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2011年01月14日

製薬メーカーも受験生を応援!「ストッパ受験応援神社」

ストッパ神社


明日はいよいよセンター試験ですね。受験シーズン到来ということで、受験生の皆さんにとって勉強はもちろんですが、体調管理にも気を使うのではないかと思います。

中でも「下痢」は、かなり辛いですよね…。と、今日のネタに無理やりつなげようとしているのですが…(苦笑

ライオンから発売されている「ストッパ下痢止め」という製品があるのですが、受験生応援の一環として「ストッパ受験応援神社」をWeb上に開設しています。

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2010年11月21日

世界16カ国で発売されているリポビタン

リポビタン


大正製薬から発売されているリポビタンD。「リポD」とも呼ばれ、ドリンク剤の代名詞的な存在ですが、実は世界16カ国で発売されていることはご存知でしたでしょうか?

リポビタンD博物館:グローバルD館
http://www.taisho.co.jp/lipovitan/museum/globalD/index.html

上記ホームページにしっかり紹介されているのですが、私が知ったきっかけはこれです。

リポビタン1

リポビタンDのティッシュペーパーがあるのですが、そこに世界16カ国で発売されているリポビタンが写真入りで紹介されています。

まずはおなじみ、日本のリポビタンDです。

リポビタン2

続いてシンガポールと中国。「LIVITA」と「力保健」と書かれていますね。

リポビタン3

更に香港、台湾と続きます。こちらは「力保健」「力保美達」ですね。

リポビタン4

インドネシア、アメリカ。いずれも英語の表記で「LIPOVITAN」と書かれています。

リポビタン5

ベトナム、イギリス。この2カ国はビンではなく缶ですね。

リポビタン7

クエート、バーレーン。この2カ国もやはり「LIPOVITAN」。

リポビタン8

カタール、アラブ首長国連邦。こちらも「LIPOVITAN」。

リポビタン9

タイ、フィリピン。タイはちょっと分かりませんね…。

リポビタン10

マレーシア、ブルネイ・ダルサラーム。この2カ国は「LIVITA」です。

リポビタン11

日本の元祖リポビタンDに似ているものが多数ですが、缶のものがあったり、デザインが全く違ったりと、なかなかおもしろいですね。どれも飲んだことはありませんが…。

You Tube:リポビタンD TVCM
http://www.youtube.com/watch?v=BOrtpfTtfMc




さて、こちらはリポビタンDの販促品「リポビタンDオリジナル湯たんぽ」です。今時、湯たんぽとはちょっと珍しいですね。

リポビタン12

裏側はこんな感じ。「使用上の注意」が6点書かれています。

リポビタン13

中身を取り出してみました。本体は天然ゴム製です。

リポビタン14

口の部分。中身が漏れないよう、しっかりと口栓がついています。

リポビタン15

先程のティッシュペーパーと並べてみました。湯たんぽの方がちょっと大きいですね。

リポビタン16


日本ブランドが世界を巡る
日本ブランドが世界を巡る

2010年11月16日

今年日本で一番胃が痛かった男?岡田武史氏が胃腸薬のCMに登場

ガストール


エスエス製薬のガストールという製品があります。「胃痛、胸焼けに。」というのがキャッチコピーなのですが、この度CMに、「今年日本で一番胃が痛かった男?」として、サッカーの岡田武史前日本代表監督が起用されたそうです。

エスエス製薬:胃痛、胸焼けに。ガストール
http://www.ssp.co.jp/gastol/index.html

いろいろと解説をするまえに、まずはそのCMをご覧ください。

You Tube:ガストールCM
http://www.youtube.com/watch?v=x1gqhZSkANo



岡田氏といえば、今年6月の南アフリカワールドカップでベスト16の成績を残したことで一躍「名監督」となったわけですが、その裏には、恐らく壮絶なストレスがあったのだろうと推測されます。

今年に入ってから思うように勝てなくて、一時は解任論まで飛び出しました。また5月24日、W杯壮行試合となる韓国との一戦に負けた後には「進退伺」なんて話まで聞きましたが、その時の岡田氏は、どれほど胃が痛かったことでしょうか。

しかし、勝負の世界は結果が全てです。中村俊輔を外すなどメンバーの入れ替えや、本田圭佑をワントップに据えるなどの戦術変更がありましたが、グループリーグを2勝1敗。ベスト8をかけたパラグアイとの戦いでは延長の末PKで破れてしまいましたが、十分な結果を残したと言えるでしょう。

まあ、決して演技は上手ではないですが、そんな「岡ちゃん」だからこそ、「よく頑張ってくれたと思いますよ。」の一言にも重みが感じられますね。

本日、11月16日からオンエアだそうです。


岡田武史というリーダー (ベスト新書)
岡田武史というリーダー (ベスト新書)
タグ:OTC医薬品

2010年11月12日

台湾で売られていたロート製薬の目薬「V.ROHTO・Original」

V.ロートオリジナル


今年のアジア薬剤師会連合学術大会は台北(台湾)で行われたそうです。私は参加していないのですが、ロート製薬の「V.ロート目薬」が台湾でも販売されていたということで、ご紹介します。

冒頭の写真を見ていただくとよく分かりますが、日本で売られているV.ロート目薬とそっくりなパッケージをしています。比べてみていただくとよく分かります。

こちらが台湾で売られていた「V.ROHTO・Original」(冒頭の写真と同じです)。真ん中の黄色い丸いのはシールで、どの段階で貼られていたものなのかは分かりません。左下は販売されていた薬局の名前でしょうか。「久大藥局」、$145と書かれたシールが貼られていますね。

V.ロートオリジナル

こちらは日本でおなじみの「V.ロート目薬」です。「第2類医薬品」です。

V.ロート

裏面はこんな感じ。「押して破る」や「目にすがすがしいスタンダード目薬。」など、日本語での記載もありますね。「ロート製薬株式会社」とロゴはおなじみのものが、住所は日本のパッケージと同じで、「大阪府…(以下略)」となっています。

V.ロートオリジナル7

こちらは日本のもの。有効成分が裏面に大きく記載されています。

V.ロート2

あらゆる角度から写真を撮ってみました。上が「V.ROHTO・Original」(台湾)、下が「V.ロート目薬」(日本)です。

V.ロートオリジナル3

使用期限やロット番号の表記はほぼ同じ形ですね。JANコードは両方とも「49872411…」から始まっていますので、枝番こそ違いますが、日本の製品であることが分かります。

V.ロートオリジナル4

台湾の製品は側面に有効成分の表記がありました。すべて日本語です。

V.ロートオリジナル5

箱の上の部分、「樂敦」が「ロート」の読みということになるのでしょうか。

V.ロートオリジナル6

中身を出してみたところ。言われなければ日本で販売されているものと見分けがつきませんね。

V.ロートオリジナル8

V.ロートオリジナル9

目薬を入れるケースは恐らく同じものでしょう。

V.ロートオリジナル10

こちらは添付文書。構成は日本のものとよく似ています。(参考:ロート製薬:V.ロート(第2類医薬品)

V.ロートオリジナル1

「醫師藥師藥剤生指示藥品」と書かれています。

V.ロートオリジナル2

海外で購入した医薬品を日本国内で使用する場合は、副作用被害救済制度の対象になりませんので、購入・使用を検討している方は注意が必要です。

こちらのCMをリアルで知っている人は、私と同じくらいか、それより上の世代の方ですね!(笑

You Tube:ロート製薬オープニングCM
http://www.youtube.com/watch?v=wHZs6QE73qs




64のケースで考える OTC薬販売の実践問題集 Part2
64のケースで考える OTC薬販売の実践問題集 Part2

2010年11月06日

[ケロコロ]歴代の店頭カエルがブログパーツに

薬局でカエルと言えばコーワのケロコロが定番ですが、歴代の店頭カエルがブログパーツになったということです。

コーワのケロコロランド:店頭カエルのブログパーツ
http://kr2.kowa.co.jp/download/kero_blogparts3

1963年に登場した初代の店頭カエル、それから1978年の2代目、更に2008年に登場した3代目店頭カエルと、それぞれの特徴をブログパーツで紹介するものです。早速設置してみました。



こうして見てみますと、初代は体の凹凸などが妙に本物のカエルっぽいところがありますね。2代目、3代目になるにつれ、丸みが強く、またかわいらしくなってきています。

世代交代の年数を見てみますと、初代から2代目までは15年、2代目から3代目までは30年かかっています。この調子で行くと、4代目が出てくるのは45年後?それとも60年後??(苦笑


よくわかるOTC薬の服薬指導 (図解入門 メディカルワークシリーズ)
よくわかるOTC薬の服薬指導 (図解入門 メディカルワークシリーズ)

2010年09月25日

オキナゾールL100のセルフチェックシートが提供されている

オキナゾールL100


9月15日に発売されたオキナゾールL100、もう販売している薬局はあるでしょうか。第1類医薬品であるこの医薬品は、抗真菌剤オキシコナゾール硝酸塩を主成分とした経膣剤です。

メーカー発表はこちら。

田辺三菱製薬:腟カンジダ再発治療薬「オキナゾールL100」(第1類医薬品)を9月15日より新発売!
http://healthcare.totonoe.com/news/etc/l1001915.html

この医薬品の頭につく「腟カンジダ再発治療薬」という言葉からも分かりますように、既往歴のある方の再発に限って使用できる、というものですので、販売時は注意が必要です。

第1類医薬品ですので、販売時には相応の確認が必要となってきますが、如何せん女性のデリケートな話題になりますので、薬局内のカウンターで話しにくい部分はあるでしょう。

特に、対応する薬剤師が男性である場合は患者さんも躊躇するでしょうから、女性の薬剤師が対応可能であればそうするなど、ちょっとした気配りが必要かもしれません。

また、メーカーはオキナゾールL100のブランドサイトを開設し、そこでセルフチェックができるようなページを用意していますので、私たちも知っておく必要があるかもしれません。

田辺三菱製薬:オキナゾールL100
http://www.okinazole.jp/index.html

設問は全部で10問用意されており、該当者のみが医薬品を使用できます。

オキナゾールL100セルフチェックシート
クリックで拡大します

セルフチェック後はこんな結果が印刷できるようになっていますので、こういった用紙を持参する患者さんがいるかもしれません。

オキナゾールL100セルフチェックシート2
クリックで拡大します

また、携帯電話でもセルフチェックが可能なので、セルフチェックの結果を、携帯電話の画面ごと提示する患者さんもいらっしゃるかもしれませんね。

セルフチェックの結果が「『オキナゾールL100』をご使用いただけます」でも、もちろんそれだけでただちに販売が可能になるわけではありませんが、せっかくのツールですので上手に利用したいものです。


OTC医薬品事典―一般用医薬品集〈2010‐’11〉

2010年08月28日

飲む虫除けにニーズはあるか

ちょっと小ネタ的な話題ですが、面白そうでしたので。

SankeiBiz:飲む虫よけ剤商品化? マウス実験で効果確認
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100827/ecb1008270009000-n1.htm

蚊が嫌うかんきつ系の香料を内服して、虫刺されを予防しようというもの。もちろんタイトルにあるようにマウスでの実験段階ですが、着眼点が新鮮ですね。

リンク先ではかんきつ系香料として用いられる食品添加物のうち、「シトラール」という成分の効果が高かったと書かれています。

シトラールについて説明できるほどの知識を持ち合わせていませんので、リンクをご紹介します。

Wikipedia:シトラール

レモングラスやその同属種から採れる精油の主成分である。バーベナ、レモンマートル、レモン、オレンジにも含まれる


というものだそうです。

開発にもかなりの費用がかかるでしょうから、まだ本腰というわけではなさそうですが、ニーズ的にはどうなのでしょうね。「虫除けに内服まで…」とも思われそうですが、切に望む人もいるでしょう。


蚊學ノ書 (集英社文庫)
蚊學ノ書 (集英社文庫)

2010年08月16日

養命酒製造の「生薬検定」がオモシロイ

生薬検定


養命酒でおなじみの養命酒製造ですが、「生薬検定」というスペシャルサイトを開設しています。キャンペーン期間は7月26日から9月30日までとなっています。

養命酒製造:生薬検定
http://www.yomeishu.co.jp/489kentei/index.html

全10問からなるこの検定は、養命酒にちなんだ生薬や、また養命酒そのものについても出題されています。

全問正解で「生薬博士」、5-9問正解で「生薬助手」に認定され、それぞれに「生薬博士認定証」「生薬検定記念受検賞」が、抽選で当たるようですね。

生薬検定2

全問正解すると、スクリーンセーバーもダウンロード出来ます。第9問目がちょっと難しい??ですが、その他はヒントもあるので、楽しみながら受検できます。

生薬検定3


老舗の教科書―養命酒はなぜ四〇〇年売れ続けるのか
老舗の教科書―養命酒はなぜ四〇〇年売れ続けるのか

養命酒製造といえば、ハーブの恵み…

2010年08月15日

イチジク製薬のサイトから「うんちのうた」をダウンロードしてみた

イチジク浣腸でおなじみのイチジク製薬が、ホームページで「うんちのうた」を公開しています。

イチジク製薬:PRコーナー
http://www.ichijiku.co.jp/pr/

NPO法人日本ベビーサイン協会というところが開催しているベビーサイン教室で、赤ちゃんが自らうんちのサインを示せるトレーニングプログラムを実施しており、その中でこの「うんちのうた」が活用されているようですね。

決してあやしい歌ではないのですが、周囲に人がいるような環境での再生は、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。

You Tube:うんちのうた
http://www.youtube.com/watch?v=daO8mIKX9ug




うんちレストラン (ふしぎいっぱい写真絵本) ずらーりウンチ―ならべてみると…

2010年07月08日

[浣腸工業会]便秘川柳入選作品を発表

浣腸工業会


実は初めて知ったのですが、浣腸を製造販売する日本のメーカー7社からなる浣腸工業会という団体があるそうです。公式サイトはこちらから。

浣腸工業会
http://www.kancho.gr.jp/

浣腸工業会の構成メンバーは以下の7社です。

池尻製薬株式会社
http://www.ikejiriseiyaku.co.jp/

伊丹製薬株式会社
http://www.itami-ph.co.jp/

イチジク製薬株式会社
http://www.ichijiku.co.jp/

健栄製薬株式会社
http://www.kenei-pharm.com/

大昭製薬株式会社
http://www.daisho-s.jp/

報国製薬株式会社
http://www.houkokuseiyaku.co.jp/

ムネ製薬株式会社
http://www.mune-seiyaku.co.jp/

特に略号は書かれていないのですが、「Japan Enema Association」の頭文字を勝手に取りますと「JEA」とすることができます。私が勝手に略しただけですので、定着するのかどうかはわかりませんが…(苦笑

この浣腸工業会、実は設立が平成20年10月だということですが、設立記念として、便秘川柳を募集しており、その入選作品が公表されています。

日本浣腸工業会:第1回便秘川柳 入選作品発表
http://www.kancho.gr.jp/result.html

映えある第1回の優秀賞はこちらです。

朝1番 便座の上で する化粧


それから入選作品、いくつか目に止まったものをご紹介しましょう。世相を反映しているものもありますね。

女子トイレ お通じ待ってて 事情通

快便は 内定とるより 道険し

頑固もの こんな所も 母に似て


便秘はやはりつらいもの。こういった俳句で、少しでも気持が軽くなるといいですね。


もう一本!毛髪川柳 (日本文芸社の育毛絵本)

2010年06月26日

がん疼痛に高用量のアセトアミノフェン

昭和薬品化工株式会社を代表会社とする5社が、アセトアミノフェンの適応拡大を求める共同の申請を行っていると、メーカーより発表されています。

昭和薬品化工:「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」発刊とアセトアミノフェンに関する申請状況について(pdfファイル)
http://www.showayakuhinkako.co.jp/press_release/press_release100623.pdf

申請を行っているのは、昭和薬品化工株式会社、株式会社三和化学研究所、大洋薬品工業株式会社、長生堂製薬株式会社、マイラン製薬株式会社の5社。

背景としては、現在承認されている用法・用量と、「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」の中でのそれに大きなずれが生じていることが挙げられています。

ちなみに、現在の添付文書を参照しますと、「がんによる疼痛」は適応としては記載されていますが、その用法・用量が、

1回300〜500mg、1日900〜1500mg


となっています(適宜増減は可能)。

一方、2010年6月18日の第15回日本緩和医療学会学術大会において発刊された「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」では、第1段階に使う非オピオイド製剤としてアセトアミノフェンを挙げ、

「本邦では2400mg〜4000mg/日程度が妥当な鎮痛量であり、肝機能障害に注意しながら4000mg/日まで増量が可能だと考えられている。また投与は1日4回程度に分けて行い、1回投与量が1000mgを超えないようにする。」


と記載されているということ。

このことは、「2008年版がん緩和ケアガイドブック(日本医師会)」また、「2009 年版医療用麻薬適正使用ガイダンス(厚生労働省)」にも同様の内容が記載されているということです。

アセトアミノフェンと言いますと、安全性が高いということもあり、小児の解熱等に用いられることが多いでしょうか。がんの疼痛に対して用いられるというイメージは、なかなかないのかもしれません。

しかし、共同申請がなされているということですので、近い将来、ガイドラインの用法・用量が添付文書に記載されることで、高用量で用いられるケースが出てくるかもしれませんね。


がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン〈2010年版〉
がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン〈2010年版〉

2010年06月11日

[常盤薬品]「ゴールを目指せ!応援キャンペーン」実施中

眠眠打破1


いよいよ南アフリカワールドカップが開幕となりますね。気分も盛り上がってまいりました!眠眠打破でおなじみの常盤薬品は「ゴールを目指せ!応援キャンペーン」を実施しているということです。

常盤薬品:ゴールを目指せ!応援キャンペーン
http://daha.jp/index.html

ゴールを目指せ!応援キャンペーン

ご覧になって分かると思いますが、このキャンペーン、実はワールドカップとはまったく関係ありません(苦笑

でもフットサルの「眠眠カップ」を開催したりと、眠眠打破とサッカーのタイアップをしているんですね。眠眠打破のパッケージにも「サポーターズ サポートドリンク」なんて書かれています。

眠眠打破2

キャンペーンは7月11日まで(実は5月6日から…)。当選するとスペインにサッカーを見に行けるかもしれませんので、興味のある方はどうぞ。


You Tube:幸せの眠眠打破
http://www.youtube.com/watch?v=kWtR8bR7b2Y

2010年05月17日

ネット販売規制は政治決着にて解禁か

行政刷新会議において、ネット販売や郵送販売を含む医薬品通販規制を撤廃する動きが出てきています。詳しくは規制・制度改革のライフイノベーションWGのページでご覧いただけます。

行政刷新会議 規制・制度改革:ライフイノベーションWG(第4回)議事次第
http://www.cao.go.jp/sasshin/kisei-seido/meeting/2010/life/0429/agenda.html

資料3に、ライフイノベーションWG2として、「一般用医薬品のインターネット等販売規制の緩和」が挙げられていおり、当該規制改革事項に対する基本的考え方が書かれています。

各検討項目対処方針シート【PDF(150KB)形式】から、一部引用します。

○ 薬害被害はほとんどが医療用医薬品で発生しており、一般用医薬品での薬害発生事例は少ない。加えて、郵便等販売で薬害被害が発生した事例はほとんどなく(厚生労働省によれば、インターネットを通じて販売された一般用医薬品の副作用被害としては、滋養強壮剤に係る1件が平成19年9月に報告されているが、副作用被害が販売方法に因るのか否かについて報告書の記載から確認困難としている)、安全性において対面販売に劣後するエビデンスもない。

○ こうした中、平成21年6月に施行された薬事法施行規則において、一部を除き大多数の一般用医薬品の郵便等販売が禁止されたことで、高齢や障がいのために外出困難な方、僻地に住み薬局・薬店までの距離が遠い方、一般に流通していない伝統薬等を常用されている方などが非常な困難を強いられている。

○ また、薬局・薬店の経営の観点からも、特に地方の人口が少ない地域や、全国に顧客を抱える伝統薬の事業者などで売上げが減少し、地域経済に多大な影響を与えている例もある。

○ インターネット、電話等の販売について安全性の確保を前提としたIT時代に相応しいルール作りは十分可能であり、こうした弊害を一刻も早く解消するため、一定の安全性を確保しながらインターネット等で医薬品を販売するためのルールを新たに制定し、専門家により医薬品販売が適正に行われている薬局・薬店においては郵便等販売規制を撤廃すべきである。


以前コメントも頂いておりますが、民主党は「一般用医薬品の通信販売解禁を推進する議員連盟」を設立していますし、行き着くところはやはり「政治決着」なんでしょうかね。

今年3月、医薬品ネット販売の正当性を主張するケンコーコムに対して「棄却」という判決が下されました。その後、ケンコーコムは控訴していますが、その裁判の行方にも大きな影響がありそうです。


(関連リンク)

読売新聞:通販規制で「薬難民」、政府が見直し検討へ
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25128

アポネットR研究会:医薬品ネット販売の規制緩和など、行政刷新会議での検討へ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/100438.html

2010年05月11日

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズの商品化に目処

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズ


コンタクトレンズで有名なシード千寿製薬が共同で、アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズの商品化に取り組んでいるということです。シードのホームページに概要がありました。

シード:千寿製薬(株)との共同研究成果に関するお知らせ

使用する薬剤としては、

アレルギー性結膜炎の治療に古くから使用されているクロモグリク酸ナトリウム


を選定し、更にその薬剤を1日かけて持続放出する、1日使い捨てコンタクトレンズの開発を目指してきたということです。

・1日かけて持続的に薬剤を放出することが可能な高分子ゲルの合成検討

・このコンタクトレンズの生物学的安全性試験


この2点が終了し、今年度から治験を開始。3年後の商品化を予定しているようですね。

アレルギー治療薬を持続放出するコンタクトレンズ

私自身がコンタクトレンズをしないので、コンタクトレンズ事情に疎くて申し訳ないのですが、こういった薬剤を持続放出するタイプの製品は他にもあるのでしょうか。

この製品は、コンタクトレンズ使用者のアレルギー症状を抑えることをターゲットとしているのでしょう。

逆に、コンタクトレンズをしていない人のアレルギー症状を抑えるために、点眼薬(や内服薬)の使用にかわって、コンタクトレンズを使用する、といった選択肢が出てくることも考えられそうですね。

コンタクトレンズをする習慣がないと、難しい部分はあるかもしれませんが…。

眼周辺への局所作用だけでなく、例えば降圧剤のような全身作用を目的とする薬剤を含み、目の粘膜から吸収して薬効発現…なんてことになったらスゴイですね。言うほど簡単ではないことは分かりますが…(苦笑


(関連リンク)

シード
http://www.seed.co.jp/

千寿製薬
http://www.senju.co.jp/

2010年04月07日

YouTubeにケンコーコム敗訴後の会見がアップ

3月30日に、医薬品ネット販売訴訟の判決がありましたが、その後のケンコーコムの会見の様子がYou Tubeにアップされています。

You Tube:ケンコーコム他医薬品ネット販売規制裁判判決会見 司法記者クラブ (1)
http://www.youtube.com/watch?v=Cpwifz0PIDs



会見はしばらくは淡々と進みますが、3分50秒あたり、ケンコーコム代表の後藤玄利氏が突如激しく机を叩き、声を荒らげるシーンが印象的ですね。

ケンコーコムといえば、Twitterを使用した体重管理サービス「kilokun diet(キロクンダイエット)」を開始したことが報じられていますね。

News2u.net:ケンコーコム、Twitter(ツイッター)を使用した、気軽な体重管理サービスを開始、〜kilokun diet(キロクンダイエット)〜
http://www.news2u.net/releases/67387

Twitterアカウントをお持ちの方は、同じアカウントでログインできるとのことです。

2010年03月30日

医薬品ネット販売訴訟 判決は「棄却」

医薬品ネット販売訴訟の件ですが、速報でケンコーコム代表後藤氏のつぶやきを引用しました。

2010/03/30 【超速報】医薬品ネット販売判決 後藤氏のつぶやき
http://blog.kumagaip.jp/article/36760726.html

ダメでした。」の言葉からある程度の予想は出来ていましたが、東京地裁の岩井伸晃裁判長は、ケンコーコム社らの請求を棄却したということです。

時事ドットコム:医薬品ネット販売規制は適法=通販会社の無効請求退ける−東京地裁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010033000656

ケンコーコムは同社のサイトで訴訟の判決要旨を公開しています。

ケンコーコム:ケンコーコム、医薬品ネット販売規制訴訟「判決要旨」を公開
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2010/03/post_81.html

また同社はこの判決を受け、「ただちに控訴の手続きに入る」とコメントを出しています。

恐らく後藤氏が書いているブログだと思うのですが、そちらでも今回の件について触れられていました。

健康とECのBlog:一審敗訴を受けて
http://www.kenko.com/blog/genri/2010/03/blog-post_30.html

今回の判決で最も納得がいかないことが、

「対面販売とネット販売を比べると情報提供の難易、実現可能性に有意な差がある」と断じていること


だとした上で、例を4つ挙げています。

1. 対面販売では、購入者の年齢、性別、体格、身体上の特徴、顔色、表情、行動、態度やしぐさ、声質や口調を見聞きできるのに対し、インターネット販売ではそれらが困難である、あるいは購入者の申し出の場合は自己申告だからその申告内容の真偽の確認が著しく困難である。

2. 対面販売では、有資格者は名札で表示されているので確認できるが、インターネット販売では応対の相手が本当に有資格者であるか確認できない。

3. インターネット上で、禁忌事項に関するチェックボックスを設けたところで、それを正しく理解しているかわからない。

4. 対面販売で例え、実際の使用者が購入者以外のものであっても、対面販売であれば、購入者から情報をしっかり聞き取ることができるが、インターネット販売では購入者の自己申告に基づくしかないので、虚偽の申告を見抜けない。


ネットにおける販売については、性悪説についた仮説を採用しているような感じを受けますね。リアル店舗でも虚偽の申告をする人は当然いるでしょう。

じゃあその「虚偽の申告」が見破られる可能性ですが、それは対面販売の方が高いかもしれませんね。あくまで感覚的なものですが。

個人的には、ケンコーコムがシンガポールに子会社を設立し、そこから第1類、第2類医薬品を「個人輸入」するという手段をとった時点で先が見えなくなったと感じました。

法令順守にものすごく厳しいこのご時世、法の網をくぐり抜け、時代に逆行するような手段をとったことは、裁判官への心証のみならず、医薬品ネット販売の時計の針を戻したのではないでしょうか。

医薬品のネット販売、将来的にはもちろん解禁になるのでしょうが、安全性担保のための「仕組み」と、ネット販売業者の「姿勢」が問われているのかもしれません。


(関連リンク)

Tech Wave:「はらわたが煮えくりかえっている」 ネットビジネス根幹を揺るがす判例と後藤氏 【増田(maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51424858.html


(関連記事)

2009/10/27 [ケンコーコム]シンガポールに子会社設立は大変残念
http://blog.kumagaip.jp/article/33227522.html

【超速報】医薬品ネット販売判決 後藤氏のつぶやき

ケンコーコムが主となった医薬品ネット販売訴訟ですが、本日午後2時に判決が出されました。内容ははっきりと分からないのですが、その判決が出された直後、ケンコーコム代表の後藤氏のつぶやきがありました。

twitter - 後藤玄利:ダメでした。これから中身を分析します。
http://twitter.com/genrigoto/status/11292325701

午後4時から記者会見だということで、今後の動向についてはその場で明らかにされるかもしれませんね。

詳細が分かりましたら、当ブログでも話題にしたいと思います。


(関連リンク)

News2u.net:ケンコーコムの医薬品ネット販売規制に関する裁判、本日判決
http://www.news2u.net/releases/66931

2010年02月22日

2月22日は「頭痛にバファリンの日」

1002バファリス


2月22日の「222」が「ニャン・ニャン・ニャン」と読めることから、今日はネコの日だそうですが、「ズ・ツーに」ということで「頭痛にバファリンの日」でもあるんだそうです。

ライオン:2(ズ)月22(ツーに)日を『頭痛にバファリンの日』と制定
http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2010/2010026.htm

毎年2月22日を『頭痛にバファリンの日』、それから毎月22日を『頭痛の日』として制定するそうです。

今年平成22年2月22日、第1回の「頭痛にバファリンの日」を記念して、バファリスのサイトがリニューアルオープン、新しい仲間が加わったようです。

バファリス
http://www.bufferin.net/special/
(音がなりますので、ご注意ください)

バファリスエス
バファリスエス

バファリスピンク
バファリスピンク

リニューアルということでアクセスが殺到しているのか、ものすごく重いです。気長にお待ちください。


You Tube:バファリンルナTVCM
http://www.youtube.com/watch?v=7Rtn2eQlkxo

2010年01月12日

[登録販売者試験]東京がずば抜けて高い合格率

今日は大阪府で登録販売者試験の合格発表がありました。富山県と愛知県では、年度内に第2回の試験が予定されているようですが、第1回の試験が一通り終わった段階で、合格率を見てみます。

参考にしたのは薬事日報の以下のページです。

平成21年度 試験結果 【東日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16618.html

平成21年度 試験結果 【西日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16621.html

合格者数と受験者数が載っていますので、そこから合格率を出してみますと以下のようになります(ちょっと見にくいですが左から、都道府県、合格者数、受験者数、合格率の順です)。

北海道 649 1740 37.30
青森 188 682 27.57
岩手 187 544 34.38
宮城 276 759 36.36
秋田 173 458 37.77
山形 122 332 36.75
福島 172 588 29.25

茨城 414 1029 40.23
栃木 321 822 39.05
群馬 197 493 39.96
埼玉 758 2143 35.37
千葉 709 1918 36.97
東京 3811 4971 76.66
神奈川 1091 2573 42.40
新潟 379 716 52.93
山梨 128 309 41.42
長野 428 833 51.38

富山 150 379 39.58
石川 184 390 47.18
岐阜 210 512 41.02
静岡 531 1097 48.40
愛知 536 1078 49.72
三重 129 305 42.30

福井 248 411 60.34
滋賀 175 313 55.91
京都 473 821 57.61
大阪 1089 3388 32.14
兵庫 991 1667 59.45
奈良 344 847 40.61
和歌山 304 520 58.46

鳥取 94 186 50.54
島根 122 225 54.22
岡山 594 1070 55.51
広島 483 895 53.97
山口 545 1047 52.05

徳島 55 184 29.89
香川 83 270 30.74
愛媛 62 222 27.93
高知 51 174 29.31

福岡 775 1652 46.91
佐賀 226 538 42.01
長崎 181 426 42.49
熊本 344 695 49.50
大分 242 431 56.15
宮崎 188 388 48.45
鹿児島 475 942 50.42
沖縄 266 538 49.44


これらを合計して全国で見てみますと、受験者数42521人に対して合格者数20153人で、合格率は47.40%となります。実に5割に届いていません。

合格率は地域ごとにかなり違うことが分かりますが、東京都(太字)が飛び抜けて高いことはよく分かりますね。この傾向が続くようですと、来年以降、受験は東京で…と考える人が出てきても不思議ではありませんね。

2010年01月03日

医薬品福袋を買ってみた その2

2010福袋1


先ほどの記事では、福袋本体の中身をご紹介しました。

2010/01/03 医薬品福袋を買ってみた その1
http://blog.kumagaip.jp/article/34525341.html

その横についていた黄色い袋には何が入っているのか。実は外から見ただけでもサンプルらしきものが入っているのが分かったのですが、これでもかと言わんばかりの量が入っていました。

2010福袋13

中身を見ていきます。まず、百草丸と百草顆粒のサンプル。

2010福袋14

医薬品ではないですが、大麦若葉青汁のサンプル。

2010福袋15

センノサイドとアロエエキス配合の便秘薬(サンプル)。

2010福袋16

続いて浅田飴のサンプル2種類。

2010福袋17

2010福袋18

スクラート胃腸薬サンプル。

2010福袋19

龍角散ダイレクト(試供品)。

2010福袋20

太田漢方胃腸薬II(サンプル)。

2010福袋21

ワダカルシュームエース(サンプル)。

2010福袋22

しょうが湯はもちろん医薬品ではありません。

2010福袋23

続いて外用。腰痛用シップ(サンプル)。

2010福袋30

ロイヒつぼ膏(サンプル)。

2010福袋31

バンテリンシリーズ(試供品)。

2010福袋32

パテックスシリーズ(サンプル)。

2010福袋33

サロンパス(試供品)。

2010福袋34

ピロエース石鹸(サンプル)。

2010福袋35

フェイタスと新パスタイム(共にサンプル)。

2010福袋36

塗り薬の試供品5種。

2010福袋37

ばんそうこう2種(試供品)。

2010福袋38

トクホン(サンプル)。

2010福袋3

ミノンサンプルセット。

2010福袋40

プロモハンドC(サンプル)は医薬部外品。

2010福袋41

うるおいマスク(試供品)。

2010福袋54

ここからは販促品ですね。マイクロファイバークロス。

2010福袋51

ウェットティッシュ。

2010福袋50

「トランシーノ」と書いてありますがあぶらとり紙です。

2010福袋52

リポDのタオルマフラー。

2010福袋53

ポケットティッシュ。

2010福袋55

ということで、黄色い袋にはものすごい数のサンプルと販促品が入っていました。

こうして見てみますと、普通に買えばおそらく6000円近くするであろう商品+サンプル多数が3000円で購入できるというのは、極めて「お買い得」であると言えます。

しかしこの「医薬品福袋」、レジに持っていってピッとしただけで購入ができてしまいました。医薬品販売時の情報提供という点においては大いに疑問が残ります。

また、そもそも的な話をすれば、医薬品を福袋に入れて販売することの是非という議論はあるでしょうし、サンプルが有効に使われているのかといった吟味も必要でしょうね。

医薬品福袋を買ってみた その1

2010福袋1


お正月恒例と言えばおせち料理や初詣などがありますが、初売りも楽しみの一つ。某ドラッグストアで「医薬品福袋」が売られていましたので購入してみました。

外観はその辺にありそうな、定番の福袋です。

医薬品ということを考慮してか、売り場では中身が見えるようになっており、「何が入っているのか?」といった福袋独特のドキドキ感を味わうことはできません。

2010福袋01

反対側には黄色い袋がついていました。医薬品のサンプルなど、販売促進のためのものが入っているようです。

2010福袋2

気になるお値段は税込みで3000円。レシートには「医薬品福袋」と印字されています。

2010福袋3

まずは赤い袋(福袋本体)の中身を出してみました。内服、外用、マスクなど全部で8点が入っています。

2010福袋4

タウリン3000mg配合のドリンク剤。800-900円くらいで市販されているようです。

2010福袋5

続いてビタミンE配合の目薬。お値段は500円くらいでしょうか。

2010福袋6

ACE処方で有名な解熱鎮痛剤。メーカー希望小売価格525円です。

2010福袋7

新三共胃腸薬はメーカー希望小売価格735円。

2010福袋8

しょうが湯つき限定品の葛根湯です。お値段1890円。

2010福袋9

インドメタシン製剤のシップです。実勢価格500円くらい。

2010福袋10

近江兄弟社のメンターム。こちらは実勢価格400円くらい。

2010福袋11

さらにご時勢を反映してマスクが1箱(50枚)入っていました。おそらく500円を切る価格で販売されているものと思われます。

2010福袋12

次の記事では、黄色い袋に入っていたものすごい数のサンプルをご紹介しましょう。

2010/01/03 医薬品福袋を買ってみた その2
http://blog.kumagaip.jp/article/34525348.html

2009年12月07日

QLifeお薬検索がOTC薬に対応

QLifeお薬検索1


薬局新聞連載の週刊トラックバックニュースで、「QLifeお薬検索」についてご紹介したことがあります。

2009/09/10 [薬局新聞]週刊トラックバックNEWS104
http://blog.kumagaip.jp/article/32040797.html

オープン当初は医療用医薬品のみの検索が可能でしたが、この度、一般用医薬品(OTC医薬品)にも対応したということです。

QLifeお薬検索
http://www.qlife.jp/meds/

「毎週更新」をうたい文句としている同サイトですので、掲載医薬品数は徐々に増えてきているのでしょうが、OTC薬に対応したことで、当初「141社約9000品目」だったのが、

全238社、16169種のお薬を掲載
(2009年12月04日現在)


しているということで、非常に幅広いものとなっているようですね。

個人的に気に入っているのは「薬剤名入力補助エンジン」なのですが、ちょっと見たところ、パッケージやお薬の色や形態からも検索が可能ですね。

QLifeお薬検索2

例にも挙げられていますが、

赤色、ピンク色、液体、錠剤、軟膏


といった単語を入力することで、「赤いパッケージの医薬品」を探し当てたり、「黄色い軟膏」を検索することが可能と思われます。

薬局のカウンタでOTC医薬品を購入される方とお話をしていますと、特に年配の方などは「黄色い箱の胃薬」とか、「人の絵が書いてある塗り薬」といった言葉で商品を表現しますので、そんな時に少し役立つかもしれません。

さすがに「この前もらったかぜ薬」では検索できないでしょうが…(苦笑

2009年12月01日

How to KISS -ファーストキッスへの道-

howtokiss1


ロート製薬の薬用リップクリームに「Deep Moist(ディープモイスト)」という製品があるのですが、そのキャンペーンサイトがオープンしています。

ロート製薬:How to KISS -ファーストキッスへの道-
http://www.rohto.co.jp/howtokiss/

リップクリームはもちろん唇に塗るものですね。ストーリー性を持たせたキャンペーンサイトの注目度は、単に製品について広告するのに比べて大きなものになるのでしょうね。

ファーストキスをこれからに控える若い人々にとって、このようなジョークサイトは全く笑えないものなのかもしれません。

しかし「ファーストキス…はて、いつだったかな?」という人々にとっては、思い出したいような、思い出したくないような、過去の体験とあわせて、大いに笑い飛ばせるものにちがいありません。

決して私のことを言っているんではないですよ。あくまで一般論ですので。…ということで、サイトをちょっとご紹介します。

「失敗しないファーストキッスのために」と、10段階の事前準備が紹介されています。

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しっかりとチェックシートまで作られていますね。ちょうど1000円札と同じ大きさになるそうで、そのときに備えてお財布に入れておくよう書かれています。

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「キッス古今東西」というコーナーでは、様々なキスについて書かれています。結構マジメに読んじゃいますね(苦笑

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広告枠もあり、しっかり商品が宣伝されていますね。

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「キッスに関する様々な証言」には、本当にありそうな証言が載せられています。

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「特別ふろく」ではキッス体験ペーパークラフトなるものも用意されています。

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更にパワーポイントまであり、意中の相手にプレゼンまで出来そうですね!

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ご利用に当たっては、以下の注意事項をよくお読みください。

ロート製薬:How to kiss サイトご利用のルール
http://www.rohto.co.jp/howtokiss/terms/index.html

2009年11月27日

ロキソニンがOTCになる

既にかなり話題となっていますが、ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)がOTC化されることが決まったというニュース。

【一般用医薬品部会】「ロキソニン」がOTCに‐医療用と同一成分・分量(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry17367.html

商品名としては、

「ロキソニンS」

「ロキソ」

「リファインS」


といった名前が予定されているようです。最初の2つは分かりますが、「リファインS」だけは「ロキソニン」から離れていますね。

ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)がスイッチ化された際は外用剤のみでしたが、今回のロキソニンは逆に内服薬のみ?なのでしょうか。

用法・用量としては、

1回1錠をなるべく空腹時を避けて服用。通常1日2回までとするが、再度症状が現れた場合には4時間以上間隔を開けて3回目を服用


と書かれていますね。

勝手な予想ですが、6錠入パッケージで1000円前後…といったところでどうでしょう?

今回の承認、実は条件があるそうで…。日本整形外科学会が薬剤師に対して、

用法・用量などの入念な情報提供

服用しても痛みが治まらない場合の受診勧奨


を行うことを前提としていると書かれていますね。

「医療用と同一成分・分量」だそうですが、OTCになる時は劇薬を外れるんでしたっけ?その場合、医療用のロキソニンも普通薬になるんですかね。


(関連リンク)

アポネットR研究会:ロキソニン、アレジオンがスイッチへ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/091142.html

2009年10月27日

[ケンコーコム]シンガポールに子会社設立は大変残念

ケンコーコムがシンガポールに子会社を設立し、そこから日本に住む個人消費者に向けて医薬品の販売をするそうです。当該サイトはこちら。

ケンコーコム シンガポール - 健康メガショップ
http://sg.kenko.com/

日本国内における第1類、第2類のOTC医薬品と排卵日検査薬など、2432点の商品をラインアップ(09年10月27日)しているということで、サイトを見てみますとガスター10やリアップ×5などが並んでいます。

更には、これまでのケンコーコムのサイトと提携している点が特徴として挙げられます。国内で販売ができない第2類医薬品等を購入しようとすると、

この商品は、ケンコーコムシンガポールで個人輸入できます。


といった案内が表示され、ケンコーコム シンガポールのサイトへのリンクされています。

報道等によりますとこんなことが書かれています。

あくまで現地法人の、ルールにのっとったビジネス

厚生労働省に対しても確認をとり、「日本の薬事法的には問題ないと(回答を)いただいている」


CNET Japan:ケンコーコム、シンガポールに子会社--日本向けに一般用医薬品のネット販売を開始
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20402318,00.htm

後藤氏の言葉にもありますように、あくまで「ビジネス」との姿勢で販売に臨むようです。

それから薬事法的に問題ないということも述べられていますが、「問題があるかないか」という以前に、個人輸入という手段をとった時点でそれは「医薬品」ではありませんので、そもそも薬事法の範疇から外れていることになります。

ケンコーコム シンガポールの医薬品購入時に表示される注意事項にもありますが、従って、医薬品副作用被害救済制度の救済対象とはならない、ということです。

(参考)
厚生労働省:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/index.html

個人的な意見ですが、医薬品販売をビジネスとして捉えることについては「スタンスの違い」と割り切ることは出来ても、これはさすがに許容できるものではないと考えます。

副作用被害救済制度なんて滅多に使うものではない、というのは事実でしょう。しかしこうしたセーフティーネットがあるからこそ、医薬品を安心、安全に使用できるのではないでしょうか。

改正薬事法施行時、「悪法といえども、法は法。それに従ってやるつもり」と法令順守を誓ったケンコーコムは、今後の医薬品ネット販売の道筋をつけてくれるのでは?とも思わせてくれました。

しかしこのような法の隙間をついた方法を取るのであれば、医薬品販売者としてのモラルはもとより、企業としての姿勢についても疑問視せざるを得ません。


(関連リンク)

アポネットR:第1・2類は、個人輸入でどうぞ(ケンコーコム)
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/091030.html
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