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2007年10月20日
後発医薬品への切り替えを見極める方法
先日の記事「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」にkometa12様からコメントをいただきました。ありがとうございます。一部補って引用させていただきます。
後発医薬品の情報が限られている現状、至極最もな意見であると考えられます。
では我々薬局の薬剤師が後発医薬品への切り替えを見極める術はないのか。着眼点を「人」と「モノ」に置いて考えてみようと思います。
まず「人」の情報にに注目して見ますと、例えばデパス錠を服用している患者さんがいたとして、その方がデパス錠に絶対的な信頼を置いている場合は、変更が不適当と考えられます。
また、ハルシオン錠を服用している患者さんから「寝つきが良くない」との訴えがあった場合、薬の特性上、後発医薬品に変更してみるというのは一つの方法であり、切り替えの大きな可能性となるのではないでしょうか。
ま、この場合は患者さんと話す薬剤師の技量によるところが大きいので、適当かどうかは何とも言えませんが…。
さて今度は「モノ」に注目してみた場合。
例えば「バルプロ酸ナトリウム」は剤形の変更が血中濃度に与える影響が大きい薬物の一つですが、こういったケースでは後発医薬品への変更が不適当(或いは慎重を要する)と考えられます。
ちょっと話はそれますが、当然デパケン錠からデパケン細粒やデパケンシロップへの変更も注意を要しますし、後発品を服用している患者さんに対して先発品を投与する場合も同様です。
また徐放性製剤や血中濃度の有効域と中毒域が近い薬物も、後発品への変更に際しては注意を要するものでしょう。それらは後発医薬品への変更の「向き」「不向き」を判断する材料となります。
「変更が不適当」という判断を下すのも薬局の大きな役割です。また個々の患者さんに対する判断は、いくら後発医薬品の情報が充実してきても足りるものではありません。
薬学的判断に基づき、個々の患者さんに応じてどんな判断ができるのか。積極的に考え、取り組んでいきたいものです。
「(後発医薬品への切り替えが適当かどうか)それほど正しく見極められないんじゃないかなって思います。正しいジェネリック薬品の情報がないと考えているから」
後発医薬品の情報が限られている現状、至極最もな意見であると考えられます。
では我々薬局の薬剤師が後発医薬品への切り替えを見極める術はないのか。着眼点を「人」と「モノ」に置いて考えてみようと思います。
まず「人」の情報にに注目して見ますと、例えばデパス錠を服用している患者さんがいたとして、その方がデパス錠に絶対的な信頼を置いている場合は、変更が不適当と考えられます。
また、ハルシオン錠を服用している患者さんから「寝つきが良くない」との訴えがあった場合、薬の特性上、後発医薬品に変更してみるというのは一つの方法であり、切り替えの大きな可能性となるのではないでしょうか。
ま、この場合は患者さんと話す薬剤師の技量によるところが大きいので、適当かどうかは何とも言えませんが…。
さて今度は「モノ」に注目してみた場合。
例えば「バルプロ酸ナトリウム」は剤形の変更が血中濃度に与える影響が大きい薬物の一つですが、こういったケースでは後発医薬品への変更が不適当(或いは慎重を要する)と考えられます。
ちょっと話はそれますが、当然デパケン錠からデパケン細粒やデパケンシロップへの変更も注意を要しますし、後発品を服用している患者さんに対して先発品を投与する場合も同様です。
また徐放性製剤や血中濃度の有効域と中毒域が近い薬物も、後発品への変更に際しては注意を要するものでしょう。それらは後発医薬品への変更の「向き」「不向き」を判断する材料となります。
「変更が不適当」という判断を下すのも薬局の大きな役割です。また個々の患者さんに対する判断は、いくら後発医薬品の情報が充実してきても足りるものではありません。
薬学的判断に基づき、個々の患者さんに応じてどんな判断ができるのか。積極的に考え、取り組んでいきたいものです。
23:21
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| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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とにかく基本料を1本化して点数さげたり、単純に後発を使えって連呼するだけでなく、薬剤師の力量を加味して点数を出す方向で考えて欲
しいものですね。
それが見えればわれわれもきちんと「後発」を推進できると言うものです。
単に値段を下げればいいなら「一番安い後発」を単純に使えばいいだけですし、国の税金でまかなわれる「独立行政法人」や「官公立病院等」は率先してやって欲しいものです。
われわれの見本となる「元国立病院」の後発普及率が高まれば自然と後発を使います。一般開業医は結構使っています。
薬剤師の努力が足りないだけで済む問題ではないはず、医療はチーム医療、医師のご理解とご協力を、って思います。
それと以前から皆が言ってること、品質の保障。同じだけの試験を課すべきですし、副作用を国が調べて公開すべきですね。
鶏が先か卵が先か?って話ですけど。
>(後発品を)一般開業医は結構使っています
そうなんですよね。後発品を使うか使わないかというのは医院によってかなり開きがありますが、使っているところは結構使っている。
それが「利益優先」とか「薬価差益が云々」という話になってしまうところが後発品の歴史であり悲しいところでもあるのですが、一歩踏み込んだ議論に出来ないか、というのが個人的な思いです。
くま様、そうなんです。
財務省主導であるがゆえの悲しさでしょうか?
先日倉田 なおみ先生の講演を聞きました。
具体的なデーターを詳細に集めていく、科学者である薬剤師の手本となる姿勢と思いました。
細かいデーターを集めていく。
こういう時ネットはものすごく有効な手段なので、何かできるといいですね。
ジェネリック使用、このままの流れは良くないです。本当に何かできないでしょうか?
前回のコメントは大変失礼しました(汗)
やはり薬剤師が積極的に考え取り組んでくのが理想ですね。理想。。。そして今の現場での現実。。。働いていていつも思う事です。理想を追い続けていたら、もう10数年経っちゃいました(笑)と、すみません違う話になっていますね。
これからは薬剤師の技量差・積極性差・経験差・薬価差(笑)・それに基づく薬剤師勘を磨き。そしてすべての患者さんを点でみるのではなく線でみなくてはなりませんね。いつも以上に。でも、こうなると患者さんから「あれこれとウザイな」って思われないか凄く不安です。それを説明するのも薬剤師の技量ですけどね。
ジェネリック薬の事だけでも問題山積みなんですよねぇ。この提案で大丈夫!ってわけではないだろうけど、よく議論して欲しいですね。
うーん。この問題も医療崩壊のアオリなんだろうけどね。
ネットがネットで完結しちゃっているところが辛いところです。リアルに働きかけるような取組みができるといいのですが。。。私もちょっと考えてみようと思います。
>kometa12様
こちらこそ、コメントや問題提起、大変考えさせられます。
理想と現実にはやはり乖離がありますよね。私もブログに書いていることと今まで自分がやってきたこと、やっていることのギャップに苦しむことも少なくないです。
でも文章にすることで自分の中で少し芯が出来るというか、その乖離をちょっとでも埋める行動に移せるのではないかというような気持ちもあってブログを続けています。
って、私こそ話が脱線しました。失礼しました。