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2009年11月29日

実物は意外に小さいカデュエット錠

カデュエット配合錠001


12月2日に発売が予定されているアムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤「カデュエット配合錠」ですが、3番と4番の製剤見本をいただきました。

こちらがカデュエット配合錠3番のヒート。緑色がベースです。

カデュエット配合錠002

こちらはカデュエット配合錠4番。こちらは青色がベースですね。いずれも中の錠剤を見ることが出来ない、アルミのヒート包装です。最近ではクレストール錠がこういう包装でしたね。

カデュエット配合錠003

表の耳の部分に「Caduet3Ban」「Caduet4Ban」と記載されています。「Ban」と書かれると、非常に違和感を感じます(苦笑

カデュエット配合錠006

裏の部分は「カデュエット3番」「カデュエット4番」ですが、これはこれでまた見慣れません…。

カデュエット配合錠005

錠剤のちょうど真裏の部分、上段にアムロジピンの、下段にアトルバスタチンの用量がそれぞれ記載されているのがお分かりいただけますでしょうか。

カデュエット配合錠004

カデュエット配合錠4番の添付文書から、錠剤の形状部分を抜き出しました。

カデュエット配合錠4番

実物はこんな感じです。カメラの腕が悪いため、刻印がはっきり見えませんね。

カデュエット配合錠007

こちらは「pfizer」と刻印されているのが、わずかに分かりますかね。

カデュエット配合錠008

同様にカデュエット配合錠3番の部分。

カデュエット配合錠3番

こちらも刻印が分かりにくいです。

カデュエット配合錠009

裏面はやはり「pfizer」と刻まれています。

カデュエット配合錠010

今回いただけなかったのですが、「カデュエット配合錠2番」「カデュエット配合錠1番」は、こんな形をしています。

カデュエット配合錠2番

カデュエット配合錠1番

思った以上に錠剤が小さく、驚きました。ちなみに薬価は以下のようになっています。

カデュエット配合錠1番 96.80

カデュエット配合錠2番 153.20

カデュエット配合錠3番 126.80

カデュエット配合錠4番 183.20

2009年11月21日

漢方が健康保険で使えるよう、署名サイトが開設される

事業仕分けの対象として漢方薬があり、健康保険からはずされるのでは?といったニュースがあったことを話題にしました。

2009/11/13 漢方薬の保険外しはあるか?
http://blog.kumagaip.jp/article/33621871.html

そういった事態を受け、「これからも漢方が健康保険で使えるように」という主旨で、11月20日に署名サイトが立ち上げられています。以下の4団体の連名となっています。

社団法人日本東洋医学会

日本臨床漢方医会

NPO健康医療開発機構

医療志民の会


漢方を健康保険で使えるように署名のお願い
http://kampo.umin.jp/

「医師の7割以上が漢方薬を使用」「医学教育の中に漢方教育が取り入れられた」「日本東洋医学会で専門医教育も行われ、専門家育成も進んでいる」といったことを挙げ、


わが国が迎えている少子高齢社会の中で、われわれ国民の健康を守るためになくてはならない漢方薬・煎じ薬が健康保険で使えなくなることに、断固反対をします


と結んでいます。

なんとGoogleドキュメントを用いた電子署名という形をとっています。また電子署名のほか、郵送による書式署名も可能だということです。

2009年11月10日

タミフル「脱カプセル」時の注意点

タミフルドライシロップ3%の供給が間に合わないということで、対応に苦慮されている方も多いのではないかと思います。

それでもタミフルドライシロップを必要とする患者さんはいるわけで、いよいよということになりますと「脱カプセル」という方法が取られます。

タミフルドライシロップは過去にも供給不足に陥ったことがあり、それを経験している方もいらっしゃるかと思います。今年の5月に日本病院薬剤師会が脱カプセルの調剤方法について参考例を示しています。

日本病院薬剤師会:新型インフルエンザの治療・予防投薬におけるタミフルドライシロップが不足した場合の対応について
http://www.jshp.or.jp/cont/090527-s.html

一部抜粋いたします。

調剤方法の参考例

 タミフルカプセル75mg(1カプセル中オセルタミビルとして75mg含有。全量は165mg)4カプセル(300mg含有)からカプセルを外し、タミフルドライシロップ3%と同一含量になるよう乳糖で賦形し、1g中にオセルタミビルとして30mg含有する散剤を予製する。


ですので、

タミフルカプセル75mg 4カプセル

乳糖 9.34g


でタミフルドライシロップ3%と同一含量の製剤が出来上がるというわけです。

(同日追記)

本当でしたら「タミフルカプセル75mg 4カプセルを脱カプセルしたものに乳糖を加え10gとする」というのが正しい書き方なのかもしれませんが、実際は乳糖を別に秤量することになると思いますので、このような表記にしました。


日病薬のサイトにも書かれていますが、この「脱カプセル」をしたものの服用に際しては、「苦味」が大変厄介です。小さな子どもが飲めるように、いかに工夫するかがもう一つの課題といえます。

それから保険請求上の留意点につきましては、Q&Aが出されていますので、それに沿って請求業務を行うことになります。

厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部から出されました、「新型インフルエンザに係るタミフル等に関するQ&Aについて」(事務連絡 平成21年11月6日)を以下にお示しします。

問1 新型インフルエンザの流行によりタミフルドライシロップ3%(成分名:オセルタミビルリン酸塩)の入手が困難な場合において、当該製剤の投与対象となる患者に対して、タミフルカプセル75mgを脱カプセルし、賦形剤を加えて調剤した上で交付した場合、薬剤料の算定は可能か。

(答)新型インフルエンザの流行によりタミフルドライシロップ3%が入手困難な場合であって、当該薬剤の投与が必要な患者に対して、タミフルカプセル75mgを脱カプセルし調剤したものをタミフルドライシロップ3%の用法・用量に従い投与した場合に限り、薬剤料の算定は可能である。この場合、脱カプセルしたタミフルカプセル75mgに係る薬剤料については、オセルタミビルの実際の投与量に相当する分(例えば、5日間でオセルタミビルとして合計262.5mg投与する場合は、タミフルカプセル75mgの3.5カプセル分)を請求するものとし、院内処方の場合には医科レセプトの摘要欄に、院外処方の場合には調剤レセプトの摘要欄に、それぞれ「タミフルドライシロップ不足のため」等のやむを得ない事情を記載すること。
なお、タミフルドライシロップ3%の使用を優先することは当然であるが、その入手が困難であり、かつ、医療上その投与が必要と判断される状況においては、タミフルカプセル75mgを脱カプセルしてタミフルドライシロップ3%の用法・用量に従い投与することについて、本剤の服用方法や米国においても同様の方法が推奨されていることに鑑み、有効性・安全性上、ドライシロップ3%と異なるような特段の問題は生じないと考えている旨を医薬食品局審査管理課に確認済みであることを申し添える。


問2 問1のようにタミフルカプセル75mgを脱カプセルし、賦形剤を加えて調剤した上で交付した場合、保険薬局は自家製剤加算を算定できるのか。
また、入院中の患者に対して同様の調剤をした上で投薬を行った場合には、保険医療機関は院内製剤加算を算定できるのか。

(答)タミフルドライシロップ3%が入手困難な場合であれば、それぞれ算定できる。


問3 新型インフルエンザに係る医療提供体制の確保の一環として、薬局が夜間・休日営業の地域輪番・当番制に参加する場合に、薬事法に基づく営業時間の変更の届出は必要か。

(答)薬局の営業時間変更に係る都道府県知事への届出は、「通常の営業日及び営業時間」について求めているものであり、新型インフルエンザに係る体制確保の一環として夜間・休日営業の地域輪番・当番の体制をとる場合においては、変更届の提出は行わなくても差し支えない。
なお、各薬事担当部局においては、新型インフルエンザに係る医療提供体制に関する担当部局や地域薬剤師会等から輪番・当番体制に関する情報を得るなど、その把握に努められたい。


無闇に脱カプセルすることはダメですよ、といった内容のことが書かれていますが、ドライシロップがあるのにわざわざ脱カプセルするところもないかと思います。

脱カプセルを行った際、レセプトの摘要欄に「タミフルドライシロップ不足のため」等の「やむを得ない事情」を記載することとなっているようです。


(関連書籍)

医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガイド(amazon)

医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガ

2009年11月05日

[第一三共]ラニナミビルは予防適応も取得する

第一三共もノイラミニダーゼ阻害剤を開発中で、既に治療適応については今年09年8月に第III相試験の結果が得られ、製造販売承認申請を2009年度中に行う準備を進めています。

この開発コード「CS-8958」(一般名:laninamivir)は治療適応に加えて予防適応も取得するらしく、第III相試験を開始するということです。メーカー発表は以下から。

第一三共:抗インフルエンザウイルス薬CS-8958の予防適応取得に向けた第3相臨床試験開始について

laninamivirのプロドラッグ体であり長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害剤


だということでタミフルやリレンザ、それから昨日の記事でご紹介したペラミビルと同様の作用機序です。投与経路はリレンザと同じですね。吸入治療剤だと書かれています。

ラニナミビル」という一般名、ちょっと発音しにくいような名前ですね。一番の売りはやはり「予防適応」、それから「純国産」という部分になるのでしょうか。

2009年11月04日

[塩野義製薬]10月にペラミビルの承認申請をしていた

ペラミビル構造式


塩野義製薬が抗インフルエンザ薬「ペラミビル」の承認申請を行ったということです。メーカー発表は以下から。

塩野義製薬:抗インフルエンザウイルス薬「ペラミビル」の承認申請について(pdfファイル)
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/091104_2.pdf

当ブログではライセンス契約をした際に記事にしました。約2年半前のことです。

2007/03/06 塩野義製薬が「ペラミビル」のライセンス契約締結
http://blog.kumagaip.jp/article/3483071.html

ペラミビルは米国において第III相試験の段階ですが、09年10月23日にEUA(Emergency Use Authorization;緊急使用の許可)が出されており、限定的に使用が認められている薬剤だということはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

正式な承認申請としては、塩野義製薬が世界初ということになるようですね。新型インフルエンザが猛威を振るう社会的背景も、迅速な承認申請につながったのかもしれません。

作用機序はタミフルやリレンザと同様、ノイラミニダーゼを阻害するものですが、最大の特徴は「注射薬」であるという点でしょう。

上市はいつ頃になるのでしょうね。


(関連リンク)

Bio Cryst:Peramivir
http://www.biocryst.com/peramivir

2009年11月02日

アムロジピンODフィルム「興和テバ」が出てくる

11月に後発医薬品が薬価収載されることを先日書きましたが、その中にアムロジピンの口腔内崩壊錠があります。約25社から発売されるという話も聞きましたが、ユニークな製品がありました。

NIKKEI NET:興和テバ、フィルム状の高血圧症後発薬
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091101AT1D230AB31102009.html

アムロジピンODフィルム「興和テバ」というフィルム錠の製品は、厚さ0.08mm、横20mm、縦14mmの薄いシートにアムロジピンを含有させているとのこと。

「ODフィルム」と聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、同様のフィルム状の医薬品としてボグリボースODフィルム「QQ」という製品があります。以前に当ブログでもご紹介しました。

2006/07/29 [サンプル入手]ボグリボースODフィルム「QQ」
http://blog.kumagaip.jp/article/1045504.html

今回の興和テバも、ボグリボースODフィルムを開発した救急薬品工業と組んでおり、「アムロジピンODフィルム」にもその技術が生かされることになりそうですね。

救急薬品工業
http://www.qqp.co.jp/index.html

OD錠からの後発医薬品変更がフィルム製剤というのはどうなの?という制度上の問題点はあるかもしれませんが、確実にニーズがあるであろうフィルム状の製剤を上手に活かしたいものです。


(関連リンク)

【興和テバ】GE薬本格販売で営業体制固める‐自社製品第1号と、19成分20品目投入へ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16999.html

2009年10月21日

キッセイ薬品の「ミシン目追加品」がうれしい

ベザトール


気がついたのがベザトールSR錠200mgの包装だったのですが、キッセイ薬品工業の包装に「ミシン目」が追加されていました。

赤字赤枠で「捺印部切取り用ミシン目追加品」と記載されています(以下、画像はクリックで拡大します)。

ベザトール0

別の角度から見たところ。

ベザトール1

こちらには「この部分は切り取れます。必要に応じてお使いください。」と書かれています。

ベザトール2

切り取ってみたところ。指でミシン目に沿って切り取ってみましたが、難なく切り取ることが出来ました。ハサミで切るよりもかなり手間が省けます。

ベザトール3

切り取った後はこんな感じ。

ベザトール4

他の製品を見てみたところ、ユリーフ錠も「ミシン目追加品」となっていました。他の製品にも採用されていくものと思われます。

ユリーフ1

ベザトールSR錠と同じくらいの大きさに切り取ることが出来そうです。

ユリーフ2

期限とロットが印字された部分を取っておくことは、必要なことなんだけれども、それに対してあまり時間を取られたくないところでもあります。

ハサミで切る動作自体はそれほど難儀するわけではありませんが、「もうちょっと何とかならないものか」という思いはありましたので、「ミシン目追加品」は結構ポイント高いと感じます。

2009年10月19日

[DPP-4阻害剤]ジャヌビア錠(万有)/グラクティブ錠(小野)

ジャヌビア錠


ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害する、新しいタイプの経口糖尿病治療薬が間もなく発売になるということを先日書きました。

2009/10/06 DPP-4阻害剤シタグリプチンが発売される
http://blog.kumagaip.jp/article/32718346.html

万有製薬と小野薬品工業での併売となるようですが、両者が承認製造取得したことを発表しています。

万有製薬:万有製薬、経口2型糖尿病治療薬「ジャヌビア錠」の製造承認を取得
http://www.banyu.co.jp/content/corporate/newsroom/2009/product_news_1016.html

小野薬品工業:経口2型糖尿病治療薬「グラクティブ錠」製造販売承認取得のお知らせ(pdfファイル)
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n09_1016_1.pdf

見ていただければ分かるかと思いますが、

万有製薬 ジャヌビア錠

小野薬品工業 グラクティブ錠


という異なった製品名での併売となります。

ジャヌビア錠0
万有製薬:ジャヌビア錠ヒート

「効能・効果」「用法・用量」を抜粋しますと、

【効能・効果】

2型糖尿病。ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る

(1) 食事療法・運動療法のみ
(2) 食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用
(3) 食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
(4) 食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

【用法・用量】

通常、成人にはシタグリプチンとして50mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら、100mg・1日1回まで増量することができる。


ということでファーストチョイスで使えないわけではないですが、当面は2番手、3番手でしょうか。規格は「25mg」「50mg」「100mg」の3つがあるようですが、用法・用量からすると50mgが頻用規格となりますかね。

ジャヌビア錠1
万有製薬:ジャヌビア錠25mg/50mg/100mg

主な特徴が3つ挙げられていました。

・選択的にDPP-4を阻害し、活性型インクレチンを増加させ、血糖依存的に強力な血糖低下作用を発揮します。

・1日1回投与で食事の影響を受けませんので、いつでも服用可能です。

・日本国内の臨床試験で報告された副作用は1,190例中96例(8.1%)であり、主なものは低血糖症17例(1.4%)、便秘12例(1.0%)でした。


DPP‐4阻害薬のすべて
DPP‐4阻害薬のすべて


(関連リンク)

万有製薬:ジャヌビア情報サイト
http://januvia.jp/

万有製薬:インクレチンインフォ
http://www.banyu.co.jp/content/hcp/science/incretininfo/index.html

2009年10月07日

カデュエット配合錠 発売に向け準備着々

カデュエット資料


発売日は12月2日とも言われている、アムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤「カデュエット配合錠」ですが、発売に向けて準備が整いつつあるようです。

資料にはなんと、オードリー・ヘプバーンが登場しています。「夢のデュエット」と書かれていますね。パンフレットはこんな感じになりそうです。

カデュエット資料1

記者の多さは注目度の高さ?

カデュエット資料2

規格は「1番」「2番」「3番」「4番」と書かれています。

2009/07/07 カデュエット配合錠 規格はやっぱり「1番」〜「4番」
http://blog.kumagaip.jp/article/30374584.html

カデュエット資料3

錠剤の形はやはり全て異なっているようです。実物でないので何とも言えませんが、案外小さいのかもしれません。

2009/08/05 カデュエット配合錠は全ての規格で錠剤の形が異なる
http://blog.kumagaip.jp/article/31067802.html

カデュエット資料4

現時点で両剤服用している患者さんにとっては、2錠服用するところが1錠になり、また負担も少なくなりますので切り替えることでメリットが生まれるかもしれません。

2009/08/27 カデュエット配合錠の薬価決まる
http://blog.kumagaip.jp/article/31663786.html

一方、副作用等が発現し、問題を切り分けなければならないようなケースが出てきた場合、難しさもあります。

いずれにしてもメーカーは大々的なプロモーションを控え、積極的に販売するスタイルをとらないようですので、現状が急激に変わることはなさそうですね。

2009年10月06日

DPP-4阻害剤シタグリプチンが発売される

インクレチン


ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害する、新しいタイプの経口糖尿病治療薬が年内にも?発売されるようです。

かなり有望なのか、多くの製薬会社がこのタイプのお薬を開発をしているようです。まずは万有製薬/小野薬品の「シタグリプチン」が出てくるようですね。

万有製薬のサイトには「インクレチンインフォ」というページが設けられています(医療関係者限定のようです)。

万有製薬:インクレチンインフォ
http://www.banyu.co.jp/content/hcp/science/incretininfo/index.html

インクレチンとは食事を摂取することで消化管から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進する消化管ホルモンだということです。インクレチンには以下の2つがあると書かれています。

GIP(glucose-dependent insulinotropic polypeptide):小腸上部から分泌

GLP-1(glucagon-like peptide-1):小腸下部から分泌


そのインクレチンDPP-4という酵素によって分解されるのだそうですが、シタグリプチンはそのDPP-4を阻害します。

するとインクレチンが分解されずに作用時間が持続することで、インスリンの分泌を促すという作用機序ですね。分かりやすい図がありました。

インクレチン1

今後詳しい情報が出てきましたら、また話題にしたいと思います。


(関連リンク)

Wikipedia:インクレチン

2009年10月04日

ラコールフレーバー各種 コーンスープ味、ごま味も

ラコール


Twitterで経腸栄養剤ラコールの話題が出ていました。ミルクフレーバーは多くの方がご存知と思いますが、実にいろいろなフレーバーがあるのですね。

こちらがオーソドックスなミルクフレーバー

ラコールミルク味

こちらも割とメジャーなコーヒーフレーバー

ラコールコーヒー味

バナナフレーバーも定番でしょうか。

ラコールバナナ味

更に専用のフレーバー用意されているということで、こちらにあります「コーヒー味」「レモンスカッシュ味」「ココア味」「コーンスープ味」「ごま味」の5種類が用意されているとのこと。

ラコールフレーバー

コーヒーはパウチタイプ、フレーバータイプと両方にあるようですね。「コーンスープ」「ごま」がNEWということで、新たに加わったものなのでしょう。

経口の場合、味の重要性は言うまでもありません。服用の助けになるよう、積極的に紹介してゆきたいですね。

2009年09月26日

<非売品>精神神経病用薬一覧2009年版

精神神経病用薬一覧2009年版1


実は過日初めて知ったのですが、「精神神経病用薬一覧2009年版」という冊子がありました。2009年版と付けられているところを見ますと、毎年発行されているのでしょうか。

その名の通り、精神神経病用薬に限って小さな手帳にまとめられています。

企画は田辺三菱製薬吉富薬品、監修が「臨床精神薬理」編集委員会となっています。<非売品>と書かれていますので、恐らくメーカー提供の資材としてのみの配布なのでしょうね。

精神神経病用薬一覧2009年版2

タイトルが「精神神経病用薬一覧」となっていますが、それに恥じないほど内容もしっかりしています。もちろん田辺三菱、吉富薬品以外の医薬品も掲載されています。

中身はまず最初に索引があります。検索の方法としては「和名」「英名」「識別コード」の3タイプが用意されています。

その後に、「抗精神病薬」「抗不安薬」「抗躁薬」「抗うつ薬」「抗てんかん薬」「抗パーキンソン薬」「睡眠薬」「抗酒薬」「認知症治療薬」「脳循環・代謝改善薬」「その他」に分類されて各医薬品のページがあります。

「用法・用量」「効能・効果」はもちろん、構造式まで載っています。頻用薬から中には初めて目にするような医薬品もあり、ちょっと眺めているだけでも内容の濃いものだと分かります。

更に「向精神薬の等価換算」というページがあり、カテゴリごと医薬品に対して数値で記載があり、比較されています。「向精神薬の切り換えの際の投与量設定の目安として使用することが期待される」と書かれています。

2009年09月07日

[タミフル]使用期限延長他、変更点

タミフル文字


中外製薬は2006年7月にタミフルドライシロップ3%を国内製造に切り替えてゆくと発表していましたが、それが実現したようです。メーカー発表はこちら。

中外製薬:【医療向情報】タミフルカプセル75、ドライシロップ3% 添加物変更並びに使用期限延長のご案内
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/di/displayTemplates/displayNewTopics.jsp?documentId=doc_15516

中外製薬:【医療向情報】タミフルカプセル75、ドライシロップ3% 添付文書改訂のご案内
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/di/displayTemplates/displayNewTopics.jsp?documentId=doc_15524&_requestid=533866

当時の発表によりますと、「2009-2010年シーズンからの供給を目標に」と書かれていますので、ほぼ予定通りということになるでしょうか。

タミフルドライシロップ3%の変更点は、「貯法」「添加物」「使用期限」の3点です。

貯法が「室温保存」になりました。これはかなり大きいのではないでしょうか。

タミフルDS変更点1

添加物は大幅変更です。ソルビトールが使用されなくなったため、添付文書「遺伝性果糖不耐症の患者に投与する場合には注意すること」の部分は削除されました。

タミフルDS変更点2

使用期限は3年に延長されました。これまでひどいケースだと納入された時点で残りの使用期限が1年を切っており、翌シーズンに持ち越しができないこともありましたが、そういった問題は解消されそうです。

タミフルDS変更点3

併せてタミフルカプセル75mgの変更点もありました。使用期限が5年から7年に延長されています。

タミフルカプセル変更


本日付でタミフルの供給計画についても発表されています。

中外製薬:抗インフルエンザウイルス剤「タミフル®」 今後の供給計画について
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_15525&lang=ja

備蓄用「赤タミフル」はどういう扱いになるのでしょう。有効期限が切れそうになったら、再度延長…になるのでしょうか。

備蓄は必要なことですし「使わなくてよかったね」と言えるような状況であればそれがベストですが、多くの資源を無駄にしないためにも有効活用を考えてゆく時期に来ているのではないでしょうか。


(関連記事)

2009/05/20 備蓄用「赤タミフル」はやっぱり赤かった
http://blog.kumagaip.jp/article/29269892.html

2009年09月06日

09年9月4日 新医薬品薬価収載(カデュエット配合錠、ラジレス錠他)

09年9月4日に新医薬品が薬価収載されたとのこと。簡単にご紹介します。名称の後にある( )内は薬価です。

アボルブカプセル0.5mg(206.50円/カプセル)

日本初かつ唯一の5α還元酵素阻害薬だということです。

アボルブカプセル0.5mg

泌尿器科系統のお薬はカプセル剤が多いように感じますが、何か理由があるのですかね。


レメロン錠15mg(169.30円/錠)

シェリングプラウから発売されるノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬です。効能・効果に関連する使用上の注意に「自殺念慮、自殺企図のリスク増加」の記載があります。

レメロン錠15mg

リフレックス錠15mg(169.30円/錠)

こちらは明治製菓から発売されます。レメロン錠15mgと併売という形をとります。SSRIやSNRIとは異なる作用機序を持つと言われています。

リフレックス錠15mg

明治製菓はデプロメールやメイラックスを持っていますので、販売に関してはシェリングプラウよりちょっと強いでしょうか?


アズマネックスツイストヘラー100μg60吸入(2,547.20円/1キット)

中身は「モメタゾンフランカルボン酸エステル」で、ナゾネックスやフルメタにも使われている成分です。「ツイストヘラー」という吸入のデバイスが特徴的ですね。詳しくは日経DIのサイトにありました。

日経DI:アズマネックス:新デバイスを採用した吸入ステロイド薬
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200908/511939.html&di=1

アズマネックスツイストヘラー100μg

「アズマネックス」という名前にインパクトがありますね。


ラジレス錠150mg(168.00円/錠)

レニン-アンジオテンシン系のレニンを直接阻害する薬剤です。メーカーは「リバウンドのリスクなしに長期間持続的に血圧をコントロール」することを謳っています。

日経DI:アリスキレン:10余年ぶりの新機序降圧薬「レニン阻害薬」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200907/511702.html&di=1

当ブログでも以前取り上げました。

2006/09/06 レニンを直接阻害する
http://blog.kumagaip.jp/article/1229457.html


カデュエット配合錠
(1番96.80円/錠、2番153.20円/錠、3番126.80円/錠、4番183.20円/錠)

当ブログでもくどいくらいに取り上げました。アムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤です。錠剤の形に注目ですね。

2009/08/05 カデュエット配合錠は全ての規格で錠剤の形が異なる
http://blog.kumagaip.jp/article/31067802.html


ルミガン点眼液0.03%(960.00/mL)

有効成分の「ビマトプロスト」はぶどう膜強膜流出路からの房水排出を促進することで眼圧を低下させるというメカニズムだそうです。こちらも日経DIのサイトが参考になります。

日経DI:新規緑内障用点眼剤「プロスタマイド誘導体」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200908/512018.html&di=1

クラシエの漢方製剤ハンドブックがあった

クラシエ一覧


2007年7月にカネボウからクラシエに変わったクラシエ薬品ですが、実は「Kampo Medicine Handbook」という医療用漢方製剤のハンドブックを出していました。

クラシエ漢方ハンドブック

ツムラのハンドブックは多くの方がご存知と思いますが、クラシエもこのようにハンドブックを出していたのですね。先日いただいて私は初めて知ったのですが…、かなり知られているのでしょうか。

クラシエの運営する「漢・方・優・美」というサイトで提供資材のページを見ますと、ありました。他にも情報誌や患者さん向け冊子など、いろいろとあるようですね。

こちらはクラシエの錠剤ラインナップです。

クラシエ錠剤

2009年09月04日

ラシックスの広告が目を引く

ラシックス広告


日薬誌が届いたので眺めていたら目を引く広告がありました。1ページ全てが上のイメージ画像で、思わず「お!カッコイイ!」と思ってページをめくってみたところラシックスの広告でした。

デザイン的にもユニークで、斬新な印象を受けますね。

Webでも何かあるかと見ていたところ、サノフィ・アベンティスのサイトにラシックスイメージムービーがありました。

You Tube:ラシックスイメージムービー
http://www.youtube.com/watch?v=Qloq0KYx6_E



1965年に発売以来、なんと44年に渡って販売が続けられているというのですから驚きです。

ラシックスは1965年に錠剤40mgと注射20mgが発売され、1981年にラシックス錠20mgとラシックス注100mgが発売になったのですね。

2009年08月27日

カデュエット配合錠の薬価決まる

何かと話題?のアムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤「カデュエット配合錠」ですが薬価が決まり、9月4日に薬価基準に追補収載されるとのこと。

製品名の右側に書かれている太字の数字が実際の算定薬価、その右側( )内の数字はノルバスクとリピトールの薬価を単純に足したものです。

カデュエット配合錠1番 96.80 (113.3)

カデュエット配合錠2番 153.20 (179.2)

カデュエット配合錠3番 126.80 (148.1)

カデュエット配合錠4番 183.20 (214.0)


薬価の算定方式は類似薬効比較方式Iを適用し、補正加算等は有用性加算II(A=30%)で評価され、更に外国平均価格調整(引き上げ)が行われたということです。

カデュエット配合錠4番」を例に薬価を導き出してみます。

・アトルバスタチンを成分とするリピトールを比較薬としますので、リピトール錠10mg138.40円がベースとなります。

・そこにアムロジピン(ノルバスク)が上乗せされたという考え方で臨床上の効果を評価します。30%の引き上げがされ、ベース薬価の138.40円×1.3となり、179.92円となります。

・その179.92円を外国平均価格と比べたところ下回っていたので、引き上げが行われ183.20円という薬価が付けられたということです。

上記のように算定方式についてはいろいろと根拠があるのですが、実際のところはノルバスクとリピトールの薬価の和を約0.85倍した価格に落ち着いていることが分かります。

配合剤の薬価算定方法についてはかねてからいろいろと言われており、そのルールが決まる前に薬価収載されるカデュエット配合錠については、今後も様々な議論が起こりそうですね。


(関連記事)

【厚労省】新薬7成分を薬価収載‐カデュエット、比較薬1成分に絞り対応(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry15860.html

2009年08月23日

沢井製薬の周辺が騒がしい

ご存知の方も多いかと思いますが、沢井製薬が塩野義製薬に提訴されました。フロモックスの後発医薬品発売による特許侵害によるもの、とアナウンスされています。

塩野義製薬:経口用セフェム系抗生物質製剤「フロモックス」の後発品製造・販売会社に対する特許権侵害訴訟の提起について(pdfファイル)
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/090818.pdf

内容に目を向けますと、

フロモックスの物質特許は2008年10月23日に満了していますが、結晶特許(特許番号:2960790)の存続期間満了日は2011年3月25日となっております


ということで、塩野義製薬としてはまだ特許が有効であり、知的財産侵害のおそれがあると判断しているようですね。

フロモックスの後発医薬品は、現時点で沢井製薬のみの発売に留まっています。他のメーカーが発売を見送っているのは、結晶特許が有効だと判断しているからでしょう。

薬局としては、後発医薬品利用促進を言われる中ですので「後発品が発売されたら採用」という流れになるのが自然です。特許係争を抱える後発品は採用しないようにするしか、防衛手段はないかもしれませんね。

沢井製薬と言えば、8月初旬にホームページ上で販売中止品目を発表しています。品目数がちょっと多いため戸惑っている薬局も、もしかしたらあるかもしれません。

沢井製薬:販売中止品目のお知らせ(pdfファイル)
http://med.sawai.co.jp/file/so_54.pdf

品目を抜粋します。

アリアロンF錠25
アンブロキソール塩酸塩シロップ0.3%「サワイ」
イノマール細粒0.8%
グリチオール錠
サイプロミンシロップ0.04%
サケシトニン注
サワスチンクリーム0.1%
サワスチン軟膏0.1%
サワチーム錠
サワテンシロップ5%
シフナールクリーム0.05%
シフナール軟膏0.05%
セフサンDS 小児用10%
セフサンDS 小児用25%
セフラコールDS10%
セフラコールDS25%
セラーゼン注射用1g
デルゴット錠1mg
ノイターゼ顆粒10%
ノイターゼ錠30mg
ノイターゼ錠90mg
ノイターゼシロップ0.5%
パパコール錠25
プリンパール錠5mg
プリンメート錠200mg
フルペンシロップ0.08%
ベストフランクリーム
ベストフラン軟膏
ペンセリン錠25mg
ホスマリンDS40%
マックターゼ顆粒
メチルドパ錠250mg「サワイ」
メチレフトシロップ5μg/mL
ユーワン顆粒90%
ミネリック-4注シリンジ


在庫消尽時期にバラつきはあるものの、これだけ一気に販売中止品目を発表するのもちょっと珍しいかもしれませんね。何か事情があるのでしょうか。

You Tube:沢井製薬CM「製剤工夫」編
http://www.youtube.com/watch?v=Ld5S_zltwow




(関連記事)

【塩野義製薬】抗菌剤「フロモックス」の特許権侵害で沢井製薬を提訴(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry15676.html

旭川の薬剤師道場(ブログ):フロモックスのジェネリックが訴えられる!
http://chuopharm.dtiblog.com/blog-entry-331.html

2009年08月10日

トレリーフはエクセグランの100倍以上の薬価

同一成分でありながら、パーキンソン病治療薬の「トレリーフ錠」が抗てんかん薬「エクセグラン錠」の100倍以上の価格で販売されているということがニュースになっていました。

読売新聞:成分同じなのに薬価100倍超、パーキンソン病新薬
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090807-OYT1T00570.htm

トレリーフ、エクセグランとも有効成分は「ゾニサミド」なのですが、薬価が大幅に違っています。09年8月時点での両薬剤の薬価は、

エクセグラン錠100mg 38.5円

トレリーフ錠25mg 1084.9円


となっており、含有量を勘案しますとトレリーフ錠エクセグラン錠に比べて約112.7倍の薬価がついていることになります。

何故このようなことが起こるのかと言いますと、一般的に新薬の薬価を設定する際には「類似薬効比較方式(I)」という方法がとられるためです。

トレリーフ錠はエフピー錠2.5(344.4円/錠)との類似薬効比較方式によって薬価が決められています。

エフピー錠の標準維持量は7.5mg/日です。また更に有用性加算(II)の5%が算定されていますので、「344.4 × 3 × 1.05 = 1084.86」となり、1084.9円という薬価が付けられています。

それぞれの添付文書はこちら。

トレリーフ錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169015F1026_1_02/

エクセグラン錠添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1139005B1048_1_06/

エフピー錠2.5
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169010F1023_2_10/

エクセグランの添付文書には「用法・用量に関連する使用上の注意」として、

ゾニサミドをパーキンソン病(本剤の承認外効能・効果)の治療目的で投与する場合には,パーキンソン病の効能・効果を有する製剤(トレリーフ)を用法・用量どおりに投与すること


という文言が記載されています。


(関連リンク)

DI online:「エクセグラン」が添付文書で適応外使用を“禁止”
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/200903/509710.html

another side of ”d-inf”:「トレリーフって高い!」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1757.html

2009年08月05日

カデュエット配合錠は全ての規格で錠剤の形が異なる

アムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤「カデュエット配合錠」ですが、規格が「1番」「2番」「3番」「4番」と表記されることで話題になりました。

当ブログの過去記事はこちら。

2009/07/07 カデュエット配合錠 規格はやっぱり「1番」〜「4番」
http://blog.kumagaip.jp/article/30374584.html

2009/04/29 カデュエット配合錠の規格表示は「1番」〜「4番」?
http://blog.kumagaip.jp/article/28772643.html

2007/01/23 ノルバスクとリピトールの配合剤「カデュエット」
http://blog.kumagaip.jp/article/3148324.html

そのカデュエット配合錠ですが、錠剤の形もかなりユニークなものとなりそうです。なんと、1番から4番まで全て錠剤の形が違うことが予想されます。

カデュエット配合錠の添付文書(案)(全8ページ)から「組成・性状」の部分を引っ張ってきましたのでご覧ください(画像クリックで拡大します)。

カデュエット配合錠1番はやや横長の逆三角形。識別コードは「CDT255」です。

カデュエット配合錠1番

カデュエット配合錠2番は直径6.4mmの円形。識別コードは「CDT251」です。

カデュエット配合錠2番

カデュエット配合錠3番はやや横長の六角形。識別コードは「CDT055」です。

カデュエット配合錠3番

カデュエット配合錠4番は楕円よりもさらに横に長い形となっています。識別コードは「CDT051」です。

カデュエット配合錠4番

規格によって形は様々ですが色は全て白となっており、こちらは統一されているようです。全て「フィルムコート錠」であることも変わりはありません。

このように形が違うのは調剤の際、或いは患者さんが服用する際に、誤りに気づきやすいような工夫の1つとして取り入れられたものなのでしょうか。

2009年07月28日

医療用医薬品販売上の問題点-アムロジピンを例に-

先日の記事で配合剤の抱える問題点について書きました。配合剤が数多く発売されてくる今後、恐らく大きな問題となってくることが予想されます。

では現状はどうでしょう。普段業務を行う中で「もう少し何とかならないかな…」と思うことをいくつか挙げてみました。

その前に、話を分かりやすくするために「アムロジピン」を含む医薬品が、薬局にどれだけ備蓄されているのかをご紹介したいと思います。

ノルバスク錠5mg

ノルバスク錠2.5mg

ノルバスクOD錠5mg

ノルバスクOD錠2.5mg

アムロジン錠5mg

アムロジン錠2.5mg

アムロジンOD錠5mg

アムロジンOD錠2.5mg

(以上ここまでが先発品)

アムロジピン錠5mg「A社」

アムロジピン錠2.5mg「A社」

アムロジピン錠5mg「B社」

アムロジピン錠2.5mg「B社」

アムロジピン錠5mg「C社」

アムロジピン錠2.5mg「C社」


先発品はファイザー社「ノルバスク」と大日本住友製薬社「アムロジン」の併売となっています。後発品は3社程度を挙げてありますが、薬局によってはもっと多くの備蓄を抱えるところもあるでしょう。

今後「カデュエット配合錠」の登場によって更に…

カデュエット配合錠1番

カデュエット配合錠2番

カデュエット配合錠3番

カデュエット配合錠4番


の4製品が。それから10mgの適応を取得したことで、

ノルバスク錠10mg

ノルバスクOD錠10mg

アムロジン錠10mg

アムロジンOD錠10mg


なんてのも発売になってくるかもしれません。10mg錠については予想の域を出ませんので、実際に出てくるかどうかは分かりませんが…。

そんなわけで薬局には「アムロジピン」を含む製品がこれほどまでにたくさん備蓄されているわけです。これらは保険制度上の問題、それから在庫スペースの問題、在庫金額の問題の悩みのタネとなります。

というわけで、現場の人間から提案です。

先発品の併売については販売名を同じにしてはどうか

メーカーの思惑や領域の関係もあって併売はやむを得ない事情があるのかもしれませんが、そうならば販売名を変えないでいただきたいです。

上記のノルバスク/アムロジンもそうですが、そのほかシングレア/キプレス、ボナロン/フォサマック、イルベタン/アバプロ、リピディル/トライコア等…挙げればまだ出てきます。

後発医薬品が「成分名+剤形+規格+メーカー名」というルールで薬価収載されることを考えれば、先発品にも一定のルールがあってよいのではないでしょうか。

口腔内崩壊錠を発売したら普通錠(カプセル)の販売をやめてはどうか

メーカーは「選択肢を増やす」という主張をするでしょうが、2つの剤形を販売することで一番得をするのは誰でしょうか。ハルナールの例を見ても、カプセルがなくなって大きく混乱したということはないでしょう。

配合剤発売による特許延長を認めないようにしてはどうか

そもそも「特許」というものの意義を考えるに、既に薬価収載されている2剤を組み合わせて発売されたものが「新薬」と言えるのかどうか。

配合剤の薬価の問題も含めて一定のルール作りをしてゆかないと、今後「何でもあり」の状態に陥ってしまう懸念がないわけではありません。

後発医薬品の銘柄指定を無効にしてはどうか

これは処方せん様式の問題とも関係するのですが、後発医薬品の特定銘柄が処方せんに記載され、その処方せんが「変更不可」となっているケースがあります。そうなると薬局は何もできません。


様々な思惑、それから歴史的背景があって現在のこの制度・販売方法があるのだと思います。そういった事情をあまり考慮せずに思ったことを書きましたので、なかなか難しい部分もあるでしょう。

立場が違えば見えるものも違うでしょうから、方向性や方法はいろいろあると思います。それを考えるきっかけの一つにでもなればと思い、書いてみました。

2009年07月27日

アダラートCR錠40mgが小型化されていた

アダラートCR錠40mg


主に扱うのは20mgで、40mg錠を調剤することがあまりなかったので実は最近知ったのですが、アダラートCR錠40mgが小さくなっていました。

バイエル社が運営するアダラートの公式サイトAdalat.jpを見ますと、09年5月に既に告知されていますね。

Adalat.jp:アダラートCR錠40mgスモール
http://www.adalat.jp/adalat/index.html

直径が9.2mmから8.1mm(12%↓)、厚さ5.4mmから5.1mm(6%↓)、重さが309mgから237mg(23%↓)、体積が300cm3から215cm3(28%↓)へそれぞれ変更となり、「一回り」小さくなっていますね。

FAQでは「添加物変更なし」「色調変更なし」「従来錠と生物学的に同等」「安定性変わりなし」「匂い・味等変わりなし」と記載があります。

有核二層錠」という剤型を考えますと、小さくするということはかなり難しいことなのかもしれませんね。そうは言っても8mmといえば錠剤でも結構大きいというイメージは免れませんが…。

有核二層錠

アダラートCR錠は2005年に20mg錠が小型化されています。それから約4年の時を経て、今回2009年に40mg錠の小型化がなされました。もう一つの規格「10mg錠」は、果たして小型化されるのでしょうか。

2009年07月26日

配合剤が抱える問題点-薬価、必要性、GE対策等々

2006年12月に発売されたプレミネント錠を皮切りにARBと利尿剤の配合剤が数多く発売されています。その是非については中医協でも議論になっています。

ロハス・メディカル:"良い子"でない配合剤の薬価を引き下げ ─ 厚労省・薬価算定組織
http://lohasmedical.jp/news/2009/07/22161919.php

リンク先記事によりますと薬価算定組織・委員長の加藤氏は、現行の薬価算定は「類似薬効比較方式により、2剤の1日薬価の合計との1日薬価合わせにより算定を行うことが多い」とした上で、

既収載品の1日薬価の合計の「一定割合」の価格を基本として算定し、加算可能とする算定ルールを検討してはどうか


と述べています。上記「一定割合」とは具体的に、

0.9倍から新規後発品の算定に用いる0.7倍


とされており、また「配合されている単剤の薬価を下回らないようにするため、 1日薬価が最も高い既収載品の1日薬価を下限」とすることも提案されています。

また磯部薬剤管理官は、「配合剤」と言ってもいろいろなタイプのものがあり、

全ての配合成分が単剤として既収載され、且つ、単剤の有する効能効果及び投与経路が配合剤と同様である配合剤であるか否か


で、配合剤を区別して考えるべきではないだろうかということを、海外での例を引き合いに出しながら説明しています(ARBと利尿剤の配合剤は必ずしも(両者を)足した薬価になっていない)。

しかしARBと利尿剤の配合剤において、利尿剤は数円〜十円程度であることを考えますと、9掛けだろうが7掛けだろうが、ARBの薬価で販売することになりそうですね。

「掛け率が妥当かどうか」という話も出ているようですので、今後、薬価の高いもの同士の配合剤が出てきた場合には0.9なのか0.7なのか、あるいはもっと別の数字なのかという部分で攻防があるかもしれません。

配合剤については薬価の問題も小さくはないですが、それ以外に「医療上の必要性」や「特許切れ間近で出てくる」といった部分も考えていかねばならないでしょう。

2009年07月07日

カデュエット配合錠 規格はやっぱり「1番」〜「4番」

ファイザーは、アムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤、「カデュエット配合錠」の製造販売承認を取得したということです。メーカー発表はこちらから。

ファイザー:高血圧症と高コレステロール血症の治療を一錠で可能にした世界初の異なる疾患の配合剤「カデュエット配合錠」の製造販売承認を取得
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2009/2009_07_07.html

一時、継続審議になったと報道されたこともあり承認に遅れが出るのでは?と言われていましたが、7月に無事承認となったようです。

特性を引用いたしますと、

1)世界初の持続性Ca拮抗薬/HMG-CoA還元酵素阻害剤の配合錠
 世界初の異なる適応症に対する薬剤の配合錠です。

2)高血圧症と高コレステロール血症に優れた臨床効果。
 脳・心血管疾患のリスクファクターである高血圧症と高コレステロール血症の両方に効果を発揮します。

3)1日1回、1錠投与が可能
 1日1回、1錠投与と簡便であり、アドヒアランスの向上が期待できます。


といったことがあげられています。

注目?の規格ですが、以前当ブログでも話題にしましたが「1番」「2番」「3番」「4番」となるようですね。

カデュエット配合錠1番
(アムロジピン2.5mg /アトルバスタチン 5mg)

カデュエット配合錠2番
(アムロジピン2.5mg /アトルバスタチン10mg)

カデュエット配合錠3番
(アムロジピン 5mg /アトルバスタチン 5mg)

カデュエット配合錠4番
(アムロジピン 5mg /アトルバスタチン10mg)


この「番」という規格表記、スマートさには欠けますがアルファベット2文字よりはまだいいでしょうか。

予想薬価ですが、有用性加算等がつかないという前提で計算しますと以下のようになります。

 カデュエット配合錠1番 40.8 + 72.5 → 113.3

 カデュエット配合錠2番 40.8 + 138.4 → 179.2

 カデュエット配合錠3番 75.6 + 72.5 → 148.1

 カデュエット配合錠4番 75.6 + 138.4 → 214.0

ノルバスク錠、リピトール錠の頻用規格から考えるに「カデュエット配合錠4番」がメインとなりそうでしょうか。


(関連リンク)

CADUET Official Site
http://www.caduet.com/


(関連記事)

2009/04/29 カデュエット配合錠の規格表示は「1番」〜「4番」?
http://blog.kumagaip.jp/article/28772643.html

2007/01/23 ノルバスクとリピトールの配合剤「カデュエット」
http://blog.kumagaip.jp/article/3148324.html

2009年07月04日

[アリセプト]23mg製剤と貼付剤の見通し 小児用は開発中止?

アリセプトD錠3mg


エーザイからアリセプトについてのリリースがありました。

エーザイ:「アリセプト」の患者価値貢献のためのプログラム(剤形・用途追加)の現況について
http://www.eisai.co.jp/news/news200924.html

直ちに何かを発売するといった発表ではなく、現状と今後の展望について書かれています。

23mg徐放製剤

10mgの次は23mgなんですね。当初の5mgから比べますと、23mgとはまた随分と高用量ですね。そうなると5mgが本当に効くのかなと、ちょっと心配にもなりますが…。

今年09年8月か9月に新規製剤として米国食品医薬品局(FDA)へ申請する予定だそうです。日本での発売はいつになるのでしょうか。


小児有用性

小児患者化学療法後の注意力障害に対する有用性を証明しようと考えていたようですが、

FDAより、本プログラムに対してはWritten Request(臨床試験実施要請書)を発行しない旨の連絡がありました


ということで、開発中止ということになるのでしょうか。小児患者への適用を追加取得すれば特許切れを半年間延長できたようですが、それが難しくなったという側面もありますね。

しかし、

現在治療法がなく、医療サービスが受けられない患者様のための重要な情報提供を企図いたします


ということで、何らかの動きはあるかもしれません。


経皮吸収型パッチ製剤

貼付剤は週1回の製剤となるようですね。当ブログで以前触れたのが2006年5月でしたが、上市されるのも間近でしょうか。

2006/05/12 アリセプトのテープ剤
http://blog.kumagaip.jp/article/676666.html


アメリカにおいてアリセプトの特許は2010年11月で切れると言われています。となると日本でも数年以内に切れますので、その辺りまで睨んだ「プログラム」になっているのかもしれませんね。


(関連記事)

2008/03/17 アリセプトにゼリー剤が追加
http://blog.kumagaip.jp/article/12608784.html
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