2010年08月28日

飲む虫除けにニーズはあるか

ちょっと小ネタ的な話題ですが、面白そうでしたので。

SankeiBiz:飲む虫よけ剤商品化? マウス実験で効果確認
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100827/ecb1008270009000-n1.htm

蚊が嫌うかんきつ系の香料を内服して、虫刺されを予防しようというもの。もちろんタイトルにあるようにマウスでの実験段階ですが、着眼点が新鮮ですね。

リンク先ではかんきつ系香料として用いられる食品添加物のうち、「シトラール」という成分の効果が高かったと書かれています。

シトラールについて説明できるほどの知識を持ち合わせていませんので、リンクをご紹介します。

Wikipedia:シトラール

レモングラスやその同属種から採れる精油の主成分である。バーベナ、レモンマートル、レモン、オレンジにも含まれる


というものだそうです。

開発にもかなりの費用がかかるでしょうから、まだ本腰というわけではなさそうですが、ニーズ的にはどうなのでしょうね。「虫除けに内服まで…」とも思われそうですが、切に望む人もいるでしょう。


蚊學ノ書 (集英社文庫)
蚊學ノ書 (集英社文庫)
| 22:20 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年08月16日

養命酒製造の「生薬検定」がオモシロイ

生薬検定


養命酒でおなじみの養命酒製造ですが、「生薬検定」というスペシャルサイトを開設しています。キャンペーン期間は7月26日から9月30日までとなっています。

養命酒製造:生薬検定
http://www.yomeishu.co.jp/489kentei/index.html

全10問からなるこの検定は、養命酒にちなんだ生薬や、また養命酒そのものについても出題されています。

全問正解で「生薬博士」、5-9問正解で「生薬助手」に認定され、それぞれに「生薬博士認定証」「生薬検定記念受検賞」が、抽選で当たるようですね。

生薬検定2

全問正解すると、スクリーンセーバーもダウンロード出来ます。第9問目がちょっと難しい??ですが、その他はヒントもあるので、楽しみながら受検できます。

生薬検定3


老舗の教科書―養命酒はなぜ四〇〇年売れ続けるのか
老舗の教科書―養命酒はなぜ四〇〇年売れ続けるのか

養命酒製造といえば、ハーブの恵み…
| 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年08月15日

イチジク製薬のサイトから「うんちのうた」をダウンロードしてみた

イチジク浣腸でおなじみのイチジク製薬が、ホームページで「うんちのうた」を公開しています。

イチジク製薬:PRコーナー
http://www.ichijiku.co.jp/pr/

NPO法人日本ベビーサイン協会というところが開催しているベビーサイン教室で、赤ちゃんが自らうんちのサインを示せるトレーニングプログラムを実施しており、その中でこの「うんちのうた」が活用されているようですね。

決してあやしい歌ではないのですが、周囲に人がいるような環境での再生は、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。

You Tube:うんちのうた
http://www.youtube.com/watch?v=daO8mIKX9ug




うんちレストラン (ふしぎいっぱい写真絵本) ずらーりウンチ―ならべてみると…
| 12:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年07月08日

[浣腸工業会]便秘川柳入選作品を発表

浣腸工業会


実は初めて知ったのですが、浣腸を製造販売する日本のメーカー7社からなる浣腸工業会という団体があるそうです。公式サイトはこちらから。

浣腸工業会
http://www.kancho.gr.jp/

浣腸工業会の構成メンバーは以下の7社です。

池尻製薬株式会社
http://www.ikejiriseiyaku.co.jp/

伊丹製薬株式会社
http://www.itami-ph.co.jp/

イチジク製薬株式会社
http://www.ichijiku.co.jp/

健栄製薬株式会社
http://www.kenei-pharm.com/

大昭製薬株式会社
http://www.daisho-s.jp/

報国製薬株式会社
http://www.houkokuseiyaku.co.jp/

ムネ製薬株式会社
http://www.mune-seiyaku.co.jp/

特に略号は書かれていないのですが、「Japan Enema Association」の頭文字を勝手に取りますと「JEA」とすることができます。私が勝手に略しただけですので、定着するのかどうかはわかりませんが…(苦笑

この浣腸工業会、実は設立が平成20年10月だということですが、設立記念として、便秘川柳を募集しており、その入選作品が公表されています。

日本浣腸工業会:第1回便秘川柳 入選作品発表
http://www.kancho.gr.jp/result.html

映えある第1回の優秀賞はこちらです。

朝1番 便座の上で する化粧


それから入選作品、いくつか目に止まったものをご紹介しましょう。世相を反映しているものもありますね。

女子トイレ お通じ待ってて 事情通

快便は 内定とるより 道険し

頑固もの こんな所も 母に似て


便秘はやはりつらいもの。こういった俳句で、少しでも気持が軽くなるといいですね。


もう一本!毛髪川柳 (日本文芸社の育毛絵本)
| 23:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年06月26日

がん疼痛に高用量のアセトアミノフェン

昭和薬品化工株式会社を代表会社とする5社が、アセトアミノフェンの適応拡大を求める共同の申請を行っていると、メーカーより発表されています。

昭和薬品化工:「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」発刊とアセトアミノフェンに関する申請状況について(pdfファイル)
http://www.showayakuhinkako.co.jp/press_release/press_release100623.pdf

申請を行っているのは、昭和薬品化工株式会社、株式会社三和化学研究所、大洋薬品工業株式会社、長生堂製薬株式会社、マイラン製薬株式会社の5社。

背景としては、現在承認されている用法・用量と、「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」の中でのそれに大きなずれが生じていることが挙げられています。

ちなみに、現在の添付文書を参照しますと、「がんによる疼痛」は適応としては記載されていますが、その用法・用量が、

1回300〜500mg、1日900〜1500mg


となっています(適宜増減は可能)。

一方、2010年6月18日の第15回日本緩和医療学会学術大会において発刊された「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」では、第1段階に使う非オピオイド製剤としてアセトアミノフェンを挙げ、

「本邦では2400mg〜4000mg/日程度が妥当な鎮痛量であり、肝機能障害に注意しながら4000mg/日まで増量が可能だと考えられている。また投与は1日4回程度に分けて行い、1回投与量が1000mgを超えないようにする。」


と記載されているということ。

このことは、「2008年版がん緩和ケアガイドブック(日本医師会)」また、「2009 年版医療用麻薬適正使用ガイダンス(厚生労働省)」にも同様の内容が記載されているということです。

アセトアミノフェンと言いますと、安全性が高いということもあり、小児の解熱等に用いられることが多いでしょうか。がんの疼痛に対して用いられるというイメージは、なかなかないのかもしれません。

しかし、共同申請がなされているということですので、近い将来、ガイドラインの用法・用量が添付文書に記載されることで、高用量で用いられるケースが出てくるかもしれませんね。


がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン〈2010年版〉
がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン〈2010年版〉
| 22:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年06月11日

[常盤薬品]「ゴールを目指せ!応援キャンペーン」実施中

眠眠打破1


いよいよ南アフリカワールドカップが開幕となりますね。気分も盛り上がってまいりました!眠眠打破でおなじみの常盤薬品は「ゴールを目指せ!応援キャンペーン」を実施しているということです。

常盤薬品:ゴールを目指せ!応援キャンペーン
http://daha.jp/index.html

ゴールを目指せ!応援キャンペーン

ご覧になって分かると思いますが、このキャンペーン、実はワールドカップとはまったく関係ありません(苦笑

でもフットサルの「眠眠カップ」を開催したりと、眠眠打破とサッカーのタイアップをしているんですね。眠眠打破のパッケージにも「サポーターズ サポートドリンク」なんて書かれています。

眠眠打破2

キャンペーンは7月11日まで(実は5月6日から…)。当選するとスペインにサッカーを見に行けるかもしれませんので、興味のある方はどうぞ。


You Tube:幸せの眠眠打破
http://www.youtube.com/watch?v=kWtR8bR7b2Y

| 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年05月17日

ネット販売規制は政治決着にて解禁か

行政刷新会議において、ネット販売や郵送販売を含む医薬品通販規制を撤廃する動きが出てきています。詳しくは規制・制度改革のライフイノベーションWGのページでご覧いただけます。

行政刷新会議 規制・制度改革:ライフイノベーションWG(第4回)議事次第
http://www.cao.go.jp/sasshin/kisei-seido/meeting/2010/life/0429/agenda.html

資料3に、ライフイノベーションWG2として、「一般用医薬品のインターネット等販売規制の緩和」が挙げられていおり、当該規制改革事項に対する基本的考え方が書かれています。

各検討項目対処方針シート【PDF(150KB)形式】から、一部引用します。

○ 薬害被害はほとんどが医療用医薬品で発生しており、一般用医薬品での薬害発生事例は少ない。加えて、郵便等販売で薬害被害が発生した事例はほとんどなく(厚生労働省によれば、インターネットを通じて販売された一般用医薬品の副作用被害としては、滋養強壮剤に係る1件が平成19年9月に報告されているが、副作用被害が販売方法に因るのか否かについて報告書の記載から確認困難としている)、安全性において対面販売に劣後するエビデンスもない。

○ こうした中、平成21年6月に施行された薬事法施行規則において、一部を除き大多数の一般用医薬品の郵便等販売が禁止されたことで、高齢や障がいのために外出困難な方、僻地に住み薬局・薬店までの距離が遠い方、一般に流通していない伝統薬等を常用されている方などが非常な困難を強いられている。

○ また、薬局・薬店の経営の観点からも、特に地方の人口が少ない地域や、全国に顧客を抱える伝統薬の事業者などで売上げが減少し、地域経済に多大な影響を与えている例もある。

○ インターネット、電話等の販売について安全性の確保を前提としたIT時代に相応しいルール作りは十分可能であり、こうした弊害を一刻も早く解消するため、一定の安全性を確保しながらインターネット等で医薬品を販売するためのルールを新たに制定し、専門家により医薬品販売が適正に行われている薬局・薬店においては郵便等販売規制を撤廃すべきである。


以前コメントも頂いておりますが、民主党は「一般用医薬品の通信販売解禁を推進する議員連盟」を設立していますし、行き着くところはやはり「政治決着」なんでしょうかね。

今年3月、医薬品ネット販売の正当性を主張するケンコーコムに対して「棄却」という判決が下されました。その後、ケンコーコムは控訴していますが、その裁判の行方にも大きな影響がありそうです。


(関連リンク)

読売新聞:通販規制で「薬難民」、政府が見直し検討へ
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25128

アポネットR研究会:医薬品ネット販売の規制緩和など、行政刷新会議での検討へ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/100438.html
| 23:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年05月11日

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズの商品化に目処

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズ


コンタクトレンズで有名なシード千寿製薬が共同で、アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズの商品化に取り組んでいるということです。シードのホームページに概要がありました。

シード:千寿製薬(株)との共同研究成果に関するお知らせ

使用する薬剤としては、

アレルギー性結膜炎の治療に古くから使用されているクロモグリク酸ナトリウム


を選定し、更にその薬剤を1日かけて持続放出する、1日使い捨てコンタクトレンズの開発を目指してきたということです。

・1日かけて持続的に薬剤を放出することが可能な高分子ゲルの合成検討

・このコンタクトレンズの生物学的安全性試験


この2点が終了し、今年度から治験を開始。3年後の商品化を予定しているようですね。

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズ

私自身がコンタクトレンズをしないので、コンタクトレンズ事情に疎くて申し訳ないのですが、こういった薬剤を持続放出するタイプの製品は他にもあるのでしょうか。

この製品は、コンタクトレンズ使用者のアレルギー症状を抑えることをターゲットとしているのでしょう。

逆に、コンタクトレンズをしていない人のアレルギー症状を抑えるために、点眼薬(や内服薬)の使用にかわって、コンタクトレンズを使用する、といった選択肢が出てくることも考えられそうですね。

コンタクトレンズをする習慣がないと、難しい部分はあるかもしれませんが…。

眼周辺への局所作用だけでなく、例えば降圧剤のような全身作用を目的とする薬剤を含み、目の粘膜から吸収して薬効発現…なんてことになったらスゴイですね。言うほど簡単ではないことは分かりますが…(苦笑


(関連リンク)

シード
http://www.seed.co.jp/

千寿製薬
http://www.senju.co.jp/
| 00:40 | Comment(10) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年04月25日

「養命酒」と「ハーブの恵み」 違いは一目瞭然

くらすわ41


養命酒製造が運営する「くらすわ」に行ってきたことを昨日の記事にしました。

2010/04/24 養命酒製造が運営する「くらすわ」に行ってきました
http://blog.kumagaip.jp/article/37352471.html

そこで13種類のハーブを使ったリキュール「ハーブの恵み」というお酒が売られていましたので、買ってきました。

昨日も少し触れたのですが、この「ハーブの恵み」、酒類販売店で売られていた「薬味酒」である養命酒の販売終了に伴い、後継製品として発売されたものです。

そもそも養命酒ですが、「薬味」と「薬用」という表示上の違いはあるものの実は中身が同じだったようで、パッケージも似ていましたし、その辺りで分かりにくさもありました。

もちろん薬局では、現在も「薬用」の養命酒を継続して販売しています。

このハーブの恵み養命酒、じゃあどこが違うのか、ちょっと比べてみました。

まずは「ハーブの恵み」。この時点で養命酒とは明らかに違うということが分かります。

くらすわ38

まだ「新発売」と書かれた紙がかけられています。

くらすわ39

成分表示部分。13種類のハーブが使われています。

クローブ、甜杏仁、カルダモン、高麗人参、桑の実、クコの実、シナモン、クロモジ、花椒、リュウガン、ナツメ、ネムノキ、サンザシ


くらすわ40

ビンの首にかけられていた紙を裏返すと、13種類のハーブがイラスト付きで書かれています。

くらすわ44

こちらはおなじみ「養命酒」。

くらすわ47

見慣れたパッケージです。

くらすわ46

成分表示部。当たり前といえば当たり前ですが、ハーブの恵みとはかなり構成が違います。全部で14種類ですね。

日局インヨウカク、日局トチュウ、日局ウコン、日局ニンジン、日局ケイヒ、日局ボウフウ、日局コウカ、日局ヤクモソウ、日局ジオウ、日局シャクヤク、日局チョウジ、烏樟、肉じゅ蓉、反鼻


くらすわ45

さて、中身を出して並べてみました。左が養命酒、右がハーブの恵みです。色合いからしてかなりの違いがありますね。

くらすわ48

こちらがハーブの恵み。ほんのり黄色がかった、かなり透明度の高い液体です。

くらすわ49

こちらは養命酒。かなり濃いです。添加物としてカラメルが入っているから、というのもあるかもしれません。

くらすわ50

ちなみに養命酒は「第2類医薬品」です。

くらすわ51

気になるアルコール度数ですが、養命酒が14%、ハーブの恵みが13%と表示されています。

味は養命酒がケイヒとウコンの香りが強く、ちょっと飲みにくいと感じるのに対し、ハーブの恵みは香りが高く、大変飲みやすく感じました。

パッケージにも書かれていますが、ハーブの恵みは食前酒などにもよさそうですね。


(関連記事)
酒系市場向け薬味酒を全面リニューアル‐「ハーブの恵み」として明年3月に発売 養命酒製造(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry17002.html


(関連リンク)

2008/08/31 養命酒駒ヶ根工場を見学してきました1
http://blog.kumagaip.jp/article/18639472.html

2008/08/31 養命酒駒ヶ根工場を見学してきました2
http://blog.kumagaip.jp/article/18640695.html

2008/08/31 養命酒駒ヶ根工場を見学してきました3
http://blog.kumagaip.jp/article/18641494.html
| 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2010年04月07日

YouTubeにケンコーコム敗訴後の会見がアップ

3月30日に、医薬品ネット販売訴訟の判決がありましたが、その後のケンコーコムの会見の様子がYou Tubeにアップされています。

You Tube:ケンコーコム他医薬品ネット販売規制裁判判決会見 司法記者クラブ (1)
http://www.youtube.com/watch?v=Cpwifz0PIDs



会見はしばらくは淡々と進みますが、3分50秒あたり、ケンコーコム代表の後藤玄利氏が突如激しく机を叩き、声を荒らげるシーンが印象的ですね。

ケンコーコムといえば、Twitterを使用した体重管理サービス「kilokun diet(キロクンダイエット)」を開始したことが報じられていますね。

News2u.net:ケンコーコム、Twitter(ツイッター)を使用した、気軽な体重管理サービスを開始、〜kilokun diet(キロクンダイエット)〜
http://www.news2u.net/releases/67387

Twitterアカウントをお持ちの方は、同じアカウントでログインできるとのことです。
| 23:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年03月30日

医薬品ネット販売訴訟 判決は「棄却」

医薬品ネット販売訴訟の件ですが、速報でケンコーコム代表後藤氏のつぶやきを引用しました。

2010/03/30 【超速報】医薬品ネット販売判決 後藤氏のつぶやき
http://blog.kumagaip.jp/article/36760726.html

ダメでした。」の言葉からある程度の予想は出来ていましたが、東京地裁の岩井伸晃裁判長は、ケンコーコム社らの請求を棄却したということです。

時事ドットコム:医薬品ネット販売規制は適法=通販会社の無効請求退ける−東京地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010033000656

ケンコーコムは同社のサイトで訴訟の判決要旨を公開しています。

ケンコーコム:ケンコーコム、医薬品ネット販売規制訴訟「判決要旨」を公開
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2010/03/post_81.html

また同社はこの判決を受け、「ただちに控訴の手続きに入る」とコメントを出しています。

恐らく後藤氏が書いているブログだと思うのですが、そちらでも今回の件について触れられていました。

健康とECのBlog:一審敗訴を受けて
http://www.kenko.com/blog/genri/2010/03/blog-post_30.html

今回の判決で最も納得がいかないことが、

「対面販売とネット販売を比べると情報提供の難易、実現可能性に有意な差がある」と断じていること


だとした上で、例を4つ挙げています。

1. 対面販売では、購入者の年齢、性別、体格、身体上の特徴、顔色、表情、行動、態度やしぐさ、声質や口調を見聞きできるのに対し、インターネット販売ではそれらが困難である、あるいは購入者の申し出の場合は自己申告だからその申告内容の真偽の確認が著しく困難である。

2. 対面販売では、有資格者は名札で表示されているので確認できるが、インターネット販売では応対の相手が本当に有資格者であるか確認できない。

3. インターネット上で、禁忌事項に関するチェックボックスを設けたところで、それを正しく理解しているかわからない。

4. 対面販売で例え、実際の使用者が購入者以外のものであっても、対面販売であれば、購入者から情報をしっかり聞き取ることができるが、インターネット販売では購入者の自己申告に基づくしかないので、虚偽の申告を見抜けない。


ネットにおける販売については、性悪説についた仮説を採用しているような感じを受けますね。リアル店舗でも虚偽の申告をする人は当然いるでしょう。

じゃあその「虚偽の申告」が見破られる可能性ですが、それは対面販売の方が高いかもしれませんね。あくまで感覚的なものですが。

個人的には、ケンコーコムがシンガポールに子会社を設立し、そこから第1類、第2類医薬品を「個人輸入」するという手段をとった時点で先が見えなくなったと感じました。

法令順守にものすごく厳しいこのご時世、法の網をくぐり抜け、時代に逆行するような手段をとったことは、裁判官への心証のみならず、医薬品ネット販売の時計の針を戻したのではないでしょうか。

医薬品のネット販売、将来的にはもちろん解禁になるのでしょうが、安全性担保のための「仕組み」と、ネット販売業者の「姿勢」が問われているのかもしれません。


(関連リンク)

Tech Wave:「はらわたが煮えくりかえっている」 ネットビジネス根幹を揺るがす判例と後藤氏 【増田(maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51424858.html


(関連記事)

2009/10/27 [ケンコーコム]シンガポールに子会社設立は大変残念
http://blog.kumagaip.jp/article/33227522.html
| 22:40 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

【超速報】医薬品ネット販売判決 後藤氏のつぶやき

ケンコーコムが主となった医薬品ネット販売訴訟ですが、本日午後2時に判決が出されました。内容ははっきりと分からないのですが、その判決が出された直後、ケンコーコム代表の後藤氏のつぶやきがありました。

twitter - 後藤玄利:ダメでした。これから中身を分析します。
http://twitter.com/genrigoto/status/11292325701

午後4時から記者会見だということで、今後の動向についてはその場で明らかにされるかもしれませんね。

詳細が分かりましたら、当ブログでも話題にしたいと思います。


(関連リンク)

News2u.net:ケンコーコムの医薬品ネット販売規制に関する裁判、本日判決
http://www.news2u.net/releases/66931
| 15:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年02月22日

2月22日は「頭痛にバファリンの日」

1002バファリス


2月22日の「222」が「ニャン・ニャン・ニャン」と読めることから、今日はネコの日だそうですが、「ズ・ツーに」ということで「頭痛にバファリンの日」でもあるんだそうです。

ライオン:2(ズ)月22(ツーに)日を『頭痛にバファリンの日』と制定
http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2010/2010026.htm

毎年2月22日を『頭痛にバファリンの日』、それから毎月22日を『頭痛の日』として制定するそうです。

今年平成22年2月22日、第1回の「頭痛にバファリンの日」を記念して、バファリスのサイトがリニューアルオープン、新しい仲間が加わったようです。

バファリス
http://www.bufferin.net/special/
(音がなりますので、ご注意ください)

バファリスエス
バファリスエス

バファリスピンク
バファリスピンク

リニューアルということでアクセスが殺到しているのか、ものすごく重いです。気長にお待ちください。


You Tube:バファリンルナTVCM
http://www.youtube.com/watch?v=7Rtn2eQlkxo

| 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年02月11日

かわいいキャラクターのど飴 3種

のど飴といえば薬局で扱う定番アイテムですが、キャラクターものののど飴も発売されているようです(以前から発売されていて、私が知らなかっただけかもしれません)。

ご紹介するのは、実は近所の雑貨屋さんで見つけたものなのですが、薬局でも入荷可能な商品があるかもしれませんね。

ミルキーのど飴

ご存知ペコちゃんでおなじみのミルキーがのど飴になっています。

ミルキーのど飴1

実はセブンイレブンでも見つけました。

ミルキーのど飴2

1粒あたり16kcal。

ミルキーのど飴3

販売はやはり不二家です。

ミルキーのど飴4

中はピロー包装になっていました。

ミルキーのど飴5

確かにミルキーののど飴でした。ミルクの甘さがクセになりそうです。


リラックマのどあめ

こちらはリラックマのどあめ。女性受けもよさそうです。袋の上部が耳になっていますね。

リラックマのど飴1

10粒あたり148kcal。

リラックマのど飴2

製造者はカバヤ食品。

リラックマのど飴3

こちらもピロー包装です。

リラックマのど飴4

グレープ、レモン、いちごの3種類の味があって飽きがきません。


これでいいのだ!!のど飴

こちらはバカボンののど飴です。かわいい…とはちょっと違うかもシれませんが(苦笑

バカボンのど飴1

製品特徴の説明もバカボンのパパ口調なのだ!

バカボンのど飴2

100gあたり386kcal。

バカボンのど飴3

製造は佐久間製菓。

バカボンのど飴4

ピローは4種類あって、ユニークです。

バカボンのど飴5

レモン果汁を使っているからでしょうね、甘酸っぱい感じののど飴でした。
| 12:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年01月12日

[登録販売者試験]東京がずば抜けて高い合格率

今日は大阪府で登録販売者試験の合格発表がありました。富山県と愛知県では、年度内に第2回の試験が予定されているようですが、第1回の試験が一通り終わった段階で、合格率を見てみます。

参考にしたのは薬事日報の以下のページです。

平成21年度 試験結果 【東日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16618.html

平成21年度 試験結果 【西日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16621.html

合格者数と受験者数が載っていますので、そこから合格率を出してみますと以下のようになります(ちょっと見にくいですが左から、都道府県、合格者数、受験者数、合格率の順です)。

北海道 649 1740 37.30
青森 188 682 27.57
岩手 187 544 34.38
宮城 276 759 36.36
秋田 173 458 37.77
山形 122 332 36.75
福島 172 588 29.25

茨城 414 1029 40.23
栃木 321 822 39.05
群馬 197 493 39.96
埼玉 758 2143 35.37
千葉 709 1918 36.97
東京 3811 4971 76.66
神奈川 1091 2573 42.40
新潟 379 716 52.93
山梨 128 309 41.42
長野 428 833 51.38

富山 150 379 39.58
石川 184 390 47.18
岐阜 210 512 41.02
静岡 531 1097 48.40
愛知 536 1078 49.72
三重 129 305 42.30

福井 248 411 60.34
滋賀 175 313 55.91
京都 473 821 57.61
大阪 1089 3388 32.14
兵庫 991 1667 59.45
奈良 344 847 40.61
和歌山 304 520 58.46

鳥取 94 186 50.54
島根 122 225 54.22
岡山 594 1070 55.51
広島 483 895 53.97
山口 545 1047 52.05

徳島 55 184 29.89
香川 83 270 30.74
愛媛 62 222 27.93
高知 51 174 29.31

福岡 775 1652 46.91
佐賀 226 538 42.01
長崎 181 426 42.49
熊本 344 695 49.50
大分 242 431 56.15
宮崎 188 388 48.45
鹿児島 475 942 50.42
沖縄 266 538 49.44


これらを合計して全国で見てみますと、受験者数42521人に対して合格者数20153人で、合格率は47.40%となります。実に5割に届いていません。

合格率は地域ごとにかなり違うことが分かりますが、東京都(太字)が飛び抜けて高いことはよく分かりますね。この傾向が続くようですと、来年以降、受験は東京で…と考える人が出てきても不思議ではありませんね。
| 23:00 | Comment(7) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2010年01月03日

医薬品福袋を買ってみた その2

2010福袋1


先ほどの記事では、福袋本体の中身をご紹介しました。

2010/01/03 医薬品福袋を買ってみた その1
http://blog.kumagaip.jp/article/34525341.html

その横についていた黄色い袋には何が入っているのか。実は外から見ただけでもサンプルらしきものが入っているのが分かったのですが、これでもかと言わんばかりの量が入っていました。

2010福袋13

中身を見ていきます。まず、百草丸と百草顆粒のサンプル。

2010福袋14

医薬品ではないですが、大麦若葉青汁のサンプル。

2010福袋15

センノサイドとアロエエキス配合の便秘薬(サンプル)。

2010福袋16

続いて浅田飴のサンプル2種類。

2010福袋17

2010福袋18

スクラート胃腸薬サンプル。

2010福袋19

龍角散ダイレクト(試供品)。

2010福袋20

太田漢方胃腸薬II(サンプル)。

2010福袋21

ワダカルシュームエース(サンプル)。

2010福袋22

しょうが湯はもちろん医薬品ではありません。

2010福袋23

続いて外用。腰痛用シップ(サンプル)。

2010福袋30

ロイヒつぼ膏(サンプル)。

2010福袋31

バンテリンシリーズ(試供品)。

2010福袋32

パテックスシリーズ(サンプル)。

2010福袋33

サロンパス(試供品)。

2010福袋34

ピロエース石鹸(サンプル)。

2010福袋35

フェイタスと新パスタイム(共にサンプル)。

2010福袋36

塗り薬の試供品5種。

2010福袋37

ばんそうこう2種(試供品)。

2010福袋38

トクホン(サンプル)。

2010福袋3

ミノンサンプルセット。

2010福袋40

プロモハンドC(サンプル)は医薬部外品。

2010福袋41

うるおいマスク(試供品)。

2010福袋54

ここからは販促品ですね。マイクロファイバークロス。

2010福袋51

ウェットティッシュ。

2010福袋50

「トランシーノ」と書いてありますがあぶらとり紙です。

2010福袋52

リポDのタオルマフラー。

2010福袋53

ポケットティッシュ。

2010福袋55

ということで、黄色い袋にはものすごい数のサンプルと販促品が入っていました。

こうして見てみますと、普通に買えばおそらく6000円近くするであろう商品+サンプル多数が3000円で購入できるというのは、極めて「お買い得」であると言えます。

しかしこの「医薬品福袋」、レジに持っていってピッとしただけで購入ができてしまいました。医薬品販売時の情報提供という点においては大いに疑問が残ります。

また、そもそも的な話をすれば、医薬品を福袋に入れて販売することの是非という議論はあるでしょうし、サンプルが有効に使われているのかといった吟味も必要でしょうね。
| 01:40 | Comment(5) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

医薬品福袋を買ってみた その1

2010福袋1


お正月恒例と言えばおせち料理や初詣などがありますが、初売りも楽しみの一つ。某ドラッグストアで「医薬品福袋」が売られていましたので購入してみました。

外観はその辺にありそうな、定番の福袋です。

医薬品ということを考慮してか、売り場では中身が見えるようになっており、「何が入っているのか?」といった福袋独特のドキドキ感を味わうことはできません。

2010福袋01

反対側には黄色い袋がついていました。医薬品のサンプルなど、販売促進のためのものが入っているようです。

2010福袋2

気になるお値段は税込みで3000円。レシートには「医薬品福袋」と印字されています。

2010福袋3

まずは赤い袋(福袋本体)の中身を出してみました。内服、外用、マスクなど全部で8点が入っています。

2010福袋4

タウリン3000mg配合のドリンク剤。800-900円くらいで市販されているようです。

2010福袋5

続いてビタミンE配合の目薬。お値段は500円くらいでしょうか。

2010福袋6

ACE処方で有名な解熱鎮痛剤。メーカー希望小売価格525円です。

2010福袋7

新三共胃腸薬はメーカー希望小売価格735円。

2010福袋8

しょうが湯つき限定品の葛根湯です。お値段1890円。

2010福袋9

インドメタシン製剤のシップです。実勢価格500円くらい。

2010福袋10

近江兄弟社のメンターム。こちらは実勢価格400円くらい。

2010福袋11

さらにご時勢を反映してマスクが1箱(50枚)入っていました。おそらく500円を切る価格で販売されているものと思われます。

2010福袋12

次の記事では、黄色い袋に入っていたものすごい数のサンプルをご紹介しましょう。

2010/01/03 医薬品福袋を買ってみた その2
http://blog.kumagaip.jp/article/34525348.html
| 01:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年12月07日

QLifeお薬検索がOTC薬に対応

QLifeお薬検索1


薬局新聞連載の週刊トラックバックニュースで、「QLifeお薬検索」についてご紹介したことがあります。

2009/09/10 [薬局新聞]週刊トラックバックNEWS104
http://blog.kumagaip.jp/article/32040797.html

オープン当初は医療用医薬品のみの検索が可能でしたが、この度、一般用医薬品(OTC医薬品)にも対応したということです。

QLifeお薬検索
http://www.qlife.jp/meds/

「毎週更新」をうたい文句としている同サイトですので、掲載医薬品数は徐々に増えてきているのでしょうが、OTC薬に対応したことで、当初「141社約9000品目」だったのが、

全238社、16169種のお薬を掲載
(2009年12月04日現在)


しているということで、非常に幅広いものとなっているようですね。

個人的に気に入っているのは「薬剤名入力補助エンジン」なのですが、ちょっと見たところ、パッケージやお薬の色や形態からも検索が可能ですね。

QLifeお薬検索2

例にも挙げられていますが、

赤色、ピンク色、液体、錠剤、軟膏


といった単語を入力することで、「赤いパッケージの医薬品」を探し当てたり、「黄色い軟膏」を検索することが可能と思われます。

薬局のカウンタでOTC医薬品を購入される方とお話をしていますと、特に年配の方などは「黄色い箱の胃薬」とか、「人の絵が書いてある塗り薬」といった言葉で商品を表現しますので、そんな時に少し役立つかもしれません。

さすがに「この前もらったかぜ薬」では検索できないでしょうが…(苦笑
| 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年12月01日

How to KISS -ファーストキッスへの道-

howtokiss1


ロート製薬の薬用リップクリームに「Deep Moist(ディープモイスト)」という製品があるのですが、そのキャンペーンサイトがオープンしています。

ロート製薬:How to KISS -ファーストキッスへの道-
http://www.rohto.co.jp/howtokiss/

リップクリームはもちろん唇に塗るものですね。ストーリー性を持たせたキャンペーンサイトの注目度は、単に製品について広告するのに比べて大きなものになるのでしょうね。

ファーストキスをこれからに控える若い人々にとって、このようなジョークサイトは全く笑えないものなのかもしれません。

しかし「ファーストキス…はて、いつだったかな?」という人々にとっては、思い出したいような、思い出したくないような、過去の体験とあわせて、大いに笑い飛ばせるものにちがいありません。

決して私のことを言っているんではないですよ。あくまで一般論ですので。…ということで、サイトをちょっとご紹介します。

「失敗しないファーストキッスのために」と、10段階の事前準備が紹介されています。

howtokiss

しっかりとチェックシートまで作られていますね。ちょうど1000円札と同じ大きさになるそうで、そのときに備えてお財布に入れておくよう書かれています。

howtokiss3

「キッス古今東西」というコーナーでは、様々なキスについて書かれています。結構マジメに読んじゃいますね(苦笑

howtokiss4

広告枠もあり、しっかり商品が宣伝されていますね。

howtokiss5

「キッスに関する様々な証言」には、本当にありそうな証言が載せられています。

howtokiss6

「特別ふろく」ではキッス体験ペーパークラフトなるものも用意されています。

howtokiss7

更にパワーポイントまであり、意中の相手にプレゼンまで出来そうですね!

howtokiss8

ご利用に当たっては、以下の注意事項をよくお読みください。

ロート製薬:How to kiss サイトご利用のルール
http://www.rohto.co.jp/howtokiss/terms/index.html
| 23:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年11月27日

ロキソニンがOTCになる

既にかなり話題となっていますが、ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)がOTC化されることが決まったというニュース。

【一般用医薬品部会】「ロキソニン」がOTCに‐医療用と同一成分・分量(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry17367.html

商品名としては、

「ロキソニンS」

「ロキソ」

「リファインS」


といった名前が予定されているようです。最初の2つは分かりますが、「リファインS」だけは「ロキソニン」から離れていますね。

ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)がスイッチ化された際は外用剤のみでしたが、今回のロキソニンは逆に内服薬のみ?なのでしょうか。

用法・用量としては、

1回1錠をなるべく空腹時を避けて服用。通常1日2回までとするが、再度症状が現れた場合には4時間以上間隔を開けて3回目を服用


と書かれていますね。

勝手な予想ですが、6錠入パッケージで1000円前後…といったところでどうでしょう?

今回の承認、実は条件があるそうで…。日本整形外科学会が薬剤師に対して、

用法・用量などの入念な情報提供

服用しても痛みが治まらない場合の受診勧奨


を行うことを前提としていると書かれていますね。

「医療用と同一成分・分量」だそうですが、OTCになる時は劇薬を外れるんでしたっけ?その場合、医療用のロキソニンも普通薬になるんですかね。


(関連リンク)

アポネットR研究会:ロキソニン、アレジオンがスイッチへ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/091142.html
| 22:20 | Comment(23) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年10月27日

[ケンコーコム]シンガポールに子会社設立は大変残念

ケンコーコムがシンガポールに子会社を設立し、そこから日本に住む個人消費者に向けて医薬品の販売をするそうです。当該サイトはこちら。

ケンコーコム シンガポール - 健康メガショップ
http://sg.kenko.com/

日本国内における第1類、第2類のOTC医薬品と排卵日検査薬など、2432点の商品をラインアップ(09年10月27日)しているということで、サイトを見てみますとガスター10やリアップ×5などが並んでいます。

更には、これまでのケンコーコムのサイトと提携している点が特徴として挙げられます。国内で販売ができない第2類医薬品等を購入しようとすると、

この商品は、ケンコーコムシンガポールで個人輸入できます。


といった案内が表示され、ケンコーコム シンガポールのサイトへのリンクされています。

報道等によりますとこんなことが書かれています。

あくまで現地法人の、ルールにのっとったビジネス

厚生労働省に対しても確認をとり、「日本の薬事法的には問題ないと(回答を)いただいている」


CNET Japan:ケンコーコム、シンガポールに子会社--日本向けに一般用医薬品のネット販売を開始
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20402318,00.htm

後藤氏の言葉にもありますように、あくまで「ビジネス」との姿勢で販売に臨むようです。

それから薬事法的に問題ないということも述べられていますが、「問題があるかないか」という以前に、個人輸入という手段をとった時点でそれは「医薬品」ではありませんので、そもそも薬事法の範疇から外れていることになります。

ケンコーコム シンガポールの医薬品購入時に表示される注意事項にもありますが、従って、医薬品副作用被害救済制度の救済対象とはならない、ということです。

(参考)
厚生労働省:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/index.html

個人的な意見ですが、医薬品販売をビジネスとして捉えることについては「スタンスの違い」と割り切ることは出来ても、これはさすがに許容できるものではないと考えます。

副作用被害救済制度なんて滅多に使うものではない、というのは事実でしょう。しかしこうしたセーフティーネットがあるからこそ、医薬品を安心、安全に使用できるのではないでしょうか。

改正薬事法施行時、「悪法といえども、法は法。それに従ってやるつもり」と法令順守を誓ったケンコーコムは、今後の医薬品ネット販売の道筋をつけてくれるのでは?とも思わせてくれました。

しかしこのような法の隙間をついた方法を取るのであれば、医薬品販売者としてのモラルはもとより、企業としての姿勢についても疑問視せざるを得ません。


(関連リンク)

アポネットR:第1・2類は、個人輸入でどうぞ(ケンコーコム)
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/091030.html
| 17:20 | Comment(22) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年09月28日

登録販売者試験の合格率が大幅に低下

2年目を迎えた登録販売者試験ですが、今年もエリアごとに8月から順次試験が行われています。早い地区では既に合格発表も済んでいますね。

平成21年度 試験結果 【東日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16618.html

その合格率を見てみますと、昨年平成20年に行われた第1回の試験に比べて、大幅に下がっていることが分かります。発表が済んでいる県をいくつか抜き出してみます。

県名 H20(第1回)合格率(%) → H21合格率(%) の順に並べました。

長野県 75.5 → 51.4

茨城県 73.8 → 40.2

山梨県 66.6 → 41.4

群馬県 77.6 → 40.0

新潟県 75.4 → 52.9

福島県 52.2 → 29.3


平成20年の第1回試験の際は8割に迫ろうかという合格率が、今年は発表されている分の平均だけ見ましても5割を確実に切っています。

「総出題数(120問)に対して70%以上の正答の場合であって、各科目ごとに35%以上の正答の場合」という合格基準に変わりはないので、変わったのは問題の内容でしょうか。

まだこれからの都府県もありますので、今後の試験動向が注目されますね。


実は…の話をしますと、7月に某出版社からオファーをいただき、只今、登録販売者試験の本を執筆中です。出版は来春、3月か4月を予定しています。

本を書くというのはもちろん初めての経験なのですが、思っていた以上に骨の折れる仕事ですね。


(関連リンク)

第1回登録販売者試験問題-長野県-
http://tourokuhanbai.sblo.jp/
| 23:30 | Comment(0) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年09月24日

ケトチフェン点鼻剤が第2類医薬品へ 日薬は反対の姿勢

少し前にケトチフェン点鼻剤第2類医薬品に変更するという話が出ていました。当ブログでは特に触れませんでしたが、それに関するパブリックコメントが出されています。

e-Gov:「薬事法第三十六条の三第一項第一号及び第二号の規定に基づき厚生労働大臣が指定する第一類医薬品及び第二類医薬品の一部を改正する件(案)」に関する意見の募集について

ちょっと横道ですが、一般用医薬品のリスク分類が変更される場合は、今後も都度パブコメが募集されるのでしょうか。或いは第1類から第2類への変更のみなのかもしれません(不勉強で申し訳ありません)。

これに対して日本薬剤師会が意見を提出したとのこと。

日本薬剤師会:「ケトチフェン点鼻剤のリスク分類」に関する意見募集への意見提出について(pdfファイル)
http://www.nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/pdf/090924_1.pdf

リスク区分が第2類医薬品に変更されることで、「薬剤師がいない店舗販売業においても販売されることになる」とした上で、

外用剤であるにも拘わらず「意識レベルの低下」や「浮動性めまい」といった全身性の重篤な副作用が複数例報告されている


と述べ、今後も副作用発現状況の把握に努める必要から第2類医薬品に変更することは適当でないと結んでいます。


(関連リンク)

【厚労省・パブコメ】ケトチフェン点鼻剤を2類へ引き下げ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16279.html
| 23:10 | Comment(6) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年09月02日

ケンコーコムがOTC医薬品販売の実態調査を行う

ケンコーコムが一般用医薬品の郵便等販売について、実際に一般用医薬品を購入し、法令を遵守した販売がなされているか、実態を調査したということです。

ケンコーコム:ケンコーコム、改正薬事法全面施行後の一般用医薬品販売状況を調査
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2009/09/post_72.html

それによりますと、広島県にある日薬役員の薬局、それから神奈川県や東京都の日薬会員の薬局やドラッグストア等、合計5薬局に対して7回の購入調査を実施しています。

その上で、

中堅チェーンドラッグストアの1店舗では、第1類医薬品の空箱をレジに持っていくと、専門家ではない店員が対応し、一切の情報提供も無いまま、第1類医薬品を購入


日本薬剤師会の役員をはじめ、会員の薬剤師が運営する薬局が、引き続き郵便等販売を行っている実態


等が明らかになったとし、

新販売制度施行後も大手ドラッグストアチェーン等において、全ての医薬品購入者に対し、以前より丁寧な情報提供が行われている実態はほとんど見られません


としています。即ち、医薬品ネット販売の是非で激論となった対面販売の原則は全く守られていない、ということになります。

ケンコーコムはこの状況に対して「きわめて遺憾」であるとしながらも、

お客様とのやり取りを重ねながら、薬局が薬剤師という専門家としての判断のもと、郵便等販売を行っている


ことに対しては賛同の意を示しています。

一部報道によりますと、日薬はこれらの状況を受け、会員薬局に対面販売の徹底を求めているようですが、もしそれが事実であるならば非常に残念と言わざるを得ません。

対面販売のあるべき姿、その理念を訴えることこそが本来であり、「調査があるから」などといった小手先の対応は、会員からの信頼、そして国民の薬剤師に対する信頼を失うことに繋がります。

医薬品の対面販売」が絵空事だということが徐々に分かってくれば…。医薬品ネット販売の是非はもとより、「専門家が対応する必要も無いのでは?」という議論も起こってくることでしょう。
| 23:00 | Comment(20) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年08月26日

殺鼠剤にも使われるワルファリン

殺鼠剤、といってピンとくるでしょうか。文字通り、ねずみを駆除するためのものなのですが、そのエサに混ぜ込まれる薬剤は抗凝固剤のワルファリンだということはご存知でしょうか。

ワルファリンと言い切ってしまうと語弊がありますが、ワルファリンに代表されるクマリン系の化合物が、多くの殺鼠剤に使われています(もちろん他の薬剤を含んだ殺鼠剤もあります)。

その濃度はと言いますと、もちろん製品によって違いますが0.05%〜0.1%です。単純に計算しますと、10gのエサの中に5〜10mgのワルファリンが含まれていることになります。

普段調剤に携わっている方でしたら、ワルファリン5mgってのがどの程度の量なのかというのはすぐに理解いただけるでしょう。人間よりも体の小さなねずみが5mgのワルファリンを摂取したら…。

当然出血が起こります。内出血が起こった結果、視力や動作に衰えが生じ、ねずみは死に至ります。ある製品のパッケージには「眠るように死ぬため、他のねずみに警戒心を与えません」と書かれていました。

最近では「ワルファリン抵抗性ねずみ」というのも出てきているようですね。納豆を食べているわけではないのでしょうが、当然ワルファリンを含有した殺鼠剤が無効になります。

そのようなケースにおいては、ワルファリンの300倍の効果を持つと言われるジフェチアロールなどを含んだ殺鼠剤が用いられているようです。
| 23:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年08月17日

自民、民主がeビジネス振興政策についての質問書に回答を出す

楽天をはじめとした60社がeビジネス振興の政策について、自民党民主党に質問状を送ったということは、先日当ブログでもお伝えしました。

2009/08/11 楽天・三木谷社長らが自民党と民主党に質問状を送付
http://blog.kumagaip.jp/article/31234964.html

この度、その回答が出され予告どおりに公開されています。以下のリンクから回答を見ることができます。

Infoseek楽天ニュース:【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答
〜IT利活用によるeビジネス振興の位置づけと具体策について

http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/e-business_001.html

特に医薬品のネット販売に関する部分だけ抜き出してみようと思います。当該ページはこちらです。

IT利活用を阻む規制の見直しについて

【質問2】の中に、

最近、規制強化された一般用医薬品の通信販売規制についての今後の考え方を教えてください。また、これ以外にどのような規制が問題とお考えになりますか。


という部分があり、それに対する回答が示されています。

自民党の回答

一般医薬品の販売体制については、厚生労働省「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」等をふまえ、薬局等のない離島の居住者等のための経過措置等を設けた省令が施行されましたが、内閣府規制改革会議において、重点事項推進委員会の論点項目としてとりあげられており、インターネット等の販売体制のあり方について継続して議論していくこととしています。


まずは自民党の回答ですが、よくよく読んでみますと「現状報告」に留まっています。「継続して議論」と書かれているので前向きに検討しているのかと思いきや、同党が主体的に関わっている記載はありません。

即ち、自民党の主義主張がまったく展開されていないということがお分かりいただけるかと思います。

民主党の回答

政府がこの夏に導入した、医薬品の通信販売規制強化については、移動を容易に行えない方々の利便・家庭を容易に離れられない方々の利便・昼間に自由な時間を作りづらい方々の利便を損ねること、一般ユーザーが医薬品情報をいつでもどこでも広く入手できる手段と機会やITにより医薬品の購買履歴を適切に管理でる手段と機会を損なうこと、インフルエンザ流行などの際に極めて有効な手段と機会を失ってしまうことなど、消費者・生活者の視点から、重大な問題を抱えていると思います。

また、憲法学者からも、一般用医薬品の通信販売の過度な規制は、憲法が保障する基本的人権、とりわけ自由権・幸福追求権などに抵触する可能性があるとの指摘もあり、いづれにしても多くの問題を抱えていると理解しています。

時間と空間を超えたコミュニケーションを可能とし、個別の購買履歴管理や販売個数制限を容易に行えるなど、すぐれた特徴を有するITの利用と医薬品についての専門知識を有する人材の活用とを、うまく組み合わせることにより、より適正な医薬品販売を実現することが可能であると考えています。

一般用医薬品の通信販売の過度な規制に関しては、150万人の反対署名が寄せられていることなども踏まえ、よりよい健康社会の実現を図るため、新たな発想で、規制の在り方の見直しを検討します。


ちょっと長いのですが引用しました。「ITの利用と専門知識を有する人材をうまく組み合わせ、より適正な医薬品販売を実現することが可能」等、民主党の方がまだ突っ込んだ考え方が示されているように感じます。

両党の回答を一言でまとめるならば、

自民党=官僚的

民主党=優等生的


と言えるのではないでしょうか。回答期限までそれほど時間がなく、また医薬品ネット販売についてのみ尋ねているわけではないので、求めすぎるのも酷とは言えるでしょうが。

いずれにしても回答全文を読んでいただくことで、医薬品ネット販売を含めたインターネットへの両党の姿勢を垣間見ることができますので、ぜひご覧ください。

特に、ネットを用いた選挙活動についての見解は非常に興味深いです。両党とも解禁を持論としながら、なかなかそれがなされていないという現状は、医薬品ネット販売にも通じる部分があるのかもしれませんね。

インターネットを使った選挙活動の解禁について
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/e-business_006.html


(関連リンク)

アポネットR研究会:政権交代で医薬品の通信販売の規制緩和は不可避?
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/090811.html
| 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年08月14日

[チオビタドリンク]付録のうんていアニマルがかわいい

うんていアニマル1


チオビタドリンクに「うんていアニマル」の付録がついていました。全部で4種類だということで、皆さんに勢ぞろいしていただきました。

こちらはパンダ

うんていアニマル2

それからカエル。暗いところが好きなようです。

うんていアニマル3

こちらはヒヨコ

うんていアニマル4

最後にクマ

うんていアニマル5

みんな「うんてい」が上手だということで、その様子をご覧ください。

うんていアニマル6

みんなが見守る中、パンダがうんていをしている見事な様子は動画でご覧ください。

You Tube:チオビタうんていアニマル1
http://www.youtube.com/watch?v=MowmJ6xbA80



どうも距離が短すぎたようなので、今度は長めのコースにトライです。

You Tube:チオビタうんていアニマル2
http://www.youtube.com/watch?v=QaQagj_FHlc



声援を受けて頑張っているのですが、ちょっと空回りしちゃっていますね。途中で力尽きてしまいました。

こちらは4人で並んだ写真。余裕の表情でうんていにつかまっています。

うんていアニマル7

みんな楽しそうな表情です。

うんていアニマル8

ちょっと角度を変えて撮ってみました。

うんていアニマル9

うんていだけでなく、ちゃんと座ることもできます。ちょこんと出た足がかわいいですね。

うんていアニマル10

撮影が終わって雑談中。何を話しているのでしょうか。

うんていアニマル11
| 00:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年07月14日

[サロンパス]ひとりでも「介の字貼り」キャンペーン

サロンパス


サロンパスと言えば「ヒラメ貼り」や「はさみ貼り」など、ユニークなネーミングが思い浮かびますが、今度は「介の字貼り」という貼り方を提案しています。

どんな貼り方かと言いますと…、百聞は一見にしかず。ご覧ください。

サロンパス「介の字貼り」

介の字貼り」がどのように効果的なのか、というのはサロンパスのサイトでご覧ください。

サロンパス:首・肩・背中のこりに"介の字貼り"
http://www.salonpas.jp/pc/campaign/explanation.html

09年8月31日まで「背中に貼之介」プレゼントキャンペーンを行っているようですね。「介の字貼り」が簡単にできる秘密兵器が10000名に当たるとのこと。

サロンパス:ひとりでも"介の字貼り"キャンペーン
http://www.salonpas.jp/pc/campaign/index.html

サロンパス「背中に貼るの介」

上記サイトではザブングル加藤出演のスペシャルムービーも公開されています。「背中に貼之介」でどのように貼るのか、実際に見ることができます。

You Tube:[サロンパス劇場]貼りたい背中 「純情」篇
http://www.youtube.com/watch?v=tyKm5DFh7iU



サロンパスに限らず「シップを背中に貼るのが大変」という声は実際にありますね。汎用性の高い「ひとりでペッタンコ(シップ貼り)(amazon)」という商品もありますね。
| 23:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年07月08日

[ケンコーコム]医薬品の売り上げが41%減

ケンコーコム、6月の売り上げが大幅に下がったというニュース。

CNET Japan:薬事法の改正で医薬品の売り上げが41%減--ケンコーコムが公表
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20396342,00.htm

6月の売上高が4月に比べて41.9%落ち込んだ

6月の医薬品売上高は3766万6000円で、5月に比べると62.4%減少


と、落ち込んだことは分かるのですが、ちょっと分かりにくいですね。売り上げの推移が発表されていますのでそちらをご覧いただければ動きが分かりやすいかと思います。

ケンコーコム売上
09年4-6月売上推移

5月に売上げが伸びているのは駆け込み需要ということではなく、消毒薬等のインフルエンザ関連商品の需要が高かったとのこと。

また、第2類医薬品に関してですが「6月以前より継続使用していることが確認できない=購入履歴が確認できないために注文を断ったケース」が、6月の1ヶ月間で約2300件あったということです。

ケンコーコムQ&A
医薬品購入時のアラート画面

そうは言っても全体の売上高は前年同月比119.3%ですので約2割アップ。その他の09年6月のデータを見てみますと、

月末取扱商品数(アイテム) 137,234

訪問者数 4913000人

出荷件数 183000件


と、規模的にはものすごいことがよく分かりますね。

楽天やYAHOO!はいわゆる「ショッピングモール」ですので全体としての売上げ推移を公表することはないでしょうが、他のネット販売業者の様子も気になるところですね。
| 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年06月07日

抗ヒスタミン剤の販売、服用に注意喚起

内科開業医のお勉強日記」で、抗ヒスタミン剤の中枢抑制作用によって集中力や判断力が低下してしまう、いわゆる「インペアードパフォーマンス」についてのエントリがありました。

内科開業医のお勉強日記:第二類医薬品に分類される第一世代抗ヒスタミン剤の危険性:認知・記憶機能、運転に対する影響
http://intmed.exblog.jp/8364866/

詳細は上記リンクからご覧いただけますが、一部抜粋いたしますと「OTC医薬品の副作用は膨大」とし、特に、

急性発症の副作用・副事象ならわかりやすいが、認知機能低下や記憶障害などへの副事象となると・・・実態把握も難しくなるだろう


と書かれています。いわゆる「副作用」と認識されていないケースというのは、実はものすごい数あるのでしょうね。

OTC医薬品の抗ヒスタミン剤はほとんどが「第一世代」であり、代表的な副作用である「眠気」は出現しやすいです。逆にドリエルなんかはその副作用を主作用にしちゃってますし。

単に「副作用」と書いてしまいましたが、厳密には「side effect」「adverse effect」を区別すべきですね。読み難かったらすみません。

09年02月27日の「[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS81」でも書きましたが、抗ヒスタミン剤を服用することでウイスキーにして3-4杯程度と同等の判断力低下をもたらすという報告もあります。

またアメリカにおいては、抗ヒスタミン剤服用後の運転を禁じている州も数多くあります。

医師がOTC医薬品やネット販売に言及するのはこれまであまり見られませんでしたが、上記エントリでは、

アルコールより影響があるという前述の報告とともに、認知機能への影響を考えれば、この第一類〜第三類の基準が果たして妥当なのか、もう一度吟味が必要

ネット企業の言い訳・・・”薬局がない離島僻地の人の利便性”って・・その地域ではネット普及率って!


といったことも述べられています。
| 23:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年06月03日

[大正製薬]製品一覧モバイルを開設

大正製薬モバイル


大正製薬が自社製品の一覧を、携帯電話から検索できるサイトを開設したということです。メーカー発表はこちらから。

大正製薬:携帯電話を活用した製品情報検索「大正製薬 製品一覧モバイル」開設
http://www.taisho.co.jp/company/release/2009/2009060201.html

「製品名での検索の他、身体の対応部位や成分名、症状・使用目的別などで検索することが可能」だということで、特に外出先での検索を想定しているようです。

当該サイトはこちらから。下にありますQRコードでのアクセスも可能です。

大正製薬 製品一覧モバイル
http://www.catalog-taisho.com/m/

大正モバイルQR

トップページのメニュー構成は以下のとおり。製品名だけでなく、多くの角度から検索が可能になっています。なんとリスク分類検索にも対応しています。

カテゴリー別一覧
製品名検索
対応部位検索
配合成分検索
症状・使用目的検索
OTC医薬品分類
医薬部外品分類


ちなみにPCサイトの製品一覧はこちらです。

大正製薬:製品一覧
http://www.catalog-taisho.com/


You Tube:リポビタンD
http://www.youtube.com/watch?v=HCDR4ajDylg

| 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年06月02日

[改正薬事法]ネット販売業者の対応

改正薬事法が施行され、医薬品のネット販売は「離島居住者」「継続使用者」に限定されたのはご存知のことと思います。では実際に販売体制がどのようの変わったのか、ネット販売の状況を見てみます。

ケンコーコム

ケンコーコムは、第1類医薬品と第2類医薬品の販売を停止しました。これまで商品の横に表示されていた「商品を購入する」というボタンが消え「当店では現在お取り扱いしておりません」の表示となっています。

利用者へのアナウンスもあります。

ケンコーコム:ケンコーコムのお客様へ
http://www.kenko.com/otc/notice.html

非常に理不尽な法改正(上記ページでは「改悪省令」と書かれていますが)であることを述べていますが、

省令が存在している以上、やむを得ず、ケンコーコムは当面このルールに則った販売を行います


と、法令順守の姿勢を示しています。また仮に第2類医薬品の注文をしても、

その後にケンコーコムが過去の購入履歴を調べ、履歴が確認されなければ、大変申し訳ありませんが、ご注文をお取り消しさせていただきます


と、自主的に購入の確認を行うようですね。


楽天

楽天を見てみますと、公式的な見解はこちらになるのでしょうか。

楽天:天の医薬品販売 安全への取り組み
http://event.rakuten.co.jp/medicine/net_signature/safety/

「安全を確保します」と謳われていますが、実際の販売については各薬局の判断に任されているようです。楽天は場を提供している、いわゆる「ショッピングモール」という位置づけになるからでしょうか。

第1類、第2類医薬品の販売を停止したところがあるかと思えば、第1類医薬品の販売を継続している店舗もあります。


yahoo

YAHOO!JAPANもやはりショッピングモールという位置づけですので、販売については各店舗の判断に任されているのでしょうか。

薬事法改正パブリックコメント:医薬品販売規制施行 代替策がないまま通信販売は原則禁止
http://blogs.yahoo.co.jp/yakujihou_kaisei/17555737.html

上記サイトには、

6月1日から経過措置で認められた一部の例外を除き、医薬品の通信販売は原則禁止されることになりました


との記載がありますが、販売の対応については示されていません。

第1類、2類医薬品の販売を停止しているサイトもあれば、医療用医薬品を販売しているところもあり、少々驚いてしまいます。


主なところを見てみましたが、他のサイトはどうなのでしょうか。販売する側に対応が望まれることは言うまでもありませんが、利用する側も見極めていただきたいものです。


You Tube:改正薬事法きょう施行 薬がコンビニやスーパーで購入可能に
http://www.youtube.com/watch?v=YqUWjWpV8uo




(関連リンク)

【新販売制度】通販経過措置で通知‐280島をリストアップ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry12639.html
| 23:00 | Comment(7) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年05月31日

6月1日 改正薬事法施行

0906nichiyaku


09年6月1日、いよいよ改正薬事法が施行となるわけですが、実際に何が変わるのか。業界の中にいると、なかなか全体の流れまで目が行かないこともあるかもしれません。

また、ネット販売規制の件が施行ギリギリまでもつれにもつれ、関心がそちらに向いていたということも全体に目が向かない一つの要因かもしれません。

世の中にはこの改正薬事法がどのように写っているのか。2紙がこの話題に触れていますのでリンクしておきます。

YOMIURI ONLINE:改正薬事法施行 ネット販売の秩序ある拡大を(5月31日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090530-OYT1T00964.htm

読売新聞は「妥当な規制緩和」としつつも、「インターネットなどの利便性を生かしつつ、安全に大衆薬を販売できる。秩序ある規制緩和を進めるべきだ」と今後ネット販売を拡大をすべきとしています。

毎日jp:改正薬事法:大衆薬市場「大競争時代」に…1日から施行
http://mainichi.jp/photo/news/20090531k0000m020083000c.html

毎日新聞は、コンビニをはじめ新規参入組みがどのように取り組むか、またドラッグストアや既存薬局の動きについても伝えています。

2紙を見てみますと、今回の改正薬事法は「規制緩和であった」ということが改めて分かります。

現場では「明日から直ちに変わること」に目が行きがちですが(もちろん大切なことです)、時間と共にゆっくりと変化してゆくことも日々感じていく必要がありますね。
| 23:00 | Comment(21) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年05月25日

[医薬品ネット販売]ケンコーコムらが行政訴訟

ケンコーコムとウェルネットが医薬品のネット販売に絡む問題で行政訴訟を起こしたというニュース。ケンコーコムのサイトにお知らせが掲載されています。

ケンコーコムIR情報:訴訟の提起に関するお知らせ(pdfファイル)
http://www.kenko.com/company/ir/pdf/action_090525.pdf

提訴は以下の3点において具体的に示されています。

(1) ネット販売を継続する権利があることを確認する訴え

(2) ネット販売を禁止する部分の省令が無効であることを確認する訴え

(3) ネット販売を禁止する部分の省令の取り消しを求める訴え


ケンコーコムの記者会見の様子がアップされていますので、補足的に抜粋します。津田氏がtwitterで実況中継したようですね。

はてな匿名ダイアリー:@tsuda++「医薬品ネット販売問題のケンコーコムの記者会見」
http://anond.hatelabo.jp/20090525162140

提訴の主なポイントを抜粋します。

ネットにこだわっているのは、リアル店舗の販売方法が決して安全とはいえない状況があるから。客に取りにいかせてバイトが売る。対面販売であるというだけでこれが安全とされるのはおかしい

厚労省はネットでは安全性が担保できないということの合理的な説明をしていない

コンビニでは登録販売者がいれば薬剤師がいなくても第2類医薬品販売が許される。しかもこれが努力義務。薬剤師がいても第3類医薬品しか売れないネット販売と比較して明らかに不公平


アポネットRの「ネット販売規制は違憲、ケンコーコムなどが提訴」で小嶋氏も言及していますが、ドラッグストアにおける販売の現状について、かなり鋭く切り込んでいるのが分かります。

それから楽天やYAHOO!が入っていないことについては、

今回の件は当事者の権利確認訴訟。販売する権利のある事業者が省令の影響を受ける。NPOの協会では起こせないので2社で起こした。今回は薬剤師がいて店舗も持ってる我々。楽天Yahoo!は薬剤師がいるわけではない。それで我々の2社だけで提訴した


ということで、販売主体か否かということが今回原告として提訴に加わるか否かという分かれ目になっているようです。

楽天も訴訟については検討しているという話が出ていますので、別の形で国を相手に訴えを起こす可能性はありますね。法律には明るくないので、どういう形になるのかは分かりませんが…。

それから毎日新聞の「納得できなくても省令に沿った形でやるということか?」という質問に対して後藤氏は、

悪法といえども、法は法。それに従ってやるつもり


と答え、順守する姿勢を示しています。これは今後の医薬品ネット販売における議論の大きなポイントとなりそうです。

というのは仮にドラッグストア等「リアル店舗」の「実質的に対面販売ができていない状況」が明るみに出てきた場合、医薬品ネット販売に対して大きな推進力となるからです。

法令を守っているほうに分があるのは火を見るより明らかです。

ここからは個人的な意見なのですが、しかし「ネット販売業者」と「リアル店舗」という対立の構図を引きずることは、あまり生産的でないと感じます。

お互いが歩み寄り、そこから新しい形-安全性も利便性も高い-がうまれてくるのが理想と思うのですが…。


(関連リンク)

IT media News:「ドラッグストアは安全なのか」 医薬品ネット販売規制取り消し求め行政訴訟
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/25/news062.html
| 22:50 | Comment(14) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年05月23日

[パブコメ]2年間の経過措置、原案通り

医薬品の郵送等販売、いわゆるネット販売ですが、ほぼパブコメに示された原案(離島居住者、継続使用者に対して2年間の経過措置)通りに公布となると報じられています。

キャリアブレイン:医薬品販売で経過措置、省令を来週にも公布―厚労省
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22185.html

上記記事によりますと、寄せられた意見の総数は9824件で、それらのうち経過措置に「賛成」の意見は42件、「反対」の意見は1146件だったということですが、

「郵便等販売の規制をするべきでない」との意見が8636件


と、多くを占めたと書かれています。これについて厚生労働省の担当者は、

「パブリックコメントは数字を見るというより、原案を作る時に気付かなかった点を中心に見させてもらっている。今回、パブリックコメントを全部見た結果、現時点で(前回の)第6回の検討会で示した経過措置の骨子を変える必要はないとして、今回示した」


と強気?の発言。

一方の楽天側も検討会の様子を報じています。

一般用医薬品の通信販売継続を求める声を伝えよう!:【速報】原案賛成わずか0.5%にも関わらず厚労省は通販規制を強行
http://plaza.rakuten.co.jp/medicine/diary/200905220001/

結びの部分で、

多くの反対意見にも関わらず、国民の声が全く反映されず大変残念です。
当社としては、訴訟も視野に入れつつ、今後の対応は弁護士にも相談しながら進めてまいります。


とコメントを出しています。


(関連リンク)

アポネットR:パブコメ結果に関わらず、改正省令は原案通り公布へ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/090519.html
| 01:20 | Comment(12) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年05月18日

[改正薬事法]一般用医薬品の陳列等

販売方法が変わります


09年5月8日、改正薬事法施行に関する通知が発出されました。

厚生労働省:一般用医薬品販売制度ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/index.html

施行日09年6月1日から適用となる事項を、その通知に基づいてまとめてみようと思います。

まず一般用医薬品の陳列についてですが、第一類、第二類、第三類のそれぞれの医薬品を区分して陳列することとされています。


第1類医薬品

第1類医薬品は陳列する区画を設け、その内部に陳列する必要があります。かぎをかけた陳列設備か消費者が直接手の触れられない陳列設備に陳列することになります。

第1類医薬品は第2類、第3類医薬品と一緒に陳列することはできません。が、通知には但し書きががありまして、

薬剤師による情報提供が十分に確保できることを前提に、同一又は類似の薬効の第2類医薬品等を陳列している場所において、第1類医薬品に関する製品情報(製品名リスト等)を示すことは差し支えない


即ち、第2類医薬品の陳列部分に、同一又は類似薬効の第1類医薬品についての製品情報(製品そのものではない)を表示することは問題ないということ。

また、いわゆる「空き箱」の取り扱いについても規定されています。

外部の容器によって当該製品情報を示す場合には、購入者等が外部の容器であることが分かるよう当該容器に表示すること。併せて、薬剤師による情報提供を受けた上で購入するものである旨を当該容器に表示することが望ましい


「空き箱であることの表記」それから「情報提供がないと買えない旨の表記」が必要であることが分かります。


指定第2類医薬品

指定第2類医薬品を陳列する場合には、情報を提供するための設備
から7メートル以内の範囲に陳列することが規定されています。

またこれにも但し書きがありまして、次の場合は7メートル以内でなくともよいとされています。

かぎをかけた陳列設備

消費者が直接手の触れられない陳列設備に陳列している場合


上記「消費者が直接手の触れられない」というのは、指定第2類医薬品の陳列設備から1.2メートルの範囲に侵入することができないような措置が取られていることが必要です。


第2類医薬品第3類医薬品

第1類医薬品はもちろん、第2類医薬品と第3類医薬品、医薬品以外のものと混在させないように陳列することが必要です。


※ 内容について誤り等ありましたらご指摘ください。詳細につきましては通知にてご確認ください。


(関連リンク)

OTC医薬品 リスク分類検索β
http://kumagaip.jp/otc/
| 22:40 | Comment(0) | TrackBack(2) | OTC医薬品関連

2009年05月17日

[パブコメ]日薬が意見提出

日本薬剤師会が「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と題して今回のパブリックコメントに意見提出を行っています。

日本薬剤師会:定例記者会見
http://nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/default.html

[該当箇所]

2.主な改正の内容

[意見]

 対面販売を原則とする今回の販売制度の改正の趣旨に鑑みて、経過措置については必要無いと考える。特に、「離島居住者に対する経過措置」については、新たに医薬品を購入する場合にも適用されることになり、経過措置とは言い難く、強く反対する。


「経過措置でさえも認めることはできない」というスタンスのようですね。

この内容について具体的な言及は避けますが、少なくない会員薬局が郵送等販売を行っているという話も聞きますと、「薬剤師会離れ」の一つの要因にもなり得そうですね。

ネット販売は今後、拡大することはあっても縮小することはないでしょう。

販売規制賛成派も反対派もお互いの良さを認めて、利用者のための安全かつ便利な販売体制の構築を第一に考えていただきたいと思います。


(関連記事)

2009/05/12 [ネット販売]離島居住者、継続使用者に限り2年間の経過措置
http://blog.kumagaip.jp/article/29097751.html
| 17:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年05月12日

[ネット販売]離島居住者、継続使用者に限り2年間の経過措置

医薬品の郵送等販売、いわゆるネット販売について、5月11日まで6回に渡って「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」が開催されてきました。

結局のところ検討会において結論は示されず、厚生労働省から意見募集を行いたいとのことで、異例の「1週間」という期間でパブリックコメントが開始されました。

e-GOV:「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案」に関する意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495090047&OBJCD=100495&GROUP=

内容としてしまは、

離島居住者

継続使用者


に対して2年間の経過措置が取られるということです。医薬食品局の川尻総務課長の言葉が以下の記事にありましたので抜粋します。

RISFAX:検討会は“そっぽ”、経過措置は敢行
厚労省 OTC薬通信販売、「離島」「継続使用者」は2年間猶予

http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=28737

2年間の経過措置については、

改正薬事法の他の経過措置に合わせた。その後は原則に戻る


離島については、

北海道、本州、四国、九州、沖縄本島を除き薬局・薬店がない島


継続使用者については、

同じ事業者から同じ医薬品を同じ人が買う


ということで、厚生労働省としてはネット販売の継続を容認するものではないという姿勢を示しており、かなり限定的なものであると言えます。

パブコメに示されていますが、実際に郵送等販売を行う場合は以下の2点

離島居住者に対して郵便等販売を行う旨及び離島の名称

薬局製造販売医薬品又は第2類医薬品継続使用者に対して郵便等販売を行う旨


の届け出と、販売記録の作成・保存をすることが定められています。

とはいえ一般紙の取り上げ方やネットでの受け止め方を見ていると内容が精査されているとは言えず、どうもその辺りがうやむやになっているのではないかと…。


ただね、これを言っちゃおしまいかもしれませんが、現場の人間としては「どうにでもしてくれよ!」という気持ちが、ないわけではないんですよね。

検討会のメンバーはそれぞれ勝手なことを主張するだけ。厚生労働省は検討会を形骸化させ、挙句の果てに「経過措置」なんていう玉虫色のパブコメ=実質的な決着

薬の購入に際して「対面販売のほうが絶対に幸せになれる!」という薬剤師としての思いを捨てたわけではないのですが…。


気を取り直して、パブコメ参加方法を書いておきます。

○ メールの場合

以下のページから。

厚生労働省:パブリックコメント
https://www-secure.mhlw.go.jp/cgi-bin/getmail/publiccomment_input.cgi?mailto=yakujikaisei@mhlw.go.jp

必須項目である「氏名」「住所」「メールアドレス」「件名」を入力します。「件名」の欄には必ず「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と記入をしてください。

「意見」欄(もちろんこれも必須項目)に思いの限りをぶつけてください。パブコメの性質上、数を競うものではないので「賛成」「反対」のみの記入はあまり意味がないかもしれません。

じゃあ何を書けばいいのか。一言で言うと「示されている案をよりよくするために気づいたこと」ではないでしょうかね。「該当箇所」を示すことでより具体的になります。

○ ファクシミリの場合

ファクシミリ番号:03-3591-9044
厚生労働省医薬食品局総務課あて

○ 郵便の場合

〒100-8916
東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省医薬食品局総務課あて

いずれの場合も来週の月曜日、平成21年5月18日に必着とのことです。


(関連リンク)

【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry10830.html

CNET Japan:医薬品販売規制に限定2年の経過措置案--厚労省に疑問、不信感が台頭
http://japan.cnet.com/sp/drag/story/0,3800097284,20392919,00.htm


| 23:20 | Comment(19) | TrackBack(2) | OTC医薬品関連

2009年05月07日

商品名で探せる「OTC医薬品 リスク分類検索β」を公開しました

4月22日付で、OTC医薬品協会加盟会社及び全国家庭薬協議会加盟社の「OTC医薬品分類一覧表」(どの医薬品が第○類に該当するか)が公表されました。

2009/04/26 OTC医薬品分類一覧表
http://blog.kumagaip.jp/article/28697834.html

本日付で一部訂正があるようで、改訂版が公表されています。

日本OTC医薬品協会:OTC医薬品分類一覧表
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/20090422_topics.html

私たちの業務に直結するものですので大変重要なものなのですが、画面ですと閲覧性があまりよくなく、またページ数が膨大なため印刷するのも現実的ではありません。

それを補うためにデータベース化して検索できるシステム「OTC医薬品 リスク分類検索β」を作ってみました。

OTC医薬品 リスク分類検索β
http://kumagaip.jp/otc/

プログラミングの技量が私にあるわけではありませんので、CGIROOMというところで公開されているスクリプトを頂き、OTC医薬品検索向けにカスタマイズしています。

手前味噌ではありますが特徴としましては、

・OTC医薬品のリスク分類を商品名から調べられる

・裏技的に商品の包装とJANコードを調べることもできる


ということで、日常業務にお役立ていただければ幸いです。

既知の不具合としましては、文字化けや一部の検索結果が正しく表示されないといったことがあります。そのため、ベータ版での提供とさせていただきます。

お使いいただいた感想、それから不具合、要望、提案等ありましたら、是非ともコメント欄にてご教示ください。どの程度対応できるかは分かりませんが、私の時間と技量が許す限り改良してゆきたいと思います。

ご理解とご協力をお願いいたします。
| 22:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年04月30日

OTCになってもボルタレンマンは健在だった!

ボルタレンAC1


ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)の外用剤がスイッチOTC化されることについては以前書きましたが、製品詳細についてメーカーから続々と発表されています。

ノバルティスファーマ:OTC医薬品 外用鎮痛・消炎剤「ボルタレンAC」シリーズ新発売
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090427_01.html

本家のノバルティスファーマからは「ボルタレンAC」の名前で発売されるとのこと。そして気になるボルタレンマンも健在でした!!

OTCボルタレンマン
なんとも悩ましいポーズのボルタレンマン

こちらは医療用のボルタレンマン。色こそ違えど、ポーズに違いはありませんね。

ボルタレンマン

発売されるのは、

ボルタレンACテープ

ボルタレンACテープL

ボルタレンACローション

ボルタレンACゲル


ということで、医療用と同様のラインナップということになります。

気になる他社の状況ですが、エスエス製薬からはEVEブランドの外用剤「イブアウター」として発売されるようです。

エスエス製薬:EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ新発売
http://www.ssp.co.jp/news/2009/090421.html

イブアウター

大正製薬からは「ジクロテクト」の名前で発売されるとのこと。

大正製薬:スイッチOTC成分「ジクロフェナクナトリウム」配合「ジクロテクト」シリーズ新発売
http://www.taisho.co.jp/company/release/2009/2009042801.html

ジクロテクト

大正製薬では既にこの製品専用のサイト(ブランドサイト)を設けています。

大正製薬:ジクロテクト
http://www.taisho.co.jp/diclotect/

ジクロテクトのCMも公開されています。

You Tube:ジクロテクトCM「ディベロッパー編」
http://www.youtube.com/watch?v=12CAPtkPr-8



久光製薬はどうしちゃったのでしょうかね。「フェイタス」や「サロンパス」ブランドとして、そのうち発売になるのでしょうか。


(関連リンク)

livedoorニュース:ノバルティス、外用鎮痛・消炎剤のOTC医薬品「ボルタレンAC」シリーズを発売
http://news.livedoor.com/article/detail/4135072/


(関連記事)

2009/03/03 ボルタレンがOTC医薬品に
http://blog.kumagaip.jp/article/27338794.html
| 22:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年04月26日

OTC医薬品分類一覧表

日本OTC医薬品協会の「上手なセルフメディケーション」というホームページがあります。

日本OTC医薬品協会:上手なセルフメディケーション
http://www.jsmi.jp/index.html

上手なセルフメディケーション日本OTC医薬品協会(JSMI)


4月22日付で、OTC医薬品協会加盟会社及び全国家庭薬協議会加盟社の「OTC医薬品分類一覧表」が掲載されています。どの医薬品が第○類に該当するか、というものです。

【OTC医薬品協会加盟会社】OTC医薬品分類一覧表 PDFファイル(486KB)
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/bunrui_09.4.22.pdf

【全国家庭薬協議会】OTC医薬品分類一覧表 PDFファイル(158KB)
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/bunrui_09.4.22_2.pdf

OTC医薬品協会加盟会社のファイルがページ数にして151ページ、全国家庭薬協議会の方は62ページと、かなりのボリュームですね。リストはメーカーごとにまとめられています。

外箱への表記がされるようになってきていますので困ることは少なくなってきていますが、これまで一覧にされているものがなかっただけに助かりますね。
| 08:20 | Comment(7) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年03月22日

フルーティーな香りが特徴のアリナミンR

アリナミンR6


新製品はできるだけチェックしているつもりなので、アリナミンRが発売されたことも知っていたのですが、「またドリンクのレビューやってもなー」と思って放置していました。

が、先日飲んでみてその香りに衝撃を受けまして、今回レビューをアップしています。詳細は以下から。

まずメーカー発表はこちらです。売りとしては「リラックス感とリフレッシュ感のあるさわやかな香りを感じながら服用していただける」という部分でしょうか。

武田薬品工業:アリナミンR新発売について
http://www.takeda.co.jp/press/article_32012.html

外観はこんな感じです。アリナミンRの特徴の一つがこの見た目にあります。多くのドリンクと違い、太さが下から上まで均一です。

アリナミンR1

ノンカフェイン」と書かれている通り、カフェインが入っていません。就寝前の服用においてもためらうことなく1本飲むことができます。

これはアリナミンRのキャッチでもある「リセットしたい、今日の疲れに」にも通じるのですが、「これから何かをしたい」という時でなく、何か一つのイベントが終わった、或いは1日の疲れを癒すといった状況での服用を想定しているからでしょう。

アリナミンR3

成分的には必須アミノ酸3種類が含まれているのがアリナミンVとの大きな違いでしょうか。

L-バリン 80mg

L-ロイシン 160mg

L-イソロイシン 80mg


と書かれています。

アリナミンR4

商品名の下の部分にもそれが書かれています。

アリナミンR5

特徴的な広口ビンです。香りを感じて飲みやすいように設計されたとのこと。ふたを開けた瞬間に甘い香りが漂ってきます。私はブドウの香りだと思っていたのですが、メーカーサイトには

ラベンダー+グレープフルーツの香り


と書かれていますね。

アリナミンR7

中身を出してみました。見た目はよくある黄色です。が、香りの強さが違います。お伝えできないのが残念です。

アリナミンR8

味ですが、口に含んだ瞬間はジュースかと思うほど。やはり香りの広がりがすごい。後味は普通のドリンクっぽいですね。必須アミノ酸の味でしょうか。


オンエア中のTVCMです。松下奈緒さんが出演しているとのこと。

You Tube:アリナミンR CM
http://www.youtube.com/watch?v=RPa6_HK0GBY



<商品情報>アリナミンR

内容量:80mL

希望小売価格:315円(税込)

JAN:4987123148870


(関連リンク)

アリナミン
http://alinamin.jp/index.html
| 21:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年03月15日

[ソナタ調]ボラギノールのCM主題歌

♪痔に〜はボラギノ〜ル」のフレーズでおなじみのボラギノールのCMですが、Youtubeにピアノソナタとしてアップされています。公式なものではないでしょうが、思わず聴き入ってしまいます。

ボラギノールのCM曲をピアノソナタに
http://www.youtube.com/watch?v=Ip3lc8tDogU



ソナタ」というのは楽曲の形式の一つですね。詳しい説明はWikipediaに譲りますが、「♪痔に〜はボラギノ〜ル」をメインテーマとして掛け合いがされる様子は本当に素晴らしいです。

ソナタ形式 - Wikipedia

以下の図はクリックで拡大します。

ソナタ形式
序奏-提示部-展開部-再現部-コーダ

動画にはボラギノールについてのちょっとした豆知識が随所に散りばめられています。また曲中、ソナタ形式のどこに該当するのかといったことも説明されていますので、音楽に詳しくなくても楽しめそうです。

「最後まで聴くと痔が治る」という伝説もあるそうです!個人的には是非ともCD化してほしいです!(笑)

ニコニコ動画のアカウントをお持ちの方ですと、楽譜がアップされていますので見ることができます。是非とも実演を!!




(関連リンク)

ボラギノール.com
http://www.borraginol.com/
| 21:20 | Comment(5) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年03月12日

「ネット販売」の第2回検討会の様子

第2回医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会-ネット販売の検討会と言ってしまってもいいですかね-が開催され、その様子が報じられています。

マイコミジャーナル:消費者ニーズ抑えるのは…… - 医薬品ネット販売規制で"一致点"求める提案
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/12/048/

第1回と比してだいぶ建設的な検討会となったようです。いくつか気になった点を挙げてみます。

三木谷氏はまず、医薬品のネット販売継続を求める署名が85万件に上っていると説明


という部分。署名の85万件というのは数だけみれば膨大ですが、どれだけの有効性があるかというのはちょっと疑問が残ります。

それに関して関連記事を見つけました。楽天の社員には署名を集めるノルマが課されているようですね。

記事の芽:改正薬事法のネット規制で感じた“違和感”
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090312/1013080/

「購入者の利用履歴も分かるネット販売のほうが(店舗よりも)医薬品を安全に販売できる」


履歴は確かに大きなポイントとなるでしょう。ただそのデータをどのように活用するかということの方が重要なのではないかと、個人的には感じます。

「薬が買えなくて困っている人に関しては、行政サイドで対応すべき問題」


行政が一役買える部分は確かに少なくないですが、これだと根本的な解決にはならないのではないでしょうか。

「情報提供は一方的であってはならず双方向でなければならない。双方向のコミュニケーションができ、安全性が担保されれば、インターネットによる販売もいいのではないか」


双方向」はネットの得意とする部分ですので技術的には解決が可能でしょう。医薬品販売においては、更に「即時性」が要求されるのではないでしょうか。

「即時性のある双方向」も現行の技術で行うことは十分に可能ですが、技術的に可能か否かということと、ネット販売業者がそれを行えるかどうか、という点は分けて考える必要があります。


この先の議論がどのような方向に行くのか、正直読めません。玉虫色の決着になりそうな気もしますが…。
| 22:40 | Comment(15) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年03月03日

ボルタレンがOTC医薬品に

ジクロフェナクナトリウム製剤(商品名:ボルタレン等)がスイッチ化され、OTC医薬品になるということです。

【一般用医薬品部会】消炎鎮痛剤「ボルタレン」がスイッチOTCに(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry9316.html

OTC医薬品となるのは外用剤のみで、内服はありません。医療用の1%製剤がそのまま出てくるようですね。ゲル剤、テープ剤、パップ剤、ローション剤等14品目にのぼるということです。

医療用医薬品ではおなじみ?のイメージキャラクター「ボルタレンマン」は、OTC医薬品となっても継承されるのでしょうか。パッケージに注目です!

ボルタレンマン
ボルタレンマン


(関連記事)

2006/09/04 [9/5発売]ボルタレンテープL

2006/08/31 ボルタレンテープL

2006/08/21 ボルタレンローション1%発売

2006/07/28 ボルタレン外皮用剤ラインナップ
| 14:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2009年02月25日

ザジテン花粉天気情報メール

ザジテンAL


ノバルティスのスイッチOTC医薬品にザジテンALがあります。そろそろ花粉の時期ということで「ザジテン花粉天気情報メール」が配信されています。

ザジテンAL:花粉情報メール登録フォーム
https://members.novartis.co.jp/regist/is?SMPFORM=mim-sdoj-cdf253402902f76fc2404f90c9274d9a

全国340ヶ所から希望のエリアの花粉・天気予報を毎日配信してくれます(気温や降水確率も記載されています)。地域は「地方」→「都道府県」→「地域」の順に選択が可能です。

配信時間は朝8時と夜8時が選択できます。サービス提供期間は5月31日までということで、自身の花粉対策に、また患者さんへの情報提供に重宝しそうです。

携帯電話からも登録が可能ということで、QRコードが掲載されています。以下からどうぞ。

ザジテンAL花粉情報
| 22:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2009年02月24日

ほんのりぶどう味のトラベルミンチュロップ

travelmin0.JPG


トラベルミンチュロップぶどう味が新発売になったということで、実際に購入してみました。レビューの前にメーカー発表はこちら。

エーザイ:OTC初のドロップタイプの乗りもの酔い薬 「トラベルミン® チュロップぶどう味」新発売
http://www.eisai.co.jp/news/news200901.html

まず最初に目を引くのがそのパッケージ。「第2類医薬品」と小さな文字で書いてはあるものの、一見するとお菓子の飴のような印象を受けます。

以下の画像は全てクリックで拡大します。

赤紫を基調としたパッケージ。「服用しやすいドロップタイプ」との記載もあります。

トラベルミン1
トラベルミンチュロップぶどう味パッケージ

裏面です。1回量(11歳以上)2錠中の成分は、

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 … 1.33mg

スコポラミン臭化水素酸塩水和物 … 0.166mg


となっています。

トラベルミン2
パッケージ裏面

側面は副作用被害救済制度の問合せ先も記載されています。

トラベルミン3
パッケージ側面

箱から出してみたところ。2錠ずつのスティック状になっていており、それが3つ入っています。「これはお薬です」と注意書きがあるのが印象的。

トラベルミン4
大人1回分の量

その裏面です。用量と「4時間以上の間隔をおいて1日2回まで」の記載があり、箱を持ち歩かなくても最低限の情報が得られます。それからこの写真だとよく見えませんが、開封後の保管についての注意書きもあります。

トラベルミン5
スティック裏面

中身を取り出してみたところ。薄緑色の錠剤?はパッケージがなければ飴と見紛う可能性大です。

トラベルミン6
薄緑色の錠剤

実際に子供を前に取り出してみましたところ、おやつにありつけるとおもちゃを放り出して飛びついてきました。管理には十分に注意が必要と思われます。

肝心の味ですが、口に入れた瞬間はほんのりとぶどうの味がしますが、舐めているうちに砂糖の甘みだけになってくるような感じを受けました。

価格は6錠で498円(税込)ですから、お手ごろな部類に入りますかね。


(関連リンク)

another side of ”d-inf”:「初のドロップタイプの乗り物酔い薬」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1727.html
| 23:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2008年12月28日

[医薬品ネット販売]来年6月までの対応は…

医薬品の郵便等販売、いわゆる「医薬品のネット販売」ですが、どうやら「第3類以外はネット販売を認めない」ということで年明けに省令公布となりそうです。

しかしながら実際問題として、改正薬事法の施行が2009年6月ですので、それまでの約半年間「売ってはいけないはずの第1類、第2類医薬品をネットで販売できる」時間ができてしまいます。

これは今に始まったことではなくて、情報提供が義務付けられている第1類医薬品の販売についても同様で、セルフ販売またはネット販売が堂々と行われている状況があります。

確かに違法ではないのでお咎めもないかもしれませんが、個人的にはかなり大きな問題だと考えています。そのような状況は法律施行日から直ちに改善されるのでしょうか。

こうした状況をかんがみ、現在ネット販売を行っている方々は来年6月改正薬事法施行時に混乱を生じぬよう、取り組んでゆくべきではないでしょうか。

具体的には、少なくとも「ギリギリまで売ろう」と考えるべきではありませんし、ましてや「売れるうちに売ってしまえ!」といった行動は慎むべきと思われます。

厚生労働省は、

今後、インターネット販売の団体等から、安全確保のための具体的な提案が示された場合には、幅広い関係者で議論することを検討したい


と、ネット販売の今後まで否定しているわけではありません。ネット販売には大きな可能性が残されています。それを自ら捨てるような行動は、将来的に自分の首を絞めることにつながります。


また対面販売を主張している方々は、それが本当に徹底されているのかどうか、今一度見直す必要があるでしょう。

医薬品がネットで販売されることに対して「患者の安全性が担保されない」ことを一番の理由に挙げていますが、「自分たちが困るから」ではないのか、真剣に問うていかねばなりません。
| 22:20 | Comment(5) | TrackBack(1) | OTC医薬品関連

2008年12月25日

[医薬品ネット販売]第3類のみで決定か

省令公布には至っていませんが、医薬品ネット販売について「第3類以外はネット販売を認めない」といった内容で各紙が揃って報じています。中には決定事項として見出しされているものもあります。

IT pro:一般医薬品のネット販売規制が決定、年明けにも省令公布へ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081224/321957/

毎日新聞:市販薬:ネット販売規制 風邪薬などは禁止…厚労省決定
http://mainichi.jp/life/today/news/20081224k0000m040071000c.html

asahi.com:大衆薬のネット販売、規制強化固める 年明け省令改正へ
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY200812220322.html

NIKKEI NET:厚労省、医薬品のネット販売規制へ 既定路線撤回せず
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081224AT3S2300O23122008.html

規制改革会議から厚生労働省から出された公開質問の回答がベースにあるのではないでしょうか。以下のリンクから回答を見ることができます。

規制改革会議:「インターネットを含む通信販売による一般用医薬品の販売規制」に関する質問事項に対する厚生労働省の回答
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/publication/index.html#answer1

しかしながらこれだけでニュースとなるには根拠が乏しく、恐らく取材に当たっている現場では、何らかの情報がリークされているのではないかと思われます。


ではこれで話が決着するかといえばそういったこともなさそうで、規制改革会議の松井道夫委員は、

改正されれば、撤回のために会議で最重要テーマとして議論する


と述べています。また厚生労働省側も、

今後、インターネット販売の団体等から、安全確保のための具体的な提案が示された場合には、幅広い関係者で議論することを検討したい


と、医薬品のネット販売を完全に否定しているわけではありません。

まだまだ議論を続けていかなければならない問題ですね。


(関連リンク)

アポネットR研究会:厚労省、規制改革会議の公開質問状に答える
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/081223.html
| 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連

2008年12月21日

医薬品ネット販売にはそもそも興味なし?

ネット販売見直し


株式会社アイシェアが行った医薬品のネット販売に関する調査結果です。

rTYPE:薬のネット販売禁止、見直し「必要あり」3割半「必要なし」2割強
http://release.center.jp/2008/12/1902.html

調査項目を結果別にお示ししますと、以下のような形です。

「インターネットを利用して、風邪薬や漢方薬などの薬を購入したことはありますか?」

 ある 12.2%

 ない 87.8%


「あなたは薬のネット販売禁止する法改正案を知っていましたか?」

 知っていた 31.9%

 知らなかった 68.1%


「薬のネット販売が禁止されるとしたら、あなたはどう思いますか?」

 とても不便 15.2%

 いざという時困る 16.4%

 あまり困らない 68.4%


「薬のネット販売禁止について、見直しの必要性はあると思いますか?」

 はい 34.6%

 いいえ 21.2%

 どちらでもよい、わからない 44.1%


「薬のネット販売禁止について、規制緩和等の署名活動に署名したいと思いますか?」

 思う 18.7%

 思わない 81.3%


全体を通じて見てみますと、医薬品のネット販売そのものに対して「そもそも興味がない」「無関心」といった現状があるのが見て取れます。

ネットで医薬品を「購入したことがない」人が9割近くを占めている現状では、無理もない話かもしれません。

「利便性が損なわれる」とか「安全性が担保できない」といった議論はもちろんしてゆかなければならないものですが、利用者が土俵に乗らずに進められてきてしまったのかもしれません。
| 23:40 | Comment(4) | TrackBack(0) | OTC医薬品関連
Related Posts with Thumbnails