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2006年05月11日

どこまでが代替調剤?

「後発医薬品への変更可」ではなく「代替調剤」で処方せんを発行しているとのことで取り上げられていました。しばらく前にあるメーカーの方から情報だけは頂いていたのですが、記事を読んで改めて唸ってしまいました。

箕面市立病院が全処方せんを「代替調剤可」に(2006/5/11薬事日報)

「代替調剤可」と言うくらいだから、先発同士の変更もOK。それどころかもっと凄いことになっています。

一部抜粋いたします。

「同一成分であれば先発品を併売している他の先発品へ」
例えばノルバスク錠⇔アムロジン錠の交換はOKってことですね。

「先発品からジェネリック品への変更」
これは広く行われている「後発医薬品への変更可」と同様

「逆にジェネリック品から先発品への変更」
これもOKなんですね。一部負担金額はほぼ全ての場合において高くなります。

「5mg錠1錠を半錠に割って朝1、夕1と処方されている場合2・5mg錠を2錠調剤することも可能」
これってどんなケースが考えられます?ちょっと例えは違いますが、

ワーファリン錠1mg 0.5T → ワーファリン錠0.5mg 1T

とすることもよさそうな感じですね。

いい悪いは別にして、かなり大胆であることに間違いありません。記事に記載はありませんが、剤形の変更なんかもありなのでしょうか。処方元への情報提供などについても気になります。

大阪府薬の会長は「将来の代替調剤推進に寄与することを期待したい」と意気込んでいます。確かに現時点でここまでのことをするとなると、かなりのエネルギーが必要だったでしょう。

「後発医薬品への変更可」が始まってまだ1ヶ月余りですが、今後はどうなっていくのでしょうか。本格的な代替調剤に向かうのか、それとも限定的なものになるのか。

私たちの毎日の仕事振りが、その先行きを決める大きな要因の一つだということは確かです。


以下の記事にTBさせていただきました。

とりあえずティッピング・ポイント
ジェネリック医薬品について

この記事へのコメント
5月になりましたが、代替ご希望の様相は一向に収まる気配なしですね。
ここまできたら、
タケプロンOD 代替 の場合にタケプロンのジェネを調剤することまで認めたら?なんて気にもなってきてしまいます。
Posted by こじろ at 2006年05月11日 22:16
在庫や調剤の迅速さの面を考えると、
結構混乱しそうですねー。
患者さんの理解を得るには、
もう少しきちんとした説明を
一般にも行う必要があるのではないか
と思いますが・・・。
難しいところですね。
Posted by ぷー at 2006年05月11日 22:18
をぉ。理想的な制度じゃないですか〜
とか無責任に思ってしまいます(^^;

最後のケース、うちにとっては理想かも。
タナトリル5mg1T・分2(2.5mgでいいじゃん…)
とか。
プレドニン5mg0.2T・分1(プレドニゾロン1mgじゃダメなの?)
とか。
あと、細粒があるのに錠剤の粉砕指示も。もっとも、これは力価の計算が出来ないとダメでしょうから、うちでは対応出来ないけど…(−−;

というか、このレベルまで出来ないと、何のための医薬分業か、何のための院外処方かって、気がします。
Posted by eczane at 2006年05月11日 23:15
この記事をみると薬剤師の価値が認められたようで嬉しいですが、一方でその責任の重さも感じます。
いずれこういう時代がやってくるのでしょうか。

薬剤師としては歓迎すべきことなのかもしれませんが、私はどうも身構えてしまいます。時代の流れについていけていないようです…(^^;
Posted by 吹息 at 2006年05月11日 23:44
>こじろ様
こじろ様の薬局でも広がる一方でしょうか。
箕面のような話を聞くと、剤形変更も当たり前に出来るような感覚になってしまいますね。

>ぷー様
仰るとおり薬局や薬剤師が騒いだところで、肝心の患者さんの理解が得られなければ始まりません。同様に、病医院・医師との信頼関係構築も必要となってきますね。

>eczane様
今回の「後発医薬品への変更可」欄新設についても、医薬分業のバージョンアップ版との捉え方もあります。今後進むのか留まるのか、あるいは戻るのか。患者さんのメリットとなるかどうか、が判断の分かれ目だと思っています。

>吹息様
判断を任されるということは、やはり責任も伴います。身構えてしまうと言うお気持ち、共感できる部分もあります。
今後大きく変わっていくであろう後発医薬品を取り巻く状況を、注視していかなければなりませんね。
Posted by くま☆ at 2006年05月12日 17:19
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箕面市立病院が全処方せんを「代替調剤可」に
Excerpt:  大阪府薬剤師会(会長中西光景氏)は8日、同会館で定例記者会見を行い、4月24日から箕面市立病院が、原則的に全ての院外処方せんを、「代替調剤可」として発行していることを明らかにした。  箕面..
Weblog: 薬事日報社
Tracked: 2006-05-21 00:13


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