新着記事


2009年09月28日

登録販売者試験の合格率が大幅に低下

2年目を迎えた登録販売者試験ですが、今年もエリアごとに8月から順次試験が行われています。早い地区では既に合格発表も済んでいますね。

平成21年度 試験結果 【東日本】(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16618.html

その合格率を見てみますと、昨年平成20年に行われた第1回の試験に比べて、大幅に下がっていることが分かります。発表が済んでいる県をいくつか抜き出してみます。

県名 H20(第1回)合格率(%) → H21合格率(%) の順に並べました。

長野県 75.5 → 51.4

茨城県 73.8 → 40.2

山梨県 66.6 → 41.4

群馬県 77.6 → 40.0

新潟県 75.4 → 52.9

福島県 52.2 → 29.3


平成20年の第1回試験の際は8割に迫ろうかという合格率が、今年は発表されている分の平均だけ見ましても5割を確実に切っています。

「総出題数(120問)に対して70%以上の正答の場合であって、各科目ごとに35%以上の正答の場合」という合格基準に変わりはないので、変わったのは問題の内容でしょうか。

まだこれからの都府県もありますので、今後の試験動向が注目されますね。


実は…の話をしますと、7月に某出版社からオファーをいただき、只今、登録販売者試験の本を執筆中です。出版は来春、3月か4月を予定しています。

本を書くというのはもちろん初めての経験なのですが、思っていた以上に骨の折れる仕事ですね。


(関連リンク)

第1回登録販売者試験問題-長野県-
http://tourokuhanbai.sblo.jp/

2009年09月24日

ケトチフェン点鼻剤が第2類医薬品へ 日薬は反対の姿勢

少し前にケトチフェン点鼻剤第2類医薬品に変更するという話が出ていました。当ブログでは特に触れませんでしたが、それに関するパブリックコメントが出されています。

e-Gov:「薬事法第三十六条の三第一項第一号及び第二号の規定に基づき厚生労働大臣が指定する第一類医薬品及び第二類医薬品の一部を改正する件(案)」に関する意見の募集について

ちょっと横道ですが、一般用医薬品のリスク分類が変更される場合は、今後も都度パブコメが募集されるのでしょうか。或いは第1類から第2類への変更のみなのかもしれません(不勉強で申し訳ありません)。

これに対して日本薬剤師会が意見を提出したとのこと。

日本薬剤師会:「ケトチフェン点鼻剤のリスク分類」に関する意見募集への意見提出について(pdfファイル)
http://www.nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/pdf/090924_1.pdf

リスク区分が第2類医薬品に変更されることで、「薬剤師がいない店舗販売業においても販売されることになる」とした上で、

外用剤であるにも拘わらず「意識レベルの低下」や「浮動性めまい」といった全身性の重篤な副作用が複数例報告されている


と述べ、今後も副作用発現状況の把握に努める必要から第2類医薬品に変更することは適当でないと結んでいます。


(関連リンク)

【厚労省・パブコメ】ケトチフェン点鼻剤を2類へ引き下げ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry16279.html

2009年09月02日

ケンコーコムがOTC医薬品販売の実態調査を行う

ケンコーコムが一般用医薬品の郵便等販売について、実際に一般用医薬品を購入し、法令を遵守した販売がなされているか、実態を調査したということです。

ケンコーコム:ケンコーコム、改正薬事法全面施行後の一般用医薬品販売状況を調査
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2009/09/post_72.html

それによりますと、広島県にある日薬役員の薬局、それから神奈川県や東京都の日薬会員の薬局やドラッグストア等、合計5薬局に対して7回の購入調査を実施しています。

その上で、

中堅チェーンドラッグストアの1店舗では、第1類医薬品の空箱をレジに持っていくと、専門家ではない店員が対応し、一切の情報提供も無いまま、第1類医薬品を購入


日本薬剤師会の役員をはじめ、会員の薬剤師が運営する薬局が、引き続き郵便等販売を行っている実態


等が明らかになったとし、

新販売制度施行後も大手ドラッグストアチェーン等において、全ての医薬品購入者に対し、以前より丁寧な情報提供が行われている実態はほとんど見られません


としています。即ち、医薬品ネット販売の是非で激論となった対面販売の原則は全く守られていない、ということになります。

ケンコーコムはこの状況に対して「きわめて遺憾」であるとしながらも、

お客様とのやり取りを重ねながら、薬局が薬剤師という専門家としての判断のもと、郵便等販売を行っている


ことに対しては賛同の意を示しています。

一部報道によりますと、日薬はこれらの状況を受け、会員薬局に対面販売の徹底を求めているようですが、もしそれが事実であるならば非常に残念と言わざるを得ません。

対面販売のあるべき姿、その理念を訴えることこそが本来であり、「調査があるから」などといった小手先の対応は、会員からの信頼、そして国民の薬剤師に対する信頼を失うことに繋がります。

医薬品の対面販売」が絵空事だということが徐々に分かってくれば…。医薬品ネット販売の是非はもとより、「専門家が対応する必要も無いのでは?」という議論も起こってくることでしょう。

2009年08月26日

殺鼠剤にも使われるワルファリン

殺鼠剤、といってピンとくるでしょうか。文字通り、ねずみを駆除するためのものなのですが、そのエサに混ぜ込まれる薬剤は抗凝固剤のワルファリンだということはご存知でしょうか。

ワルファリンと言い切ってしまうと語弊がありますが、ワルファリンに代表されるクマリン系の化合物が、多くの殺鼠剤に使われています(もちろん他の薬剤を含んだ殺鼠剤もあります)。

その濃度はと言いますと、もちろん製品によって違いますが0.05%〜0.1%です。単純に計算しますと、10gのエサの中に5〜10mgのワルファリンが含まれていることになります。

普段調剤に携わっている方でしたら、ワルファリン5mgってのがどの程度の量なのかというのはすぐに理解いただけるでしょう。人間よりも体の小さなねずみが5mgのワルファリンを摂取したら…。

当然出血が起こります。内出血が起こった結果、視力や動作に衰えが生じ、ねずみは死に至ります。ある製品のパッケージには「眠るように死ぬため、他のねずみに警戒心を与えません」と書かれていました。

最近では「ワルファリン抵抗性ねずみ」というのも出てきているようですね。納豆を食べているわけではないのでしょうが、当然ワルファリンを含有した殺鼠剤が無効になります。

そのようなケースにおいては、ワルファリンの300倍の効果を持つと言われるジフェチアロールなどを含んだ殺鼠剤が用いられているようです。

2009年08月17日

自民、民主がeビジネス振興政策についての質問書に回答を出す

楽天をはじめとした60社がeビジネス振興の政策について、自民党民主党に質問状を送ったということは、先日当ブログでもお伝えしました。

2009/08/11 楽天・三木谷社長らが自民党と民主党に質問状を送付
http://blog.kumagaip.jp/article/31234964.html

この度、その回答が出され予告どおりに公開されています。以下のリンクから回答を見ることができます。

Infoseek楽天ニュース:【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答
〜IT利活用によるeビジネス振興の位置づけと具体策について

http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/e-business_001.html

特に医薬品のネット販売に関する部分だけ抜き出してみようと思います。当該ページはこちらです。

IT利活用を阻む規制の見直しについて

【質問2】の中に、

最近、規制強化された一般用医薬品の通信販売規制についての今後の考え方を教えてください。また、これ以外にどのような規制が問題とお考えになりますか。


という部分があり、それに対する回答が示されています。

自民党の回答

一般医薬品の販売体制については、厚生労働省「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」等をふまえ、薬局等のない離島の居住者等のための経過措置等を設けた省令が施行されましたが、内閣府規制改革会議において、重点事項推進委員会の論点項目としてとりあげられており、インターネット等の販売体制のあり方について継続して議論していくこととしています。


まずは自民党の回答ですが、よくよく読んでみますと「現状報告」に留まっています。「継続して議論」と書かれているので前向きに検討しているのかと思いきや、同党が主体的に関わっている記載はありません。

即ち、自民党の主義主張がまったく展開されていないということがお分かりいただけるかと思います。

民主党の回答

政府がこの夏に導入した、医薬品の通信販売規制強化については、移動を容易に行えない方々の利便・家庭を容易に離れられない方々の利便・昼間に自由な時間を作りづらい方々の利便を損ねること、一般ユーザーが医薬品情報をいつでもどこでも広く入手できる手段と機会やITにより医薬品の購買履歴を適切に管理でる手段と機会を損なうこと、インフルエンザ流行などの際に極めて有効な手段と機会を失ってしまうことなど、消費者・生活者の視点から、重大な問題を抱えていると思います。

また、憲法学者からも、一般用医薬品の通信販売の過度な規制は、憲法が保障する基本的人権、とりわけ自由権・幸福追求権などに抵触する可能性があるとの指摘もあり、いづれにしても多くの問題を抱えていると理解しています。

時間と空間を超えたコミュニケーションを可能とし、個別の購買履歴管理や販売個数制限を容易に行えるなど、すぐれた特徴を有するITの利用と医薬品についての専門知識を有する人材の活用とを、うまく組み合わせることにより、より適正な医薬品販売を実現することが可能であると考えています。

一般用医薬品の通信販売の過度な規制に関しては、150万人の反対署名が寄せられていることなども踏まえ、よりよい健康社会の実現を図るため、新たな発想で、規制の在り方の見直しを検討します。


ちょっと長いのですが引用しました。「ITの利用と専門知識を有する人材をうまく組み合わせ、より適正な医薬品販売を実現することが可能」等、民主党の方がまだ突っ込んだ考え方が示されているように感じます。

両党の回答を一言でまとめるならば、

自民党=官僚的

民主党=優等生的


と言えるのではないでしょうか。回答期限までそれほど時間がなく、また医薬品ネット販売についてのみ尋ねているわけではないので、求めすぎるのも酷とは言えるでしょうが。

いずれにしても回答全文を読んでいただくことで、医薬品ネット販売を含めたインターネットへの両党の姿勢を垣間見ることができますので、ぜひご覧ください。

特に、ネットを用いた選挙活動についての見解は非常に興味深いです。両党とも解禁を持論としながら、なかなかそれがなされていないという現状は、医薬品ネット販売にも通じる部分があるのかもしれませんね。

インターネットを使った選挙活動の解禁について
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/e-business_006.html


(関連リンク)

アポネットR研究会:政権交代で医薬品の通信販売の規制緩和は不可避?
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/090811.html

2009年08月14日

[チオビタドリンク]付録のうんていアニマルがかわいい

うんていアニマル1


チオビタドリンクに「うんていアニマル」の付録がついていました。全部で4種類だということで、皆さんに勢ぞろいしていただきました。

こちらはパンダ

うんていアニマル2

それからカエル。暗いところが好きなようです。

うんていアニマル3

こちらはヒヨコ

うんていアニマル4

最後にクマ

うんていアニマル5

みんな「うんてい」が上手だということで、その様子をご覧ください。

うんていアニマル6

みんなが見守る中、パンダがうんていをしている見事な様子は動画でご覧ください。

You Tube:チオビタうんていアニマル1
http://www.youtube.com/watch?v=MowmJ6xbA80



どうも距離が短すぎたようなので、今度は長めのコースにトライです。

You Tube:チオビタうんていアニマル2
http://www.youtube.com/watch?v=QaQagj_FHlc



声援を受けて頑張っているのですが、ちょっと空回りしちゃっていますね。途中で力尽きてしまいました。

こちらは4人で並んだ写真。余裕の表情でうんていにつかまっています。

うんていアニマル7

みんな楽しそうな表情です。

うんていアニマル8

ちょっと角度を変えて撮ってみました。

うんていアニマル9

うんていだけでなく、ちゃんと座ることもできます。ちょこんと出た足がかわいいですね。

うんていアニマル10

撮影が終わって雑談中。何を話しているのでしょうか。

うんていアニマル11

2009年08月11日

楽天・三木谷社長らが自民党と民主党に質問状を送付

楽天の三木谷浩史社長やケンコーコムの後藤玄利社長を含む60人が連名で、自民党と民主党に質問状を送ったというニュース。

IT media News:自民・民主にネットビジネス政策で質問状 楽天・三木谷社長ら経営者60人
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/11/news013.html

「eビジネス振興のための政策に関する質問状」と題し、質問は全部で6項目が挙げられています。質問項目の2番目に、改正薬事法で規制が行われた医薬品についても述べられています。

IT利活用による経済振興を図るためには、デジタル技術・情報の利活用を阻むような規制・制度・慣行等をすべてゼロベースで見直す必要があると思いますが、これについてどのように考えますか。最近、規制強化された一般用医薬品の通信販売規制についての今後の考え方を教えてください。また、これ以外にどのような規制が問題とお考えになりますか。


質問状では回答期限を8月16日(日)と区切っており、また回答については公表する旨が記載されています。

質問書は楽天のサイトで見ることができます。

楽天:eビジネス振興のための政策に対する質問状の提出
http://www.rakuten.co.jp/info/release/2009/0810_3.html

2009年07月14日

[サロンパス]ひとりでも「介の字貼り」キャンペーン

サロンパス


サロンパスと言えば「ヒラメ貼り」や「はさみ貼り」など、ユニークなネーミングが思い浮かびますが、今度は「介の字貼り」という貼り方を提案しています。

どんな貼り方かと言いますと…、百聞は一見にしかず。ご覧ください。

サロンパス「介の字貼り」

介の字貼り」がどのように効果的なのか、というのはサロンパスのサイトでご覧ください。

サロンパス:首・肩・背中のこりに"介の字貼り"
http://www.salonpas.jp/pc/campaign/explanation.html

09年8月31日まで「背中に貼之介」プレゼントキャンペーンを行っているようですね。「介の字貼り」が簡単にできる秘密兵器が10000名に当たるとのこと。

サロンパス:ひとりでも"介の字貼り"キャンペーン
http://www.salonpas.jp/pc/campaign/index.html

サロンパス「背中に貼るの介」

上記サイトではザブングル加藤出演のスペシャルムービーも公開されています。「背中に貼之介」でどのように貼るのか、実際に見ることができます。

You Tube:[サロンパス劇場]貼りたい背中 「純情」篇
http://www.youtube.com/watch?v=tyKm5DFh7iU



サロンパスに限らず「シップを背中に貼るのが大変」という声は実際にありますね。汎用性の高い「ひとりでペッタンコ(シップ貼り)(amazon)」という商品もありますね。

2009年07月08日

[ケンコーコム]医薬品の売り上げが41%減

ケンコーコム、6月の売り上げが大幅に下がったというニュース。

CNET Japan:薬事法の改正で医薬品の売り上げが41%減--ケンコーコムが公表
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20396342,00.htm

6月の売上高が4月に比べて41.9%落ち込んだ

6月の医薬品売上高は3766万6000円で、5月に比べると62.4%減少


と、落ち込んだことは分かるのですが、ちょっと分かりにくいですね。売り上げの推移が発表されていますのでそちらをご覧いただければ動きが分かりやすいかと思います。

ケンコーコム売上
09年4-6月売上推移

5月に売上げが伸びているのは駆け込み需要ということではなく、消毒薬等のインフルエンザ関連商品の需要が高かったとのこと。

また、第2類医薬品に関してですが「6月以前より継続使用していることが確認できない=購入履歴が確認できないために注文を断ったケース」が、6月の1ヶ月間で約2300件あったということです。

ケンコーコムQ&A
医薬品購入時のアラート画面

そうは言っても全体の売上高は前年同月比119.3%ですので約2割アップ。その他の09年6月のデータを見てみますと、

月末取扱商品数(アイテム) 137,234

訪問者数 4913000人

出荷件数 183000件


と、規模的にはものすごいことがよく分かりますね。

楽天やYAHOO!はいわゆる「ショッピングモール」ですので全体としての売上げ推移を公表することはないでしょうが、他のネット販売業者の様子も気になるところですね。

2009年06月07日

抗ヒスタミン剤の販売、服用に注意喚起

内科開業医のお勉強日記」で、抗ヒスタミン剤の中枢抑制作用によって集中力や判断力が低下してしまう、いわゆる「インペアードパフォーマンス」についてのエントリがありました。

内科開業医のお勉強日記:第二類医薬品に分類される第一世代抗ヒスタミン剤の危険性:認知・記憶機能、運転に対する影響
http://intmed.exblog.jp/8364866/

詳細は上記リンクからご覧いただけますが、一部抜粋いたしますと「OTC医薬品の副作用は膨大」とし、特に、

急性発症の副作用・副事象ならわかりやすいが、認知機能低下や記憶障害などへの副事象となると・・・実態把握も難しくなるだろう


と書かれています。いわゆる「副作用」と認識されていないケースというのは、実はものすごい数あるのでしょうね。

OTC医薬品の抗ヒスタミン剤はほとんどが「第一世代」であり、代表的な副作用である「眠気」は出現しやすいです。逆にドリエルなんかはその副作用を主作用にしちゃってますし。

単に「副作用」と書いてしまいましたが、厳密には「side effect」「adverse effect」を区別すべきですね。読み難かったらすみません。

09年02月27日の「[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS81」でも書きましたが、抗ヒスタミン剤を服用することでウイスキーにして3-4杯程度と同等の判断力低下をもたらすという報告もあります。

またアメリカにおいては、抗ヒスタミン剤服用後の運転を禁じている州も数多くあります。

医師がOTC医薬品やネット販売に言及するのはこれまであまり見られませんでしたが、上記エントリでは、

アルコールより影響があるという前述の報告とともに、認知機能への影響を考えれば、この第一類〜第三類の基準が果たして妥当なのか、もう一度吟味が必要

ネット企業の言い訳・・・”薬局がない離島僻地の人の利便性”って・・その地域ではネット普及率って!


といったことも述べられています。

2009年06月03日

[大正製薬]製品一覧モバイルを開設

大正製薬モバイル


大正製薬が自社製品の一覧を、携帯電話から検索できるサイトを開設したということです。メーカー発表はこちらから。

大正製薬:携帯電話を活用した製品情報検索「大正製薬 製品一覧モバイル」開設
http://www.taisho.co.jp/company/release/2009/2009060201.html

「製品名での検索の他、身体の対応部位や成分名、症状・使用目的別などで検索することが可能」だということで、特に外出先での検索を想定しているようです。

当該サイトはこちらから。下にありますQRコードでのアクセスも可能です。

大正製薬 製品一覧モバイル
http://www.catalog-taisho.com/m/

大正モバイルQR

トップページのメニュー構成は以下のとおり。製品名だけでなく、多くの角度から検索が可能になっています。なんとリスク分類検索にも対応しています。

カテゴリー別一覧
製品名検索
対応部位検索
配合成分検索
症状・使用目的検索
OTC医薬品分類
医薬部外品分類


ちなみにPCサイトの製品一覧はこちらです。

大正製薬:製品一覧
http://www.catalog-taisho.com/


You Tube:リポビタンD
http://www.youtube.com/watch?v=HCDR4ajDylg

2009年06月02日

[改正薬事法]ネット販売業者の対応

改正薬事法が施行され、医薬品のネット販売は「離島居住者」「継続使用者」に限定されたのはご存知のことと思います。では実際に販売体制がどのようの変わったのか、ネット販売の状況を見てみます。

ケンコーコム

ケンコーコムは、第1類医薬品と第2類医薬品の販売を停止しました。これまで商品の横に表示されていた「商品を購入する」というボタンが消え「当店では現在お取り扱いしておりません」の表示となっています。

利用者へのアナウンスもあります。

ケンコーコム:ケンコーコムのお客様へ
http://www.kenko.com/otc/notice.html

非常に理不尽な法改正(上記ページでは「改悪省令」と書かれていますが)であることを述べていますが、

省令が存在している以上、やむを得ず、ケンコーコムは当面このルールに則った販売を行います


と、法令順守の姿勢を示しています。また仮に第2類医薬品の注文をしても、

その後にケンコーコムが過去の購入履歴を調べ、履歴が確認されなければ、大変申し訳ありませんが、ご注文をお取り消しさせていただきます


と、自主的に購入の確認を行うようですね。


楽天

楽天を見てみますと、公式的な見解はこちらになるのでしょうか。

楽天:天の医薬品販売 安全への取り組み
http://event.rakuten.co.jp/medicine/net_signature/safety/

「安全を確保します」と謳われていますが、実際の販売については各薬局の判断に任されているようです。楽天は場を提供している、いわゆる「ショッピングモール」という位置づけになるからでしょうか。

第1類、第2類医薬品の販売を停止したところがあるかと思えば、第1類医薬品の販売を継続している店舗もあります。


yahoo

YAHOO!JAPANもやはりショッピングモールという位置づけですので、販売については各店舗の判断に任されているのでしょうか。

薬事法改正パブリックコメント:医薬品販売規制施行 代替策がないまま通信販売は原則禁止
http://blogs.yahoo.co.jp/yakujihou_kaisei/17555737.html

上記サイトには、

6月1日から経過措置で認められた一部の例外を除き、医薬品の通信販売は原則禁止されることになりました


との記載がありますが、販売の対応については示されていません。

第1類、2類医薬品の販売を停止しているサイトもあれば、医療用医薬品を販売しているところもあり、少々驚いてしまいます。


主なところを見てみましたが、他のサイトはどうなのでしょうか。販売する側に対応が望まれることは言うまでもありませんが、利用する側も見極めていただきたいものです。


You Tube:改正薬事法きょう施行 薬がコンビニやスーパーで購入可能に
http://www.youtube.com/watch?v=YqUWjWpV8uo




(関連リンク)

【新販売制度】通販経過措置で通知‐280島をリストアップ(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry12639.html

2009年05月31日

6月1日 改正薬事法施行

0906nichiyaku


09年6月1日、いよいよ改正薬事法が施行となるわけですが、実際に何が変わるのか。業界の中にいると、なかなか全体の流れまで目が行かないこともあるかもしれません。

また、ネット販売規制の件が施行ギリギリまでもつれにもつれ、関心がそちらに向いていたということも全体に目が向かない一つの要因かもしれません。

世の中にはこの改正薬事法がどのように写っているのか。2紙がこの話題に触れていますのでリンクしておきます。

YOMIURI ONLINE:改正薬事法施行 ネット販売の秩序ある拡大を(5月31日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090530-OYT1T00964.htm

読売新聞は「妥当な規制緩和」としつつも、「インターネットなどの利便性を生かしつつ、安全に大衆薬を販売できる。秩序ある規制緩和を進めるべきだ」と今後ネット販売を拡大をすべきとしています。

毎日jp:改正薬事法:大衆薬市場「大競争時代」に…1日から施行
http://mainichi.jp/photo/news/20090531k0000m020083000c.html

毎日新聞は、コンビニをはじめ新規参入組みがどのように取り組むか、またドラッグストアや既存薬局の動きについても伝えています。

2紙を見てみますと、今回の改正薬事法は「規制緩和であった」ということが改めて分かります。

現場では「明日から直ちに変わること」に目が行きがちですが(もちろん大切なことです)、時間と共にゆっくりと変化してゆくことも日々感じていく必要がありますね。

2009年05月25日

[医薬品ネット販売]ケンコーコムらが行政訴訟

ケンコーコムとウェルネットが医薬品のネット販売に絡む問題で行政訴訟を起こしたというニュース。ケンコーコムのサイトにお知らせが掲載されています。

ケンコーコムIR情報:訴訟の提起に関するお知らせ(pdfファイル)
http://www.kenko.com/company/ir/pdf/action_090525.pdf

提訴は以下の3点において具体的に示されています。

(1) ネット販売を継続する権利があることを確認する訴え

(2) ネット販売を禁止する部分の省令が無効であることを確認する訴え

(3) ネット販売を禁止する部分の省令の取り消しを求める訴え


ケンコーコムの記者会見の様子がアップされていますので、補足的に抜粋します。津田氏がtwitterで実況中継したようですね。

はてな匿名ダイアリー:@tsuda++「医薬品ネット販売問題のケンコーコムの記者会見」
http://anond.hatelabo.jp/20090525162140

提訴の主なポイントを抜粋します。

ネットにこだわっているのは、リアル店舗の販売方法が決して安全とはいえない状況があるから。客に取りにいかせてバイトが売る。対面販売であるというだけでこれが安全とされるのはおかしい

厚労省はネットでは安全性が担保できないということの合理的な説明をしていない

コンビニでは登録販売者がいれば薬剤師がいなくても第2類医薬品販売が許される。しかもこれが努力義務。薬剤師がいても第3類医薬品しか売れないネット販売と比較して明らかに不公平


アポネットRの「ネット販売規制は違憲、ケンコーコムなどが提訴」で小嶋氏も言及していますが、ドラッグストアにおける販売の現状について、かなり鋭く切り込んでいるのが分かります。

それから楽天やYAHOO!が入っていないことについては、

今回の件は当事者の権利確認訴訟。販売する権利のある事業者が省令の影響を受ける。NPOの協会では起こせないので2社で起こした。今回は薬剤師がいて店舗も持ってる我々。楽天Yahoo!は薬剤師がいるわけではない。それで我々の2社だけで提訴した


ということで、販売主体か否かということが今回原告として提訴に加わるか否かという分かれ目になっているようです。

楽天も訴訟については検討しているという話が出ていますので、別の形で国を相手に訴えを起こす可能性はありますね。法律には明るくないので、どういう形になるのかは分かりませんが…。

それから毎日新聞の「納得できなくても省令に沿った形でやるということか?」という質問に対して後藤氏は、

悪法といえども、法は法。それに従ってやるつもり


と答え、順守する姿勢を示しています。これは今後の医薬品ネット販売における議論の大きなポイントとなりそうです。

というのは仮にドラッグストア等「リアル店舗」の「実質的に対面販売ができていない状況」が明るみに出てきた場合、医薬品ネット販売に対して大きな推進力となるからです。

法令を守っているほうに分があるのは火を見るより明らかです。

ここからは個人的な意見なのですが、しかし「ネット販売業者」と「リアル店舗」という対立の構図を引きずることは、あまり生産的でないと感じます。

お互いが歩み寄り、そこから新しい形-安全性も利便性も高い-がうまれてくるのが理想と思うのですが…。


(関連リンク)

IT media News:「ドラッグストアは安全なのか」 医薬品ネット販売規制取り消し求め行政訴訟
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/25/news062.html

2009年05月23日

[パブコメ]2年間の経過措置、原案通り

医薬品の郵送等販売、いわゆるネット販売ですが、ほぼパブコメに示された原案(離島居住者、継続使用者に対して2年間の経過措置)通りに公布となると報じられています。

キャリアブレイン:医薬品販売で経過措置、省令を来週にも公布―厚労省
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22185.html

上記記事によりますと、寄せられた意見の総数は9824件で、それらのうち経過措置に「賛成」の意見は42件、「反対」の意見は1146件だったということですが、

「郵便等販売の規制をするべきでない」との意見が8636件


と、多くを占めたと書かれています。これについて厚生労働省の担当者は、

「パブリックコメントは数字を見るというより、原案を作る時に気付かなかった点を中心に見させてもらっている。今回、パブリックコメントを全部見た結果、現時点で(前回の)第6回の検討会で示した経過措置の骨子を変える必要はないとして、今回示した」


と強気?の発言。

一方の楽天側も検討会の様子を報じています。

一般用医薬品の通信販売継続を求める声を伝えよう!:【速報】原案賛成わずか0.5%にも関わらず厚労省は通販規制を強行
http://plaza.rakuten.co.jp/medicine/diary/200905220001/

結びの部分で、

多くの反対意見にも関わらず、国民の声が全く反映されず大変残念です。
当社としては、訴訟も視野に入れつつ、今後の対応は弁護士にも相談しながら進めてまいります。


とコメントを出しています。


(関連リンク)

アポネットR:パブコメ結果に関わらず、改正省令は原案通り公布へ
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/090519.html

2009年05月18日

[改正薬事法]一般用医薬品の陳列等

販売方法が変わります


09年5月8日、改正薬事法施行に関する通知が発出されました。

厚生労働省:一般用医薬品販売制度ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/index.html

施行日09年6月1日から適用となる事項を、その通知に基づいてまとめてみようと思います。

まず一般用医薬品の陳列についてですが、第一類、第二類、第三類のそれぞれの医薬品を区分して陳列することとされています。


第1類医薬品

第1類医薬品は陳列する区画を設け、その内部に陳列する必要があります。かぎをかけた陳列設備か消費者が直接手の触れられない陳列設備に陳列することになります。

第1類医薬品は第2類、第3類医薬品と一緒に陳列することはできません。が、通知には但し書きががありまして、

薬剤師による情報提供が十分に確保できることを前提に、同一又は類似の薬効の第2類医薬品等を陳列している場所において、第1類医薬品に関する製品情報(製品名リスト等)を示すことは差し支えない


即ち、第2類医薬品の陳列部分に、同一又は類似薬効の第1類医薬品についての製品情報(製品そのものではない)を表示することは問題ないということ。

また、いわゆる「空き箱」の取り扱いについても規定されています。

外部の容器によって当該製品情報を示す場合には、購入者等が外部の容器であることが分かるよう当該容器に表示すること。併せて、薬剤師による情報提供を受けた上で購入するものである旨を当該容器に表示することが望ましい


「空き箱であることの表記」それから「情報提供がないと買えない旨の表記」が必要であることが分かります。


指定第2類医薬品

指定第2類医薬品を陳列する場合には、情報を提供するための設備
から7メートル以内の範囲に陳列することが規定されています。

またこれにも但し書きがありまして、次の場合は7メートル以内でなくともよいとされています。

かぎをかけた陳列設備

消費者が直接手の触れられない陳列設備に陳列している場合


上記「消費者が直接手の触れられない」というのは、指定第2類医薬品の陳列設備から1.2メートルの範囲に侵入することができないような措置が取られていることが必要です。


第2類医薬品第3類医薬品

第1類医薬品はもちろん、第2類医薬品と第3類医薬品、医薬品以外のものと混在させないように陳列することが必要です。


※ 内容について誤り等ありましたらご指摘ください。詳細につきましては通知にてご確認ください。


(関連リンク)

OTC医薬品 リスク分類検索β
http://kumagaip.jp/otc/

2009年05月17日

[パブコメ]日薬が意見提出

日本薬剤師会が「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と題して今回のパブリックコメントに意見提出を行っています。

日本薬剤師会:定例記者会見
http://nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/default.html

[該当箇所]

2.主な改正の内容

[意見]

 対面販売を原則とする今回の販売制度の改正の趣旨に鑑みて、経過措置については必要無いと考える。特に、「離島居住者に対する経過措置」については、新たに医薬品を購入する場合にも適用されることになり、経過措置とは言い難く、強く反対する。


「経過措置でさえも認めることはできない」というスタンスのようですね。

この内容について具体的な言及は避けますが、少なくない会員薬局が郵送等販売を行っているという話も聞きますと、「薬剤師会離れ」の一つの要因にもなり得そうですね。

ネット販売は今後、拡大することはあっても縮小することはないでしょう。

販売規制賛成派も反対派もお互いの良さを認めて、利用者のための安全かつ便利な販売体制の構築を第一に考えていただきたいと思います。


(関連記事)

2009/05/12 [ネット販売]離島居住者、継続使用者に限り2年間の経過措置
http://blog.kumagaip.jp/article/29097751.html

2009年05月12日

[ネット販売]離島居住者、継続使用者に限り2年間の経過措置

医薬品の郵送等販売、いわゆるネット販売について、5月11日まで6回に渡って「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」が開催されてきました。

結局のところ検討会において結論は示されず、厚生労働省から意見募集を行いたいとのことで、異例の「1週間」という期間でパブリックコメントが開始されました。

e-GOV:「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案」に関する意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495090047&OBJCD=100495&GROUP=

内容としてしまは、

離島居住者

継続使用者


に対して2年間の経過措置が取られるということです。医薬食品局の川尻総務課長の言葉が以下の記事にありましたので抜粋します。

RISFAX:検討会は“そっぽ”、経過措置は敢行
厚労省 OTC薬通信販売、「離島」「継続使用者」は2年間猶予

http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=28737

2年間の経過措置については、

改正薬事法の他の経過措置に合わせた。その後は原則に戻る


離島については、

北海道、本州、四国、九州、沖縄本島を除き薬局・薬店がない島


継続使用者については、

同じ事業者から同じ医薬品を同じ人が買う


ということで、厚生労働省としてはネット販売の継続を容認するものではないという姿勢を示しており、かなり限定的なものであると言えます。

パブコメに示されていますが、実際に郵送等販売を行う場合は以下の2点

離島居住者に対して郵便等販売を行う旨及び離島の名称

薬局製造販売医薬品又は第2類医薬品継続使用者に対して郵便等販売を行う旨


の届け出と、販売記録の作成・保存をすることが定められています。

とはいえ一般紙の取り上げ方やネットでの受け止め方を見ていると内容が精査されているとは言えず、どうもその辺りがうやむやになっているのではないかと…。


ただね、これを言っちゃおしまいかもしれませんが、現場の人間としては「どうにでもしてくれよ!」という気持ちが、ないわけではないんですよね。

検討会のメンバーはそれぞれ勝手なことを主張するだけ。厚生労働省は検討会を形骸化させ、挙句の果てに「経過措置」なんていう玉虫色のパブコメ=実質的な決着

薬の購入に際して「対面販売のほうが絶対に幸せになれる!」という薬剤師としての思いを捨てたわけではないのですが…。


気を取り直して、パブコメ参加方法を書いておきます。

○ メールの場合

以下のページから。

厚生労働省:パブリックコメント
https://www-secure.mhlw.go.jp/cgi-bin/getmail/publiccomment_input.cgi?mailto=yakujikaisei@mhlw.go.jp

必須項目である「氏名」「住所」「メールアドレス」「件名」を入力します。「件名」の欄には必ず「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」と記入をしてください。

「意見」欄(もちろんこれも必須項目)に思いの限りをぶつけてください。パブコメの性質上、数を競うものではないので「賛成」「反対」のみの記入はあまり意味がないかもしれません。

じゃあ何を書けばいいのか。一言で言うと「示されている案をよりよくするために気づいたこと」ではないでしょうかね。「該当箇所」を示すことでより具体的になります。

○ ファクシミリの場合

ファクシミリ番号:03-3591-9044
厚生労働省医薬食品局総務課あて

○ 郵便の場合

〒100-8916
東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省医薬食品局総務課あて

いずれの場合も来週の月曜日、平成21年5月18日に必着とのことです。


(関連リンク)

【厚労省】第3類以外の通販で経過措置‐離島、継続使用は2年間購入可能(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry10830.html

CNET Japan:医薬品販売規制に限定2年の経過措置案--厚労省に疑問、不信感が台頭
http://japan.cnet.com/sp/drag/story/0,3800097284,20392919,00.htm


2009年05月07日

商品名で探せる「OTC医薬品 リスク分類検索β」を公開しました

4月22日付で、OTC医薬品協会加盟会社及び全国家庭薬協議会加盟社の「OTC医薬品分類一覧表」(どの医薬品が第○類に該当するか)が公表されました。

2009/04/26 OTC医薬品分類一覧表
http://blog.kumagaip.jp/article/28697834.html

本日付で一部訂正があるようで、改訂版が公表されています。

日本OTC医薬品協会:OTC医薬品分類一覧表
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/20090422_topics.html

私たちの業務に直結するものですので大変重要なものなのですが、画面ですと閲覧性があまりよくなく、またページ数が膨大なため印刷するのも現実的ではありません。

それを補うためにデータベース化して検索できるシステム「OTC医薬品 リスク分類検索β」を作ってみました。

OTC医薬品 リスク分類検索β
http://kumagaip.jp/otc/

プログラミングの技量が私にあるわけではありませんので、CGIROOMというところで公開されているスクリプトを頂き、OTC医薬品検索向けにカスタマイズしています。

手前味噌ではありますが特徴としましては、

・OTC医薬品のリスク分類を商品名から調べられる

・裏技的に商品の包装とJANコードを調べることもできる


ということで、日常業務にお役立ていただければ幸いです。

既知の不具合としましては、文字化けや一部の検索結果が正しく表示されないといったことがあります。そのため、ベータ版での提供とさせていただきます。

お使いいただいた感想、それから不具合、要望、提案等ありましたら、是非ともコメント欄にてご教示ください。どの程度対応できるかは分かりませんが、私の時間と技量が許す限り改良してゆきたいと思います。

ご理解とご協力をお願いいたします。

2009年04月30日

OTCになってもボルタレンマンは健在だった!

ボルタレンAC1


ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)の外用剤がスイッチOTC化されることについては以前書きましたが、製品詳細についてメーカーから続々と発表されています。

ノバルティスファーマ:OTC医薬品 外用鎮痛・消炎剤「ボルタレンAC」シリーズ新発売
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090427_01.html

本家のノバルティスファーマからは「ボルタレンAC」の名前で発売されるとのこと。そして気になるボルタレンマンも健在でした!!

OTCボルタレンマン
なんとも悩ましいポーズのボルタレンマン

こちらは医療用のボルタレンマン。色こそ違えど、ポーズに違いはありませんね。

ボルタレンマン

発売されるのは、

ボルタレンACテープ

ボルタレンACテープL

ボルタレンACローション

ボルタレンACゲル


ということで、医療用と同様のラインナップということになります。

気になる他社の状況ですが、エスエス製薬からはEVEブランドの外用剤「イブアウター」として発売されるようです。

エスエス製薬:EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ新発売
http://www.ssp.co.jp/news/2009/090421.html

イブアウター

大正製薬からは「ジクロテクト」の名前で発売されるとのこと。

大正製薬:スイッチOTC成分「ジクロフェナクナトリウム」配合「ジクロテクト」シリーズ新発売
http://www.taisho.co.jp/company/release/2009/2009042801.html

ジクロテクト

大正製薬では既にこの製品専用のサイト(ブランドサイト)を設けています。

大正製薬:ジクロテクト
http://www.taisho.co.jp/diclotect/

ジクロテクトのCMも公開されています。

You Tube:ジクロテクトCM「ディベロッパー編」
http://www.youtube.com/watch?v=12CAPtkPr-8



久光製薬はどうしちゃったのでしょうかね。「フェイタス」や「サロンパス」ブランドとして、そのうち発売になるのでしょうか。


(関連リンク)

livedoorニュース:ノバルティス、外用鎮痛・消炎剤のOTC医薬品「ボルタレンAC」シリーズを発売
http://news.livedoor.com/article/detail/4135072/


(関連記事)

2009/03/03 ボルタレンがOTC医薬品に
http://blog.kumagaip.jp/article/27338794.html

2009年04月26日

OTC医薬品分類一覧表

日本OTC医薬品協会の「上手なセルフメディケーション」というホームページがあります。

日本OTC医薬品協会:上手なセルフメディケーション
http://www.jsmi.jp/index.html

上手なセルフメディケーション日本OTC医薬品協会(JSMI)


4月22日付で、OTC医薬品協会加盟会社及び全国家庭薬協議会加盟社の「OTC医薬品分類一覧表」が掲載されています。どの医薬品が第○類に該当するか、というものです。

【OTC医薬品協会加盟会社】OTC医薬品分類一覧表 PDFファイル(486KB)
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/bunrui_09.4.22.pdf

【全国家庭薬協議会】OTC医薬品分類一覧表 PDFファイル(158KB)
http://www.jsmi.jp/news/0904/090422topics/bunrui_09.4.22_2.pdf

OTC医薬品協会加盟会社のファイルがページ数にして151ページ、全国家庭薬協議会の方は62ページと、かなりのボリュームですね。リストはメーカーごとにまとめられています。

外箱への表記がされるようになってきていますので困ることは少なくなってきていますが、これまで一覧にされているものがなかっただけに助かりますね。

2009年03月22日

フルーティーな香りが特徴のアリナミンR

アリナミンR6


新製品はできるだけチェックしているつもりなので、アリナミンRが発売されたことも知っていたのですが、「またドリンクのレビューやってもなー」と思って放置していました。

が、先日飲んでみてその香りに衝撃を受けまして、今回レビューをアップしています。詳細は以下から。

まずメーカー発表はこちらです。売りとしては「リラックス感とリフレッシュ感のあるさわやかな香りを感じながら服用していただける」という部分でしょうか。

武田薬品工業:アリナミンR新発売について
http://www.takeda.co.jp/press/article_32012.html

外観はこんな感じです。アリナミンRの特徴の一つがこの見た目にあります。多くのドリンクと違い、太さが下から上まで均一です。

アリナミンR1

ノンカフェイン」と書かれている通り、カフェインが入っていません。就寝前の服用においてもためらうことなく1本飲むことができます。

これはアリナミンRのキャッチでもある「リセットしたい、今日の疲れに」にも通じるのですが、「これから何かをしたい」という時でなく、何か一つのイベントが終わった、或いは1日の疲れを癒すといった状況での服用を想定しているからでしょう。

アリナミンR3

成分的には必須アミノ酸3種類が含まれているのがアリナミンVとの大きな違いでしょうか。

L-バリン 80mg

L-ロイシン 160mg

L-イソロイシン 80mg


と書かれています。

アリナミンR4

商品名の下の部分にもそれが書かれています。

アリナミンR5

特徴的な広口ビンです。香りを感じて飲みやすいように設計されたとのこと。ふたを開けた瞬間に甘い香りが漂ってきます。私はブドウの香りだと思っていたのですが、メーカーサイトには

ラベンダー+グレープフルーツの香り


と書かれていますね。

アリナミンR7

中身を出してみました。見た目はよくある黄色です。が、香りの強さが違います。お伝えできないのが残念です。

アリナミンR8

味ですが、口に含んだ瞬間はジュースかと思うほど。やはり香りの広がりがすごい。後味は普通のドリンクっぽいですね。必須アミノ酸の味でしょうか。


オンエア中のTVCMです。松下奈緒さんが出演しているとのこと。

You Tube:アリナミンR CM
http://www.youtube.com/watch?v=RPa6_HK0GBY



<商品情報>アリナミンR

内容量:80mL

希望小売価格:315円(税込)

JAN:4987123148870


(関連リンク)

アリナミン
http://alinamin.jp/index.html

2009年03月15日

[ソナタ調]ボラギノールのCM主題歌

♪痔に〜はボラギノ〜ル」のフレーズでおなじみのボラギノールのCMですが、Youtubeにピアノソナタとしてアップされています。公式なものではないでしょうが、思わず聴き入ってしまいます。

ボラギノールのCM曲をピアノソナタに
http://www.youtube.com/watch?v=Ip3lc8tDogU



ソナタ」というのは楽曲の形式の一つですね。詳しい説明はWikipediaに譲りますが、「♪痔に〜はボラギノ〜ル」をメインテーマとして掛け合いがされる様子は本当に素晴らしいです。

ソナタ形式 - Wikipedia

以下の図はクリックで拡大します。

ソナタ形式
序奏-提示部-展開部-再現部-コーダ

動画にはボラギノールについてのちょっとした豆知識が随所に散りばめられています。また曲中、ソナタ形式のどこに該当するのかといったことも説明されていますので、音楽に詳しくなくても楽しめそうです。

「最後まで聴くと痔が治る」という伝説もあるそうです!個人的には是非ともCD化してほしいです!(笑)

ニコニコ動画のアカウントをお持ちの方ですと、楽譜がアップされていますので見ることができます。是非とも実演を!!




(関連リンク)

ボラギノール.com
http://www.borraginol.com/

2009年03月12日

「ネット販売」の第2回検討会の様子

第2回医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会-ネット販売の検討会と言ってしまってもいいですかね-が開催され、その様子が報じられています。

マイコミジャーナル:消費者ニーズ抑えるのは…… - 医薬品ネット販売規制で"一致点"求める提案
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/12/048/

第1回と比してだいぶ建設的な検討会となったようです。いくつか気になった点を挙げてみます。

三木谷氏はまず、医薬品のネット販売継続を求める署名が85万件に上っていると説明


という部分。署名の85万件というのは数だけみれば膨大ですが、どれだけの有効性があるかというのはちょっと疑問が残ります。

それに関して関連記事を見つけました。楽天の社員には署名を集めるノルマが課されているようですね。

記事の芽:改正薬事法のネット規制で感じた“違和感”
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090312/1013080/

「購入者の利用履歴も分かるネット販売のほうが(店舗よりも)医薬品を安全に販売できる」


履歴は確かに大きなポイントとなるでしょう。ただそのデータをどのように活用するかということの方が重要なのではないかと、個人的には感じます。

「薬が買えなくて困っている人に関しては、行政サイドで対応すべき問題」


行政が一役買える部分は確かに少なくないですが、これだと根本的な解決にはならないのではないでしょうか。

「情報提供は一方的であってはならず双方向でなければならない。双方向のコミュニケーションができ、安全性が担保されれば、インターネットによる販売もいいのではないか」


双方向」はネットの得意とする部分ですので技術的には解決が可能でしょう。医薬品販売においては、更に「即時性」が要求されるのではないでしょうか。

「即時性のある双方向」も現行の技術で行うことは十分に可能ですが、技術的に可能か否かということと、ネット販売業者がそれを行えるかどうか、という点は分けて考える必要があります。


この先の議論がどのような方向に行くのか、正直読めません。玉虫色の決着になりそうな気もしますが…。

2009年03月03日

ボルタレンがOTC医薬品に

ジクロフェナクナトリウム製剤(商品名:ボルタレン等)がスイッチ化され、OTC医薬品になるということです。

【一般用医薬品部会】消炎鎮痛剤「ボルタレン」がスイッチOTCに(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry9316.html

OTC医薬品となるのは外用剤のみで、内服はありません。医療用の1%製剤がそのまま出てくるようですね。ゲル剤、テープ剤、パップ剤、ローション剤等14品目にのぼるということです。

医療用医薬品ではおなじみ?のイメージキャラクター「ボルタレンマン」は、OTC医薬品となっても継承されるのでしょうか。パッケージに注目です!

ボルタレンマン
ボルタレンマン


(関連記事)

2006/09/04 [9/5発売]ボルタレンテープL

2006/08/31 ボルタレンテープL

2006/08/21 ボルタレンローション1%発売

2006/07/28 ボルタレン外皮用剤ラインナップ
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...