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2011年03月22日
東日本大震災をきっかけに広がった医療IT支援(追記あり)
この度の東日本大震災。本当に不幸なできごとであり、今なお多くの悲しみ、不安があることは動かしようのない事実です。それらは、容易になくなるものではありません。
被災地から遠く離れていてもできる支援は限られてはいますが、そんな中、企業や個人を問わず、被災した人々を思う気持ちが、形となって出てきています。
ネットにおける医療IT的支援も数多くあり、例えば、iPhoneやAndroidのアプリが無料化されたり、普段は有料のサービスが無料化されたり、といったものがあります。いくつかご紹介したいと思います。
▽ 薬剤師ノート:お薬説明シートはどのようなものがあるか?作成は可能か?

Twitterで呼びかけられ、有志薬剤師らが力を合わせたプロジェクト。#kusurisheetというハッシュタグで経過を見ることもできます。「避難所で、今まで服用していた薬を確認するのに薬効別に色味で検索できるシート」をコンセプトに作成されています。
シートは薬効別に一覧にまとめられています。例えば「高血圧のくすり」の一部はこんな感じ。

お薬手帳は大変役に立っているようですが、今回はそのお薬手帳すら持ってこれなかったというケースも少なからずあるようです。そんな時に、とても有用なツールとなりますね。
▽ システムヨシイ:東日本大震災支援特設
http://www.systemyoshii.co.jp/medinfo/index.html

こちらは全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J-HOP)との協力関係が元となり、支援が行われています。
『薬品画像一覧ファイル』と『薬品情報確認用ファイル』が提供されています。被災地の支援を目的とする場合に限り、ファイルのコピーと再配布を自由に行うことが可能とされています。
▽ 医学書院:『今日の診療 WEB版 法人サービス』 無料開放のご案内
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/311care_kon.html

「今日の治療指針 2010年版」「今日の治療指針 2009年版」「治療薬マニュアル 2010」など13冊を収録したサービスが、4月30日までの間、無料で開放されています。
▽ iTune App Store:家庭の医学
http://itunes.apple.com/jp/app/id418302395?mt=8

iPhoneアプリとして、いち早く無料化を打ち出したのは多くの人が知るところと思います。3月31日まで無料にて配信されています。
▽ Medical e-hon:緊急無料配信中 災害医療特集
http://www.me-hon.ne.jp/meb/bin/pickup_report_desc.asp

医学書・医療情報のデジタル記事を提供している同サイトにおいて、医療従事者として知っておきたい災害医療に関するコンテンツが無料配信されています。
▽ 日本医薬品情報学会:東北関東大震災及び放射線被害に関する調査で利用可能な無料データベース等(pdfファイル)
http://www.jasdi.jp/doc/free_database_avai_by_equk_rad_ray_dmg.pdf

東北関東大震災及び放射線被害に関する調査で利用可能な無料データベースなど、非常時に際し、各種データベースが無料公開されています。
▽ 医薬品情報サイト SAFE-DI
http://www.safe-di.jp/

被災地の医療従事者支援を目的に、当面の間、無料で提供されています。薬剤の識別、相互作用の確認等ができます。詳しくは日薬のこちらのページから。
▽ PLAMED:災害への対応状況に関するご連絡
http://www.plamed.co.jp/20110317.html

医療用医薬品やOTC医薬品の画像、添付文書などのデータを検索できるPLAMEDサーチというサービスが、会員以外の医療従事者に対して提供されています。
▽ じほう
http://www.japan-medicine.com/jiho/index.html

じほう社発行の雑誌・書籍の関連記事のPDF、および画像データベースの一部を無料公開しています。
▽ 日刊薬業
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/top.html

東日本大震災関連の記事について、随時閲覧可能となっています。
(2011.03.23追記)
▽ メディカ出版:医療従事者の皆様へ:災害医療関連記事のご提供
http://www.medica.co.jp/topcontents/saigai/

医療技術、感染対策、生活支援などいくつかのカテゴリにおいて、書籍等から厳選された情報が期間限定で配信されています。スマートフォンユーザーのために、JPEG版も用意されています。
数多くの素晴らしい取り組みに、敬意を表したいと思います。
医療用医薬品識別ハンドブック 2011年版
被災地から遠く離れていてもできる支援は限られてはいますが、そんな中、企業や個人を問わず、被災した人々を思う気持ちが、形となって出てきています。
ネットにおける医療IT的支援も数多くあり、例えば、iPhoneやAndroidのアプリが無料化されたり、普段は有料のサービスが無料化されたり、といったものがあります。いくつかご紹介したいと思います。
▽ 薬剤師ノート:お薬説明シートはどのようなものがあるか?作成は可能か?

Twitterで呼びかけられ、有志薬剤師らが力を合わせたプロジェクト。#kusurisheetというハッシュタグで経過を見ることもできます。「避難所で、今まで服用していた薬を確認するのに薬効別に色味で検索できるシート」をコンセプトに作成されています。
シートは薬効別に一覧にまとめられています。例えば「高血圧のくすり」の一部はこんな感じ。

お薬手帳は大変役に立っているようですが、今回はそのお薬手帳すら持ってこれなかったというケースも少なからずあるようです。そんな時に、とても有用なツールとなりますね。
▽ システムヨシイ:東日本大震災支援特設
http://www.systemyoshii.co.jp/medinfo/index.html

こちらは全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J-HOP)との協力関係が元となり、支援が行われています。
『薬品画像一覧ファイル』と『薬品情報確認用ファイル』が提供されています。被災地の支援を目的とする場合に限り、ファイルのコピーと再配布を自由に行うことが可能とされています。
▽ 医学書院:『今日の診療 WEB版 法人サービス』 無料開放のご案内
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/311care_kon.html

「今日の治療指針 2010年版」「今日の治療指針 2009年版」「治療薬マニュアル 2010」など13冊を収録したサービスが、4月30日までの間、無料で開放されています。
▽ iTune App Store:家庭の医学
http://itunes.apple.com/jp/app/id418302395?mt=8

iPhoneアプリとして、いち早く無料化を打ち出したのは多くの人が知るところと思います。3月31日まで無料にて配信されています。
▽ Medical e-hon:緊急無料配信中 災害医療特集
http://www.me-hon.ne.jp/meb/bin/pickup_report_desc.asp

医学書・医療情報のデジタル記事を提供している同サイトにおいて、医療従事者として知っておきたい災害医療に関するコンテンツが無料配信されています。
▽ 日本医薬品情報学会:東北関東大震災及び放射線被害に関する調査で利用可能な無料データベース等(pdfファイル)
http://www.jasdi.jp/doc/free_database_avai_by_equk_rad_ray_dmg.pdf

東北関東大震災及び放射線被害に関する調査で利用可能な無料データベースなど、非常時に際し、各種データベースが無料公開されています。
▽ 医薬品情報サイト SAFE-DI
http://www.safe-di.jp/

被災地の医療従事者支援を目的に、当面の間、無料で提供されています。薬剤の識別、相互作用の確認等ができます。詳しくは日薬のこちらのページから。
▽ PLAMED:災害への対応状況に関するご連絡
http://www.plamed.co.jp/20110317.html

医療用医薬品やOTC医薬品の画像、添付文書などのデータを検索できるPLAMEDサーチというサービスが、会員以外の医療従事者に対して提供されています。
▽ じほう
http://www.japan-medicine.com/jiho/index.html

じほう社発行の雑誌・書籍の関連記事のPDF、および画像データベースの一部を無料公開しています。
▽ 日刊薬業
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/top.html

東日本大震災関連の記事について、随時閲覧可能となっています。
(2011.03.23追記)
▽ メディカ出版:医療従事者の皆様へ:災害医療関連記事のご提供
http://www.medica.co.jp/topcontents/saigai/

医療技術、感染対策、生活支援などいくつかのカテゴリにおいて、書籍等から厳選された情報が期間限定で配信されています。スマートフォンユーザーのために、JPEG版も用意されています。
数多くの素晴らしい取り組みに、敬意を表したいと思います。
医療用医薬品識別ハンドブック 2011年版

22:48
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| 薬局とIT
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コメントありがとうございます。
本当にそう思います。現場で必要としているものを具体的な形にする取り組み、今後も広がってゆくといいですね。
現在関東に疎開中です。
実家では奇跡的に家が残っている状態で、
近所で家が残ったのは私の実家だけ。
300m先まで道路がなくなっている状態です。
といっても2m浸水したので、住むにはちと大変なようですが、どうにか2階で生活しているようです。
今回思ったのは、こういったツールはとてもありがたいこと。
でも、ITは現場ではなかなか使えません。
電波もなければ電気もない。
通信手段は10日以上遮断された状態。
私も母と直接連絡がとれたのはやっと昨日。
生きていないと半ばあきらめていました。
近頃ではITに頼ることが多いですが、
こういったときに現場ですぐに役に立つのは、
原始的なツールなんだなと思います。
両方の良いところをうまく取り入れることが必要ですね。
自分がボランティアに行くことがあれば、
ヒートの切れ端をいろんな方から頂いて
見本を作っただろうとシュミレーションしてました。
大丈夫ですか?なんて言える状況でないって想像できます。第三者が特に文字で思いを伝えることは難しいです。
この度の震災、津波、そして原発の被害。
想像を絶する状態に、思考が停止してもおります。皆が一斉に支援と言っても混乱してる状況ではかえって困るだろうか、また声をかけてもあまりにも現状には陳腐な言葉ではないか・・など色々考えてしまいます。
世の中便利になりすぎましたが、逆にそれがどこかで少しつまずくと、あまりにも多くに影響がでるものだと思います。
特に電気に関係するものは、固定電話すら、大昔の黒電話でないとつながらない世の中です。
全て「あって当たり前」って感覚も見直さないといけないんでしょうね。
最後に。
偉そうに言っても十分なことは何もできませんが、何か必要なことがあれば、発信してください。
本当に大変な状況、お察しいたします。
何はともあれ、お母様とも連絡が取れて、一安心ですね。
おっしゃるように、電気があって稼働するITは、災害時には非力です。今回の災害で、「ITが役に立った」と言えるような人は、(私を含めて)認識に甘さがあることは否定できません。
それでも、多くの人が被災地を思って、離れた地から支援できるのもITのいいところ。融合できる方法というのを考えたいものです。
お見舞いのお言葉をいただき、恐縮です。
ITの素晴らしいところは、
秀逸なツールをみんなで共有出来ることですよね。
地域によってはそろそろ電気も復旧していることろもあるようですが、
ケータイなどは依然電波状況が悪い状態のようです。
貴重な電波はぜひ被災者が身内の安否確認に使えるよう、
もし現地にボランティアなどに行ってくださる方は
有用ツールはプリントアウトして持って行ってくださることを期待します。
ちょっとかさばるとは思いますが…。
おっしゃるように、プリントアウトしてゆくのがベストでしょうね。
電源、電波…諸々の環境が予測できない場合、アナログ媒体が手元にあることは、何よりも役立つはずです。