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2013年01月21日

[JACDS]登録販売者試験不正受験に関して西友に退会勧告

JACDS


西友やカメガヤが、登録販売者受験者に対して虚偽の実務経験証明を発行し、試験を不正に受験した騒動。昨年、日経DIのコラムで話題にしましたので、覚えていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

薬局のオモテとウラ: [日経DI]登録販売者の不正受験騒動に思う

そうした不正受験に対して、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が声明を発表しています。

日本チェーンドラッグストア協会:登録販売者実務経験不備・不正証明に関する業界処分について(PDF)

それによりますと、JACDSは西友に対して、同協会の「退去勧告」という処分を下しています。カメガヤに対しては「厳重注意」ですね。2社に対する処分の違いは、上記発表中に理由が書かれています。

端的にまとめますと、

西友:
・不正受験が報道され、社会問題になっても協会に対して説明なし

・2度目の要請に対してようやく面談。しかし説明や反省なし

・再発防止対策も示されず、誠意のない対応


カメガヤ:
・行政からの指導があった際に、協会に報告あり

・誠意ある対応と協力、またその内容を随時説明

・消費者、従業員、業界への謝罪と再発防止への取り組み

・協会理事辞任


JACDSの内部的な話なので、この発表からしか様子をうかがい知ることはできませんが、これが本当であれば、この処分の差はやむを得ないのかな、という印象です。というか、西友はよく除名処分にならなかったなと個人的には思うくらいです。

いずれにしても、西友はJACDSにいられなくなるのでしょうが、「除名」と「退会勧告」では、処分としては大きな違いがあります。例えば、何年かして西友がJACDSに再入会するする際のハードルの高さがそうですよね。

一方のJACDS側ですが、「退会勧告」という処分を下したことに対して、一定の評価ができそうです。仮にこのまま「なあなあ」で済ませてしまうようなことがあれば、JACDSも「同じ穴の狢」になってしまうからです。

ここで毅然とした態度で処分を行うことで、少なくともJACDSは登録販売者制度を尊重する意思を見せ、制度を遵守してゆこうという姿勢を示すことができたのではないでしょうか。

今回の処分は協会独自の処分と言うことで、行政処分については今後何らかの形で示されてくるのでしょう。この問題、陳腐化させてはならないという意味でも、情報を追いたいと思います。

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