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2012年08月23日

[薬局新聞]一物二名称なくし有効活用を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第17回です。

ソーシャルPメンター&ニュース16


 引き続き、ふくろうメディカル(埼玉県)代表の水八寿裕先生にお話をお伺いします。

 医薬品業界には、中身が同じものを異なるメーカーがそれぞれに別の名前をつけて併売する、いわゆる「一物二名称」の問題があります。この件については、ご自身のコラムで「恥ずかしい『日本オリジナル』」として書かれていました。

 「私も製薬MR時代に一物二名称に該当する製品の販売に携わっていた張本人です。正直なところを申し上げますと、現場のMRもそのような販売手法には賛成していないということです。臨床開発の時点で既に販売契約など話が決まっていることが多いのでマーケティング部門でもどうしようもない場合もあるようです…」

 なるほど、販売に携わる方も、そのような思いを持っているのですね。薬局薬剤師で、一物二名称に対してもどかしい思いを抱えている人も多いと思いますが、何かできることはあるのでしょうか。

 「医療資源の無駄に関しては、しっかりと声を出すことは重要であると考えています。解決するには一般名での処方を原則にしてどちらでも調剤できるように制度改定をすればよいのです。そうすれば二銘柄販売の意味がなくなります。」

 確かに資源の有効活用という観点から、しっかりと声をあげてゆくことは大切ですね。しかし水先生にとって、この「一物二名称」はあながち無駄ばかりでないとも聞きましたが…。

 「実は家内と出会ったのがこの二銘柄販売がきっかけです。ある骨粗鬆症製品をエリアで競争していたのですが……そういうこともあるのです」

 水先生にとっては、この一物二名称がキューピット役を果たしたというわけですね!貴重なお話、ありがとうございました。


保険薬局基礎のキソ

 保険薬局基礎のキソ

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