新着記事

2011年04月04日

品薄、欠品の製品は「見通し」を示すことが重要

東日本大震災が起こり、主に北関東から東北地方にある製薬工場も被災したという話を聞きました。それにより、いくつかの製品の供給が不安定になり、現在もまだその状況は解消されていません。

更に解消されるどころか、「あの製品が危ないらしい…」といった噂がひろがることで安定的な供給は遠のき、また、関連する別製品に飛び火している状況も生まれてきています。

品薄になっている製品名を列挙することは避けますが、一つ挙げるならば、例えば真っ先に話題になったチラーヂンSは、メーカーのHPを見ますと、かなり状況が改善してきていることが分かります。

あすか製薬:チラーヂンに関するお知らせ
http://www.aska-pharma.co.jp/chi.html

すべての薬局において、ではないかもしれませんが、チラーヂンSは、製品が徐々に入荷してきていることからも、品薄が解消に向かいつつある実感が伴うのではないかと思います。

もちろん、そのような実感が伴うことがもっとも必要ではあるのですが、個人的に重要だと思うのは、供給再開の「見通し」が示されるか否か、ではないかと感じています。

ちょっと別の例なのですが、初めての場所に向かうとき、行き(往路)はとてつもなく長く感じるけれども、帰り(復路)は「こんなに短かったっけ?」と感じたという経験をお持ちの方は少なくないでしょう。

つまり、どんな場合でも、「先が読める」ことによって不安やストレスが軽減されるという、大きな共通点があります。

そのような観点から、製薬メーカーは持っている情報を速やかに現場に提供するべきです。また、そのために最適なツール=ネットを、どんどん活用するべきでしょう。

モノがなければもちろん供給はできないのですが、情報の公開(先の見通しを示すこと)は、安定的な供給を下支えすることにつながるのではないでしょうか。


知っているようで知らない医療用語小事典
4897752892

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス(非公開):

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/44139317


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...