新着記事

2011年02月08日

[日経DI]「生活保護受給者に後発品」報道に思う

DI onlineに連載中の熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」。今回の時事通信の記事は、やや勇み足(?)の部分があったようですね。

 時事通信は2月5日、「厚生労働省は2011年度から、生活保護受給者を対象に後発医薬品を利用するよう指導を強化する方針を決めた」と報道しました。この記事によれば、厚労省はレセプトをチェックして受給者の医薬品の利用状況を把握し、特別な理由なく新薬を使っている場合は、医療機関や地方自治体を通じて後発品を使うよう指導するとのことです。


続きは以下のリンクからご覧ください。

熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」:「生活保護受給者に後発品」報道に思う
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/201102/518450.html




生活保護の話題については、以前、当ブログでも話題になりました。関連する記事をリンクしておきます。

2008/05/22 [薬局新聞]週刊トラックバックNEWS47
http://blog.kumagaip.jp/article/15153092.html

2008/04/19 生活保護における後発医薬品の取り扱い
http://blog.kumagaip.jp/article/14202055.html


生活保護法の解釈と実務
生活保護法の解釈と実務

この記事へのコメント
私個人としては、生活保護者であろうが、特定疾患であろうが、無料の患者を作るべきではないと思います。

5千円上限だとか、わずかでもかまわないのでお金をとるべきであると考えます。

なぜならば本当に窮している人と甘んじている人がいるからです。

くまさんの最後の文面である「区別しない」方針には賛成です。医者が甘すぎる気がします。

うちのケースでは、とあるずうずうしい(としか思えない)患者は毎月モーラステープを2箱(1400枚)持って帰ります。これはほんの一部で点数の合計で言えば、5万点くらいいっているのです。
疑義照会すれど、「そのままだして」の一点張り。どこの一般人が毎月50万円の医療費を使っているのでしょうか?毎日テープを40枚くらいどこに貼れるのか分かりません。確実に他所に流れているとしか、、、。

と、まあ、こんなケースの方々は特別としても、先発品からなかなか変えてくれないのが現状ですので、原則後発品とまではいきませんが、やはりある程度の負担を強いるほうが間違いのない抑制につながると感じます。

いまどき、年金より生保の金額のほうが優遇されるケースもあると聞いて政府の方針にあきれ返るばかりです。圧力があるのでしょうがあまりにも弱すぎ。

私見としては、図々しい患者を作らない方針を!
悪しからず。
Posted by あんず at 2011年02月09日 07:36
でか箱で2箱ですか!すごい。
それって薬剤師会を通じて厚生局か保健所に連絡するとか何とかした方がいいような気もするんですが・・・疑義照会してるからって言っても薬局も一蓮托生って思われそうな気がします。

医療機関を指導の中にって話であれば、当然ながらこう言うときだけ薬局も含まれるんでしょうしね。
院外処方になっていれば、処方せん出してる本当に問題の医師より、何も知らず近くにあってたまたま処方せん受け取ったところが悪くなりますから。

しかし、生保は、地区によってややこしいですから、そう単純にはいかないような気がします。
本当に困っている人も大勢いらっしゃるんですが。
実際の生活費は、新聞代がいくらとか何とか代がいくらとか、結構わけのわからん項目で、お金が決められて、そこで医療費ってのは病気によってお金がいくらかかるかわからないから、公費にしないと仕方ないんだと思います。

病気でない人に医療費名目で生活費を支給できないし、病院にかかってから生保の生活費で後で支給することになると、生保の人は貯金をもったらダメなんだし、その月の生活費がなくなってしまいます。
色々複雑な問題ですよね。この問題は。

生保のみに指導せず、大きい病院ほど「変更不可」処方せんが多いんですから、公平に後発を推進すべく指導を行うべきって思いますけど。
Posted by ぽんた at 2011年02月09日 07:58
通達を生活保護者及び公務員(共済組合)に出せば、国保や社保にもすぐに浸透すると思うんですけどね。

ただ、自動分包機を使っている身としては、全ての薬を可能な限り後発ってのはちと厳しいですね
Posted by kense at 2011年02月09日 14:33
薬局でのGEに変更する最大の理由は、一部負担金の軽減以外には存在しないので、生保や公費受給者にとっては単なるマイナスでしかないのがまずは問題なのだろうと思います。
また医療機関側にもおざなりになっている処方や、生保受給者を良いお客さん扱いしている節が無いとも言えないと、そう感じます。
インセンティブを与えるか、ペナルティを与えるか、強制するか、どれかが無ければ難しいでしょう。
そもそも血税を納めているものが負担金を減らすためにGE選択二積極的であるにもかかわらず、義務を果たさぬものに、前者より良いもの(良いかどうかは語弊があるが)を与えるのは、そもそも論レベルでおかしい、と考える私は何か心が荒んだ人間なのでしょうか…
Posted by Shura at 2011年02月09日 16:14
先発品と後発品の薬価の差額分は自己負担としたらあっという間に進むことでしょう。
憲法で保障されているのは、最低限度の生活ですので、同成分の製品があり、安価な物があればそれを使わなければならないはずです。
ただ、後発品の薬価がバラバラな現状では計算が難しくなるので、薬価を統一する必要がありますが(個人的には現状でも統一する必要があると考えますけどね)
Posted by マサ at 2011年02月09日 16:38
shuraさんのお考えに賛同します。
きっと同じような環境なのかもしれませんね。。。
違う視点から考えると、この問題の背景には、生活保護不正受給の問題があるかと思います。不正受給の人間(普通車に乗って来院・来局してたり、お届けに行ったら登録住所と違って同居男性がいたり、いろいろ怖そうな人だったり)に限ってワガママで、不要な処方がなされている、という現状があります。
 それらを排除した上でジェネリックではいけない医学的理由のあるものはどれほどいるのか私には分かりません。プライマリーな一般内科の前のウチの薬局では一人もいないのではないでしょうか。
 「最低限」の意味を逃げずに医師、薬剤師、国が考える必要があると思います。
Posted by kaji at 2011年02月09日 16:58
>皆様
コメントありがとうございます。
聞いた話ですのでどこまでが本当かは分かりませんが、生活保護を受けるに当たっては、例えば持ち家、自家用車はダメだとか、エアコンはつけられないとかいろいろな規定があるんですよね?

そう考えると、医薬品に対して「後発品があるものはそれを優先的に使う」という規定があったとしても、決しておかしくはないと思います。

そのため、あるいはコスト意識を高めるための方法論は、皆様お考えのように、いくつかあるのではないかと思います。

個々の受給者や生活保護の制度そのものに対しても、考えてゆかねばならないことは少なくないでしょうね。
Posted by くま☆ at 2011年02月09日 22:41
私の勘違いでしょうか?
先発品を後発品にではなく、
後発品の使用を考慮するのは当然で、
同じ効能効果を持つ後発品のまだ出ていない新薬を使用する場合は、
特別な理由がなく使用している場合は
医療機関に教育的指導をしますよ。
と言っているのでは?
Posted by かぼす at 2011年02月10日 17:10
>かぼす様
コメントありがとうございます。
今回の時事通信の記事、08年4月の通知と同じような調子で書かれていますが、実はやや勇み足がありまして、そこまでの話にはなっていない、というのが真相のようです。

とは言え、撤回された通知の妥当性を考えてみますと、まんざら間違っているわけでもないと言えますし、レセプトを活用して違った形で進められるのかもしれませんね。
Posted by くま☆ at 2011年02月10日 23:19
厚労省のやり方が下手なんじゃないですか?

業界人からしたら特に変なことを言ってるとは思えませんね。でも、それは我々が業界の人間で厚労省といえど身内であっておかしいと思わないと言うか、手法に洗脳されていると言う事でしょうね。
厚労省の常識は、一歩外へ出たら非常識と言う事じゃないですかね?

後発を推進するのは必要なことでしょう。
ただし、そのやり方(言い方)が不適切と言う事でしょうね。常に上から目線の物言いで。

国民が先発を欲しいと言う権利を無視してるから、勇み足と言うか、マスコミが過剰に反応するんじゃないですかね?
厚労省としては、後発しようは、あくまでも「お願い」であって、「命令」する権利はないでしょう。
外からしたら、あんだけ、「生保を差別しておきながら反省をせずまたか!」って叩かれたんじゃないですかね?ちょっと話が出ただけで。
Posted by ぽんた at 2011年02月11日 08:24
生保が優遇され過ぎているのも事実、薬局の経営も生保で支えらている部分があるのも事実です。恩恵を受けていることを前提にしないで
薬局の関係者が生保の人のことを批判しているダブルスタンダードな姿は違和感を覚えます。
生保の人のことを締め上げることは結局自分達の首をしめることに繋がりかねないのでは?
薬価差でも得している部分が薬局にもあるのに。
後発品のその次は金が取れないリフィル処方が始まるじゃないかと危惧しています。
生保の方の来局は只働きしている薬局への国からのある種の形を変えた補助金だと自分は考えています。
医療は貧困ビジネスであることを全否定をできる恵まれた人は少数だと私は思います。
Posted by 下っ端薬剤師 at 2011年02月11日 19:31
訂正
>姿は違和感を覚えます
姿に違和感に覚えます
Posted by 下っ端薬剤師 at 2011年02月11日 21:29
ずっとおかしい事だと思っていました!
やっと世の中が動き出すのでしょうか。。。
一般の方が、必死に働いて、病院に行く時間もなく、行けば高額な受診料と薬代を払い、しかも時間外なら更に加算。
健保組合などからはジェネリック医薬品を使うようにとの厳しい指導。
少ない給料の中から、できるだけ安く済むようにジェネリック医薬品を使うよう頼んだり。。。
なのに、生保の方は(もちろん全ての方がではないけれど)何箇所も病院を掛け持ちし、同種薬が出ていることもある。
問い合わせをしても、病院側も面倒なことにかかわりたくないようで「そのまま出しておいてください」と取り合わない。
どう考えても、1人で飲みきれる、使いきれる料ではなくても、薬局は投薬せざるを得ない。

税金の無駄!!

しかも唖然としたことに、生保の方が「具合悪かったらすぐに見てもらわなきゃ!ただだからむったいないでしょ〜(笑)」って
めちゃくちゃ腹が立った(怒)

生保に限らず自立支援も同様、ある程度の自己負担金をつくらないと、真面目に働いている人が馬鹿をみるんでは。。
無料の方でさえ携帯だってガンガン使っているし支給の基準がおかしいんではないのかしら。。
Posted by ゆみ at 2011年02月12日 01:45
私の勘違いでしょうか?
医療費が加速的に増え続けている現実。
今回は、処方する医師(薬局にではない。)に、
オンライン提出のレセプト上(調剤薬局で出している薬も相互にチェックできるので)で試しますよ。
処方する段階で、後発を処方。かつ、効能効果が同一な薬があるのに、「特別な理由なく」高額な新薬を使っていると。
都道府県で地方厚生局が、医師に対して、教育的指導をしますよ。と、言っている。
23年4月から完全オンライン化(一部免除の医療機関あり)にともなって、
オンラインでチェックをかけられるようになるので。
生保でやってみて、うまくいったら、
次は他にも拡大とか。と言う意味ではないのでしょうか?
いやですね。どうなるのか怖いです。
Posted by かぼす at 2011年02月12日 10:55
>皆様
ありがとうございます。
コメントを拝読していますと、お書きいただいている方各々がさまざまな視点をお持ちで、なるほどなと、気付かされることが多いです。

ちょうど今日、こんなブログを見つけました。ユニークな視点で書かれています。
Thirのノート:生活保護は今のままでいい
http://d.hatena.ne.jp/thir/20110212/p1
Posted by くま☆ at 2011年02月12日 21:57
Thirのノートを読みました。

私とはすれ違い的な意見であると思いました。
私は生活保護の水準を下げろと頭ごなしに言っているわけではありません。

生活保護の支給額にはいろいろなものが入っていることも知っております。

では、なぜその支給額の中から医療費の支払いができないのか?ということなのですよ。
なぜ無料にする必要があるのか?ここが焦点です。
なぜ年金で生保以下の方が存在して良いのか?この辺は今回は別の問題なのでさておきます。

生活保護は無料ではなくやはり一定の上限支払い額を設定するべきだと思います。身銭を切るという行為でかなり抑制的に働くからです。

お金というものはそもそもやり取りの手段であり、何でもかんでも無料で支給するという概念が何かおかしいと思うのです。
日本独自のサービスと同じですね。無料が当たり前。しかし外国では有料が当たり前。サービスというものは付加価値的なものだからです。
医療は必要なものであり、そのもの自体は付加価値的なものとは思いませんが、そんなに高額になるときには特定疾患や何かしらの別次元的な疾患のことが多く、それはそれで別のことだと思います。
つまりは付加価値的な医療がはびこっているのではないかという議論です。
本当の医療部分であるならばこんな加熱はしないと思います。明らかにおかしい人間がいる。

薬局ビジネス云々はマクロ的にはあまりディスカッションの対象とはいえないと思います。

病院も薬局もそういったグレーゾーンの中にいることも事実なので、医者だけではなく、薬局も、保険者も、国も自治体も一緒に問題解決に前進する必要があると考えます。
Posted by あんず at 2011年02月14日 10:58
 私も、Thirのノートを読みました。

 感想としては、どなたかリンク先にて一部コメントありましたが、デフレ・インフレといった、貨幣価値の変遷を一切考慮していない点で、聞くに値しない机上の空論を述べている、といった印象を受けました。生保の運用で問題視すべき問題点は、近年のデフレ等で、「最低限度」(憲法25条1項)が文字通りの最低限度ではなくなり(一定支給額当たりの貨幣の実質的価値が上昇するため)、生保受けている人が相対的に羽振りが良くなっているという問題、なのではないのですか?これを、財源が乏しいにも関わらず、「だったら、その『最低限度』の水準をキープしつつそれより貧乏な奴を救うよう、現状を変えてしまえ!」とするThirのノートは机上の空論以外の何物でもないでしょう。

 ただ、今後、高い確率で生じるであろうインフレで、ある程度解決する問題だとは思います。それ以前に、多くの方が指摘している通り、まったくのタダは不合理ですから、その点の改善は必要だと思います。

 まあ、私が推測するに、にもかかわらずその点が改善されないのは、単に、官僚や政治家がバカなのではなく、金で釣られたか脅されたかで、日本国民の財産を海外勢が略奪するのを手助けしているにすぎないのでしょう。まるで、郵貯の民営化のケースみたいに。
 つまり、推測で恐縮ですが、一部の生保受給者が得た医薬品を、国内の医薬品の闇市場で売るか、そのまま、違法に輸出するなどしてできた資金は、多くが海外に流出しているのでは?ってことです。もちろん、マネーロンダリングをして、「きれいな」お金となっていることでしょうから、表面上はそうだと絶対に分からないでしょうが。

 余談ですが、公定価格が存在しているとしても、闇市場ができるのは歴史上の必然ではないか、と私は考えています(戦後の米など)。それが、良いことか悪いことかは別にして。そのように考えると、医薬品の闇市場も、目に入らないだけで当然あるでしょう。

 そういえば、医薬品販売のDMやFAXが(何故だかいつも大阪から)、かなりの頻度で、あなたの薬局にも来ていませんか?
(この段落の文章は、それ以前の段落の内容とは何の関係もありません)
Posted by HY at 2011年02月14日 14:49
>お二方
コメントありがとうございます。
生活保護、私も「今のままでいい」とは思いません。

完璧な制度なんてないでしょうし、どこかに抜け道は出てきてしまうのかもしれませんが、制度に関する議論は必要ですし、運用面においても、常に「現状でいいのか?」という観点から考える必要があると思います。
Posted by くま☆ at 2011年02月15日 00:26
生活保護には生活保護の現場があるので、社会制度の是非を問うならともかく社会制度の内面まで論じるのはいかがなものかと思いますが…。このような言い方は好みませんが、職能の逸脱のようなものを感じます。
薬剤師の立場からは適応の確かな後発品を、どのように治療を受ける患者に渡せば治療を良く進めることが出来るのか、という今までやってきた仕事を続けるだけなんですが、そこが難しいのだから現場というのは悩ましいのですけれどね。
Posted by リス at 2011年02月15日 17:10
>リス様
コメントありがとうございます。
> 適応の確かな後発品を、どのように治療を受ける患者に渡せば治療を良く進めることが出来るのか

確かにこの部分、とても大切な事…というか、本来、後発医薬品を使用するに当たって、一番の根底にあるべきことですよね。
眼前にあるものだけに踊らされてはいけませんね、自戒を込めて。
Posted by くま☆ at 2011年02月16日 14:47
昨日の報道ステーションにて生活保護者の眠剤の違法売買の様子が報道されていました。

以前から関係者には周知?の事実だった訳ですが、こういった報道が大々的にされていくようになってくると、今後の流れも変わってくるのかもしれません
Posted by マサ at 2011年02月17日 14:31
>マサさま
コメントありがとうございます。
テレビ等の影響は確かに大きいですからね。また情報を追いたいと思います。
Posted by くま☆ at 2011年02月17日 21:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス(非公開):

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/43298135


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...