新着記事
10/11
07/17
2006年04月24日
比較の意味
【厚労相】GE薬普及を推進‐企業側に努力要請(2006/04/24 薬事日報)
今回の診療報酬改定の内容を見ればGE促進だということは分かりますが、国会の場で改めて確認したといったところでしょうか。
ところで、
「わが国でGE薬のシェアが諸外国に比べて低い」
と言うことが文中にありますが、これは「シェアを諸外国並みにしたい」ということの裏返し、と取れます。しかしこれにはちょっと違和感を覚えますね。
何故外国を引き合いに出す必要があるのか。外国と言ったって、アメリカを見るかヨーロッパを見るかによって目指す方向は全然違ってきます。
そもそも、GE薬の歴史も制度も違うもの同士を比べること自体、意味のないことだと思います。数字だけ肩を並べて満足なのでしょうか、甚だ疑問です。
医薬分業がいい例ですよね。これもやはり推進の際に「諸外国では医薬分業が当たり前」と聞いた記憶があります。それを進めるために政策誘導を行って、今日の分業があるわけです。
分業の現在の姿について、私が直接的な評価をすることはあまり意味がないのでしません。が、ここにきて分業そのものを問う声も出てきていることは確かです。
「お前たち薬局がしっかりやらないからだ」という批判は甘んじてお受けいたします。しかし、数字を伸ばすことを第一義的な問題として掲げてきたことのゆがみでもあると思います。
分業の一番の(経済的)恩恵を受けている薬局の薬剤師が言うことではないかもしれませんが…。
GE薬推進は大いに結構ですが、患者さんを見て、適正に進めていくことが肝要です。
今回の診療報酬改定の内容を見ればGE促進だということは分かりますが、国会の場で改めて確認したといったところでしょうか。
ところで、
「わが国でGE薬のシェアが諸外国に比べて低い」
と言うことが文中にありますが、これは「シェアを諸外国並みにしたい」ということの裏返し、と取れます。しかしこれにはちょっと違和感を覚えますね。
何故外国を引き合いに出す必要があるのか。外国と言ったって、アメリカを見るかヨーロッパを見るかによって目指す方向は全然違ってきます。
そもそも、GE薬の歴史も制度も違うもの同士を比べること自体、意味のないことだと思います。数字だけ肩を並べて満足なのでしょうか、甚だ疑問です。
医薬分業がいい例ですよね。これもやはり推進の際に「諸外国では医薬分業が当たり前」と聞いた記憶があります。それを進めるために政策誘導を行って、今日の分業があるわけです。
分業の現在の姿について、私が直接的な評価をすることはあまり意味がないのでしません。が、ここにきて分業そのものを問う声も出てきていることは確かです。
「お前たち薬局がしっかりやらないからだ」という批判は甘んじてお受けいたします。しかし、数字を伸ばすことを第一義的な問題として掲げてきたことのゆがみでもあると思います。
分業の一番の(経済的)恩恵を受けている薬局の薬剤師が言うことではないかもしれませんが…。
GE薬推進は大いに結構ですが、患者さんを見て、適正に進めていくことが肝要です。
19:17
| Comment(4)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
この記事へのトラックバックURL(承認後の表示となります)
http://blog.sakura.ne.jp/tb/606248
http://blog.sakura.ne.jp/tb/606248
「医療関係者からの適切なアドバイスが加わっていけばいいが、まだそこまで成熟していないと思う。」とのコメントは、大臣が行っている調剤薬局では、あまり親切に説明してないってこと?と思ったりして。
大臣が自ら調剤薬局には行かないでしょうか。
まず先に海外で普及している新薬を承認してほしいです。
治療の選択肢が増えずに困っている人がどれほどいることか。
厚労相は26年間、通風で薬を服用しているようです。何を飲んでいるのでしょうかね。
何をもっての「成熟していない」という判断なのか、記事だけでは分かりませんが、メーカーも薬剤師も努力しろと言っているように聞こえます。
>吹息様
保険制度の違いは確かに大きいですね。そういったことも踏まえて考えていく必要がありそうです。
日本で未発売の新薬、早急に検討すべき課題です。そういった薬を個人輸入で使っている人への、安全性や費用の問題などもありますし。
インフォームドコンセントもそうでしたが、今まで選択権が与えられていなかった患者さんに、いきなり手術しますか?しませんか?と選択しろといっても、普通の患者さんは戸惑うばかりで、医療従事者の自己満足に終わってしまう可能性大。結局は選択の結果が不満足に終わった時の責任逃れでしかない。
今、患者さんが本当に望んでいるのは、選択の際に参考となる情報を適切に・中立的に提供していくこと、またその環境を整えてあげること。決して突き放したり、過保護にしてしまうことではない。
サービスする側・される側お互いが成熟していないと、満足のいく結果は得られにくい。と、この一週間でつくづく思いました。