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2006年06月06日

[近日発売]メイアクトMS錠100mg

メイアクトMS錠の案内をいただきました。

200606062.JPG
キャラクターは鯨?イルカ?

数年前にメイアクトの細粒もカゼインナトリウムが取り除かれ、メイアクトMS小児用細粒となりましたが、今度は錠剤もそれに続いたということです。

それから、今回のもう一つの売り。錠剤の小型化もされています。

200606061.JPG
メイアクトMS錠100mg(左)とメイアクト錠100

カゼインナトリウムは牛乳アレルギーがある方に禁忌となっているのは、多くの方がご存知のことと思います。なぜそんなものを添加物として加えてあるのでしょうか。

実はメイアクト錠の主成分「セフジトレンピボキシル」は、非常に水に溶けにくいという性質があります。カゼインナトリウムは、主薬の溶解を助ける役割を果たしていました。いわばこの薬の生命線ですね。

今回、というか細粒の時点からですが、そのカゼインナトリウムに代わる溶解補助のための添加剤を用いることで、それをなくすことができたというわけです。

推測になりますが、発売時にはカゼインナトリウムに代わるものを見つけることができず、発売後も色々と試行錯誤し、今回の変更になったのではないでしょうか。

その成分って何だろう?当然気になりますよね。メーカーに聞いてみたのですが「企業秘密」とのことでお教えいただけませんでした。添付文書の「添加物」の欄にはなんと、

「その他1成分」

の記載があり、新しい溶解補助剤はこれ該当するとのこと。

新たな溶解剤は、この薬の言ってみれば「特許」に該当し、そういった部分は公表しなくても差し支えないということでした。でも感じからすると、特に目新しい物質というわけではなさそうですね。

それから最近の悪い癖。「やはり後発医薬品を意識しているのですか?」ともお伺いしたところ、そういった意味合いもあるとのこと。特許切れ数年前の医薬品に関しては、今後もこういった変更があるのでしょうね。
15:07 | Comment(0) | ウラ

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