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2006年06月02日

[review]ジェネリック医薬品採用マニュアル

5月18日の記事「ジェネリック医薬品採用マニュアル」でご紹介いたしました書籍「ジェネリック医薬品採用マニュアル(amazon)」を購入しました。

20060602.JPG
定価は1890円(税込)

まず私の大きな勘違いだったのが、この本は品目ごとの評価を掲載しているものではない、ということです。勝手なイメージで、

○○錠 品質1 情報2 供給2

といった具合に比較されているのだと思っていました。

そういうものではなく、ジェネリック医薬品を採用する際にどんな手順を追って、どんな基準で選択すべきかといったことを具体的に示しているものです。

富山の公的病院での採用手順・基準を定めることを想定して作られているようですが、もちろん他県の病院でも参考となるでしょうし、医院や薬局においても学ぶべきところは大いにありそうです。

いやむしろ、薬局でこそこういった取り組みが必要なのではないかと個人的には感じています。というのも、ある程度の規模の病院になれば、採用薬の検討をする委員会・審議会のようなものが設置されており、それを経て採用となりますよね。

しかし薬局−特に個人〜中規模−においては、後発医薬品採用の基準がしっかりと定まっているとは言えないのが現状、ですよね。ともすると、「薬価差益が大きいもの」などということで判断するところも出てきそうですし。


4月から「後発医薬品への変更可」が盛り込まれ、後発医薬品を選択する場の一つとして、今後ますます薬局が大きな位置を占めていくことになるでしょう。

その時に、患者さんや医師に対して後発医薬品の選択基準を示すことは大変重要なことです。また薬局で推奨する後発医薬品がある場合、「なぜその医薬品なのか」ということをきちんと説明する必要があります。

既によく知られていることですが、一口に「後発品」と言っても全てが同じものではありません。「目に見える形での一定の基準」に則って選択することが、今後求められてくるのではないでしょうか。


もう発売しているはずですが、amazonではなぜか予約受付中。
ジェネリック医薬品採用マニュアル(amazon)

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