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2006年05月30日

ホクナリンテープの後発品にアボットも興味津々

本日アボットジャパンのMR氏が来局。年に3回、メーカーで作っているLIBRAという冊子をいただきました。特集が3本組まれていて、全て後発医薬品に絡めた話題。やはりこういうご時世だからでしょうか。

20060530.JPG
政田先生の対談も

MR氏との話題もやはり後発医薬品が中心となります。特にクラリシッド・ドライシロップ、ホクナリンテープの後発品が7月にも発売になるのではないかとのことで、メーカーとしても色々とお考えのようです。

クラリシッド・ドライシロップについては、味が改良されるというのは結構有名な話ですよね。新製品へは6月15日より切り替わってくるようです。アナウンス自体も6月1日解禁とのことで、まだ医療機関に対してその話はしていないとか。そういう理由で製剤見本もいただけませんでした。

ホクナリンテープは、メーカーとしても非常に興味があるようです。興味の先は主成分のツロブテロールよりも、そのリリースをコントロールする技術の方。

ホクナリンテープは結晶レジボアシステムという方法を用いて徐放化をしているとのことですが、実はこの方法が特許として取得されており、後発品がどのような形で徐放化させるか、非常に興味があるというのです。

結晶レジボアシステムってのは、

テープ中の主薬が含まれている部分に(ツロブテロールの)分子形と結晶形が共存

テープを皮膚に貼付することにより分子形のみが皮膚へ移行

減少した分子形を補うために結晶形が溶解・拡散

それが分子形となって皮膚へ吸収

という経過を辿るんだそうです。

200605301.JPG
■が結晶形、○が分子形

確かにホクナリンテープは徐放化が命綱、といった部分がありますよね。薬剤が一気に放出されたら全く意味を成さないわけですし。

どんな後発品が出てくるのか、特に久光製薬が作るホクナリンテープの後発品がどんな物なのか、今から非常に気になります。

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