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2007年02月24日

登録販売者試験の詳細は6月頃になるか

以前の記事で2月20日に登録販売者の試験実施ガイドライン(GL)作成検討委員会が設置されるということを書きました。

2007/02/19 [登録販売者]試験実施ガイドライン作成検討会設置

薬事日報の無季言にある記事によりますと、

6月頃までに意見を取りまとめ、厚労省が都道府県にGLとして示すというスケジュール

だとのことです。

登録販売者の認定に関して(薬事日報)

ということは、逆に考えれば6月までは「何も決まらない」とは言わないまでも、かなり流動的な要素があるということですね。薬事日報の記事でも同様のことが触れられています。

登録販売者(医薬品販売管理師)を目指す方々にとっては落ち着かない日々がしばらく続くことになりそうですが、現時点ですぐに試験対策として取り掛からねばならない問題はなさそうですね。

「急いては事を仕損ずる」という言葉もありますしね。


(関連リンク)

登録販売者試験実施ガイドライン(医薬品・化粧品・食品に関する情報提供)

(関連記事)

2006/09/16 「明らかになりつつある「登録販売者」

2006/08/19 「薬事法の一部を改正する法律案の概要

2006/06/28 「OTC薬の3分類

2007年02月19日

[登録販売者]試験実施ガイドライン作成検討会設置

薬剤師で参議院議員の藤井基之氏のホームページ登録販売者の試験について、少しだけ触れられていました。

厚労省が、昨年の薬事法改正によって創設されることとなった登録販売者制度の「試験実施ガイドライン作成検討会」を設置し、2月20日、第1回会合を開催することを決めたとのことです。


登録販売者制度(藤井基之活動報告)

2月20日と言えば明日ですね。検討会の内容は後日、厚生労働省のHPにアップされるでしょうか。或いは報道のほうが先行するかもしれませんね。


(関連記事)

2006/09/16 「明らかになりつつある「登録販売者」

2006/08/19 「薬事法の一部を改正する法律案の概要

2006/06/28 「OTC薬の3分類

2007年01月25日

OTC薬はパッケージで選ばれているのか

変わる医薬品業界 特効薬は「メタリック」(iza)

医療用ではなくOTC薬の話。この「メタリック」って何のことかと思ったら商品の包装だそうです。医薬品とはいえ商品ですのでトレンドがあってもおかしくはないのでしょうが…。

OTC薬は「作用が緩和だから」「中身はどれも大差ないから」パッケージで選ぶのでしょうか。「かぜ薬」「胃薬」と一口に言っても成分や用途は本当に様々だと思います。

OTC薬は医療用にもまして、知れば知るほど奥が深いと感じます。単剤でなく配合剤が多いからということもあるのかもしれません。見た目は大事ですけどやっぱり中身ですよね。

今後コンビニ等で医薬品が売られるようになれば、この傾向はますます進みそうですね。

2007年01月20日

ノロウイルスの消毒にエタノールを有効利用

ノロウイルスの消毒に対しては、「塩素系の消毒が有効」であり「エタノール(アルコール)での消毒は効果が低い」との認識が一般的になってきています。先日当ブログでも取り上げました。

12月29日「キッチンハイターでノロウイルスを撃退

しかしながらエタノールでの消毒はどの程度効果が低いのか、といったことについてはあまり議論されていません。私もあまり裏を取らずに「ノロの消毒=塩素系」と反射的に考えていました。

色々なサイトを見ても、エタノールはノロウイルスの消毒に「効果が低い」「効果がない(無効)」「死滅しない」「予防に有効」など色々な書き方がなされています。


この度吉田製薬のサイトに、ノロウイルスに対してエタノールを有効に利用する方法がアップされていました。

ノロウイルスの消毒−エタノールの使い方を中心に−

「えっ!ノロにエタノールなんて無効じゃないの?」と思って見てみましたが、エタノールを有効に利用することによってノロウイルスの感染対策に役立てることができそうです。

手指の消毒に関して言えば、

80v/v%エタノール含有速乾性手指消毒薬の適用は手指に付着しているノロウイルスを10分の1程度に不活性化できると推定される


ということですので、エタノールの消毒でノロウイルスの9割を死滅させることができます。「9割も死滅させられるのなら十分有効じゃん!」と思われますが、消毒薬として9割というのは低い値です。

しかしながらサイトにもありますように、念入りな手洗いでノロウイルスを物理的に洗い流した後に使用することにより、エタノールでの消毒で十分な効果を得られるようになるとのことです。

またエタノールを含んだ布等による清拭(ふき取り)は、ノロウイルスを物理的に除去するのと同時にエタノールの消毒効果も期待でき、対策としては十分な方法であると述べられています。

2006年11月24日

リポビタンVCを飲んでみました

数量限定発売のリポビタンVC。発売が10月16日ですので「今さら」な感はありますが、飲んでみました。

リポビタンシリーズ初のビタミンC配合ドリンク剤「リポビタンVC」新発売(大正製薬)

0611241.JPG
赤と黄色が基調の「VC」

この商品を買う多くの方が「リポビタンD」を知っていて、「へー、リポビタンVCなんてあるんだ」と思って購入するかと思います。リポビタンDとの大きな違いは、

 ビタミンCが入っている

という点ですね。細かな違いは多少ありますが。

肝心の味ですが、一言でいうなら「かなりあっさり」。リポビタンDは飲んだ際、部屋中がリポD臭くなるような「濃い」感じの味ですが、リポビタンVCはそれとは似ても似つきません。

ビタミンCの酸っぱい香りと味がほのかにしますが、どちらかと言えばジュースのような感じの飲み心地といってもいいかもしれません。

ちなみに見た目はこんな感じです。左がリポビタンVC、右がリポビタンDです。リポビタンVCにもビタミンB群が含まれていますので、その黄色ですね。ご覧いただくと分かりますが、色にはほとんど差がありません。

0611243.JPG
リポビタンVC(左)とリポビタンD


(関連サイト)

「リポビタン」から部外品ドリンク2品 大正製薬
(薬事日報)


(関連記事)

9月20日「ちょっと珍しいリポビタン

2006年11月16日

血糖値をコンタクトレンズで管理

今日はGIGAZINEの記事から。

糖尿病患者向け、自分の血糖値を監視可能なコンタクトレンズ(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061115_contact/

涙液中のグルコースの量によってコンタクトレンズの色(一部)が変わるというもの。まだ実用化にこそ至っていないというものの、今後に大きな期待が寄せられます。

現状ですと血糖値を測定するためには穿刺せねばならず、専用の機器が必要となります。またこちらの方がより負担ですが、わずかとは言え刺すことによる痛みは苦痛を伴います。

更なる記事元はこちら。

ScienceDaily: Contact lenses check blood sugar

コンタクトをしていない人は…、どうしましょうかね。針を刺すことに比べたらコンタクトの方が負担が少ないですので、度無しのものを装着すればいいですね。

私はコンタクトもメガネもしたことがないのですが、コンタクトって生活上どのくらい負担になるのでしょう。端から見ていると簡単そうに見えますが、メンテや費用等も必要になってきますよね。


血糖値同様、更にはコレステロール値の変化を表示するコンタクトレンズの開発もしているようです。

2006年11月08日

抗菌仕様とは言うけれど…

「抗菌伸縮包帯・ネット包帯」を自主回収‐ニチバン(薬事日報)

当薬局にも本日、入荷卸を通して案内がありました。

0611083.JPG
ニチバンからの回収のお願い

当薬局にも該当する製品がありました。

0611082.JPG
当薬局の抗菌シンシクタイ

抗菌の包帯ですので、本来抗菌作用があるべきところ「一部加工不良により効果が不十分なものがあることが社内調査で判明」したことによる回収とのことです。

気になるのが「全ロット」ということ。製造元が効果不十分なロットを把握できないこともないでしょう。とすると、製造当初からの全ての製品において効果が不十分である可能性があるということでしょうか。

0611081.JPG
回収製品対象一覧


この回収の話からは少しそれますが…。

この「抗菌」ってのもどうなんでしょう。一般に「細菌の増殖を抑制すること」として身のまわりに抗菌加工が謳われている物も増えてきています。近年の過剰な清潔志向のあらわれとも言えますね。

清潔を気にするあまり人間の抵抗力が落ちてきている、なんていう話も耳にします。「なんとなく」「イメージで」抗菌仕様のものを使うのも考え物かもしれませんね。

2006年11月07日

吉田製薬の感染情報対策サイト

局方品では定評のある吉田製薬ですが、この度在宅ケアにおける感染情報対策サイトをオープンしたとのことです。

感染情報対策サイト Y's Homecare

在宅ケアにおける必要な感染対策について説明されています。かなりボリュームもあり、Webで閲覧するにはちょっと大変な部分もあるかもしれません。

冊子としてまとめられているものもあるといいなと思いました。自分で印刷しろって話ですが(笑

療養病床が減らされ、今後在宅医療にシフトしていくと言われています。そういった中で私たち薬局の薬剤師が、薬学的な管理だけで終わりにしてしまっては十分な役割を果たしているとは言えません。

消毒薬、感染症については知っていて当然の知識として、常日頃勉強していきたいものです。


ちょっと話は変わりますが、吉田製薬のサイト、更新情報をRSS配信していますね。こういったサイトは今後ますます増えていくでしょうね。


(関連ニュース)

吉田製薬、在宅ケア向け感染対策サイトと衛生用品直販サイトを開設(BCNランキング)
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