者さんも国も薬局も「Win-Win-Win」では?
あ、ポイントカード導入という選択をした際に、「こう活用する」という考え方を例示しているのであって、賛否があるのは承知の上です。
成功するポイントサービス
22:56
| Comment(11)
| ウラ
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やっぱり言われたかって感じですよね。
国も「ポイントやっていいよ」って言っている訳じゃなくて、
「法的な規制はない」っていう感じで全面的に肯定しているワケではないんですよね?
ポイントが世間に浸透した後、
「やっぱりダメ」って事にはならないのでしょうか?
そうなった時の方が色々と面倒くさいような気がします。
ポイントって今や古典的(もちろん効果もあるけどいまさらの議論という感は否めない)。
例えばあるサービス業ではアイパッドを利用し、それまで毎月契約でとっていた週刊誌やファッション雑誌をパッドを利用してそれらを閲覧しながら、さらに自分たちの売り込みたい商品や情報もさりげなく見せられるように入れておく。
初期費用は多少かかるが(パッドそのものとシステムの構築及び内容の更新のための契約など)、世の中の方向性で言えば無駄に雑誌を撮り続けるよりも付加価値を知らしめる事でよりメリットがでるし、さらにWEB上のサービスの進化にあわせていくことも出来る可能性が広がるのではないでしょうか?
薬剤師の仕事は例のような職業に比べ、宣伝もやりづらい、物売りも本来得意ではない(具合の悪い方に薬を選んであげれても、予防のために先んじて物を売っていく力は低いと思います)。また薬剤師の本質的な職業の意味を感じ取ってもらえる機会もあまり無く、その手法にはたまのCMだったり新聞記事だったり、実に現在では効果的でない手法しか思いつかないようです。
今はWEBでどのように展開していくか?に大手企業も知恵を絞っているところ。
デパートの不振、大手スーパーなどのネット進出、高齢化社会によるWEBの利便性を十分に発揮した企業が残っていくと思います。
もちろん対面販売のメリットって完全に捨てられるものではないです。
高級なものや医療も当然対面なくしては成り立たないとおもいます、しかしながら対面でなくしてできることが増えていく、その流れは止まらないわけですから、以前にWEBで医薬品の販売の云々あったわけですが、本来は正統派である薬剤師会を中心にWEBサービスのできる範囲でのこれからの可能性を探る必要があるのではないでしょうか?
すでにポイントのレベルではなく、その先に世の中は動いていっているのに、なんだかなぁって感じます
多くの人も、通常のポイントシステムから携帯を介したポイントシステムに変化している事は日々の生活から感じると思います。
これは携帯を介してさらに情報を送り込めること、個人情報を集積し次なる戦略にそれらを利用できる事、さらに次世代の携帯の通信なんちゃらがdocomoでも発表されたように、携帯端末が数年後には今の光の速度以上になってくる、そのレベルでは、より携帯のWEBでの活用度が増してくると思われます。
ポイントで客を誘引、というだけにとどまらず、お客にとって非常に利便性の高いサービスが提供できるようになってくるのは明白です。
そのときに薬局というところは対面原則で、WEB(今回はポイントの話ですが)サービスは法律的や倫理的、もしくは崇高な理想から、面倒でも反対する立場なんです、とは行っていられないと思うのですが・・・・
今ある薬歴、たとえそれが電子化されてたとしても、それを調剤以外では活用できそうも無い状況なのですから、「さらに患者さんによいサービスを提供するには?」という事に主眼を置き(「ポイントを導入できない薬局はどうなるの」という自分たちの都合ではなく)、より戦略的な考えをしたら、今からどんどんとポイントという名の活用できる個人情報の収集に走るというのも手ではないでしょうか。
携帯端末を利用したポイントサービスや個人情報の収集&情報の提供のシステムは、世の中にごまんとあふれておりまして、意外と簡単に低予算で導入できますよ。
私も自分の会社でささやかに導入していますが、お客さんにいっぺんにサービスの情報を流せるし(例えば今月のサービスは〜とか、薬局で考えれば、流行のノロウィルスについて〜とか、ご来店でポイントが・・・とかご来店で粗品を!とか、アンケートに答えるとポイントを!とか)
ようは、サービスが独りよがりにならないように、お客さんと簡単にコミュニケーションできます。
費用は月に5000円くらいだったと思います。
調べてみればいろいろありますよ!
コメントありがとうございます。
ネット販売しかり、このポイント付与も然り。まじゃ様お書きのように、現実的な対応を考えてゆく必要があるのでしょう。
それも「こういう流れだから仕方なく」というよりは、「どのように生かすか」という積極的な活用策が求められるのかもしれませんね。
わずか20日間で、この変わり様とは。
ちなみにこの社長、及び副社長(子息)は、薬剤師ではありません。
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/dantai/article/1226555057569.html?pageKind=outline
情報ありがとうございます。
クオールは保険薬局協会に所属しているのですね。協会では反対の立場を表明しながら自社で導入となると、確かに矛盾が感じられますね…。
まじゃさんが投稿されていらっしゃるように、私も「古典的」「いまさら」感が強いです。
規制強化策を唱えるのは時代に逆行しているのですし、結局は時代に取り残されるような気がします。
日薬の皆さんには是非もっと攻めの姿勢でいてほしいと思います。
より便利な方向へ、より利益のある方向へ動くのは人情というか、人の欲と思います。逆にこれを利用して、現状からの改善を図る方が現実的ではないでしょうか。
くま☆さんの「お薬手帳でポイント1つ」「後発品変更でポイント1つ」も面白いアイディアですよね。これを個々の薬局単位ではなく、日薬全体で実施してみるのも良いように思います。
ポイントがたまると、個々の店舗で換金化ではなく、日薬で景品に交換(たとえばお薬カレンダーとか・・・)という手であれば、ポイント付与と調剤報酬云々の話も結びつきにくくなるように思います。
後は、個別対応を考えるのではなく、クレジットカード等の利用促進で、カード会社のポイント利用を考えてもらうかでしょうか。これは薬局の現金扱いが減るという点と、高額薬剤の患者さんの支払いがスムーズになる点も良いと思います。(決済手数料はかかりますが・・・)
それはともかく、今週の週刊東洋経済の22、23Pに、「処方箋争奪戦が勃発」なる記事が掲載されていましたね。患者さんに対するポイントアピールの効果が高いことを当然の前提としているみたいですが。
介護保険もそう思うけど、使わない人が払わないといけない金額高すぎじゃない?
所詮人の金だと思って適当なこと答えている行政の無能さも大概にしろと思いますが・・・。
国に金無いなら、自己負担5割くらいに上げればいいんだよ。
選挙は負けるだろうけどね(笑)
コメントありがとうございます。
なるほど、ポイントの共通化という概念はおもしろいですね。個々の薬局が付けるのとは全く意味合いが変わってきますね。
それからポイント還元よりも保険料負担を先に減らすべき…というのは、順番としてはもっともですね。自己負担をあげるという話は、近い将来、可能性としてありそうですね。