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2006年07月08日
7/6 NHKの番組で
一昨日ですね、夜9時からのニュースの中で、後発医薬品について取り上げられていました。ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
一般の方に向けた内容ですので、時間的なことも考えると無難にまとめられていたかなという気はします。個人的にはかなり物足りない気はしましたが。
しかし世間的に見れば薬局や薬剤師の役割はまだまだ理解されていないというか、薬剤師や薬局に対する関心そのものが低いと感じますね。番組の構成がそれを物語っていると思いました。
後発医薬品の特集といっても真っ先に薬局が出てくるということはありません。むしろ番組内では「薬局も大変です」程度にしか取り上げていませんでしたし。
でもちょっとあんまりだなと思ったのは、医薬品の種類が増えて薬局の備蓄が大変という流れの中で、薬剤師が「この薬どこにありますか?」と聞いている場面を流したところ。
番組側の意図としては悪意はなく「薬の種類が増えて薬局も大変」といったことを伝えたかったのでしょうし、実際薬局でもそんなものなのかもしれませんが、そんなところばっかり使わなくても…。
まあ、これも薬局で働く人間の偏った見方でしょうか…。
最後の部分「後発医薬品をご希望の場合は医師に相談することが大切です」的なまとめかたは無難で、いかにもNHKだなという気はしたのですが、ここでもやはり薬剤師の「や」の字も出てこないですもんね。
すいません、半分くらい愚痴っぽくなってますが。
いろいろ言うよりもきちんとした仕事をすることですね。
一般の方に向けた内容ですので、時間的なことも考えると無難にまとめられていたかなという気はします。個人的にはかなり物足りない気はしましたが。
しかし世間的に見れば薬局や薬剤師の役割はまだまだ理解されていないというか、薬剤師や薬局に対する関心そのものが低いと感じますね。番組の構成がそれを物語っていると思いました。
後発医薬品の特集といっても真っ先に薬局が出てくるということはありません。むしろ番組内では「薬局も大変です」程度にしか取り上げていませんでしたし。
でもちょっとあんまりだなと思ったのは、医薬品の種類が増えて薬局の備蓄が大変という流れの中で、薬剤師が「この薬どこにありますか?」と聞いている場面を流したところ。
番組側の意図としては悪意はなく「薬の種類が増えて薬局も大変」といったことを伝えたかったのでしょうし、実際薬局でもそんなものなのかもしれませんが、そんなところばっかり使わなくても…。
まあ、これも薬局で働く人間の偏った見方でしょうか…。
最後の部分「後発医薬品をご希望の場合は医師に相談することが大切です」的なまとめかたは無難で、いかにもNHKだなという気はしたのですが、ここでもやはり薬剤師の「や」の字も出てこないですもんね。
すいません、半分くらい愚痴っぽくなってますが。
いろいろ言うよりもきちんとした仕事をすることですね。
18:12
| Comment(16)
| 後発医薬品・銘柄変更可調剤
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国民にとってみれば「薬剤師先生」ではなくて「薬局のオヤジ(おねえさん??)」でしかないですから(失礼。。。)
薬剤師同士で「センセイ」と呼び合っていることを知ってすんごくびっくらしましたから。。(ごめんちょ)
私観てないので、具体的な怒りが湧かないのです・・・無念(笑)
NHKの地デジで、薬剤師会協賛の健康番組(内容はつまらない)をやってるくらいなんだし、せめてNHKには多少薬剤師を理解していてもらいたいですよね。
じゃなきゃなんのために労力払って協力してるのかわからんです。
でも、ソースが地デジっていうところがいかにも薬剤師会っぽい?(ぼそ)
ところが薬剤師は、薬を処方箋の指示通り、調えて出すだけのイメージが強い気がします。とくに成人では錠剤やカプセルが殆んどですから、「誰でも出来そう」と思われてしまっている側面があるように思います。
薬剤師なるのは容易なことではありません。ありませんが、医療での存在価値が一般の方々には極めて曖昧な様に思われてなりません。
現在は院外処方が主流になっていますが、未だに院内処方の医療機関は少なからずあり、診療所では薬剤師無しで調剤されます。患者にすれば院内処方でも特に不便はなく、そちらの方が安上がりと言う意見もあります。
これは調剤薬局で薬剤師に調剤されることのメリットを感じていないからではないでしょうか。つまりそこに薬剤師の存在価値を全く見出していない事になります。
医療のどこに薬剤師が関わっているかのアピールを目に見る形で出さないと、今度は薬剤師不要論が出てこないか密かに心配しています。
卑近な例で申し訳ありませんが、クスリ嫌いの子供への服薬指導なんかも、業務分担的には薬剤師ではないかと内心思っています。もちろんアテにしていませんから、全部うちでやりますが、この辺は如何なんでしょう。
もうひとつ喘息の子供への吸入法の指導なんかもどうなんでしょうか。エアーにしろパウダーにしろ指導は困難を極めます。
押し付ける気はありませんし、当然の業務としてやってますが、薬剤師の存在価値という話となれば一考しても良い分野かなと思っています。
身近な医療の相談者という意味では「クスリ屋のオヤジ」であるべきだと私も思います。個人的に「先生」は今ひとつ馴染めません。
>さつき様
NHKに限らず、医療といって真っ先に出てくるのはやはり医師ですよね。今までそれだけ責任感を持って仕事をしてきたことの証でしょう。
ドラマで医師を主役としたものは数多くありますが、薬剤師のドラマって聞いたことないですもんね。そういったことも一つの表れかなと思っています。
>Yosyan様
薬剤師不要論というのはいつもどこかで聞くことです。仰るように薬剤師の位置づけが曖昧だということが非常に大きいと思います。
小児へのクスリの服用方法、また吸入の方法などについては、多くの薬局で取り組んでいるとは思います。が、当てにされていないということはまだまだ足りないということでしょうね。
その辺りは薬剤師の責任感にも関係するかと思います。医師は「自分の患者」という意識がとてもあると思うのですが、一方の薬剤師はそれが希薄で、「処方どおりに薬を出す」ことには一生懸命なのですが、そこから先がないことが多いのではないかと思います。
「薬のスペシャリスト」であるはずの薬剤師ですが実態は医師におんぶに抱っこ?患者さんにも医師にも「薬剤師でなくては!」と言ってもらえるような取り組みをしていかなくてはならないと強く感じています。
知人もナースにあこがれていたけど、実際の仕事の大変さなどがわかるにつれ、あきらめ薬剤師になったそうです。
これらの例は非常に我ながら申し訳ない理由ですが、単純に、○○だから薬剤師になりたかったんだ!というのありますか?特に中学生くらいまでに・・・
思うに薬剤師のポジションって同じ医療関係者の医師や看護師とは比べてはいけないし、そういうメジャーなイメージを望んでも無駄だと思います。
この仕事って目に見えにくいけど、実は非常に大切な仕事じゃないですか!
汚い例だけど、バキュームカーを運転している人、くさいし・汚いけど、あれって必要な存在ですよね(とりあえず今のところね)。
都市部の人はもちろん要らないっていうけど、ほか、ごみ処理場で働く人を不要だ!という人はいないと思います。無駄な処理費用は減らそうと思いますが、その職種まで否定されることはないでしょう。
医薬分業や後発品にてよりよくする発想は良し、しかし薬剤師不要論なんてのがあるのは、それだけ見えていないんでしょうね、国民に。
変な話、白衣着て、病院と希薄ながら交流を持ち、卸がきて先生と呼んでいく・・・医者にあこがれるのはやめよう!
白衣ではなく、調剤しやすい、薬剤師をアピールできる機能的な制服を着ようではないですか!
患者さんに先生と呼ばれるようになりましょう。先生は教えてくれる人です。学校の先生とお医者さんくらいが全うな使い方でしょうか?
ほか、政治家の先生などとりあえず先生とつけるのは、とりあえずへりくだっておけばOKなときです。つまりある意味馬鹿にされております。よく友達に冗談で「先生はすげーなぁ〜」とか使って、馬鹿にしあったりしますが、それとかなり似ています。気をつけよう!
患者さんに先生と呼ばれるのは、本当に薬剤師の助言が役立ったときだけですよ。
そういう、表面的なことでなくて、中身が変わればOKなんですよ。
一緒に働いている医療事務と同じ社会的地位でもいいじゃないですか。チーム医療と同じように、チーム薬出しデス。結果患者さんの役に立てばなんでもOK
思い上がりです。
医師・メーカー・看護士・・・・全てにおいてこれらより薬剤師はスペシャルですか?薬に対して。
化学構造的にはぬきんでているかもしれません・・・でも、実際に診察や入院における介護、メーカーレベルの全体的な調査(もち、メーカーとしての偏りはあるだろうが)等、実際に薬物治療において無視できない様々な要因があり、スペシャリストというが、どの部分で?って感じです。ちゃんと患者さんが感じられるスペシャルな部分なんでしょうか?
それらを無視して、僕らの専門領域は薬についてはスペシャルなこと、絶対必要な職種です!なんて思っていると、制度的に無くなりはしないけど、国民の心にはいつまでもない存在ではないでしょうか?
医師は社会的に医学のスペシャリストと認知されているからこそ、身体を委ねる患者さんが来るわけですよね?
薬剤師に薬学のスペシャリストという能力を求める患者さんが少ないという事実は、
「薬剤師の役割というものが、まだまだ社会的に認知されていないからなんだ」
と小難しい言葉で表現するヒトがいるかもしれないけど、結局は目の前の患者さんに対する個別対応の問題なんじゃないですかね?
自分たちの能力を「患者さんの目につくように」発揮していれば、その方たちは理解してくれますよ、個別に。
その個別の理解の蓄積が社会的認知になるだけじゃないですかね。
歴史が全然違うけど、医師だって同じ道を歩んできたんじゃないかと思いますよ。
いわゆる「名医」、「ヤブ」と呼ばれる医師達は、時代、地域を問わずにいますよね。
だから、あくまで個別の問題ですよ。
だから、「名薬剤師」や「ヤブ薬剤師」がいたって良いじゃないですか。
ていうか、います、絶対。
これに関連してひとつ気になるのが、「薬剤師は信用ならない」とおっしゃる医師の方々は、どうして総論で物をおっしゃるんですかね?
国家試験というペーパーテストだけをクリアしただけでなれる職業である以上、各薬剤師間のレベルの差は非常に大きなものがあります。
少なくともはっきりしているのは先生方の目の前の薬剤師が信用に足る存在じゃないということだけです。
そもそも、医師の間でも同じじゃないんでしょうか。私は医師間のレベルの差だって相当なものだと理解しております。
例を挙げたらキリがありませんが、例えばある患者さんに関して、それまでの主治医が行っていた治療を別な医師が否定する、というケースにしばしば直面しますよね。
その時その医師は「この治療法ではダメだ」と個別に考えることはあっても、「医師は信用ならない」と総論で考えることはしないと思うのですが(自己否定だし)・・・なぜ、他の職種に対してはそのように思うのでしょう?
ある薬剤師に対して「もっときちんと仕事しろ」と思う医師の方は、その働きの悪い薬剤師に直接クレームをつけるなり、「あそこはやめておいたほうがいい」と患者さんに言えば良いんじゃないですかね。
法では、医師や病院等が患者に対して特定の調剤薬局を斡旋することが禁じられていますが、逆に特定の薬局に行かないように言うことは禁じられていませんし。
結局、患者さんの利益が損なわれないことが重要であって、他のことなんて瑣末な事じゃないですか、と思う次第であります。
>Yosyan さん
薬剤の服薬指導等に関してはもちろん薬剤師の仕事であると思いますが、個人的には医師サイドでやれるならそれでも良いのではないかと思います。
結局、患者さんが安心して、正しく服薬できれば良いわけですから、「医師が薬剤師をアテにしていないから自分でやる」、というのだって別に構わないのではないでしょうか。
職業人として個々の能力差が存在している以上、他人を信用しないという姿勢だって時には必要だと思います。
ただし、そのような負担が大きいからこその医薬分業で、患者の利益を守りつつ、医師サイドの負担も減らそうと思ったら、地域の医師会・薬剤師会の連携が必要になってくるということで、それが医薬分業の正しい姿なのではないかと思う次第であります。
生意気いってすいません。
努力されている薬局もあるとは思います。しかし建前上、患者はどの調剤薬局を選んでも良いわけです。そうなった時にどの調剤薬局の薬剤師であっても、一定水準の服薬指導が期待できるかと言われれば、正直なところ期待しにくいところがあります。
たしかに子供の指導は難しいですし、大変ですが、「全国の処方箋お受けします」と謳い文句をしばしば目にする事がありますから、子供は除外すると言うのも少々困ります。
別にどっちの領分かの色分けにこだわるわけではありませんが、考えようによっては薬剤のプロであるなら、服薬指導も一番の専門家でもあるはずです。
医者の指導の至らないところは、その分野の専門家がフォローするようにするのが重要な点かとも考えています。
ゴメンナサイ。日頃から調剤薬局の存在価値について考える事が何点かありましたので、ついつい辛口のコメントを入れてしまったことをお詫びします。
どんな業界においてもスポットが当たる職種というのは一部であり、むしろ舞台裏で働く人の方が多いことは世の常かと思います。
医療という業界においては、医師が表に立つことが多く、薬剤師をはじめ臨床検査技師や理学療法士などはどちらかと言えば舞台裏の仕事ですもんね。
役割が違うので医師のようになりたいとも、なるべきだとも思いません。私が言いたかったのは「後発品への変更」という、少なくとも薬局の薬剤師は当事者だと考えているような部分においても、ほとんど表に出てくることがなかったということです。
>さつき様
仰るように「薬剤師の役割が社会的に認知される」ということは個々のケースの積み重ねであり結果ですよね。
同様に「先生と呼ばれること」や「社会的地位が上がること」というのも結果であり、目指すべきものではないということは言わずもがなです。
ですので目の前にいる患者さんにきちんとしたメリットを提供することが、私たちの最重要課題であると考えています。
>Yosyan様
一部個人的な意見も含まれています。また地域の事情等も考慮しておりませんので、ご了解の上お読みください。
チーム医療と言われて久しいですが、現在の分業において病医院と薬局がチームとして機能しているとは言えません…、よね。それはどっちが悪いとかでなく、お互いが壁を作ってしまっているからではないかと思います。
薬局側が処方せんを受けたら、処方意図を理解しようと医師に働きかけているかといえばおそらくノーという答えでしょうし、逆に医師は処方意図をアナウンスする努力をしているかといえば、こちらもイエスとは言えないのではないでしょうか。
医師の負担を減らしたり、複数の人間が関わるという側面において、分業は非常に有効だと考えます。仰るように、厳密に線引きする必要はありませんが、患者さんのことを考えると自ずと答えが見えてくるのではないかと思います。
辛口コメント大歓迎です。何かのきっかけの一助になれば幸いです。
私が不勉強なだけですが、診療所と調剤薬局は、現実はともかく、法律上はどれほどの連携が許されるのでしょうか。
管理人様がご指摘になった、病医院と薬局がチームとして機能していないとの事ですが、それは当方でも大同小異です。この点に関しては大いに連携して行きたいと常々考えているのですが、やろうにもどれほどの領域まで可能かと不安なんです。
調剤薬局にしても、すべての診療科、すべての医師の処方のクセ、治療方針について熟知するのは不可能かと思います。知らなくても仕事は出来るかとは思いますが、知っていれば指導内容の質は格段に向上するかと思います。
現実はある程度やっていますが、斡旋行為はともかく、連携行為はどれほどまでが正式に可能なのかの知識をお持ちなら、分かる範囲で教えていただければ、今後のうちの助けになります。
それとチーム医療を考えると言っても、そんなにたくさんの薬局とチームを組むのは現実的には困難かと思います。どうしても特定の薬局が対象になってしまいますし、そこでチームとしての意思疎通を行なっても、そこへの斡旋は禁じられています。
さつき様のコメントに
>特定の薬局に行かないように言うことは禁じられていません
とありました。本当にそうなんですか。斡旋様の行為はかなり厳しく規制されていましたが、反斡旋様の行為はフリーパスと理解して良いのでしょうか。
もしそうなれば連携している薬局に誘導するために、他の薬局に対し反斡旋行為を行い、消去法で誘導を行なう行為が成立する事になります。ただこれはこれで非合法の雰囲気がプンプンと感じるのですが、如何なものでしょうか。
なにぶん不勉強なもので、医者の無知と笑ってやってください。それでも教えていただければ、少なくともうちの医療の質の向上につながりますし、もちろん患者の利益にも寄与する部分が非常に大きくなります。よろしくお願いします。
おっしゃることの意味、よくわかります。
確かに、消去法による誘導は可能ですよね。
これに関しまして、私の法解釈を述べるために、いくつかの法令文を引用させてください。
(全て「電子政府・法令データ提供システム」より引用)
まずは、誘導禁止の根拠ですが
------------------------------------------
【保険医療機関及び保険医療養担当規則】
(特定の保険薬局への誘導の禁止)
第十九条の三 保険医は、処方せんの交付に関し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行つてはならない。
2 保険医は、処方せんの交付に関し、患者に対して特定の保険薬局において調剤を受けるべき旨の指示等を行うことの対償として、保険薬局から金品その他の財産上の利益を収受してはならない。
------------------------------------------
ですね。
一方で、同規則において、
------------------------------------------
(健康保険事業の健全な運営の確保)
第十九条の二 保険医は、診療に当たつては、健康保険事業の健全な運営を損なう行為を行うことのないよう努めなければならない。
------------------------------------------
ともあります。
ここで、「健康保険事業の健全な運営」とは、
------------------------------------------
【健康保険法】
(基本的理念)
第二条 健康保険制度については、これが医療保険制度の基本をなすものであることにかんがみ、(〜中略〜)医療保険の運営の効率化、給付の内容及び費用の負担の適正化並びに国民が受ける医療の質の向上を総合的に図りつつ、実施されなければならない。
------------------------------------------
から読み取れる通りで、この法に規定される、「被保険者に対する療養の給付」の一つである、「健康保険の診療」を付託された保険医師は、上記の「国民が受ける医療の質の向上」を図る責務を有するわけですね。
以上、健康保険法と、それに関わる2つの規則をまとめ、Yosyan 様の疑問に当てはめてみますと、
「医療の質の向上の妨げになる恐れのある保険薬局(保険薬剤師)を保険医師が排除する事は必ずしも禁じられることではない」
とはなりませんでしょうか。
この消去の結果がYosyan 様がおっしゃったように逆説的な誘導になるとしても、正当な根拠があるならば合法かと。
ただし、Yosyan 様が当該薬局に対して「医療の質の向上の妨げになる」と考える明確な根拠は当然用意しておくべきだと思います。
ただ、出来る事なら穏便に解決できたほうが良いですよね。
そこで、いわゆる「医薬連携」による解決策を試みてはいかがでしょうか?
例えば、定期的に地域の複数の調剤薬局(あるいは薬剤師会)との合同勉強会を開き、Yosyan 様の服薬指導方法に対する要望などを各薬局に伝えた上で、「地域勉強会参加薬局」として患者さんに「これらの薬局なら私も安心です」と伝えるなどする分には、決して批判の対象になるものではないと確信できますがいかがでしょうか?
個人的には、「利益の授受」あるいは「経営の一体化」に関わるものでさえなければ、医療機関と保険薬局の間のほとんどの関係が容認されると考えておりますが、そのあたりに不安がおありでしたら、国保連合会や厚労省に直接問い合わせると割と懇切丁寧に対処してくれると思います。
薬剤師は薬剤師法第一条、医師は医師法第一条によって、それぞれの責務を果たすことがその存在意義とされており、それは保険診療、自費診療に関わらず普遍のものです。よって、それは健康保険法による「縛り」の上位に立つものと考えられます。
また、医療機関同士の連携については、医療法第一条、第一条のニ、第一条の三、第一条の四(〜4まで)によって積極的に肯定されると考えられます。
薬局で「全国の処方せん受け付けます」と書いてはありますが、「処方せん発行-受付」は実際には地域内で完結することが多いため、近隣の薬局と連携をすることが必要になるかと思います。
法的なことはさつき様が詳述されておりますので、私は別の観点から。
特定の薬局に行かないように話すことは恐らく大きな問題にはならないかと思いますが、これは避けた方がよろしいかと思います。
というのは、「ある薬局へ行かないように」と聞いた患者の立場に立って考えた時、恐らく怪訝に思うでしょう。そのことで悪い気分になることはあっても、決していい気分にはならないからです。それが患者のためであっても、です。
場合によってはその行かないようにと示した薬局を気に入っている人だって、いないわけではありません。患者のために良かれと思って言ったことがその後、思わぬ形で返って来ることになります。
連携をお考えになるのであれば、まずは地域の薬剤師会を通じていただくのがよろしいかと思います。特定の薬局と勉強会等を行っていただくのもよいかと思いますが、場合によっては誤解を生じる可能性もあります。
釈迦に説法となりますが、情報を特定の薬局・人間に限定せず、とにかくオープンにしていくことが、医薬連携の大切なポイントの一つになるのではないでしょうか。
>さつき様
「地域勉強会参加薬局」といったアイデア、いいですね(可否の判断はできませんが)。
本質的には「門前薬局等への誘導による医院側への利益供与」ということが一番の問題になってくると思いますので、それに抵触しないような形で模索していくことになりますよね。
先生には言いたくない
先生は忙しそうで聞けない
病院で言い忘れた
といって、他の病院での治療を話される患者さんのなんと多いことか。たとえ、病院で必ず確認されていて、懇切丁寧に説明される先生の場合でもです。
もちろん、薬局でさらに聞いていても、話されない患者さんもいらっしゃいますが。
これだけでも、分業の価値はあるのではないか、と思います。もちろん当たり前ですが、メリットだけでなく、デメリットもあります。
医師もいろいろです。
新薬が出たら、資料すら読まず、MRから適用と使用法と簡単な注意だけ聞いて処方する医師
新薬をいきなり禁忌の患者に使用する医師
用法を間違って、または知らずに処方する医師
処方せん薬、というカテゴリーが出来たことを知らない医師
新薬が出たら、自分が使ってみたいから、患者がいやがっても処方する医師
処方せんが正しく書けない医師
面倒になると、薬剤師が答えようがない様な事を「薬剤師に聞いて」という医師
患者は自分を絶対に信頼しているから患者の言ったことは間違いないという医師(患者さんが言ったと言われたことは薬局では言うはずもない事なのですが。)
うちの薬を全部そろえないで、処方せんを受けようなんてとんでもないと怒る医師(数枚の処方せんのために公立病院の全ての採用品をそろえるなんて、不可能です。そんなことをしたら、門前以外ほとんどつぶれます。)
詳細は忘れましたが、製薬会社に勤めている知人の話では、それって基本だろう、と思う様な質問の電話をかけてくる医師がかなりいるそうです。
もちろん、薬剤師もしかり。
勉強をほとんどしない薬剤師。
業務中に勉強が出来ないからとやめていく薬剤師(どこの医師が業務中に勉強してると思う?皆、業務後に時間を割いて勉強しているよ。)
そんなことだから、いつまで経っても薬剤師は医師の信用を得られないんだよ、とどれだけ思うか。
とにかく時間だけ働いて、薬を渡しさえすれば良いと思っている薬の知識すらないパート薬剤師。(あなたの仕事は薬剤師でなくても出来ます。それでよく薬剤師を名乗れますね。)
医師も薬剤師もとにかく個人差が大きいと思います。
ただ、自信を持ってプロだと言える様な薬剤師は、やはり医師に比べるとまだまだ少ないのではないでしょうか。
医師に比べて、教育システムも整っていないですし、最近は少し変わりましたが、一定の年齢以上の薬学部は現場向けの教育はほとんどされていませんでした。
私たちはこれだけ勉強して真剣に患者と向き合っています、と自信を持って言える薬剤師は果たしてどれくらいいるのでしょうか。医師に負けないくらい勉強もしている、と思える薬剤師には残念ながらお会いしたことがありません。
医師の信頼を得るにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか。
そのためにはもっと薬剤師各自の研鑽と意識の向上が必要だと思います。
もちろん、きちんと真剣に真摯に仕事に取り組んでいる医師も薬剤師もいることもよく判っています。
それでも、つい、普段思っていることをとりとめもなく書いてしまいました。
最後に、どうか先生方、もう少し長い目で薬剤師を見てやって下さい。そして、もっと叱咤して下さい。もっと薬剤師を鍛えて下さい。
また、医師も薬剤師も、数字やデータでなく患者を診て欲しい。本当に患者のためになるかを双方が協力して考えて欲しい。そう思います。
コメントありがとうございます。
分業にはもう一つ「情報開示」という大きな役割もありますね。デメリットがあっても尚分業が必要なんだと、患者さんに支持してもらえるような仕事をしていかねばなりません。
医師も薬剤師も、個々を見れば本当にいろいろな人がいます。しかしそれを「個々の問題だから」としてしまってはなりません。その個々の集合体が全体になるからです。