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2007年10月25日
「処方権の侵害」とは言うけれど
日本医師会は、医師に疑義照会せずに他の後発品への代替を認めることに対して「処方権の侵害」ということを盾に反対の立場を取っています。
関連するニュースはこの辺です。
【厚労省】ジェネリック医薬品使用促進策‐処方せん様式再変更を提案(薬事日報)
「処方権の侵害」と言いますが、果たしてそうでしょうか。
特許が切れて社会の公共財となった医薬品に対してその「銘柄」を指定することが「処方権」でしょうか。ましてや公的保険です。医薬品の「銘柄指定」は慣習以外の何物でもありません。
また仮に銘柄指定を処方権とみなすのであったとしても、治療方法から場合によっては生死まで選択できる現在の世の中、医師の処方権は患者の選択権に優先するものではないでしょう。
そう考えると「銘柄指定が医師の選択権だ」という主張は、とても小さなものに思えてきます。「特定の後発品に問題があるから」という主張の方が余程理に適っている。
それからもう一つ。この問題に関して「何か起きたらどうするのか」との主張もされているようですが、本気でそれを心配するのならそもそも院外処方自体、出来ないと思いませんか?
現行の制度では院外に処方せんを出した時点で、どこの薬局に行ってどんな説明を聞いているのか分からない。本当に心配ならば、目の届く院内で薬を渡すべきでしょう。
関連するニュースはこの辺です。
【厚労省】ジェネリック医薬品使用促進策‐処方せん様式再変更を提案(薬事日報)
「処方権の侵害」と言いますが、果たしてそうでしょうか。
特許が切れて社会の公共財となった医薬品に対してその「銘柄」を指定することが「処方権」でしょうか。ましてや公的保険です。医薬品の「銘柄指定」は慣習以外の何物でもありません。
また仮に銘柄指定を処方権とみなすのであったとしても、治療方法から場合によっては生死まで選択できる現在の世の中、医師の処方権は患者の選択権に優先するものではないでしょう。
そう考えると「銘柄指定が医師の選択権だ」という主張は、とても小さなものに思えてきます。「特定の後発品に問題があるから」という主張の方が余程理に適っている。
それからもう一つ。この問題に関して「何か起きたらどうするのか」との主張もされているようですが、本気でそれを心配するのならそもそも院外処方自体、出来ないと思いませんか?
現行の制度では院外に処方せんを出した時点で、どこの薬局に行ってどんな説明を聞いているのか分からない。本当に心配ならば、目の届く院内で薬を渡すべきでしょう。
21:53
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| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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[後発医薬品] 処方箋、後発品優先
Excerpt: 日本経済新聞11月10日朝刊に「処方箋、後発薬優先−原則利用に変更」という記事が掲載されました。 記事によると、厚生労働省は、現在医薬品の中での利用率が約17%にとどまっている後発医薬品の普及を..
Weblog: workaholic薬剤師の思うこと
Tracked: 2007-11-11 10:03
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[後発医薬品] 処方箋、後発品優先
Excerpt: 日本経済新聞11月10日朝刊に「処方箋、後発薬優先−原則利用に変更」という記事が掲載されました。 記事によると、厚生労働省は、現在医薬品の中での利用率が約17%にとどまっている後発医薬品の普及を..
Weblog: workaholic薬剤師の思うこと
Tracked: 2007-11-11 10:03
今回の件については一応の見解なのでしょう。どう考えても厚生労働省の意見の方が素直です。私たちの考えがわかってもらえているようで少し国を見直しました。
ただし、ジェネリックメーカーにも統一性のなさやその他不安要素がかき消えないので、その点を付かれているのもよくわかる。だからお互い努力して前へ進めばいいと思います。
医師会の消極的かつ保守的な意見は現時点では受け入れられないでしょう。
処方権の侵害だなどというのではなく、このようにしたらと意見をいうのが筋と思います。
だから、くまさんの怒りはごもっともで、我々の怒りでもあります。そろそろ薬剤師もまとまって意見するときが来ているのでしょう。
しかし!
変えて欲しく無いなら「不可」と書けばいいんです。でもそんな面倒なことはしたくない!んでしょうね。
そう言う「わがまま」が「処方権」にすり変えられるのはおかしいですね。
「医師」だったら「まともな処方せんを書く」のが「義務」だと思いますけど。
実際「処方せん」を書ける医者がどのくらいいるんでしょうね?
ですから、業務の煩雑さから仕方ないのはわかりますが「保険者番号」の確認も保険薬局の仕事になってきたのは頭きてるんです。
確認すべきって名目で。
「正しい処方せん」を発行すべきじゃないですか?
どんだけ処方せん間違っていても、処罰規定もないんですよね。
何か変。
まずは、医学部で「処方せんの書き方」の授業を。
実際のところ、小泉改革路線による過度の医療費削減により、医師にしろ病医院にしろ疲弊してます。
もともと(生涯年収的に)低賃金に甘んじている、病院・薬局薬剤師は余り興味ない話なのでしょうが。
「何かあったらどうするんだ?」というのは、実際に問題がある後発品が存在していること、また、後発品変更に係り生じた問題に対する責任の所在が明確にされていないことが問題なのであり、全ては行政府・立法府の責任ではありませんか?
大したメリットもなしに訴訟リスクを抱えるなんていうのは、真っ当な経営感覚を持つ人間なら当然「冗談じゃない」と声を上げるべきであって、今回の医師会の反応は極めて正常だと思いますよ。
私からすれば、前回の処方せん様式変更の際に、後発品変更に係る責任の所在の明確化を、薬剤師会が公式に求めなかったことが理解不能でしたし。
今回厚労省の言っていることは確かに正論です。
ただ、それを正論たらしめる根幹の部分、つまり、後発品の品質を担保するための、医薬品の承認制度をはじめとした薬事法の適正な運用が現状で保たれているのか、或いは、後発品変更に係る法的責任の所在はどうなっているのか、など、ファンダメンタルな部分に突っ込みどころが満載なため、そこに疑念を抱いている人間にとっては「詭弁だ」となるわけではないでしょうか?
建物を建てる際には土台を含めた建物全体としての構造計算が必要ですよね?
今回厚労省は建物のリフォームを行うために、上物の構造計算を行っています(それすら今までからすれば凄いことなんですが)。
ただ、その建物には土台が含まれているのか、そこが甚だ疑問なのです。
建ててみたのは良いけど、土台が上物の加重に耐えられなくなって、建物全体が崩壊するんじゃないの?
というのが前回のコメントの主旨でありました。
そもそも、医療費削減という政策的要求は、現在治療中の個々の患者の視点から見ると利益は皆無ですからね。
どちらの立場も言っているコトは分りますしどちらの言っているコトも正論ですよ。ただ残念なコトは「何か起きたらどうするのか?」と言う意見がですね。
【患者さんに何かあったらどうするの?】
【患者さんの事が心配だよ!!】
よりもですね。
【何かあったら誰の責任なの?】
【誰が訴訟の対象になるの?】
なんですよね。
仕方がない事なのかもしれません。自分の立場なら私もそう考えてしまいます。
「何かあったら」。。。何も無いコトが当たり前なんでしょうが医療に従事していると「何で?」「コレありえなくね?」ってコトがやたらと多いですよね。日常茶飯事。処方箋やら処方内容やら何かと薬に関わる事が多いです。だから心配が多いんでしょう。だから反対の意見もあるのでしょう。議論の余地がありありなんですって。と 私的に感じたことです。
クスリはリスクを背負っている。だから楽な事じゃない。薬剤師の可能性かもしれないが薬剤師を化膿させることかもしれないなーなんて。
失礼しました。
>まさしく!(大笑)苦労されてますね?
保険薬局の方や電子カルテでは「?」でしょうけど、医者のカルテの字は読めません。
読めるようになったら一人前って言われます。
ところで、医師会を敵に、と言うより・・・・
薬剤師ごときが意見を言うのは全て喧嘩を売ってるとしか取ってくれない医師会の感覚には疑問を感じます。薬剤師が何か意見を言うのが嫌なら「医薬分業」なんて「絶対」しなければいいと思います。
一部の医師には、薬剤師なんて、出した処方どおりおとなしく薬さえ作っておけばいいんだ!って感覚がありますから。
でもこの平行線は何とかしないといけませんね。弱者切り捨て、経済界の利益のみ頭にある手ごわい(かちかち頭の)政府に、現場や患者の声をあげて、共に戦っていく相手は国家権力です。
所詮は利益団体ですし、地域の薬剤師会なんていったら、くされオヤジの集まりっすよ、ホント(怒)
以前もお話したことがあるかもしれませんが、私が居住、勤務している地域では数年前から『平日夜間小児救急外来』というシステムがあります。
診療所(医師は輪番制)をつくり、そこに来る患児達から重症患児をトリアージし、中核病院に送る、というのが専らの役割で、比較的軽度な患児にはその場で院外処方箋が発行されます。
それを地域の薬局で曜日毎の輪番制で受け付けるわけです。
現状では、3ヶ月に1回、一ヶ月間当番が回ってきます(つまり、3ヶ月で4〜5回)。
時間は夜8時〜11時半前後、報酬は医師会経由で市から給付され、薬局に対して1日につき税抜き1万円という条件です。
そのシステムの立ち上げ当初から、ウチの薬局ではほとんど私一人で当番を請け負っていました(調剤の精度・スピード、レセコン操作などの諸事情で)。
日中業務をこなしてからの業務ですし、報酬から考えて2人体制を敷くわけにもいかない。来るのは全て散剤・水剤。
正直やってて精神的にしんどいですし、出来ることならやりたくない。条件だって、決して良いとは言えません。
が、地域住民の健康増進のためという、まさしく薬剤師法第1条に沿うものである以上、意地でもやりぬかないと、薬剤師の存在意義に傷をつけかねない、と思って頑張っていました。
それが最近、休日夜間の対応の話へと発展しまして、薬剤師会としては、会員・非会員問わず、地域の薬剤師に対してアンケート等を行ったのですが、条件面が折り合わず結果として『ノー』という答えを市側に提示しました。
同地区の医師会も『ノー』という回答をしていたので、それに乗った形です。
思惑としては、休日夜間の対応そのものが無くなれば良い、と思っていたのでしょう。
確かに、平日夜間に来る患児を見ると、「これは緊急で薬剤投与が必要なのか?」という症例がほとんどですので、私個人としましても、夜間小児救急というのは、トリアージだけしてれば良いんじゃないか、少なくとも、翌朝かかりつけ医を受診すればよいのだから、解熱剤のサポやホクナリンテープあたりを用意して、診療所で処置すれば充分じゃないか?というのが本音です。つまり、薬剤師要らないね、と。
しかし、市側はどうしてもやりたい(政治的圧力があるみたいです)と。医師は大学病院に協力を仰ぎ紹介してもらうようです。
この市側の強い意向に対し、薬剤師会は「会としては協力できないので、個別の薬剤師に当たってください」と現場に丸投げ。あほです。
そして、市側の担当者がウチの薬局にもやってきて・・・
薬剤師が必要だ、と言われ、誰かがやらねばならないという状況なのに、受けないわけにはいかないでしょ、冷静に考えて。
しかも、ウチの薬局、この地域では最も処方箋受付枚数の多い薬局ですから。月1回程度という条件付きで私個人としてOKしました。
ウチの他の薬剤師にも声を掛けましたが、聞こえてくるのは自分達の都合ばかり。「2〜3人で月1回とかでも良いから」と言ってもダメです。
どれだけ幸せな人たちなのかと。
「薬剤師が協力してくれないから休日夜間対応が出来なくなった」
なんてことになったら、薬剤師の信頼など地に落ちます(もともとあるかないかわからないのに)。
「薬剤師っていらなくね?」
という風潮を自ら作りたいんですかね?
結局、田舎の薬剤師なんて、危機感もなければ義務感もない、『師』なんて名乗る資格もない人間揃いなんです。きっと日本全国そうでしょう。
こんなダメ人間ばかりの職場に絶望したっ!
あ、ちなみにコレ、今日の話だったりします(涙)
でも・・・さつき様の熱い思いについて来れる人ってそういないんじゃないですか?
多くの人がいると、「正しい」と思っていてもそう簡単には流れができてこないような。
10人十色で色んな意見が出てまとまりがつかない。。。。
でもそれを「やるんだ!」って引っ張って行くのは相当大変です。
しかも、トップに立ってやって行くのは辛くて孤独です。
多分お若いから、職場や薬剤師会の先頭で全てを「やってやる!」ってまでできなくて、失望や何やらあるのかなあ・・・
でも
それで助かってる患者さんが「たくさん」いるのではないですか?
確かに壁に当たる事はあるでしょうけど、患者さんの感謝の気持ちを励みに仕事するしかないですよね?
なんて・・・
すみません、出すぎたこと・・・と言うか、いつものさつき様らしく元気になって欲しいので、私見ではございますが。
で
元気いっぱいになったら、「私が変えてやる!」ってパワーを前向きに。
何かが違う、やらなきゃ!って少しずつの思いが結集して何か変わるかもしれません。
ブログってそんなためにもありそうな気もします。
老骨も少しずつついて行きます、はい。
元気か元気じゃないかで言えば、割と元気ですよ。
まぁ、仕事がらみの諸所の事情で最近ストレス溜まってるんですよねー(^^;;
今日のがトドメってカンジですw
ちなみに、私は職場のトップじゃないですよw
私ががっかりしちゃったのは、職場を含めた地域の薬剤師のモチベーションと危機意識の低さに対してです。
自分の言い分は本人達にぶつけましたし、その後の行動は本人達の選択の自由ですし。
ま、自分は自分の考えに従ってやれる範囲でやっていくだけですよ。
まぁ、公務員の腐敗として取り沙汰されている報道を見ているとわかりやすいですが、得てして一般人というのは、特定の職種に就く底辺の人材の所業をみて、その職種に就く人間全体を判断しようとする傾向があるわけで、こりゃ薬剤師の評価が低いのは当たり前だよな〜としみじみと感じた一日でありました。
何にしてもやること(雑用)多すぎ。法律でがんじがらめで患者さんを向いてないし。
ストレス溜まって落ち込むだろうけど、そんな純粋な気持ちをずっと頑張って持っていることが大切と思います。
熱い思いは少しずつ回りに伝わっていくし。
でも本人が思うほど周りに伝わる時間は速くはないですね。
少しずつ流れができてくれば段々流れは大きくなるはず、そこまでじーっと我慢がつらいけど。
まあでも徐々に・・・・上に上がっていって、職場を、地域の薬剤師会を、いい流れに変えていって下さいです。
次世代の方達に期待の老骨です。
くま様、横道ですみませんでした。
何か私も最近うつうつ・・・なので共感してしまいました。
とおもってたらかなりレス増えてますね^^;
この件実際にHPも見てみましたが、医師会を敵にとかそういうことではなく、客観的に見て、医師会の言い分というより、彼らの意見は完璧に“自分たちの権利”になっているように思えます。
もちろん権利は重要だけど、それだけ?患者は?と思います。
金銭面だけでなく、副作用や、添加物は同一ではないこと、その他を説明した上で患者の同意を得て変更する。
つまり、何かあるかもしれないって言うことは患者も納得の上での変更のはず。
実際それを説明して、ならいいやとなる人もいれば変えてくださいて言う人もいる。
今回の件にしても、ほぼ確実に患者に同成分のでもいいですかって必ず聞くことになります。
現状後発品は問題は多いですが、どんどん淘汰されていくはず。
使って効かなかったり、問題がおきれば(この法律が通ったとして)薬剤師側も使わなくなりますし。
この記事や、医師会側の発言を見てると、“医師絶対”を変えんじゃないっていうことを主張しているように思えます。
処方権の侵害ってなんなんですかね?
じゃ、調剤権の侵害は?っと僕は思います。
少しいいすぎな部分もあるかと思いますが、チーム医療とか言いつつ、結局は自分の思うとおりにことが運ばなければいやだという風にしか聞こえないんですが。
もちろん、医師全員がこういう意見ではないにしても、結局はこういうとこで薬剤師は信頼するに足らず、なめられてるよなぁって感じてしまいます。
薬剤師だからそれ(処方権の侵害発言)を否定するような発想になるんですよ。
後発品の選択させる窓口権?みたいなのに意味を作ろうと無意識に刷り込まれていませんか?
後発品を患者の為を含めて推進していきたかったら、とっくの昔より製薬会社より情報を集めて、処方権を持つ医師に的確なアドバイスをし、無知な患者を無理やり「患者の選択する権利」なんて戯言のうえに責任の一端を担わせないで後発品の処方を増やせばよかったんですよ。
それがわけの分からない制度となり点数となり、引かれたレールの上で屁理屈で患者のためになるなんて思い込んでいるから医師会を否定したくなるんです。
それから、その実医師に自信を持って後発品の選択で意見を言えるほど、知識が充実していない、もしくは根本的に選択するための情報自体が無いとか・・・
そんなことで薬局の窓口で患者に選ばせる、なんてとんでもなくふざけた、お役所の安易な制度ですよ。
患者側からははっきり言って迷惑・めんどくさい・分かりづらい。
いろいろ言わず、治療効果が下がらずに負担金をなくしてくれってのが患者の要望でしょう。
だったら何故に医師と薬剤師という専門家間のみでの情報交換等で後発品が出て行くシステムをつくれなかったのか?って事ですよ!!
今の後発品のシステムはとにかく後発品を多くしていこうということのみに重点を置いたシステムであり、その中で働いているからといって、本質的に患者のための理想的な後発品使用には程遠いけど、やれる範囲の中でやってはいるんだ!と言う状態であるということを忘れてはならないと思います。
利権争いにしか聞こえなくなります。
粗悪な後発品で攻められていってる理由もそれらしく聞こえますが。
後発品=粗悪品(確かにありますが)ではないことは使用している医師側もわかっている人は多いはず。
それでも、今回の一件をその可能性もありという姿勢をまったく見せない姿勢にはそう感じざるを得ないのです。
後発品を銘柄処方する医師の中にどれだけそのメーカを信用して選んでる人が居るんでしょうか。
私は一時、後発品メーカで品質管理の仕事をしていたので、そのメーカの製品に関しては信頼していますが、全てのジェネリックメーカが同じだけの信用に値するかは疑問だと思っています。
さつきさんの憤りは理解できます。横道に逸れますが、今は田舎の町の薬剤師会に在籍していますが、先日もご年配の薬剤師さんが「不良在庫が面倒だから麻薬は全部院内処方にしてもらいたい」とぼやいておられました。お気持ちはわからないでもないけど、それならもう麻薬の取り扱いを辞めれば良いのに…
おいしい時代をすごしていたご年配の薬剤師さんは、楽して儲けられてた時代を忘れられないのかなーと。
ただ、経営側からすれば(私は経営者じゃないですが)利益に見合わない事はやりたくない気持ちもわかります。ここに行政の梃入れがほしいですね。麻薬に関して言えば、小包装を促進したり、麻薬の加算を増やすとか。現状、ルーチンで夜間や日曜に調剤を行ってる薬局だと加算取れないようですが、そこの規制は緩めても良いんですけどねー。
産科や小児科の医師への報酬を見直すって事にも通じるんじゃ無いかと思います。
関係のない事ですが…
私事で急にネットを見られなくなり、以前のコメントを「書き逃げ」してた状況になってたら申し訳ありません。
情報を得るにも、意見を伺うにもとても貴重な場だと思いますので、よろしければまた参加させてください。
コメントいただきありがとうございます。
この記事を書いた時、特に冷静さを欠いていた訳ではないとは思いますが、今読み返してみるとちょっと過激ですかね。普段は急先鋒?のさつき様に、なだめ役に回られてしまいましたし(苦笑
私は薬局で働いている人間ですので、医師会の批判となるとどうしても利権等の絡みの話になってしまうかもしれませんが、そういうつもりは全くありません。
後発品の患者選択について、医師が行うというのであればそれはそれでよいと思いますが、医院でそれを実現しようとなるとなかなか難しいのではないかと思ったのです。
それに相応しい場所が薬局なのではないかと。ま、現状ですともちろん頼りない部分もあるでしょうが。
たまねぎ様お書きいただいているように、医師会の主張は「自分たちの領域への侵入」という意味合いが濃すぎる。何のための処方権なのかということを考えたら、決して「処方権の侵害」ということは言わないと思うのです。
自分的には薬剤師会もこれくらいやって欲しいと思います。
少しを認めると今後様々なことが奪われていくことになりかねません。
実際に薬剤師は薬を独占的に販売する権利を失いました。
もしこれから調剤権の一部が失われることになったら、、、、賛成できますか?
あと実際にこの制度が出来たとして、後発品を選ぶ基準は品質より薬価差重視の薬局が多発すると思われませんか?
自分の近隣の医院などはほぼ僕が決めてるような感じですし(別会社です)
時代のニーズに合わせ医療も変化していきます。
薬の全権を失ったのは大きいですが、その代わりに新しい資格が生まれた。
今回の件は素人が変えるのではなくプロとしての薬剤師がする。
その点はただの規制緩和とは違います。
最後に薬価差益重視の後発品ですが、今までの病院のほうがひどかったと思いませんか^^;?
この件に関しては決定事項でもなく、何が何でも薬剤師の手にって言う気持ちでもないんです。
自分が治療される身だったら先発を選んでほしいという気持ちは大きい。
ただ、患者さんみんながそういう気持ちではなく、おおげさにCMしてますが、少しでも安くしたいという人は思ったよりいます。
未払いや病院代(薬局での投薬も含めて)が高すぎて受診しなくなる人がいたりとけっこういません?
現状の後発品のシステムでは患者さんにはやはり敷居が高すぎる。
CMのとおりなんかは到底行かないでしょう。
この現状を医師側はどう見ているのか?
そう思ってみていると今回の発言には自分の権利や領域のみにとらわれている感じがしてなりません。
医師は患者さんを治す手伝いをする人。
その医師が患者さんの希望より自己主張を強めるのは、見ていておかしくないかなと思ってしまいます。
この場をお借りしましてお詫び申し上げますm(__)m
ということで本題。
他所様の家の事情のことはよくわかりませんが、大抵この手の話が記事になる時って「日医は」って書かれますけど(じゃないと記事にもならないわけですが)、結局は日医上層部の肩書きを持った特定の医師が見解を述べたに過ぎないわけですよね?
厚労省の提案等について、それにより自分達の収益や権利(と思っている領分)が犯される提案である場合は、反射的に批判的(保守的)コメントを出しているだけ、っていうのが実際のところではないでしょうか。
一々全会員にアンケートを実施しているような反応速度じゃないですもん。
「こう言っておけば少なくとも会員から文句が出ることはないだろ」程度のことしか言ってないし、その辺は良かれ悪しかれ利益団体としてのコンセンサスがきちんと取れているということであって、その辺いつものことだけど薬剤師会見習いなさいよ!!という程度の形式的なものだと思います。
そもそも末端である現場の医師達はこんな議論には加わってすらいないんじゃないかなぁ。
きっと「どうでも良いよそんなん」とか思っている方がほとんどかと…
だから、「医師は」とか「医師達は」とか、一般化してその姿勢を批判するのはお門違いなんじゃないかと思うわけです。
私だって、薬剤師会の上層部に属する特定の個人の発言に対し、全く賛同出来ず、首を傾げてしまうことがしばしばあります。
しかし、その個人が薬剤師会としての肩書きを持っている以上は、(当たり前ですけど、自分の意見ではなく)その意見がメディアで取り上げられ、さもそれが薬剤師の総意であるかの様に報道されてしまうわけですし。
しかしそれを以って「薬剤師は」とか「薬剤師達は」とか括られたら正直やりきれなくなりませんか?
話を戻しますと、実際自分の地域の医師で、後発の銘柄処方を「処方権」として意識している医師にお目にかかったことは多分ないです。
例え後発品の銘柄指定してきたとしても、特に拘り無く在庫している別銘柄の後発に変えてもらえますからね。まぁ、余程の理由がない限り、敢えてこちらから変更依頼を出したりはしませんけれども。
処方せんに特定の後発品が入っているケースだって、入院患者の投薬に対する院内マスターの関係から便宜上特定の後発品になっていることがほとんどだと思うんですけどねぇ…
個人的には特定の銘柄に拘っている医師が居たら是非お目にかかりたいものです。余程勉強しているか、袖の下があるかのどちらかでしょうからw
とは言え、実際に不具合も生じている以上、ある先発を後発にシフトする際、どこのメーカーのものを選ぶかということだって立派なEBMなわけで、医師・薬剤師が情報交換を蜜に行いながら不良品や不良メーカーを淘汰していくことは、患者の利益を考えても今後重要な役割となってくることは間違いありませんね。
そしてそれは同時に自分達の訴訟リスクを減らし、また、医療制度の存続にも貢献するという点において、結局自らの利益にも繋がるわけですしね。
これについてはたしかに懸念事項ではありますが、それほど大きな問題にはならないのではないかと思います。
というのは、GEメーカーに安定供給等のハードルが課せられ、あまり安売りが出来なくなってきていることが一つに挙げられます。
また特定銘柄推奨するならば、「銘柄変更不可」権を持つ医師の方に働きかける方が、効率的ではないでしょうか。
> 処方権を主張する医師
周囲でこんなことを言う医師に出会ったことは、私もありません。後発品の銘柄変更も多くの医師がすんなり了解してくれます。
ですのでこの問題を取り上げて身近な医師はもちろん、個々の医師を非難するつもりは毛頭ありません。
ただ「医師会の発言」となると、例え一幹部の個人的見解であっても、またそれが個々の医師の意見を反映させているか否かに関わらず、やはり重いものがある。
ですのである程度の検証は必要なのではないかと思います。
また「薬局が悪いから進まない」ではありませんでした。
「さらに後発品の使用を促進するには、『患者に十分説明できるだけの時間や後発品の備蓄コスト増に見合った診療報酬上の評価が必要』」
との意見に対し、中医協の委員である室谷千英 氏(神奈川県立保健福祉大学顧問)は
「『患者に説明するのが薬剤師の役割ではないか』とし疑問を呈した」
と昨日の薬事日報の記事にありましたね。
薬剤師会はあのよう姑息な偽装を行い薬剤師の信用を失墜させるし、なんていうか、どこの世界も結局一緒だけど、いつも割りを食うのは現場の人間ですね。
今後しばらくの間薬剤師に対するバッシングは強くなりそうだし、来年の改定では制裁措置のような厳しいマイナス改定にならないように、厚労省には現場を考えて理性的に対応してもらいたいものです。
ぽんたさんこそ情報ありがとうございますーm(__)m
後発医薬品の使用状況調査 結果概要(速報)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/11/dl/s1107-3a.pdf
それと、処方せん使用促進案が9日開かれた中央社会保険医療協議会・基本問題小委員会で示されています。
後発医薬品の一定以上の使用に対して調剤基本料に点数を上乗せする案が盛り込まれたことが注目されます。
詳しくは、この記事を
後発品使用、調剤点数で優遇
(CBニュース)
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=12959
しかし・・・「変更不可」を「書き忘れ」て勝手に後発に変えられるのと、後発⇒後発を勝手に変えられるのと何が違うと言うのでしょう?(嫌味です)
余程前者の方が薬剤師の良心の琴線には触れる(もし医師の立場であれば)のですが・・・・
結局「ジェネリック」に無知すぎますよ、医師会さん。
御紹介いただいた記事、早速読ませていただきました。とても参考になりました。
読んでいて気になったんですが、
『薬剤師が後発医薬品を調剤するように努めるべき義務』
に対して、
『処方医が後発医薬品の使用を考慮するように努めるべき義務』
と表現されていますが、これってなんだか凄く違和感感じません?何で表現が違うの?
国が先発品と同等と認めている「後発品」を使うだけなのに、なぜ医師には『考慮するように努める義務』などという、処方権に対する配慮を匂わせる表現を使うのか。
「別に無理に使えとは言わないけど、一応考えてみてね♪」ってことでしょ、これ。
一方で、薬剤師には『調剤するように努める義務』ですか?
「四の五の言わないでオマエラ後発品調剤しろよ」って言われてるような…
一体どんだけ上から目線ですか?(−−;;
なぜ、対保険医師と対保険薬剤師で表現を変えたのか。
医師には『使用するように努める義務』
薬剤師には『調剤するように努める義務』
とするのがスジってもんじゃないんですかねぇ。
医担則或いは薬担則に明記されるというのであれば、法的拘束力を持ってしまうものですから、きちんとした説明なしに受け入れることは出来ません。
ひねくれてますか私?w
本当はもう一点矛盾を感じているところがあるんですけど、コメが長くなってしまうのでそれは、またの機会に。
薬事日報に載ってましたが、医師はジェネリック使用に抵抗がない、入院には使っていて、「院外処方」には(特に!)ジェネリックが使用されていない。
%上、しかしそれは変更していくまでの年月が加味されていません。
そのデーターをもとに、「処方せんの様式まで整備したのに、おまえらは!」と言いたいのではないでしょうか?
しかも、医師が「査定」と言う自分の懐が痛む場合は必死になりますが、外へ出したものまで関心はありません。
決して使用に抵抗がないのではなく、本音は先発使いたいけど院内だと削られる(点数高いと個別指導当たる)し、薬価差ないし、でも院外なら先発OKだろ?って思ってる医者も多いです。
しかし皆が何故推進しないかは一応聞いていて「品質には試験を増やした」「説明する時間がない⇒点数を」「在庫が大変⇒後発どうしならOKにしようと意見を言いました」
やるべきことはやっています。
(もちろん嫌味です)
しかし役人の考える事やスピードってこんなもんかとは思います。
そこに意見の言え無い某団体の存在意義には疑問を感じ右を向いても左を向いてもため息かな・・・
多くのご意見、情報をお持ちで、私の方がモタモタしておりコメント追うのに必死です(苦笑
ここのところ後発医薬品の話題を中心に診療・調剤報酬関連は多くの報道がなされており目が離せません。
しっかり検証していきたいところです。