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2011年02月16日

[review]KAGEROU

KAGEROU


話題(?)のKAGEROUを読んでみました。読み終わって、さてブログに書こうかとKAGEROUのレビュー(amazon)を覗いてびっくり。レビューの数もスゴイのですが、それにもまして酷評が多くて驚きました。

以下、若干のネタバレがありますので、先をお読みになる方はご注意ください。

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14:49 | Comment(0) |

2011年01月24日

[review]神様のカルテ2

神様のカルテ 2


前作「神様のカルテ」は36万部のベストセラーになったとのことですが、その第2弾「神様のカルテ 2」を、遅ればせながら読んでみました(ネタバレありですのでご注意ください)。

まず、この本を読むに当たっては準備が必要なのですが、そのもっとも重要なものの一つにボックスティッシュがあります。くしゃくしゃになったティッシュの山を美しいと思わないのであれば、ビニール袋も必要でしょう。

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23:45 | Comment(0) |

2011年01月11日

「今日の治療薬2011」ほか 2011年版書籍

2011年版」と表示されていても、実は昨年8月出版というような本もあるのですが、年が明けて本格的に出揃ってきました。

今日の治療薬2011
浦部晶夫/島田和幸/川合眞一
4524263624


治療薬マニュアル 2011
高久史麿
治療薬マニュアル2011


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22:03 | Comment(0) |

2010年12月24日

[review]調剤薬局「ひなた」

薬剤師が主人公となるドラマ、小説というのはほとんど聞きませんが、珍しく薬剤師が主役の小説があるということで、「調剤薬局「ひなた」」を読んでみました。

それもそのはず、著者の山村憲司氏は薬剤師の資格を取得しています。氏の様々な経験や思いが、この小説に凝縮されているのかもしれません。

現在は骨董買取専門店を営んでおられるということで、一風変わった経歴をお持ちのようですね。ブログも開設しているようです。

調剤薬局倫理「患者学」
http://blog.goo.ne.jp/rakutorakutorakuto

小説のレビューというのは大変難しいと感じていますので、内容についての言及は避け、構成について少しだけご紹介します(ややネタバレあり、ご注意ください)。

中身は、一話が長くても十数ページの短編8つからなります。流石に星新一のショートショートほどではありませんが、意外過ぎるほど短いものもあります。

ですので、言葉は悪いですが、やや物足りない感じを受けるものもあるのですが、逆にそこから色々な考えが頭をよぎることも少なくありません。筆者はそれを狙っているのかなとも感じます。

amazonの「なか見!検索」に対応していますので、ちょっとだけ中身を見ることができます。

調剤薬局「ひなた」
調剤薬局「ひなた」
23:30 | Comment(2) |

2010年12月16日

[review]女医が教える 本当に気持ちのいいセックス

今年2010年5月に発売された「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス」という本。知ってはいて、しかし躊躇がありそのままになっていたのですが、All Aboutの記事をきっかけに読んでみました。

All About健康・医療:誤解だらけ?産婦人科女医が考えるいいセックスとは
http://allabout.co.jp/r_health/gc/372268/

タイトルに「女医が教える」と入ることで、ちょっと学術的な、更に刺激的なニュアンスが出ていますね。本の表紙も、手に取る前に周囲を確認してしまいそうな感じです。

女医が教える 本当に気持ちのいいセックス

とはいえ、内容は極めて真面目(?)というか、真摯に向き合っている感じです。「医学的見地から」といえばかなり誇張した感じになってしまうかもしれませんが、人体の構造面からもアプローチしています。

ここで触れるのは避けますが、データあり、イラストあり、具体的な方法論あり、とかなり詳細に、個別の事例まで踏み込んでいますね。

この本を読んで初めて知ったのですが、「日本性科学会」という、ちゃんとした(?)学会もあるのですね。会員の紹介がないと入会できないそうです。ホームページもありました。

日本性科学会
http://www14.plala.or.jp/jsss/

筆者の宋氏は、twitterアカウントも持っていました。

宋美玄 (mihyonsong) on Twitter
http://twitter.com/mihyonsong

発売から半年以上が経ちますが、amazonのベストセラー商品ランキング上位に位置しています。

女医が教える 本当に気持ちのいいセックス(amazo.co.jp)
21:36 | Comment(0) |

2010年11月21日

[review]薬剤師のための添付文書活用ハンドブック

私の大学時代の恩師であります、山村重雄先生が執筆された「薬剤師のための添付文書活用ハンドブック」。「薬剤師のための」と書かれていますように、ターゲットは現場の薬剤師と薬学生が想定されています。

amazonのページによりますと、この本は「18x11.8x1.4cm」と大変コンパクトな本ではあるのですが、その中にぎっしりと情報が詰め込まれている、ということを感じます。

医薬品の添付文書といいますと、通り一遍のことしか書いてなくて、面白みに欠けると感じる方も少なくないかもしれません。しかしこの本では、そんな添付文書を面白く、更に役に立つような活用方法を指南しています。

山村先生ご自身は統計学が専門ですので、どちらかと言えば「基礎系」の分野なのですが、「基礎の知識を現場で役に立つよう橋渡しすること」に面白さを見出す、山村先生ならではの視点で書かれています。

例えば、添付文書の「性状」の欄に書かれている分配係数から、その医薬品が肝代謝なのか、腎代謝なのかを推測する方法なんてのは、まさに「情報を読み解いて活用する」という言葉がピッタリではないでしょうか。

その他にも「添付文書って、こんな読み方ができたんだ!」と目からウロコの内容、間違いなしです!


薬剤師のための添付文書活用ハンドブック
薬剤師のための添付文書活用ハンドブック
01:54 | Comment(0) |

2010年10月30日

[review]溝部式薬局「超」整理法 添付文書を上手に捨てる方法、教えます

日経DI薬剤師「心得」帳。川添氏に続く第2弾はファーコスの溝部氏による「溝部式薬局「超」整理法 添付文書を上手に捨てる方法、教えます」です。

まずこの本、もちろん誰が読んでも良いのですが、個人的に感じたのは、管理薬剤師あるいは管理薬剤師を目指す人にとっては必読本となりそうだということです。

マネジメントの方法そのものが書いてあるわけではないのですが、この本のキーワードの一つである「改善」を薬局単位で行なう際のポイントが、感覚として身につくのではないかと思います。

この本のタイトルになっている「添付文書を上手に捨てる」というのは、この本のエッセンスが凝縮された一言なのですが、これについては実は10ページほどしか割かれていません。

添付文書をファイリングすることを例に、改善の一例を示しているというか、本質に迫っている、といったところでしょうか。「改善」という活動を理解するには最適の1冊です。

それから「想像力」という言葉もこの本の重要なキーワードの一つです。溝部氏独特の言い回しなのですが「想像力が直感につながる」という部分が、しびれますね。

「何かおかしいんじゃない?」という直感をもつからこそ、薬剤師という専門家が調剤するのだと、溝部氏は述べています。

想像力というと、柔らかい発想が必要ですよね。例えば下のこれ、何に見えますか?



「点」と思った方、もちろん正解です。「四角」という答えもあるでしょうか。じゃあこれを、例えば頭の柔らかい子どもに聞くといろんな答えが返ってきます。

「てんとう虫」だったり「スイカの種」だったり、はたまた「おへそ」だったり。

話がちょっと横道に逸れましたが、そういう想像力を働かせることが、改善に必要であり、また、薬剤師としても重要なスキルになるわけですね。


溝部式薬局「超」整理法 添付文書を上手に捨てる方法、教えます (日経DI 薬剤師「心得」帳2)
溝部式薬局「超」整理法 添付文書を上手に捨てる方法、教えます (日経DI 薬剤師「心得」帳2)
タグ:日経DI
01:28 | Comment(0) |

2010年09月14日

[review]ハイリスク薬の薬学的管理

じほう社の「調剤と情報 2010年 08月号」の臨時増刊号として発売された「ハイリスク薬の薬学的管理」という本。

ハイリスク薬の薬学的管理

ハイリスク薬」の考え方が調剤報酬に導入されてからそろそろ半年。その薬学的指導については、おそらく多くの薬局において、悩んだり工夫したりしているのではないかと思います。

ハイリスク薬と一言で言ってもその種類はさまざま。薬剤ごと、患者さんへのアプローチは異なってくるでしょう。この本においても、ハイリスク薬を分類別に取り上げ、ポイントを系統だてて整理しています。

例えば、テオフィリン製剤については、「各項目をチェックする意味」と題して年齢、体重、既往歴、喫煙、合併症、相互作用、副作用等が挙げられ、何故これらの項目をチェックする必要があるのか、解説されています。

また、多彩なテオフィリン製剤の剤形・規格にも触れ、各薬剤の用法用量や薬物動態パラメータをはじめとした特徴を一覧にまとめるなど、知りたい情報が簡潔に書かれています。

「もうハイリスク薬のポイントはだいたい抑えた」という方にとっても、更なる上積みを期待できるような本と言っていいかもしれませんね。

じほう:ハイリスク薬の薬学的管理
http://www.jiho.co.jp/shop/goods/goods.asp?goods=94190


調剤と情報 2010年 08月号 [雑誌]
01:00 | Comment(0) |

2010年09月04日

[review]医薬品・医療衛生用品価格表2010

毎年1回刊行されている薬事日報社の「医薬品・医療衛生用品価格表〈2010(平成22年度)〉」という本なんですが、ご存知でしょうか。こんな本です。

医薬品・医療衛生用品価格表〈2010(平成22年度)〉

創刊58年だということで、かなり歴史のある本なのですが、実は私、「薬価本のちょっとグレードアップしたものなのかな?」程度の認識しかなく、どんな本なのかあまり知りませんでした。

しかしこの本、薬事日報社の紹介ページにあるように、一言で言えば、

本書は、薬価本ではなく、医薬品の包装単位とその価格がわかる本です。


ということで、医療用医薬品については「包装薬価」が、一般用医薬品については「包装別メーカー希望小売価格・卸売価格」が記載された本だということが言えます。

医薬品・医療衛生用品 価格表2010(平成22年度版)(薬事日報社)
http://www.yakuji.co.jp/entry20145.html

医療用も一般用も、医薬品の発注の際は、包装単位というのは無視できない要素なのですが、実はそれを調べるのに一手間とられることもしばしばあります。ですので、包装単位が分かるというのは結構重宝するのではないでしょうか。

その他にも、限られた紙面にいろいろな情報が盛り込まれていて、主薬効や主成分、規制区分(薬局医薬品、第1類医薬品、医薬部外品等…)も確認することが出来ます。

医薬品以外の部分についても、医療機器やベビー・育児用品から始まり、薬局備品や理化学機器、介護関連用品や入浴剤に至るまで、子細に記載されています。

主要生薬相場表とかメーカーリスト(所在地や電話番号、また社長名や資本金も)など、「よくここまで調べることができるな」と思う部分もあります。これもやはり、歴史のなせるワザなのでしょうかね。

個人的には読んでいて飽きが来ず、邪道ですが読み物としても面白いのではないかなと…。


医薬品・医療衛生用品価格表〈2010(平成22年度)〉
医薬品・医療衛生用品価格表〈2010(平成22年度)〉
22:30 | Comment(4) |

2010年08月14日

[review]体脂肪計タニタの社員食堂

タニタと言えば体重計の会社ですが、そこの社員食堂のレシピが紹介されているのがこの「体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~」という本。

時々テレビなんかでも特集されているようですが、タニタに勤務する人はマイ体重計があって、毎朝それで体重を測定する等、「体重計を作っている会社」ならではのイベントがあるようですね。

「体重計を扱っている会社の社員が肥満では…」という思いもあるといった話も聞きましたが、社員食堂における取り組みも、そういったところに通じるものがあるのでしょうか。

株式会社タニタ
http://www.tanita.co.jp/

この本は、主にレシピが紹介されています。サブタイトルにもありますように、一食が500kcal前後に抑えられているようです。

ただ、写真を見ていると「これが500kcal?」と驚くようなものがかなりあって、とても驚きます。タニタの社員食堂でこういったランチができるのであれば、満足度は高いでしょうね。

とは言え、やはり最初からうまくいったわけではないようで、ブーイングの連続、あるいは食べ残しが増えたことも書かれていました。こういった過程を経て試行錯誤しながら現在の形があるのでしょうね。

ユニークなのは「実録!タニタ社員がほんとうにやせた!」と題して、無理な苦労や苦痛もなく、体重と体調を変えた社員の、実にリアルな声が、「before→after」の写真付きで載せられているページ。

もちろんランチだけで痩せたというわけではないのでしょう。しかし「1人前ってトレーに乗る量だったのか!」等、ランチが変わることで意識も大きく変わるのでしょうね。

「高級食材は使っていません」と書かれているように、普段家庭で作ることができるような、一般的な食材を使ってのレシピです。特に健康に気を使っている、アラフォー以降の世代の皆様にオススメです。


体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~
体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~
16:40 | Comment(2) |

[review]家庭薬ロングセラーの秘密

2010年6月に発売されました「家庭薬ロングセラーの秘密」という本。タイトルも表紙もなかなかユニークだなと、思わず購入してしまいました。発売は薬事日報社からです。

家庭薬 ロングセラーの秘密(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry19657.html

編著は家庭薬研究会というところで、全国家庭薬協議会が協力となっています。後者はホームページがありました。

全国家庭薬協議会
http://www.hmaj.com/

構成は全5章。中でも第1章の「家庭薬ロングセラー物語」は、浅田飴イチジク浣腸など、30種類以上の製品について、製品ごとにページが割かれ、成り立ちやエピソードなどが書かれています。

また、パッケージの写真から昔の広告まで写真も数多く掲載されていて、「こんな写真、よく見つけてきたなー」と感心するようなものも少なくありません。

更に、例えば御岳百草丸のページには「ショコタンこと中川翔子も愛用。ショコタンのブログに度々登場します」といった、トリビア的な話題も散りばめられていています。

その他「小さな家庭薬博物館」「家庭薬歴史探訪」など、初めて見る人から懐かしいなーと見る人まで、パラパラとめくっているだけで楽しめそうですね。


家庭薬ロングセラー物語
16:00 | Comment(0) |

2010年08月10日

[review]保険調剤Q&A〈平成22年版〉

先日ご紹介しました、「保険薬局業務指針2010年版」と一緒に購入したのが、こちら「保険調剤Q&A―調剤報酬点数のポイント〈平成22年版〉」。もうおなじみと言ってもいいでしょう。

すべてQ&A形式で書かれていますが、「平成22年改定における変更点」が簡潔にまとめられていますので、例えば2年ぶりに職場復帰した人が見たら結構有用かもしれません。

あと、結構面白い?ものも載っていますね。

こちらは世相を反映しているのでしょうか?モンスターペイシェント対策?

Q137 最近、来局する患者のうち、「次回一緒に払うから」といってなかなか一部負担金を支払ってくれない人がいて困っています。このような場合、どうすればよいのでしょうか。また、調剤拒否はできるのでしょうか。


私は「処方欄」には絶対に記入してはいけないと思い込んでいましたが…。

Q168 処方せんの内容について疑義照会を行った場合、処方せんや薬歴以外にその記録を残していますが、処方せんについては、「備考」欄以外に記入することは認められていないのですか。


案外、読み物としても優れていたりして…(苦笑

保険調剤Q&A―調剤報酬点数のポイント〈平成22年版〉
保険調剤Q&A―調剤報酬点数のポイント〈平成22年版〉

それから、こちらは姉妹書の「保険薬局Q&A 平成22年版 [薬局・薬剤師業務のポイント]」です。内容的には薬局全般に関してで、「保険調剤Q&A」よりは広めの話題を扱っているといった感じでしょうか。

保険薬局Q&A 平成22年版 [薬局・薬剤師業務のポイント]
保険薬局Q&A 平成22年版 [薬局・薬剤師業務のポイント]
22:10 | Comment(0) |

2010年08月08日

[review]保険薬局業務指針2010年版

発売からちょっと時間が経ってしまいましたが、調剤報酬改定のあった年に出されるこの「保険薬局業務指針2010年版」という本。薬局業務においては、購入を避けて通ることができない1冊となっています。

発行の都度、表紙の色が変わっていて、前回の2008年版は紫でしたが、今回はパステルオレンジとでも言いましょうか。かなり明るい感じの色使いです。

2008年版で姿を消した「索引」ですが、今回は申し訳程度に復活しています。それでも必要最低限の用語は網羅しているでしょうか。

内容的なものは改定で変わった点が盛り込まれて、業務の中で逐一確認するような使い方になると思いますが、2010年版の一番のよいところは、2色刷りが導入されたことではないでしょうか。

限定的ではありますが、本文の中での色分けが有効に使われており、閲覧しやすさが格段に向上した印象を受けました。これから2年間、どれだけ使い込むことになるのでしょうか。


保険薬局業務指針2010年版
保険薬局業務指針2010年版
22:10 | Comment(2) |

2010年08月07日

[review]川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ!

久々、本のレビューです。読んだのは「川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ!」という本。

タイトルの一部にもある『「DO処方、特変ナシ」から脱却せよ」』というフレーズ、どこかで聞いたことがあるなと思っていましたら、この川添氏、日薬が公表している体調チェックフローチャートの、大元の発案者なのですね。

タイトルから、この本は薬歴記載の指南書かと思われるかもしれませんが、そうではありません。そうでない、というのは正確な言い方ではありませんが、決してテクニック的なものが書いてある本ではないということです。

言うなれば、その一段深いところにある「どんなところに着眼点を置くべきか」とか、「薬剤師がどのようなアプローチをすべきなのか(この本では「引き出し」と書かれていますが)」といった部分にスポットが当てられています。

でもこの本の本質は、恐らくそこではなくて、「薬剤師の心意気」なのではないかと、個人的には感じました。「熱血」というタイトルからも分かりますように、文面から、また行間から、川添氏の熱い思いが伝わってきます。

業務系の書籍(という言い方があるのかどうか知りませんが)を読んで、グッと来る印象を持つというのは、なかなかあるものではありません。読み進めるに従って、実際にお会いしたくなってきます(笑

インタビュー形式(ロングインタビュー)ですので、そんなに構えずに読めてしまいます。ルーチンワークに行き詰まりを感じているようなことがあれば、間違いなく、脱出の大きなきっかけになってくれます。

「夏休みの1冊」にもオススメです。


川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)
川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)
21:30 | Comment(4) |

2010年04月19日

[review]オレンジブック保険薬局版<2010年4月版>

オレンジブック保険薬局版<2010年4月版>


4月15日に、オレンジブック保険薬局版<2010年4月版>が、薬事日報社から発売になりました。オレンジブックについては多くの方がご存知と思いますので、特に触れませんが、よろしければ過去記事をご覧下さい。

2006/05/19 知ってるようで知らないオレンジブック
http://blog.kumagaip.jp/article/698460.html

2006/05/20 知ってるようで知らないオレンジブック その2
http://blog.kumagaip.jp/article/701070.html

今回のオレンジブック保険薬局版ですが、多くの新しい情報が盛り込まれ、機能が充実しているとのことです。私が個人的に興味をひかれた部分をご紹介したいと思います。

まず、今回のオレンジブック保険薬局版最大のメリットと言っていいかもしれません。「インターネットによるデータ更新機能」がついていることが挙げられます。

付属のCD-ROMをインストールし、オレンジブック保険薬局版を立ち上げますとこんな画面が出てきます。右上の部分「インターネットによるデータ更新」のボタンがご覧いただけるでしょうか。

オレンジブック1004_1
クリックで拡大します

後発医薬品の薬価収載が5月と11月の年2回になりましたが、そういったデータについても、ネットを通じてデータ更新を行うことで迅速に手に入るというのは、大きなメリットでしょう。

今このブログを書きながら、実際にデータ更新をしているのですが、4月16日の新薬収載のデータが既にダウンロードされてきました。

それから、この版からのウリでもある、内服薬の「生物学的同等性資料」の作成も、かなり便利な機能です。こんな感じで出てきます。

オレンジブック1004_2
クリックで拡大します

本誌の方では、かなり細かいのですが、個人的に重宝しそうなのは巻末にある「メーカーリスト」ですね。先発・後発問わず、住所・電話番号からホームページアドレスまで記載されています。

制度的な解説も詳しく、版を重ねるごとにしっかりと作り込まれている印象がありますね。

オレンジブック保険薬局版 2010年4月版(薬事日報社オンラインショップ)

オレンジブック保険薬局版2010年4月版(amazon)


(関連リンク)

オレンジブック保険薬局版 2010年4月版(薬事日報社)
http://www.yakuji.co.jp/entry18892.html
23:30 | Comment(0) |

2010年01月28日

「治療薬マニュアル2010」ほか 2010年版書籍が続々

2010年版の書籍が続々と発売になっていますね。

治療薬マニュアル 2010
北原 光夫
4260009303


治療薬・治療指針ポケットマニュアル 2010
小谷 和彦
4758109028


今日の治療薬 2010
4524260781


今日の治療指針 2010年版―私はこう治療している
山口 徹
426000901X


治療薬ハンドブック2010 薬剤選択と処方のポイント
堀 正二
4840740372


ハイリスク治療薬2010 High-Risk Drug Information
阿南 節子
4840739595


日本医薬品集 医療薬〈2010年版〉
4840739897


日本医薬品集一般薬〈2010‐11〉
4840739862



こちらは2009年版ですが、治療薬マニュアルがSDカードで出されているのですね。

セイコーインスツル シルカカード・レッドプラス 治療薬マニュアル2009準拠電子版 DC-C09CM
B002RT7XI4

00:30 | Comment(4) |

2009年12月22日

[review]神様のカルテ

神様のカルテ


「現役医師が医療現場を描いた」とか「第十回小学館文庫小説賞を受賞」といったことがクローズアップされるこの本ですが、純粋に良本と言っていいでしょう。

あらすじは私が説明するのも野暮なので、公式サイトをご覧下さい。

小学館:神様のカルテ あらすじ
http://www.shogakukan.co.jp/karte/story/index.html

これは私が薬局で働いているから感じたことなのかもしれませんが…。

物語の中で、高度医療を行う大学病院と市中病院の対比がされています。文中、市中病院を「底辺」という言葉を用いて表される部分も何ヵ所かあります。

少し前に「薬剤師は医療をやっているのか?」といった話題もありましたが、大学病院-市中病院の対比と、医療における薬局の位置づけとがオーバーラップするような、そんな感覚も覚えました。

物語の中で、医療における「役割分担」といった話もひとつのテーマとしてあるのですが、誰もが高度医療をしていたら、それこそ立ちゆかなくなってしまうでしょう。

自分の立ち位置を振り返り、また日常の業務やモチベーションについて確認できる1冊でした。


神様のカルテ(amazon)
22:00 | Comment(5) |

2009年10月30日

[日医監修]医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガイド

新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガイド


既にご存知の方は大勢いらっしゃるとは思いますが、「医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガイド」という本が出版されています。B5判、64ページ、オールカラーで定価1260円だということです。

医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガイド(amazon)

医療従事者のための新型インフルエンザA(H1N1)対策実践ガ

出版社のページから内容紹介を引用します。

現在,新型インフルエンザA (H1N1)の流行が急速に拡大している。すべての医療機関において新型インフルエンザの診療にあたる必要があり,膨大な感染患者に対応するためには,医療従事者の感染防止対策および,流行時の診療継続が緊急の課題である。本書は,そのための情報を64頁オールカラーでまとめた。
診療にあたる医師はもちろんのこと,コメディカルおよび病医院の経営者や事務職員の方にも役立つ,今すぐ使える,医療従事者必携の書となっている。


日本医師会が監修だということで、『日本医師会雑誌』10月号の同梱冊子として配布されたようです。医師会に所属している医師の手元にはあるということですね。
23:10 | Comment(2) |

2009年09月17日

クラリとティンの絵本が発売されていた

クラリクラブ


クラリチンの販売促進のためのキャラクターとして有名な「クラリ」と「ティン」。その絵本はもしかしたらご覧になったことがあるかもしれません。

販促用の絵本ですので通常は医療機関等に限定して配布されるのですが、好評のためでしょうか、09年7月8日にクラリティンの絵本が発売になっていました。

Clari Club:クラリとティンの絵本がついに発売決定(2009/7/8)
http://www.clariclub.com/info.html

クラリとティンのたび〈1〉空からおちてきたタマゴ クラリとティンのたび〈2〉歩く草むら クラリとティンのたび〈3〉白い友だち

ちょっとキャラクターの紹介をしますと、肉を食べないというライオンが「クラリ」それからあんまり飛べない鳥(たぶんオス)が「ティン」という名前です。

ルー」と「ケリー」というカンガルーの親子も出てくるようですね。

クラリティンが、ティンの母親を探す旅に出るというのがこの物語の大筋で、その旅のできことがつづられているようです。販売は3巻(1巻に2つの物語)までですが、医療機関配布用は10巻まであるとのこと。

アマゾンでも購入することが可能です。

クラリとティンのたび〈1〉空からおちてきたタマゴ(amazon)
22:40 | Comment(6) |

2009年05月14日

[本]今日のOTC薬

今日のOTC薬表紙


南江堂から出版されている「今日の〜」シリーズですが、「今日の治療薬」「今日のジェネリック医薬品」に加えて「今日のOTC薬」(amazon)というのが発刊されています。

「症状別フローチャート」と「解説&便覧」からなっているということです。

今日のOTC薬
症状別フローチャートの一部(クリックで拡大)

○ 解説

患者の症状や背景に応じた成分の選択方法や注意事項

○ 便覧

「症状・成分に応じた商品分類」「お客さんを納得させるための一言」


またそのほかにも、

症状の原因・治療法、受診勧告、OTC医薬品を適用する状態、使用上の注意


等が記載されているということです。

付録としては、

1.サプリメント
2.女性用剤一覧
3.重大な副作用一覧
4.スイッチOTC薬一覧
5.主な製薬企業連絡先


があるということで、トータルで見ますとそれなりに使えそうでしょうか。

今日のOTC薬(amazon)
23:00 | Comment(0) |

2009年02月22日

薬局のオモテとウラが推薦する薬局業務に必要な本

2009年もそろそろ2ヶ月が経とうかという頃ですが、新年版の書籍も出てきたところでオススメ書籍をamazonのインスタントストアで作ってみました。

題して「薬局のオモテとウラが推薦する薬局業務に必要な本」。そのまんまです。

薬局のオモテとウラが推薦する薬局業務に必要な本
http://astore.amazon.co.jp/blogkumagaipj-22

かなり私の好みが入ってるかもしれません(苦笑。とても全部は買いきれませんが、定番をいくつかピックアップしておきます。

今日の治療薬 2009―解説と便覧 (2009)(amazon)

ちょっと高いですが、「今日の治療薬PC版(Windows)」というのもあるそうです。使い勝手はどちらがいいでしょうかね。

PC版今日の治療薬2009 for Windows(amazon)

治療薬マニュアル 2009 (2009)(amazon)

定番といえば上記「今日の治療薬」と「治療薬マニュアル」ですが、「治療薬ハンドブック」も充実しています。

治療薬ハンドブック2009 薬剤選択と処方のポイント(amazon)

今日の治療指針」はどちらかといえば医師向けでしょうか。

今日の治療指針―私はこう治療している (2009)[ポケット判](amazon)
00:00 | Comment(0) |

2009年01月16日

[review]医者とラーメン屋「本当に満足できる病院」の新常識

医者とラーメン屋


「外科医改め総合臨床医」を名乗るきむらとも氏から、氏の著書「医者とラーメン屋―「本当に満足できる病院」の新常識」を読んでみては?と当ブログへコメントをいただきました。

早速読んでみましたので、レビューです。

全体が10からなる章立てで構成されています。それぞれが一つのお話として完結していて、また文章も平易ですのでとても読みやすいです。

内容としては、これまで行われてきた(現在も残っている?)閉鎖的な医療に対して一石を投じ、「今までの常識」でなく「これからの常識」を提唱しています。

また「あらゆる人に癒しと安心の気持ちを提供することにより、心身ともに満たされていただく」という奉仕の精神に基づき、「医療はサービス業である」と記しています。

「医療はサービス業」ということについては、もちろん反対の声もないわけではないでしょうが、それでも最近の世の中の流れの中では受け入れやすい環境になってきているのではないかと思います。

しかし氏のすごいところは、医療を単なるサービス業として捉えているのではないというところです。適当な言葉が見つかりませんが、「医療におけるオリジナリティを含むサービス業」というのがどこかにあるのかな、と感じます。

「医療はサービス業だ」ということには同意ができるけれども、「患者様」には違和感を覚える、という人には考えを深化させる良書となりそうです。


医者とラーメン屋―「本当に満足できる病院」の新常識(amazon)


(関連リンク)

T&Jメディカル・ソリューションズ:医者とラーメン屋!!
http://blog.livedoor.jp/medicalsolutions/archives/51271935.html
22:30 | Comment(3) |

2008年10月21日

[review]作家と薬―誰も知らなかった作家と薬の話

宮崎の学術大会では書籍のコーナーもありましたが、そこで購入したのがこの本です。

作家と薬―誰も知らなかった作家と薬の話(amazon)

この本の帯の部分には、

作家は昔から睡眠薬を常用したり、
その他いろいろと薬を愛用する人が多かった。
知的行為の最たるものである創造活動をする人にとって
薬は欠かせないものの一つなのである。(本文より)


と書かれています。

作家と薬
「作家と薬」の帯(クリックで拡大)

肝心の中身はどうなっているかと言いますと、章立てになっており、夏目漱石から始まって福沢諭吉、永井荷風、芥川龍之介、松本清張など、実に多くの作家と薬の関係について書かれています。

各作家の作品の中に登場する薬について時代背景等と共に言及し、また実生活において実際に服用していた薬についても触れられています。

明日からの実務に役立つ!…という本ではありませんが、感心させられることも多く、面白い本ですね。構えずに読める本です。

作家と薬―誰も知らなかった作家と薬の話(amazon)
23:20 | Comment(0) |

2008年09月15日

[review]保険薬局業務指針2008年版

保険薬局業務指針2008年版


保険薬局におけるバイブルとでも言うべき本ですね。「保険薬局業務指針 2008年版 (2008)」(amazon)ですが、2006年版は青でしたが、今年は写真のとおり薄い紫でした。

全体の構成は「解説編」「実務編」「資料編」の三編構成となっています。

14ページからの「図表および様式見本目次」というものですが、その名の通り「図」「表」「様式見本」がどこに掲載されているかが一目で分かりますので、結構便利かもしれません。

それから用語別の索引は廃止された模様。一つの用語に対してページ数が多すぎるのでしょうね。でもなくなったらちょっと不便かな…?という感じも受けますがどうでしょうか。

内容は保険調剤業務全般に渡ります。しっかり読み込んでいきたい1冊です。

保険薬局業務指針 2008年版 (2008)(amazon)


(関連リンク)

保険薬局業務指針 2008年版(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry7974.html
23:30 | Comment(0) |

2008年09月11日

[review]保険調剤Q&A 平成20年4月版

日本薬剤師会が編集し、じほう社より発行されている保険調剤Q&A 平成20年4月版―調剤報酬点数のポイント (2008)(amazon)を入手いたしました。気がついた点をいくつか。

Q&Aがカテゴリ別になっているのは平成18年と共通ですが、各カテゴリの冒頭に「平成20年改定による変更点」と題して、変更点の概要が記されています。

例えば「調剤料」のカテゴリにはQ15〜Q85があり、それぞれに回答が用意されていますが、Q15は「調剤料はどのように変更されたのですか。」となっており、図表等を用いて変更点が簡潔に説明されています。

また、資料として厚生労働省より出されている「平成20年度診療報酬改定に係る疑義解釈資料」や「平成20年度調剤報酬改定等に係るQ&A」が掲載されています。

更に、これまで付録としてありました「投与日数に制限のある内用薬・外用薬」も更新されていますね。Q&Aはもちろんですが、これが案外役に立ったりもします。


個人的な見解になりますが…。

Q&Aって読んでいても飽きが来ないですし、必要な1冊ではあるのは間違いないのですが、業務における意思決定を「Q&Aに書いてあるから」済ませてしまうのはあまりに悲しすぎると思います。

どういうことかと言いますと、我々薬局薬剤師の調剤業務は「薬剤師の薬学的な判断」によって成り立っているということです。換言すれば薬学的判断が「業務の担保」となるわけです。

薬学的判断のエビデンスはどこにあるのか、Q&Aに書いてあることに対しても常に「何故なのか?」ということを考えるようにしたいものです。


保険調剤Q&A 平成20年4月版―調剤報酬点数のポイント (2008)(amazon)
22:05 | Comment(0) |
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