新着記事
07/17
04/27
2006年03月28日
患者さんからの意外な一言
本日、当薬局へ処方せんを持参された患者さん。
その処方せんには後発医薬品が一つ記載されていました。
その患者さんからの質問。
「これはジェネリック医薬品かい?」
自分の服用している薬が先発品なのか後発品なのか、ということを知らずに服用しているということはよくあります。というよりも、先発・後発を意識することの方が少ないかもしれません。
ですので、この質問自体に驚くことは全くなく、一般的なことをご説明申し上げました。ちょっと驚き、でも納得と感じたのはその次に出てきた言葉です。
「俺はジェネリックでもそうでなくてもいいんだけど、(会社の)健康保険組合からジェネリックにするよう言われていてね」
割と大きな会社では国保でも政府管掌でもない、自前で健康保険組合を持っているところもあります(組合管掌健康保険というのですね)。そこの意向が患者さんへ伝えられていたわけです。
健保組合というのは国とは別に独立して保険事業を行っていますので、当然組合毎の独立採算になるわけです。「一保険者」としての立場から言えば、当然医療費は抑える方向へ持っていきたい。
それはある意味、国よりももっとシビアに考えている部分もあるでしょう。適切かどうか分かりませんが、国は借金があっても国債を発行し続け免れられますが、大きいとはいえ一企業の健保組合が赤字続きというわけにもいかないでしょうし。
医療費を抑えるために、ジェネリック医薬品推進を組合の被保険者(患者さん)に伝えるのも頷けます。それを考えると、逆に「先発品推奨」という健保組合が今後出てきても不思議ではないですね。
ちょっと考えさせられた出来事でした。
その処方せんには後発医薬品が一つ記載されていました。
その患者さんからの質問。
「これはジェネリック医薬品かい?」
自分の服用している薬が先発品なのか後発品なのか、ということを知らずに服用しているということはよくあります。というよりも、先発・後発を意識することの方が少ないかもしれません。
ですので、この質問自体に驚くことは全くなく、一般的なことをご説明申し上げました。ちょっと驚き、でも納得と感じたのはその次に出てきた言葉です。
「俺はジェネリックでもそうでなくてもいいんだけど、(会社の)健康保険組合からジェネリックにするよう言われていてね」
割と大きな会社では国保でも政府管掌でもない、自前で健康保険組合を持っているところもあります(組合管掌健康保険というのですね)。そこの意向が患者さんへ伝えられていたわけです。
健保組合というのは国とは別に独立して保険事業を行っていますので、当然組合毎の独立採算になるわけです。「一保険者」としての立場から言えば、当然医療費は抑える方向へ持っていきたい。
それはある意味、国よりももっとシビアに考えている部分もあるでしょう。適切かどうか分かりませんが、国は借金があっても国債を発行し続け免れられますが、大きいとはいえ一企業の健保組合が赤字続きというわけにもいかないでしょうし。
医療費を抑えるために、ジェネリック医薬品推進を組合の被保険者(患者さん)に伝えるのも頷けます。それを考えると、逆に「先発品推奨」という健保組合が今後出てきても不思議ではないですね。
ちょっと考えさせられた出来事でした。
18:43
| Comment(7)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/508788
http://blog.sakura.ne.jp/tb/508788
今は社保の勤めになりましたが、保険料はその当時、現在の2倍近く納めていました<健保定年後の方の医療費も含まれていると聞きました
2倍納めなくてはならないほど、金がかかるんでしたら、こういう話にもなるんでしょうねぇ
正直言ってそれが一番効率良いと思います。
でも自前で用意されている薬局もあるようですし、何があってもおかしくないかも…。
私も以前健保の時期がありました。保険料は覚えていませんが、常備薬が支給されたりもして驚いた記憶があります。
健保は一般の社保や国保に比べて保険料は高いんでしょうかね。
>吹息様
コメントありがとうございます。
今後は、仰るように、何があってもおかしくないですよね。いろんな可能性が考えられます。
blogとHP拝見いたしました。ジェネリック医薬品がお嫌い?と書かれていましたが、何か理由があるのでしょうか。
国には「インセンティブをつけてでも(つまり患者さんから余分に費用をとってでも)後発品使用を促進しろ」と声をあげています。
一方で患者さんにはまるで慈善事業でもやっているかのようなCM。
医薬品の品質よりむしろ会社に対しての信用に信頼がおけないから、といったところでしょうか。
それが結果的にジェネリック医薬品への不信へと繋がっていると…。
問題があるようでしたら削除してくださいm(_ _)m
それはお得意の経済誘導政策というヤツですね。国が持って行きたいと考える方向性に対して加算をする。
院外処方を増やしたくて、処方せん料を院内投薬より高く設定。面分業を推進したくて門前薬局とそうでない薬局の基本点数に差をつける。
そういったことが今まで行われてきましたし、今後もあり得るのではないかと思います。
一方のジェネリックメーカーですが、仰るように、新聞・テレビなどを使っての露出が多くなってきていますね。確かにイメージ戦略が先行していないか、心配な部分はあります。
患者さんをはじめとする多くの人から信頼を得るには、CMを打つこととはある意味正反対の、地道なことの積み重ねが必要ですよね。
そういったところにも目を向け、検証していかなければなりませんね。
このところ、ちょっと気に入って覗いておりました。調剤薬局の薬剤師です。
さて、「俺はジェネリックでもそうでなくてもいいんだけど、(会社の)健康保険組合からジェネリックにするよう言われていてね」という話。
先月、改訂関係の勉強会などに出まくっていたときにどこかで耳にしました。
大きな健保組合では、医療費抑制を目的として日本ジェネリック研究会で作っている「ジェネリック医薬品お願いカード」というものを組合員に配っているそうですね。
CMもあるし、結構浸透してきた気はします。後発品より響きが良いせいかしら?
ご覧頂き、またコメントもありがとうございます。
やはりそういった話は出てきているんですね。件の患者さんも「お願いカード」お持ちで、医院で見せたとか。
後発品メーカーにはイメージだけでなく、中身も伴った向上を期待したいですね。