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2013年02月06日
同じ空がどう見えるかは心の角度次第だからbyきゃりーぱみゅぱみゅ
先日のこと、患者さんから薬局に電話がかかってきました。患者さんからの電話というのは、必要に迫られてかかってくるわけで、「このお薬との飲み合わせはどうか?」とか、「さっき質問し忘れちゃったんだけど」とか、いろいろですよね。
そして結構多いのが、「お薬がない」という電話。その患者さんからの電話もそれで、よくよく聞いてみると、朝と夕のお薬が4日分ずつないのだと言います。
この患者さんの処方内容なのですが、朝食後と毎食後の2週間のお薬を一包化しています。ですので、お薬がないというのは、もちろん、朝と夕の一包化されたものがないという訴えでした。
分包機を扱ったことがある方なら分かると思いますが、一包化した物の特定の服用時点だけが少ないということはよほど変な撒き方をしなければ生じませんよね。「分3毎食後」なので、42包に設定して分包機にかけるわけですから、当然と言えば当然です。
そうなるとお薬が足りない原因は、患者さんの服用に起因しているのではないかと予想できます。というかこのケース、勘のいい方ならおわかりかと思いますが、お薬が足りないのではなく「余っている」んですよね。
つまり、朝夕のお薬が足りないのではなく、「お昼のお薬が4日分(4包)余っている」状態だということです。
案の定、その電話で患者さんと一緒に前回の受診日と次回の受診日を確認し、お薬と照らし合わせてもらったところ、お昼の分が4つ余っているということで落ち着きました。
しかしこうして考えてみますと、本当はお薬が余っているという状況でも、患者さんは「お薬が足りない」と感じてしまう、何とも奇妙な事態が発生するわけですね。患者さんにしてみれば、「自分はしっかりお薬を管理して服用しているので、飲み忘れなどない!」という思いが根本にあるからなのでしょう。
今回の患者さんはそこまでではありませんでしたが、「自分は間違っていない!」という意識の強い方に、「朝夕が足りないのではなく、お昼が余っているんです。それは、4日分どこかで飲み忘れたからなんですよ」なんて言っても、到底聞き入れてもらえませんので、話をうまく運ぶためのスキルも必要になってきます。
具体的な対策としては、一包化の際に日付を入れるのも有効でしょうか。
話は全然変わりますが、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」って曲、ご存じですか?
その歌詞の一節に、
という部分があるんですよ。この曲のストーリーとはちょっと違いますが、今回のケースも正にそれなのかなと。状況は一つでも、見る人によって、立ち位置によって、全然見え方が変わってしまうという。
この「つけまつける」って曲、よくよく聴いてみますと、なかなか味のある歌ですよ。「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、何回言っても噛んでしまってうまく言えませんが。って、結論はそこかい。
▽ つけまつける (初回限定盤 フォトブック仕様パッケージ)
そして結構多いのが、「お薬がない」という電話。その患者さんからの電話もそれで、よくよく聞いてみると、朝と夕のお薬が4日分ずつないのだと言います。
この患者さんの処方内容なのですが、朝食後と毎食後の2週間のお薬を一包化しています。ですので、お薬がないというのは、もちろん、朝と夕の一包化されたものがないという訴えでした。
分包機を扱ったことがある方なら分かると思いますが、一包化した物の特定の服用時点だけが少ないということはよほど変な撒き方をしなければ生じませんよね。「分3毎食後」なので、42包に設定して分包機にかけるわけですから、当然と言えば当然です。
そうなるとお薬が足りない原因は、患者さんの服用に起因しているのではないかと予想できます。というかこのケース、勘のいい方ならおわかりかと思いますが、お薬が足りないのではなく「余っている」んですよね。
つまり、朝夕のお薬が足りないのではなく、「お昼のお薬が4日分(4包)余っている」状態だということです。
案の定、その電話で患者さんと一緒に前回の受診日と次回の受診日を確認し、お薬と照らし合わせてもらったところ、お昼の分が4つ余っているということで落ち着きました。
しかしこうして考えてみますと、本当はお薬が余っているという状況でも、患者さんは「お薬が足りない」と感じてしまう、何とも奇妙な事態が発生するわけですね。患者さんにしてみれば、「自分はしっかりお薬を管理して服用しているので、飲み忘れなどない!」という思いが根本にあるからなのでしょう。
今回の患者さんはそこまでではありませんでしたが、「自分は間違っていない!」という意識の強い方に、「朝夕が足りないのではなく、お昼が余っているんです。それは、4日分どこかで飲み忘れたからなんですよ」なんて言っても、到底聞き入れてもらえませんので、話をうまく運ぶためのスキルも必要になってきます。
具体的な対策としては、一包化の際に日付を入れるのも有効でしょうか。
話は全然変わりますが、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」って曲、ご存じですか?
その歌詞の一節に、
同じ空が どう見えるかは 心の角度次第だから
という部分があるんですよ。この曲のストーリーとはちょっと違いますが、今回のケースも正にそれなのかなと。状況は一つでも、見る人によって、立ち位置によって、全然見え方が変わってしまうという。
この「つけまつける」って曲、よくよく聴いてみますと、なかなか味のある歌ですよ。「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、何回言っても噛んでしまってうまく言えませんが。って、結論はそこかい。
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23:55
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| ウラ
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同じような流れになって、日付を入れて一包化したら、今度は、
「日付が間違っている!!」と言われました。
(自動印字なんですけどねぇ・・・)
とりあえず服薬カレンダーでも使ってセットしようか、という話に。
まぁ、薬局としてもクレームは仕方ないので、
どうやって(少しでも)正確に服用していただくかを考えるしかないんですけどね。
「42日分のところ3日分足りなかった!」とか
→みんな39日分しか入っていなかったと?
「そうです!!!」
→1×の薬も3×の薬も?
「そうです!私はまだボケていない!」
それぞれ39T・78T・117T
それを調剤するほうが難しいわい!
コメントありがとうございます。
やはり経験がおありですよね…。しかも常習、と言ってはいけないかもしれませんが、同じ人が何度も何度も、というケースもあります。
なかなか難しい問題ですね。
クレームに対する対処法は皆さん行っているでしょうから置いておいて…
良く言われることですが、肝心なのは飲み忘れた場合の影響を薬剤師としてどうとらえるか、
ですよね。
その上で、どうしても飲み忘れが困る薬は、患者さんが飲めるように工夫する努力も必要と思います。
(もちろん皆さん積極的に頑張っておられると思います♪)
クレームの対処も、そこの工夫次第で信頼に変わるという、実は大チャンスの瞬間かもしれない!!と、思いながら仕事すると楽しいですよね!
私の場合、薬飲みにくいタイミングってありますか〜?とか、
万が一飲み忘れた時の影響は……で、それが心配なんですよ〜とストレートに話すと、
ほとんどの患者さんがこれまで以上に頑張って飲むよと言ってくれます。
ほんと、この仕事楽しいです。
コメントありがとうございます。
確かに、その部分=飲み忘れた際の影響、についてアセスメントすることこそが薬剤師の仕事の本質なのでしょう。
そういう意味において、表面的な対応に終始せず、患者さんにしっかり向き合うことが大切なのでしょうね。