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2006年06月17日
処方せんなしで処方せん薬を販売
処方せんなしで販売‐ネオフィリンの回収を呼びかけ(2006/6/15 薬事日報)
ぜんそく治療剤、処方せんなしで店頭販売…中毒で発覚(2006/6/15 読売新聞)
ぜんそく治療薬を処方なしで販売、CFS商品回収へ(2006/6/15 NIKKEI NET)
それに対するCFSコーポレーションのコメント。
「お客様へお知らせとお詫び」
全国紙にも何紙か掲載されていますね。悪意があって販売していたわけではないでしょうが、記事を読むと次のように書かれています。
「法改正で処方せんが必要になったことに気づかず、店頭での販売を続けていた」
しかも117店舗で販売していたとのこと。お粗末としか言いようがありません。この会社に当然薬剤師はいるでしょう。それから個々の店舗にも当然いるはずです。なぜ気づかなかったのでしょう。
今回発覚したのも社内から声があがったわけではなく、中毒を起こした患者が医療機関にかかったのがきっかけです。社内体制はもちろん、販売に携わった薬剤師の、OTC薬に対する認識も見直していただきたいものです。
規制緩和の流れの中で「OTC薬の販売に薬剤師が関与していない」ということを度々言われています。こういったことがあると、残念ながら指摘の通りだと言わざるを得ません。
ここ数年の分業の伸びにより、調剤偏重の考え方が主流となってきていますが、薬剤師は医療用・一般用問わず、全ての医薬品の供給に携わっていくべきだと思います。
薬とは安売りするものなのか、消費者が手にとって薬を選ぶことがセルフメディケーションと言えるのか、もう一度考えてみる必要がありそうです。
ぜんそく治療剤、処方せんなしで店頭販売…中毒で発覚(2006/6/15 読売新聞)
ぜんそく治療薬を処方なしで販売、CFS商品回収へ(2006/6/15 NIKKEI NET)
それに対するCFSコーポレーションのコメント。
「お客様へお知らせとお詫び」
全国紙にも何紙か掲載されていますね。悪意があって販売していたわけではないでしょうが、記事を読むと次のように書かれています。
「法改正で処方せんが必要になったことに気づかず、店頭での販売を続けていた」
しかも117店舗で販売していたとのこと。お粗末としか言いようがありません。この会社に当然薬剤師はいるでしょう。それから個々の店舗にも当然いるはずです。なぜ気づかなかったのでしょう。
今回発覚したのも社内から声があがったわけではなく、中毒を起こした患者が医療機関にかかったのがきっかけです。社内体制はもちろん、販売に携わった薬剤師の、OTC薬に対する認識も見直していただきたいものです。
規制緩和の流れの中で「OTC薬の販売に薬剤師が関与していない」ということを度々言われています。こういったことがあると、残念ながら指摘の通りだと言わざるを得ません。
ここ数年の分業の伸びにより、調剤偏重の考え方が主流となってきていますが、薬剤師は医療用・一般用問わず、全ての医薬品の供給に携わっていくべきだと思います。
薬とは安売りするものなのか、消費者が手にとって薬を選ぶことがセルフメディケーションと言えるのか、もう一度考えてみる必要がありそうです。
19:42
| Comment(9)
| ウラ
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処方せんなしで販売‐ネオフィリンの回収を呼びかけ
Excerpt: CFSコーポレーションは15日、山梨、静岡などの計171店舗で、処方せん医薬品である喘息治療薬「ネオフィリン錠」(エーザイ)を処方せんの公布を受けていない人にも販売していたと発表した。 ..
Weblog: 薬のニュースは薬事日報
Tracked: 2006-06-19 09:40
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処方せんなしで販売‐ネオフィリンの回収を呼びかけ
Excerpt: CFSコーポレーションは15日、山梨、静岡などの計171店舗で、処方せん医薬品である喘息治療薬「ネオフィリン錠」(エーザイ)を処方せんの公布を受けていない人にも販売していたと発表した。 ..
Weblog: 薬のニュースは薬事日報
Tracked: 2006-06-19 09:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060616-00000237-kyodo-soci
アタPの他にコンバントリンとウロナミンとウナセルスだそうで。。
こちらは、被害の訴えは無いそうで、何で発覚したのだろう…
誰もが自己判断で薬を買えるのがセルフメディケーション…みたいな方向になってるのは、明らかにヘンですよね…
これって、医療保険制度の正しい姿なんですかねぇ。
一被保険者としては、「自分で蒔いた種は自分で刈り取ってくださいな」といいたいところですが、薬剤師的にはまずいですよね、やっぱり。
「のどが痛い時はネギをのどの周りに巻く」みたいなものがセルフメディケーショんだと思ってました(笑)
冗談はさておき、セルフメディケーションって狭義には病院に行く前にOTCで対応してみるってやつで、今の定義にはこれに予防医学が入るんですよね?
この予防医学の一側面に目をつけたメーカー各社が、「食生活で不足しがちな栄養面の補充はサプリメントで!」「レッツセルフメディケーション!」みたいなのを大々的に広告して、お手軽さ等が時代にウケたこともあり今に至る、と。
個人的には、「必要な栄養は食事で摂ろうよ〜!」ってのがあって、安易にサプリで摂らせるっていう姿勢が、あまり賛同できないんですがねぇ。
とはいえ、ここだけのハナシですが、私の奥様もサプリ派です。こっそり内容を見ていると、どうやら当家の食卓では不足してしまう栄養素が「かなり多種」あるらしいのですが、私にはサプリメントを分けてくれませんので、多分私は栄養失調になるのでしょう(笑)
栄養師のみなさまガンバレ。
私もガンバレ。
以前から思うんですが、ドラッグストアって何なんでしょう?保険薬局をやっている立場の方から見たらどうなんですか?
僕の見た範囲のドラッグストアは、どこかにはいるんだろうが薬剤師がいて、物がずらーっと陳列されていて、お客がそれを選んでレジに持って行く。レジではバイトのねーちゃんが・・
もしくは薬剤師がいるけど、かなりの知識不足・・・「○○(医療用医薬品)と同じ感じのほしいんだけど」「何ですかそれ?」
または、「それください」で棚からとって、「いくらです」
いらない!薬剤師!ドラッグストア!
でも、一般人的には上の文は薬剤師!のところでとまるかも・・・・
薬業界の膿と思っています。ドラッグストア。何のためにあるんでしょうか?
ネオフィリンの件、そこで働いている薬剤師もいらない人たちですね。
薬剤師的にサプリメントはどう思います?
年間の売り上げが医薬品より多い業界ではありませんでしたっけ?(違ってたらごめんなさい)
つまり、それだけのニーズがあって、使用している人がたくさんいる。大手の理論的なものから、中国産などの非理論的なものまで・・・
薬剤師の役割としては国民の健康・・・だから、やっぱり今の状態で他の業界任せでいいものだろうか?と思いませんか?
処方箋調剤・OTC販売はやるけど、胡散臭いから健康食品は反対!みたいな幼稚な・不勉強なことは業界的にないでしょうか?
そもそも特保、良いですよ科学的にわかっている成分が入っていて、日々の健康に役立つ薬もどきのサプリ。
でも、実際にがんの人たちが飲んでいるものって触れたことあります?うさんくさいやつ・・
でもでも、自分ががんになって、余命3ヶ月ですって言われて見放されて、特保マークあるから、これは良いものです〜胡散臭いのは効くか効かないかわからないから飲みません!また、アドバイスする薬剤師側として、胡散臭いので進めません!とか言うのかしら?わらをもつかむ状態の人に対して・・・
@普段の足りない栄養素を補うようなサプリ
(ビタミンとかミネラルとか)
A医薬品から移行されて効果の期待できるサプリ(特保のものや、CoQ10、カルニチンとか)
B胡散臭く、非科学的だけど、期待感のあるサプリ(がんに効く!とか言われるような薬事法ぎりぎりのもの)
こんなん分けられるかな〜
とかく薬剤師的にBは受け入れられないけど、前述したように、こういうのを飲んでいる人たちがいて、むげにそれをやめさせても、じゃああんたは何してくれんの?みたいにもなる・・
@やAもうかうかしていると栄養士の職域に取られてしまいますが・・
いかが考えますか?
>さつき様
>まじゃ様
いつもコメントありがとうございます。
セルフメディケーションについて本日の記事としてアップしました。よろしければご覧下さい。
もうすぐ通る予定ですから始まり、結局去年なったわけですからビックリです。
今回のような零売(漢字あっているかしら?)の件は、以前より問題になっていましたよね。てもって、それだけではなく、この薬事法改正に伴い、処方せん薬は必ず処方せんが必要なのに気づいていない薬局さんもいらっしゃるのは未だにあると思います。
私の知っている何軒かでも、処方せん薬になったバイアグラ・低用量ピルといった生活改善薬を未だに指示書で出しているところがありました。
また、要指示=処方せん薬と思いこんでおられる薬剤師の方もいらっしゃいました。これがネオフィリン販売継続の発端でしょうか?
これって、誰が悪いのか?情報の入手法法に問題があるわけで、行政も悪い気がします。
でも、私は処方せんや医師の指示(処方箋薬ではない医療用医薬品)がない薬剤の販売には反対です。
ただ、OTC買うより安い、同成分の処方箋薬ではない医薬品は医療用で買いたいと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・
ネオフィリンの一件を発端に、イオンだ、マツキヨだ。次々と同じような事例が出てきています。行政の責任とともに、いわゆる「ドラッグストア」的な販売方法の負の部分が露呈したのではないかと思っています。
医療用と同成分のOTC薬というのはいくつもありますが、総じて値段が高いですよね。パッケージにコストがかかってもいるのでしょうが、原価は一体いくらなのか、気になります。
ちょっと話はそれますが、OTC薬って医療用の後発医薬品に該当するものがほとんどですよね。販売は大手だけれども製造は名前も聞いたことがない会社だったり。痛み止めにしても同じ成分のものを複数のメーカーが出していたり。
医療用の後発品については厳しく言われる一方、OTC薬についてはほとんど触れられていないのもおもしろい現象ですね。
コメントありがとうございます。
さすがにもうネオフィリンを売っているところはないのでは?販売していたことの公表は各社、自主的にしているそうですので、今後も増えていくかもしれませんが。