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2013年01月26日
[review]ラブ・リプレイ
この表紙でもうお分かりの方もいらっしゃると思いますが、「ラブ・ケミストリー」、「猫色ケミストリー」に続く第3作「ラブ・リプレイ」を読んでみました。
以下、若干のネタバレがありますので、注意して読み進めてください。
前作、前々作の主人公は理系男子だったのに対して、今回は「理系女子」が主人公です。舞台はそう、ちょうど約3週間後に迫った、バレンタインデーの前日ですね。
個人的には、小さいころからバレンタインデーにチョコレートをたくさんもらって困ったなんてことはもちろんなく、むしろその逆で普段と変わらない日常を過ごしていたので取り立てて思い入れがある日ではないのですが、独身世代にとってはそれなりに大きなイベントの部類に入るのでしょうね。
もう一つ言わせていただくと、娘が小学校の高学年に差し掛かろうという時期で、チョコレートを手作りするだなんだという話をしています。小学生のチョコレートなんてかわいい部類ですので、特に気にもしていませんが、そう言いつつ耳をそばだてている自分がいたりして、苦笑いすることもあるのですが…。
話がえらくそれましたが、この物語は、過去に戻れるというか、未来を先取りして体験できるというか、そんなことがベースになっているお話です。
時々「未来を知ることができたら」とか「過去に戻ることができたら」というのは誰もが考えることですよね。物語を読み進めながら自分の願望をクロスオーバーさせる部分もありますので、とても楽しく読むことができます。
でも現実世界においては、そうしたことは絶対にかないません。しかし、絶対にかなわないことだからこそ、その重みは何物にも代えがたいわけです。無情に過ぎてゆく現実は、儚くもあり貴いものでもあるわけです。
最後はもちろんハッピーエンドになるのですが、謎解きの要素も盛り込まれていて、読後もあれこれと考えてしまいました。バレンタインに向けて(?)オススメの1冊です。
▽ ラブ・リプレイ
22:41
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