
新着記事
05/08
04/23
03/31
03/12
01/27
2006年03月27日
ネットでお薬買いますか?
ネット薬局・薬店がNPO法人を設立申請、医薬品の販売に伴う自主規制案策定も
この「ネット薬局の会」という団体の動向、しばらく前から気にはなっていました。今回NPO法人を設立するようですね。
医薬品をネット販売することの是非は別として、ここ数年でネットが急速に普及してきて、「じゃあネットでも薬を売ろう」と考える人が出てくるのは当然の流れでしょうね。
それを法律に反映させるに当たって、議論が十分でないというのは確かに一理あります。「それを今後どうしようか」という問いかけとしては、この団体の功績はあるでしょうね。
だからといって「全ての一般用医薬品をネット販売OKにしよう」ということにはつながりません。それは結局、
利便性>安全性
ということに他ならないからです。
また、安全に服用できるための「インターネットによる服薬説明機能」を実装しているといいますが、システムさえ作ってしまえば薬剤師がいなくても販売できる、ということですよね。
これは最終的には「OTC薬販売に薬剤師必要なし」と言っているのと同じだと、私は考えます。「ネットで薬を売らせろ」との主張が、自分の首を絞めていくことに繋がっているわけです。
「OTC薬は作用が緩和なものが多いから、心配することないじゃん」というのは詭弁ですね。それだったら医薬品である必要はないはずです。
私たち薬剤師、特に薬局で働く者は、医薬品全ての供給に携わっていかねばなりません。それが結局は、地域住民が一番必要とする薬局・薬剤師の姿であるはずです。
以下の記事にTBさせていただきました。
極匠薬剤師への道様
ネット薬局・薬店がNPO法人を設立申請、医薬品の販売に伴う自主規制案策定も
この「ネット薬局の会」という団体の動向、しばらく前から気にはなっていました。今回NPO法人を設立するようですね。
医薬品をネット販売することの是非は別として、ここ数年でネットが急速に普及してきて、「じゃあネットでも薬を売ろう」と考える人が出てくるのは当然の流れでしょうね。
それを法律に反映させるに当たって、議論が十分でないというのは確かに一理あります。「それを今後どうしようか」という問いかけとしては、この団体の功績はあるでしょうね。
だからといって「全ての一般用医薬品をネット販売OKにしよう」ということにはつながりません。それは結局、
利便性>安全性
ということに他ならないからです。
また、安全に服用できるための「インターネットによる服薬説明機能」を実装しているといいますが、システムさえ作ってしまえば薬剤師がいなくても販売できる、ということですよね。
これは最終的には「OTC薬販売に薬剤師必要なし」と言っているのと同じだと、私は考えます。「ネットで薬を売らせろ」との主張が、自分の首を絞めていくことに繋がっているわけです。
「OTC薬は作用が緩和なものが多いから、心配することないじゃん」というのは詭弁ですね。それだったら医薬品である必要はないはずです。
私たち薬剤師、特に薬局で働く者は、医薬品全ての供給に携わっていかねばなりません。それが結局は、地域住民が一番必要とする薬局・薬剤師の姿であるはずです。
以下の記事にTBさせていただきました。
極匠薬剤師への道様
ネット薬局・薬店がNPO法人を設立申請、医薬品の販売に伴う自主規制案策定も
17:33
| Comment(6)
| ウラ
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/506408
http://blog.sakura.ne.jp/tb/506408
利便性>安全性
最近、後発品においても同じような見解が感じられます。
安ければ良いのか…便利ならよいのか…
OTCにおいても、穴は開いてしまいました。
これを、時間をかけて大きくしないようにする必要があります。一度開いた穴は閉じる事は難しいので…
これからも宜しくお願いします。
さっきコメント書いたのですが、2度書きしていたらスイマセン…
利便性>安全性
薬剤師は安全性を守る責任があります。
国は利便性をこらからも考えるでしょう。
後発品・OTC・ネット販売、、、これからも、増えるのでしょうね。
これから、またブログ拝見させて頂きます。
宜しくお願いします。
TVの影響でしょうか?
私はネットでお薬は危ないと思うので反対です。画面の向こうは本当に必要としている人なのか心配です。
コメントありがとうございます。
便利なのは大切ですが、医薬品はそれをメインに考える対象ではないですよね。ましてや安売りするようなものでもないですし。
安全性を担保する、これはかなり大きな課題です。
>眠り猫様
22歳だったのですか!お若いですね。
そうなんですよね、「本当に必要としている人なのか」という判断は非常に大切です。その判断が最終的に医薬品を安全に使用することへもつながると思います。
というテーマ。SEという職業をやっている立場上とても気になります。
一般人のなかでは、例えばのど飴など、医薬品か?そうでないか?という区別のあまりない医薬品もあったりします。
利便性>安全性
という観点で反対されていますが、どういう危険性があってそれに対して、どこまでが安全性の保証されるか?ということが説明できないと、反対する根拠が足りないと感じます。逆に言うと、どこまでの利便性は職業倫理上許されるのか?というか、どこまで許されるのか?という線引(プロフェッショナルが必要不可欠な線)の問題になると思います。
ITの性善説を語らせてもらうと、例えば私が薬局のない離島に生活していて、半年に1回定期検診をしているけど、薬は半年も持たないので、毎月手に入れたいという場合、ネットか否かは別として、通信販売(自分の住んでいるところには薬局がないため)で薬を購入したいと思います。
「医薬品」と名のつくものは全て、ネット販売すべきではないと考えます。
そもそも「身体に影響を及ぼす」ことを目的に医薬品を使用するわけですから、それを個々の患者さんの状態を見ずに販売すること自体、危険なことです。
ドラッグストアなどで簡単に医薬品が手に入る現状、このようなことを言っても説得力に欠けますかね。誤ったセルフメディケーションの理解の下、安売り・乱売をするそういった現状を正すことの方が先かもしれません。
ネット販売に話を戻すと。
ネットの進化はすさまじいものがあります。近い将来、対面販売と同等の安全性を担保できるようになるかもしれません。
あらゆる可能性を探り、今から議論していくことは必要でしょうね。