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2006年05月15日

後発医薬品市場、今後の展望

沢井製薬・06年3月期 病院市場が好調、売上高14.3%増(2006/5/15 RISFAX)

科研製薬・06年3月期 増収増益、後発品売上げ今期50億円(2006/5/15 RISFAX)

日本ケミファ・06年3月期 後発品好調で増収増益、今期も10品目投入(2006/5/15 RISFAX)

4月以降のGE薬出荷件数が急増‐大洋薬品が対前年同月比を発表(2006/5/9 薬事日報)

各社、景気のよさそうな話題が挙がっています。これだけフォローの風が吹いている中ですので、当然と言えば当然でしょうか。ただ、この状況も長くは続かないでしょう。

一番大きな問題が全規格収載です。平成23年度末までにその体制を整えねばなりません。後発医薬品メーカーの統合・再編がこの5-6年で加速するものと思われます。

また先日、田辺製薬が後発医薬品事業に乗り出すという計画も明らかになりました。どういった形になるのか詳細は不明の部分が多いですが、「タナベ」の名前がついた後発医薬品は、既存のメーカーにとって十分脅威となりうるものです。

新薬の開発が難しい中、他の先発品メーカーが後発医薬品市場へ進出してくることも十分に考えられます。ケースとしては先発品メーカーが既存後発品メーカーを買収、ということもあるのではないでしょうか。

その他、外資の参入も大きな脅威となります。イスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズが日本市場への参入を発表しましたが、今後、他の外資も黙ってはいないでしょう。

新規参入は大きな障壁ですが、テバ社はどのような形で日本市場を抑えるのでしょうか。日本に馴染みがない分、そのブランドを高め、ゆっくり確実に浸透させていくのも一つの方法です。

しかし資金力の豊富なテバ社です。既存後発品メーカーの買収という手段に出ることも考えにあるようです。そうなってくると販売ルートも確立し、品目にもよりますが、一気に広がる可能性もあります。

医療財政が厳しい中、国としてこの後発医薬品を促進する方針は当面続くものと思われます。まだ伸びる余地のある後発医薬品市場ですので、落ち着くまでにはもう少し時間がかかりそうです。

この記事へのコメント
こんにちわー。
まああれですね、外資の入りやすいように後発医薬品を推奨しているって話もありますねえ。もおもの作り軽視もたいがいにせーよって気がしますね。はい。
Posted by kuu at 2006年05月16日 07:02
>kuu様
外資参入も国策ということになりましょうか。一昔前の「コメ輸入自由化」を思い出しますね。

競争が激しくなることは質の向上につながりますので、プラスとなる部分もあるのですが、将来的に日本の製薬業界に及ぼす影響を考えると、手放しでは歓迎できない状況かもしれませんね。
Posted by くま☆ at 2006年05月16日 16:13
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